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ページID:10147更新日:2019年2月1日
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知事臨時記者会見
平成16年2月16日(月曜日)11時00分から
本館2階特別会議室
<発表事項>
○「山梨県長期総合計画創・甲斐プラン21」の公表について
(知事)ご苦労様でございます。
新長期計画につきましては、長期計画審議会をはじめ、多くの県民の皆様の御意見等を伺いながら、全庁を挙げて、策定を進めて参りましたが、本日、「山梨県長期総合計画創・甲斐プラン21」の「基本計画」を公表する運びとなりました。
社会システムの変革が進むとともに、様々な潮流が複雑に絡み合う中で、本県は、今、時代の大きな転換期を迎え、かつてない難局に直面していると言っても過言ではありません。
しかしながら、先人達が、英知を結集して幾多の試練を乗り越え、素晴らしい山梨を築きあげてきたように、厳しい状況下においても、本県が持つ魅力や活力をさらに高め、この山梨を県民誰もが誇りを持って語れる郷土として、次代へ引き継いでいくことが、今を生きる私達の責務であると考えております。
このため、本計画では、「誇れる郷土活力ある山梨」を目指すべき県土像として掲げ、「美しい自然環境の中で、産業が力強く躍動し、喜びに満ち溢れた暮らしが営まれ、活発な交流が展開する社会」の実現に向け、着実に歩みを進めて参る所存であります。
また、目指すべき県土像を実現するため、
・時代を生き抜く力強い産業の振興
・環境日本一やまなしの確立
・明日を拓く人づくり・文化づくりの展開
・安心・安全に暮らせる社会の形成
・快適な生活と活発な交流を支える基盤の充実
の5つの政策分野を掲げ、各般の施策を盛り込んでおります。
国、地方を通じた厳しい財政状況の中で、「誇れる郷土活力ある山梨」を実現していくことは、容易なことではありませんが、幸いにも、本県は、多くの人々を引きつける力を持った、美しい自然に恵まれています。
また、旺盛な自立心を持ち、気力がみなぎる県民性や、個性溢れる歴史や文化、産業を創り出してきた力を、県民の皆様の中に見出すことができるわけであります。
山梨の宝とも呼ぶべき、この「美力」、「民力」、「創力」の3つの力を地域資源と捉え、様々な施策を展開する上での原動力とすることにより、必ずや活力に満ちた県土が実現するものと考えております。
今後、計画の推進にあたりましては、県民挙げて参画する県政を基本とし、県民の皆様にあらゆる機会を通じて、計画の目指すべき方向や施策の内容を御理解いただくとともに、県政への積極的な参画を求めて参る考えであります。
以上です。
<質疑応答>
○「新長期計画について」
(記者)タイトルを「創・甲斐プラン21」にした理由といいますか、思い入れがありましたらお聞かせください。
(知事)この「甲斐」という名称は、古くから県民の皆さんに親しまれているもので、このことについては、説明するまでもないわけですが、そうした甲斐の国の中で古くから「民力」、美しい力「美力」、「創力」の三つの力もこうした風土の中で培われてきたのではないかと思います。
この力を活用して新しい山梨、いわば甲斐の国を創り上げていくというものを表現したものです。
(記者)今回のプラン策定に当たって、どの点も知事が力を入れたと思いますが、特にこの点をというのがあればお聞かせください。
(知事)全体的に私の考え方が反映されています。これは多くの県民の皆さんのご意見もそこで一致している部分もたくさんあるわけですが、その中でよく申し上げます「観光立県」ということです。
これは従来の観光課の事業というだけではなくて、農政部、森林環境部、土木部など関連の事業を取り入れた一体的な施策の展開が出来ればということで、
いわば今までの縦割りというものを出来るだけ排除して、横との連携を取る中で観光のみならず、横の連携が十分取れるようなシステム作りというものにもつながっていけばと思っています。
もう一つは、防災とか防犯など安全に対する県民の意識の高まりを受け、安心、安全をキーワードに施策を体系化することが出来ると思っています。
(記者)具体的な目標値を設定されていますが、この中で知事が数字にこだわった施策は何でしょうか。
(知事)今回、産業振興ということですね。産業振興というのは、農業観光、林政観光というものもあります。いわばそれが地場産業との連携が図られ、やがてそうしたものの中から山梨のブランド品というものも生まれて来ます。また、地産地消というものとも連携をしてくるという、広く全般に拡大をされていく産業振興の中でつながりを持っていくと、こういう風に考えています。
(記者)最初の知事のお話の中でも、かつてない厳しい財政事情ということがありましたが、計画策定に当たって一番苦心した点、頭を悩ました点というのはどういうところでしょうか。
(知事)財源の問題ですね。今後の財源について確定していないものが出て来ているということです。
今までですと、国との関係、自主財源の姿がほぼ想定できるのですが、今後の国の三位一体改革の中で、財源がどういう風に推移していくかということがまだ定かでない部分がたくさんありますので、こういうものもある程度想定といいますか、従来通りの形を考えながら組み立てていくことになっているわけでして、その点がちょっとまだ不安定のところがあるのかなという感じがしています。
(記者)そうなると、計画をスタートさせてその後、国なりの方針が大きく変わって来てしまったというようなことがあった場合は・・・
(知事)それも想定の中で比較的安全策を採っては来ています。
それともう一つはこういう時代ですから、何もダメ、これもダメというよりも、もう少し元気を出していくようにしなければいけないというところで、積極的に取り組んでいかなければならない部分もこれから見込まれていくと、こういう風に思っています。
(記者)山本知事は、前の県政の天野知事の政策を基本的に尊重して継承していくという立場で当選されたのですが、この計画の中で前県政のどの部分を継承又は発展させていたのか、山本知事ご自身のオリジナリティーというものはどの辺に一番色濃く出ているとお考えでしょうか。
(知事)行政というものは継続性がどうしても尊重されるわけですから、これは誰がどうなっても明日からガラッと変わってしまうというものではありません。そういう中で、その時、その時の時代に合った形のものを創り上げていくということですから、環境の問題、あるいは教育の問題等々、そうした継続性の上に立って時代に合った施策を加えていく、産業振興についても同じことが言えるのではないかと、そういうことです。
(記者)先ほど財政との関連のお話がありましたが、計画に出ている事業を全部やるのにどれくらいの費用がかかるのですか。そういう試算はいかがですか。
(知事)5カ年で1兆4千億円くらいです。
(記者)そうしますと厳しい財政状況の中で優先順位を付けていかなければならないと思うのですが、計画を見ますと優先順位というのがなかなか見づらいのですが、その辺はいかがですか。
(知事)(優先順位の高いものは)具体的には(実施計画である)5カ年計画で仕上げていこうということです。
(記者)特にスピード感というような差は付けずに、5カ年計画に入っているものは並行的にやっていこうということですか。
(知事)ほぼそういう方向です。
(記者)分かりました。
(企画部長)本日の発表は10年の基本計画です。19日に平成16年度当初予算と合わせて5カ年の実施計画を出しますが、その時に知事の特に重点の分を出していきますが、またその時に発表させて頂きます。
○「甲府市の下水道料金未徴収問題について」
(記者)本日は長期計画に限っての質問ということですが、なかなか知事に直接お話を伺う機会がないものですから是非伺いたいのですが、今日甲府市で下水道料金未徴収問題で職員の処分が発表されると、昨日の段階で市の分限懲戒諮問会の答申内容が出ているので知事もお聞き及びだと思いますが、それについて一部、前山本市政時代のことだとお話される方もいらっしゃるのですが、その点について知事はどのようにお考えなのかお聞かせください。
(知事)そうですね、前も新聞取材の中でもお話したことがありますが大変遺憾なことだと思っています。
現宮島市長が大変ご努力頂いておりますので、一時も早く市民の信頼を回復できるように努めて頂きたいと、こういう風に願っています。
(以上)
リリース日:2004年2月17日
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