ページID:79112更新日:2017年4月5日

ここから本文です。

知事記者会見(平成29年4月4日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

知事コメント

発表事項以外の質疑応答

知事記者会見写真

 平成29年度のはじめにあたって

知事

今日は、(平成29年)4月4日でありますけれども、昨日から県庁もフル回転しております。今年度、私自身、県政発展のため、昨年度以上に努力して参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

先ほど(午前)10時から幹部職員に訓示という形でお話をさせていただきました。平成27年度、28年度に計画・実行してきたものを、平成29年度は加速するため、連携が大切であると。10の組み合わせを加減乗除、四則計算に例え、特に一つのものにかけていくという強い意志を持って、市町村や民間の皆さん方と一緒に取り組むことで相乗効果が出て、10×10は100になると、連携の重要性を副知事以下部局長、所属長に話をしました。

その際に四文字熟語「勇往邁進」という言葉を使わせてもらいました。言うまでもなく、恐れず怯まず、目標に向かって対応を進めるという意味であります。私自身やはり剛毅果断であるとか任怨分謗などの言葉を、今でも自分の心に刻み、物事を判断したり、対応する場面において、それを自分の糧としてきました。今年度は特に計画を実行し、さらに加速するにはいろいろな困難が生じますが、やはり自分たちが議論をしながら作ったものをまず、恐れず躊躇わず、勇気を持ってやり抜いていこうという思いをこの「勇往邁進」に込めたものです。

併せて働き方改革ということで(平成29年)1月4日の年頭に「仕事と生活の“こぴっと!”両立宣言」をさせていただきました。

今、長時間労働の是正であるとか、女性の社会参加であるとか、高齢者の雇用であるとか、自らの人生を高めることと良質な行政サービスを提供するという公務員としての使命を果たすことの両立が重要です。私だけではなく、副知事、そして部局長も同じようにイクボス宣言をし、所属長がそれぞれの所属のビジョンをまとめ、具体化していきたいと考えております。それを所属長等の人事評価にすることで、全国でも初めてのケースだと人事課から聞いていますが、実効性のあるものにしたいと、こうしたことを中心に先ほど訓示させていただきました。

ところで、今年はリニア開業まであと10年という節目の年です。その効果がどのように県民の皆さま方に行き渡るのか、そして、どのように具体的にその効果が出てくるのかということを今年度できるだけ早くまとめ、市町村や産業界との連携を通じて、県民の皆さま方の意識の醸成を図っていきたいと考えております。

冒頭もお願いしましたように皆さん方にも昨年度以上にいろいろお世話になります。また、部局長にも自分の席や自分の部屋にいるだけではなく、部下に声をかけると同時に外にどんどん出て産業界や市町村の皆さまと具体的な話をしながら、加速に向けて努力して欲しいと思います。

桜も咲き始めて、多分、信玄公祭りの日には満開になると思います。今年は、昨年以上に海外からのお客様もたくさん来ることになっております。観光業という1つの産業の育成にも通ずる大きなイベントでありますので、この土曜日、日曜日にはできたら良い天気であって欲しいと思っております。

年度はじめの皆さん方へのお願いと、この1年間の私自身の仕事への対応の思いを述べさせていただきました。今年度もどうぞよろしくお願いします。

記者

働き方改革でお伺いしたいのですが、数値目標を職場ごとに作成したり、部局長の人事評価に反映させたりというのは、非常に意欲的な取り組みだと思うのですが、他方、良質な行政サービスとの両立というのはどこの民間企業や行政機関でも難しいことだと思います。その折り合いをどのようにつけたらいいのか、お考えを聞かせてください。

知事

そのバランスは非常に難しいと思います。今までは、できるだけ時間をかけて仕事をすれば評価される時代、特に私どものように昭和50年代に色々な組織に入った人間は、その思いが強いと思います。ただし、ほとんどの企業は週休2日制になりました。また、不幸なことに過度な長時間労働で命を亡くすという事例も全国では散見されています。そうした中で、私が(平成29年)1月4日にお話しましたが、良い仕事、それを通じて県民の皆さま方に良い行政サービスを提供するという前提は、プライベート、家庭においても時間を確保し、自分が好きな本を読んだり、テレビを見たり、人と話をすることでもいいですが、そうしたことを通じて自分なりに成長しながら、それを仕事に返すというバランスだと思っています。私は、自分自身の20年以上の政治の経験と、15年間の役所での生活を通じて、そうありたいと努力して参りました。職員の皆さん方にとっても、そのバランスを取りながら、仕事を通じての県民の皆さま方への質の高い行政サービスという本旨を忘れずに、ただし長時間労働というのが是ではなく、できるだけ効率的な仕事をして、休暇も皆で交代をして取り、そしてプライベートの部分でも自分の成長の糧にして、仕事に返すという良い正の循環にしていくことで両立を図っていくことが肝要であると考えています。

記者

働き方改革に関して、知事ご自身が率先して何かやろうと考えていらっしゃることがあれば教えてください。

知事

私は、知事という職責以外に、政治家としての職責を持っています。できる限り平日においても、半分くらいは政治家としての活動を自分なりにするため、県庁から早く退庁するように心掛けています。併せて、今年のゴールデンウィークは5月1日、2日に休みを取るとかなり長い休みになると思いますから、できるだけ率先して休暇を取得できるよう調整しております。自分のプライべートと併せて政治活動に時間を割いていきたいと考えています。

記者

働き方改革に関して、今回知事自身が率先してイクボス宣言されましたが、県内を見てみると市町村の一部に留まっていたり、県内企業でもイクボス宣言のようなものがなかったりしています。県内企業や県内全体への波及効果についてどのようにお考えでしょうか。

知事

これも(平成29年)1月4日にお話させていただいたように、できましたら県の宣言が民間企業の皆さんにも伝わっていくのが良いと思っています。ただ、やはりこの3ヶ月は、特に民間企業は仕事が大変忙しい時期であります。今回、所属長にプランの策定も含めて対応を指示したのは、それぞれの担当課・室において長時間労働の是正をしたり、有給休暇をうまく組み合わせて取得したりと両立していくことが本旨であります。部局長を含めてイクボス宣言、両立宣言を改めてさせてもらったことは、私だけではなく、もっと広い部分で対応していくことだと思います。今日は所属長が後ろにいましたが、これからは働き方改革にどのように取り組んでいくのかが人事評価の対象にもなります。これは全国的にも珍しい事例だと重ねてお伝えしておきます。民間の皆さん方に強制はできないことですけれども、こういうことを通じて良い仕事をやっているなと思っていただきたい。先ほども言いましたが、部局長もどんどん企業や現場に出かけて行き、直接色々なお話を聞き、それを通じて新しい施策に反映することに徹していただきたいと思います。そういう中で、外向けに仕事と生活の両立ということについても併せて話をしていくことで民間企業に浸透していければと思います。また、報道の力をお借りして、県が率先して取り組んでいることを知っていただき、こうした取り組みを進めていこうという民間企業の皆さん方が出てくることを大いに期待しております。

記者

働き方改革の関係で、プランをお作りになるという話をされました。その中で所属ごとに作るわけですが、具体的に数値目標を掲げられるという話も聞きました。休む職員が多くなれば、その職員の業務が他の職員の負担になるということも考えられますが、受け皿づくりについてのお考えをお聞かせください。

知事

訓示の中で連携という話もさせていただきました。単に今まで10やっている仕事を、10の時間をかけてやればいいということではなく、それを外部の知恵、外部の力を大いにお借りすることが、部局間、産業界との連携だと改めて話をさせていただきました。その意味で、長時間労働ではなく、できるだけ1つの仕事をやるときに、今まで10かかっていたものを例えば7、8へと、業務量も含めて少なくしていこうという目標があるわけですから、それを通じて減った3の部分については、誰かが休みを取得したり、育児休業の時間に充てたりすることができます。事業というのは、県が自ら全てを行うことで、地域や産業が良くなるのではなく、その事業を通じてそれぞれ関わる産業界やその地域が一緒に良くなるということが理想だと考えております。先ほどお話した減った時間を皆で上手に分け合って、休暇を取得したり、介護休暇を取得したり、育児休暇を取得したり、自分の趣味に費やす時間もあるでしょうけれども、それをうまく組み合わせたりなど、外部の力を借りて対応していくことが受け皿づくりになります。職員数を増やそうという意識は現時点で全くありません。今ある仕事を大いに効率化しながら、現状の人材の中で、仕事と生活の両立をしてもらうというのが本旨でありますし、それによって県民の皆さん方への高い行政サービスを提供するということに繋げていく手段になると思っております。そういう意識を今日、所属長に持っていただいたと思っております。具体的な数値目標の詳細等は、人事課長に聞いて欲しいと思いますが、所属長からプランが提出され、それを部局長や副知事がチェックして正の循環になるよう、それぞれの目で見ながら行動に移していくことになって欲しいと期待しております。

記者

知事は、これまで育休は取得されたことがありますでしょうか。あるいは、今後、イクボス宣言の中には、育休だけでなく介護休暇などワークライフバランスという考え方が含まれているので、今後、育児だけでなく介護などで仕事を休まなければいけなくなる場合が出てきたときに、知事は、どのように対応されるのですか。

知事

後者の部分でいいますと、当然、育児だけでなく介護休暇という部分も入ります。それは、私も職員の皆さん方、全てがどういう家族形態なのかを承知しておりませんので、先ほどお話ししたように所属長は、そこを把握してマネジメントする立場にいますので、中心になって育児や介護などについて対応を進めるよう、私から改めて人事課長に後ほど指示をします。前者の部分、私も3人子どもがいますけれど、15年間の農林水産省時代は、まだ、土曜日が仕事の日でした。入って4、5年たってから試行という形で土曜日が月2回くらいは休みになって、平成になってからか、完全週休2日制になりましたので、まだ育休とかイクボスという概念というよりも、むしろどんどん働けという対応でした。そういう中で政治の道に入ってからは、早く家に帰れるときには、できるだけ子どもの面倒も見ました。これからの働き方、要するに仕事と家庭を両立していかなければ、良い仕事はできないということが、私の個人的な経験からもありますので、自分ができなかったことも含めて、そういうもの(仕事と家庭の両立)を今の職員の皆さんにも、ぜひ実行してもらいたいという思いも込めてイクボス宣言をさせてもらったということで御理解いただきたいと思います。

 

ページの先頭へ戻る

<発表事項以外の質疑応答>

 柵木環副知事への期待について

記者

昨日、2人の副知事が就任されたのですが、柵木環副知事に対する知事の期待を改めて伺うのですが、前任の新井ゆたか副知事に関して知名度がやはり県民の間に低いという指摘とか、なかなか露出度がなかったという指摘を聞いているのですけれども、そういうことを踏まえて柵木環副知事に期待すること、存在感の発揮の部分で何か知事の期待される部分というのはあるのでしょうか。

知事

それは(平成29年)3月のときにもお話をさせていただきましたけれども、新井ゆたか前副知事は、自分のポジションをわきまえて1年9か月、県内のイベントだけではなく、県外のイベントを含めて、たぶん100回以上いろいろなところへ出掛けて行って、それぞれの施策に関する情報発信や魅力というものを伝えてきたと思っています。それがどういう評価なのかは、いろいろご意見もありましょうが、やはり仕事というのは、組織の在り方の中で、それぞれ役割分担がありますから、新井ゆたか前副知事はしっかりと仕事をやってくれたと私は思っています。柵木環副知事は、若干、家族構成が前任者とは違いますけれども、彼女の持つ自分自身の魅力、特に直前が(農林水産省の)多面的機能支払推進室長であったわけですが、皆さん方もご存じのとおり農業の多面的機能というのは農産物を作るということだけではなく、それ以外の水源の涵養であるとか環境の保全であるとか景観の保全であるとか、農業の持ついろいろな力を束ねる部署にいました。そういう意味において(山梨を支える)3つの力のうちの一つの柱である景観・農業力というところにはぴったりの方であると思っていますし、新井ゆたか前副知事と同様に女性という視点、そして仕事と家庭を両立して3人のお子さんを育ててきた経験と、県外・東京からということだけでなく、山梨以外、国全体を俯瞰してそれぞれ物事を見て判断ができるということには大いに期待しております。先ほどお話しした部局長に外に出ていろいろな話をして欲しいと、これは私自身も知事としてもそうですし、両副知事においても、それぞれの仕事の役割分担をよく整理しながら外に向けても出て行って、県が行っている事業を含めて、それぞれの産業界や地域に今まで以上に情報発信しながら連携する力を強めていくことでの相乗効果を期待しております。

 

以上

 

ページの先頭へ戻る

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

同じカテゴリから探す

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop