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ページID:15292更新日:2019年2月1日
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(JPG:30KB) 知事定例記者会見
平成18年11月13日(月) 11:30から
本館2階特別会議室
<発表事項>
○「平成18年度県政功績者表彰について」
(知事) ご苦労様でございます。
それでは、平成18年度県政功績者表彰について、発表します。
県政の各分野における功績が顕著である個人及び団体を、毎年、県政功績者として表彰しておりますが、今般、平成18年度の受賞者を決定したところであります。
受賞の内訳につきましては、特別功績者 個人 1名、県政功績者 個人 54名うち女性5名、県政功績者 団体 1団体であります。
また、受賞者のお名前、主要経歴等につきましては、配布させて頂きました「県政功績者一覧表」のとおりであります。
なお、表彰式は、11月20日を予定いたしております。
○「富士山世界文化遺産暫定リスト素案の提出について」
(知事) 先週末、山梨県、静岡県、両県の合同会議名をもって、「富士山世界文化遺産 暫定リスト素案」を文化庁に提出いたしました。
このことは、世界文化遺産登録に向けたスタート台に立つ準備が整った、そのような段階でありますが、短期間の中で、これまで御尽力をいただきました学術委員会の委員の方々、市町村長さん方をはじめ推進協議会の方々、遺産登録に熱意ある御議論をいただきました地元住民の方々に、お礼を申し上げます。 登録に向けてのスタート台に立つ準備が整ったと申し上げましたが、正に本格的な取り組み、議論はこれからであります。
世界文化遺産登録を実現すること、そのことは本県にとって極めて価値のあることでありますが、これに至るまでの過程も、地域住民の方々や自治体などが、後世に引き継ぐための富士山の保全や地域づくりなどについて、大いに議論し、考える好機でもあり、大変重要で意義ある時間であります。
来年の2月初旬には、暫定リストが文化庁からユネスコに提出されていくものと確信しておりますが、学術委員さんや、市町村長さん方、地域住民の方々には富士山の世界文化遺産の早期登録申請、早期登録の実現に向け、今後とも、なお一層の御尽力をいただけますようお願い申し上げるものであります。
以上です。
<質疑応答>
○「ヴァンフォーレ甲府について」
(記者) ヴァンフォーレ甲府が、今シーズンはJ1残留という結果となりました。
まずこの結果をどのように受け止められましたでしょうか。
(知事) 大変素晴らしい成績を、初年度としては収めてくれたと思います。県民の期待にしっかりと応えてくれました選手、監督の皆さんにも敬意を表したいと思います。
なお、まだ残り試合もありますので、ひとつでも上を目指してがんばっていただきたいと思っております。
(記者) それに関連してなのですが、J1に残るといってもなかなか厳しい結果で、J1の中では、まだ下位に甘んじているということもあるのですが、今後県として、あるいは全体としてでも結構なのですが、Jリーグの方も規約が変わるような話もあるなかで、ヴァンフォーレに対する支援というものをどのようにお考えでしょうか。
(知事) 従来どおり、やるべきことはやっていくわけですが、我々が担当することで言うならば、本県を訪れてくれる相手チームのサポーターを温かく迎えるおもてなしの心の醸成、さらには、競技場周辺の駐車場等をはじめとする施設整備等についても意を配していかなければならないと思います。
また、競技場の問題等についてもいろいろ出てくると思いますし、そうしたことについても対応を迫られると思いますので、これも受け止めていかなくてはならないと思っております。
○「知事選挙について」
(記者) 知事選告示まで2カ月を切りましたが、今のお気持ちを聞かせてください。
(知事) そうですね、現職というのは公務が優先しますから、なかなかそれに向けての個人的な活動というのは制約されますので、大変厳しい対応を迫られておりますけれども、できるだけのことはやっていこうと思っています。
(記者) 昨日は、韮崎市長選の告示日だったわけですが、山本知事も小野市長の陣営の方に顔を出されましたが、知事が小野市長を支持する理由を教えていただけますでしょうか。
(知事) これは、小野さんも現職市長ということでありますね。従って、今日まで県政に対する御支援と御協力をいただいて参りました。
加えまして今回の知事選においては、市長会として私を推薦していただいているということもあります。
そうしたことを考えますと、現職優先ということを当然考えなくてはいけない、加えて今日まで培ってきた友情というものも大切にしなくてはいけない、そんな思いがあって出席をいたしました。
(記者) 8月23日の会見では、知事御自身のお考えとして、市町村選挙に対してこれまで特定候補の応援をしたことがないということと、韮崎市長選においても同様な対応をとるという趣旨の発言をされていたのですが、その当時と今日現在を比べ、どうして気持ちが変わられたのかお教えください。
(知事) 気持ちというより情勢が大きく変化したということですね。
情勢が大きく変化したということと、今申し上げた知事選に対しての私に対する支援、推薦をいただいたということは、それをもって私がそれに何も応えないというのは、人の道ではないのではないかと、自分さえよければという、そんな考え方ではいけないのではないかと思います。
○「県立高校における必修科目の未履修問題について」
(記者) 高校の履修不足問題なんですが、知事のお考えと、今後の対応、その他ありましたらお聞かせください。
(知事) これは、再三にわたり教育委員会に話してありますけれども、今までの流れの中で、いわば受験戦争とでも言いましょうか、そうしたことを優先して、いい結果をもたらすためにだけやったという印象が深いです。本来の教育の姿からちょっとずれている感じがしています。
人間教育ということを念頭に置くならば、当然、そういうことはあってはならないことであるし、ただそれが受験のための教育という方向に動いてきた、この世の中の流れというものに一定の歯止め・待ったをかけたということだと思いますが、こうしたことが二度と起きないように真の人間教育のために邁進していっていただきたいと考えています。
○「福島県知事選について」
(記者) 福島県知事選で民主党が自民党に相乗りしないということで、民主党が独自候補を出して、結果的に勝利したという知事選の図式だったと思いますが、これは知事の目からどのように映っていますか。
(知事) それはその地域の地域事情ということでしょうね。その県の地域事情というものがあって、そういう形になったということではないでしょうか。
(記者) 相乗りに対する批判云々ということではないということでしょうか。
(知事) 地方自治というのは難しいんです。政党の選挙ということになると、相反する県民もいるわけです。そうなると、一方的な、行政の長としての裁定というものが果たして良いものか悪いものか、こういう部分も出てきますので、国の政党政治をそのまま地方の中に持ち込むということは、非常に難しい部分も出てくるということです。
一党一派に偏しないということをよく言いますけど、地方自治体の長というものは、政治家であると同時に行政の長でもあるということですから、この行政の長としての役割を考えると、一党一派に偏った政治、行政はできないと思います。政治はともかく、行政の執行はできない部分が多いと思います。そういう意味ではこの相乗りが云々というのは、果たしていかがなものかと私は思っています。
(記者) 山梨では歴史的に保革でないと知事に当選しづらいと言われているかと思いますが。
(知事) しづらいというよりも、今言ったような状況の中では、そういった選択がいいのではないでしょうか。
(記者) だから保革の候補者が支持されてきたということでしょうか。
(知事) 県民全てがそれぞれの党に属していればいざ知らず、無党派層といわれる人はたくさんいらっしゃるわけですから、そういう人達の意見等もあり、偏った形の中で押しつけるということは、行政の長としてはできないということです。
○「県立高校における必修科目の未履修問題について」
(記者) 履修不足の問題について関連ですが、県教委の調査に対して、一部の学校では虚偽の履修表を作って、しかもその校長先生の発言が波紋を広げて、追加の調査という事態を招いていますが、調査の信頼性とか校長先生の行動とか様々な側面があると思いますが、こういう事態に陥ったことに対して、知事としてどのように受け止めていらっしゃるか、また、知事として、例えばこういう対応をとって欲しいという要望があれば教えていただきたいと思います。
(知事) これはやはり、トップとして、そのこと自体が子供たちに与える影響というものを深く考えた、または考え過ぎた結果でもあったのかなと思いますが、非は非として認めて、子供たちの理解を得て、子供たちの負担が余りかからないようにして、指導していくことの方に早く切り替えていれば、こんなことにならなかったのではないかと思います。
ここまでの過程の中では、(その校長先生は)相当苦しんだことではないかと思います。苦しむ以前に表に出して、生徒達に謝罪をしながら正常な形に早く戻すことが、考え過ぎてできなかった、できなくて悩んでああいう結果に繋がったのではないかと思っています。
大変に残念なことでありますけれども、今後はこうしたことがないように、教育委員会としても指導徹底を図っていただけるよう話をしたところであります。
(以上)
リリース日:2006年11月14日
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