ページID:14173更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成17年10月14日)

詳細内容

10月14日の会見の様子(JPG:159KB)知事定例記者会見
平成17年10月14日(金曜日)14時30分から
本館2階特別会議室

<発表事項>
なし

<質疑応答>
○「県立博物館の開館について」

(記者)今日、博物館の開館記念式典が行われましたが、ご覧になった感想をお聞かせください。

(知事)大変すばらしいものだと思います。内容も、子どもさんたちに山梨の歴史というものを学んでもらう上で分かりやすく出来ているのではないかと思います。
開館企画展として、「やまなしの道祖神祭り」を開催しますが、今日おいで頂いた平山郁夫画伯も大変興味をお持ちになりましたし、風土というようなものがそこにしっかりと再現されているような感じがしました。
道祖神祭りというものを今でも継続してやっている地域もありますし、消えてしまった地域もあります。是非一度ご覧になって頂いて昔を思い出して頂くなど、博物館の役割は大変大きいものがあると思っています。

○「職員の飲酒運転について」

(記者)先日、森林環境部主幹が酒気帯び運転で検挙されるなど、職員の飲酒運転が相次いでいますが、どのようなお気持ちでしょうか。

(知事)森林環境部主幹については、昨日、処分を行いました。再三にわたりこうした不祥事が起こることは大変遺憾なことであり、県民の皆様には心からお詫び申し上げます。
このことについては、既に何回も何回も言ってきているのですが、飲酒運転はダメなんだということは分かっているわけですから、やはり職員が意識をしっかりと持って、公務員として、人としてのあるべき姿というものは分かっているわけですから、今後そういうことが起きないように喚起を促したいと思っています。

(記者)再発防止策として、何かお考えがあればお伺いしたいのですが。

(知事)ただ一言、「飲んだら乗るな」ということです。それを守れるか、守れないかというモラルの問題です。しっかりとした意識を持って、「飲んだら乗るな」ということを自分自身に言い聞かせてもらうしかないと思います。

(記者)都道府県によっては、即、懲戒免職、同席した上司も処分されるなどの厳しい所もあるようです。なかなか難しいものもありますが、何か新たな対策を示されたほうが県民の信頼感も得られるのではないかと思いますがいかがですか。

(知事)ケース・バイ・ケースということもあると思いますが、どんなケースでも許されることではありません。これは本人自身が自覚して、自ら律し、しっかりと責任を持っていくという気持ちがないとダメです。

○「明野廃棄物最終処分場について」

(記者)9月議会開会前に地元への説明会を開いた成果について、知事は、「多くの住民の理解も得られた」という認識を示していますが、何を持ってそういう認識を示されたのでしょうか。

(知事)これは、もともと昨年の10月に明野地域の中に建設をしていくということで、旧明野村の篠原前村長も入った峡北地区最終処分場整備検討委員会の中で取り決めをされたことです。
したがって、旧明野村の中の新たな3箇所と現計画地の4箇所の中で選定をしていくという決定がなされています。それに基づいて調査をして、その調査結果について各地区で説明会を行ってきました。そして、大部分の地区で説明をしっかりと聞いて頂きましたので、明野全体の中では理解を十分得られているという認識はあります。
浅尾の中においても半分以上の大勢の方はもう既に、ずっと前から理解をして頂いているわけです。
そういうことからすると、反対している方というのは、今回の調査区域の中からするとわずかな人たちだけです。
ですから私どもは、大半は理解を得られているという認識をしているわけです。

(記者)明野町全体では、大半の理解を得られているという認識でしょうか。

(知事)浅尾地区においてもそういう認識です。

(記者)いずれにしても、反対している人たちはわずかな人たちだと知事は認識しているのですか。

(知事)全体から見ればわずかですね。

(記者)先日、浅尾地区で緊急の総会が開かれ、その人たちが言うには「委任状の人も含めて、半数の世帯が反対だ」ということなのですが、それを「わずか」と言ってしまって良いのでしょうか。

(知事)区長は賛成か反対かいうと賛成派であり、総会を招集する意志はなかったとのことで、反対派の区長代理という方が総会を招集したとのことですから、従来からの反対派の人が集まってきたということだと思います。
また、委任状については何通かあったようですが、この委任状は「賛成、反対」の委任ではないようですので、それらを除くと半分以下ということになると思います。

(記者)委任状の場合は、「総会の結論に従う」というようなことだと思いますが。

(知事)賛成派の人たちは、区の正規の総会ではないと言っています。

(記者)県としてもそういう認識ですか。

(知事)賛成派の人が「我々は総会とは認めていない」と言っているのですから、そういうことなのかという認識です。

(記者)今日3時半から地元の峡北地区最終処分場整備検討委員会が開かれて、候補地の絞り込みについて協議され一定の結論が出ると思いますが、知事は結論についてはどの程度参考にしていくのでしょうか。

(知事)峡北地区最終処分場整備検討委員会は一つのルールに則って進められてきていますので、整備検討委員会の結果は尊重していきたいと思います。

(記者)どの程度尊重されるのでしょうか。

(知事)結果を聞かないと分かりませんが、出された結果は尊重していきます。

(記者)基本的にはそこで決定していくということでしょうか。

(知事)峡北地区最終処分場整備検討委員会で決められたことを尊重しながら、すり合わせを行ってということになると思います。

(記者)先ほど知事は、「浅尾地区で半分以上の理解が得られている」とおっしゃられましたが、何の数字が根拠となっているのでしょうか。

(知事)全体の住民の数です。

(記者)それは何か調査をされたのでしょうか。

(知事)全体の住民の数と同時に、平成6年に地元から条件付き賛成の同意書を得ています。その同意書が結構な数あります。

(記者)その11年前の同意書を根拠にということですか。

(知事)それも根拠の一つです。その他、明野地域での説明会を開催してきた経緯を見ながら判断出来るということです。

(記者)もし、今日の峡北地区最終処分場整備検討委員会で結論が出たとして、その後、すり合わせ等の後、知事が結論を出すのは時期的にはいつ頃になるのでしょうか。

(知事)結論は出来るだけ早く出したいと思います。

(記者)最終結論が出た後、工事等の現場で反対派がまた反対行動を行った場合、どのように接していくお考えでしょうか。

(知事)それは、方向が定まれば理解を求めながら進めていくということです。

(記者)結論を出すのは、例えば今年度中とか目処はありますか。

(知事)方向性はもっと早く、直ぐに示さなければならないと思います。

(記者)それは今月中とかなのでしょうか。

(知事)まだ結果を見てみないと、内容を見てみないと時期は明確に申し上げられません。

(記者)改めて、浅尾区の総会を開かれるとか、地元の意見を検証するとかのお考えはおありですか。

(知事)峡北地区最終処分場整備検討委員会の結果を尊重するということです。

(記者)整備検討委員会の結論というのが、地元の意向であるとのご判断をされるということですか。

(知事)昨年の10月に、最終的に峡北地区最終処分場整備検討委員会の中で候補地を選定するということになっているわけですから、これは尊重しなければならないですね。

(記者)今後結論が出ますと、かなり強硬な反対の方々がいると思いますが、これについてはいかがお考えですか。

(知事)地元というのは朝神地区で、朝神は8地区あります。その中に浅尾も入っています。
そして、既に平成6年9月に条件付き賛成を得ています。条件付き賛成というのは、安全性の確保をして地域振興事業を行っていくということであり、そういうことで賛成を得ています。
既に、地域振興事業も実施をしてきていますし、平成12年の6月からは、借地権契約を締結して借地料も6年間払い続けてきています。
それによって、平成15年1月には、処分場の設置許可も出ています。
これを、安全性や水源の問題などで「もう少し話を詰めていきましょう」ということの中で、当初計画より完璧と言って良いくらい、安全性に重点を置いて、設計とか規模について詰めて、今日まできているわけです。
ですから、言われるように今日まで条件整備は元より、規模等も努めて変更をしてきています。
そしてそれが今回の説明会の資料になっているわけですから、何ら私どもが勝手にやってきているものではありません。
ですから、反対する人は一部いるかも知れませんが、全体の中ではこういう経緯をたどってきているということをご理解願いたいと思います。

(記者)6年間借地料も払い続けているということで、これまでかなりの経費がかかっていますが、施設の採算性については現時点でどのようにお考えでしょうか。

(知事)事業は環境整備事業団が実施していきますので、その部分については採算が取れるかどうかは分かりませんが、環境整備事業団の事業の中でプラスになったりマイナスになったりということを繰り返していかざるを得ないのではないかと思います。

(記者)そうしますと、採算がとれるかどうかは分からないということですか。

(知事)今現在、規模的にも確定していませんからね。

(記者)当初、計画した時点からは相当の時間が経っていますが、施設整備の必要があるのかという根本的な部分を再度県民に示して、例えば、採算性については県からの負担の有無などを示してから進めていくというようなお考えはありますか。

(知事)廃棄物の自県内処理は原則です。しかし、山梨県には廃棄物の最終処分場がありません。
ですから、これは公共関与ということが必要になってきます。山梨県の廃棄物を他県に持っていっているということに対して、我々の責任というものを感じますでしょう。
自県内処理の方向性を公共関与の中で示していくのは行政の責任であると思います。
ですから、今日まで一所懸命努力をしてきているということです。

(記者)先ほどの条件付き賛成のことですが、先日の臨時の区の総会では「反対」ということになっているのですが。

(知事)それは反対している人たちは最初から条件付き賛成ではないんですから、反対は反対でしょう。
その人たちは、当時の条件付き賛成を今、「賛成」なんて言うわけはないと思いますよ。最初から反対なんですから。

○「郵政民営化関連法案について」

(記者)郵政民営化関連法案が先日衆議院で可決されましたが、県内選出の国会議員の方で前回反対だった方も今度は賛成票を投じられましたが、これについてはいかがお考えですか。

(知事)それは、それぞれの方の考え方で対応したことですから、私が「是」だとか「非」だとか申し上げることではございません。

(記者)この問題を巡って、自民党を含めて県内の政治状況が混乱したこともあったかと思いますが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)それは、出た選挙結果のとおりです。混乱したとは言っても、山梨県においてはあのような結果が出たということです。

(記者)自民党の支部長の選任を巡ってもかなり混乱していますが。

(知事)私は自民党員でもありませんし、私が言うべきことではないですね。

○「明野廃棄物最終処分場について」

(記者)安全性の確保を追求した結果、処分場の規模や埋め立て期間がある程度限定されたものになると思いますが、採算が取れなくても自県内処理を進めていく上ではやむを得ないというお考えでしょうか。

(知事)規模にもよりますが、環境整備事業団の事業はこれから継続していきますから、それだけではなく長い目でカバーするものはカバーしていくということだと思います。

(記者)峡北の処分場で元が取れなくても、よその処分場で元を取るというようなことでしょうか。

(知事)継続性のことです。「よそ」とかということではありません。環境整備事業団が行うのは一つの事業ですから、事業というものは時に儲かる時もあるでしょうし、損する時もあるでしょうから、そうした継続性の中でやっていくということです。
ただ、採算性についてはそういうことが言えますが、それにプラスして自県内処理という公共性を持っているわけですから、そういうこともしっかり見て頂かないと困るということです。
山梨県の廃棄物を他県で受け入れなかったらどうしますか。何処かで処理しなければならないではないですか。
その時に行政として黙って見過ごしてゴミの山が積み重なるなどということになったら、通る話ではないでしょう。

(記者)当面はしかたないということですか。

(知事)結果を見ないと分かりませんけれどもね。

(記者)採算性よりも公共性に重きを置いてとらえているということでしょうか。

(知事)両方です。事業ですから赤字で良いというものでもありません。

(記者)地元に理解を求めるということでは、9月議会前に行った地元説明会で理解が得られたという判断をされますか。
今日の峡北地区最終処分場整備検討委員会で候補地が示されれば、何処に決まったとしても地元の理解を得られるとお考えでしょうか。

(知事)反対の人たち全ての理解を得ていくというのは難しいと思いますが、今日までの経緯を見た時に一定のところでピリオドを打たないといけないものだと思います。

(記者)地元住民の理解を得るという意味では、ピリオドが打てる状態にあるとお考えですか。

(知事)それは、今日の結果を見ないと分かりません。今日の整備検討委員会の結果を聞いてということになります。

(記者)整備検討委員会の委員の判断は今日出るのではないかと思いますが、説明会での地元住民の反応を総合的に判断した上で、何処に決まっても地元住民の理解を得られているという認識はお持ちということでしょうか。

(知事)持っています。まだ北杜市になる前の峡北の市町村長による整備検討委員会の中でその方向性が示されたわけであり、そしてそれに基づいて今日まで進められてきたわけですから、最終的な結論が結果だと思います。

(記者)条件付き賛成している人たちの意見というものは、「今まで県が決定を先延ばしというか、決定しなかった結果、10数年が経ち地元の混乱を招いた」と言っていましたが、この10数年という期間を振り返ってどういうふうにお考えですか。

(知事)もう少し当初の段階から、もう少し住民の皆さんに分かりやすく説明をしていったのならばどうであったかということは、今になれば思いますけれども、最近はそういうことのないように分かりやすくしてきておりますので、是非一つ、以前のそういうことについてはお許しを頂いて、新たな方向へ向かっていって頂きたいなと切に希望するものであります。

(以上)

リリース日:2005年10月17日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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