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ページID:15826更新日:2019年2月1日
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(JPG:103KB)知事臨時記者会見
平成18年7月10日(月曜日)11時30分から
本館2階特別会議室
<発表事項>
なし
<質疑応答>
○「富士の国やまなし館について」
(記者)東京の「富士の国やまなし館」に関してですが、訪れた方から物産がないとか印象に残らないとかマイナスの意見も聞こえています。お客さんのニーズと県の考え方にかけ離れがあるのではないかと思いますが、そのことについて知事はどう受け止めていますか。
(知事)そうですね、確かにそのご指摘はそのとおりだと思います。公的施設ですから、物販というものには制約があるのですが、観光物産連盟等々に委託して、そうした組織の中で直売していくということは可能だと思います。あるいは、農協団体等ですね。いくつか、こうしたものを扱うところに委託をするという方向で、物販をできるだけしていくよう、検討するように指令も出しています。
(記者)例えば、お客さんが何を求めているかなどのニーズ調査などをするお考えはあるでしょうか。
(知事)当然、そうした中で物販をすることによって、ニーズを的確に把握できるのではないかと思います。まずは、できることからやっていくことが大事だと思います。
○「中部横断自動車道について」
(記者)中部横断道が全線開通することになりまして、その関連ですが、この中部横断道を基点とするグランドデザインというものについて、知事はどのようにお考えでしょうか。
(知事)30年以上前から、この問題は沿線はもとより、商工業団体等々の要望も強いものでした。「君は太平洋を見たか、僕は日本海を見たい」という合言葉で若い人達を始め、あらゆる団体からの強い要望があったわけです。というのはやはり、南北路線、南北軸というものが山梨県の場合は弱いのです。
特に災害に関しては、強化地域に指定されている地域ですから、万が一の時の緊急物資の輸送路、避難路などのためにも確保していかなくてはならないものです。
もう一つは物流関係でも、清水港を通じて、海外への搬送も容易になってくるという産業振興の面でも非常に役立つものだと思います。
また、昨今の観光ブームの中では、海と山との連携、加えまして、静岡空港の開設等をふまえた時に、非常に効果的な役割を果たしてくれる道路ではないかと思います。
(記者)中部横断道ができることを契機として、周辺の街づくりに関して、こうした街づくりをしていくという、県として具体的な構想は考えていますか。
(知事)これは沿線の静岡から始まって、46市町村ほどありましたか、中部西関東市町村地域連携軸協議会というものがあり、中部横断道の完成を視野に入れた中で、それぞれが連携して、地域の街づくりというものに対する検討とか構想などは既に創り上げられていると思います。
その中で取り決めをされて進めてきていますので、それぞれの地域の特性を生かした街づくりを行っていくという計画はあると思います。これに対して、県はサポートしていかなくてはならないと思います。
(記者)それと関連して、意地悪な質問になってしまいますが、中部横断道を新直轄方式で造る場合の県負担分の180億円ですが、知事はもったいなくはないと思いますか。
(知事)やらない方がもったいないですね。新直轄方式を採用しないと、この道路はいつできるか見通しが立ちません。
これはなぜかと言うと、高速道路は今度は民間企業が運営をしていくことになりました。ここは中日本高速道路株式会社というところが、やるということになった。中日本高速道路株式会社とすれば、採算性の厳しいものについては、後回しという方針が出たわけです。これですと、全国レベルからすると、(中部横断自動車道は)非常にランクが低くなってしまう。
しかし、国道52号は、常に雨量規制等が行われる、こういうことを考えた時に、やはりどうしても、(中部横断自動車道は)代替道路として必要になるわけで、そうした安全を確保していくという意味において、「もったいない」と言われたならば、人命に対する影響を考えなくてもよいのか、これをもったいないと言うならば、もったいないでも結構ですが、そういう問題ではないと思います。
全体の予算の1割弱ぐらいの負担でできるということですから、これをやらない方がもったいないと思います。
○「飲酒運転の厳罰化について」
(記者)県議会でも質問がありましたが、飲酒運転で逮捕者が出てしまいました。厳罰化を求める声も根強いようですが、そのあたりのお考えは。
(知事)この問題は常に言い続けてきているわけであります。もう何回も言っています。それにもかかわらずこうしたことが起きるということに対して、非常に私は怒りを感じています。同時に、県民の皆様にもお詫びを申し上げたいと思います。自分の置かれている立場がどういうものであるか、人としてどうあるべきかという考え方、モラルが欠如していると思います。これはやはり厳重に処分しなければいけないと私は思っています。
しかし、そうは言っても、突然、突拍子もなく規定を大幅に強化するということに対してはどうかという意見もありますので、このことについては、より慎重に担当部等と相談しながら、さらなる強化に向けて進めていきたいと考えています。
(記者)さらなる強化というのは厳罰化も視野に入れてということでしょうか。
(知事)罰則規定の強化を進めていきたいということです。
(記者)今回の逮捕者について、これまでと同様のことでは駄目だと組織として考えているということでしょうか。
(知事)規定は今のままとしても、自らを律するという精神がなければ駄目ですね。自らを律し、自らが反省して、対処すべきだと思います。それが人のあるべき姿だと思います。
(記者)県としてできることとすれば、再発防止策としては厳罰化の検討ということでしょうか。
(知事)防止策というよりは、策など無くてもいいと私は思います。モラルの問題ですから。一人一人の意識というものをどうしていったらいいのかということを自らが考えて対応すべきだと思います。
(記者)去年のこの時期は、ビールが美味しくなった時期ということで、知事自ら各部に(訓示に)行きましたが今年はいかがでしょうか。
(知事)一度行けば解るでしょう。大人ですから。効果があると思ったけど無かったですね。
○「知事選について」
(記者)地元紙に2日ほど前に、知事の次の出馬に向けての発言が載ったようですが。
(知事)あれは、特別に深い意味はありません。仕事というものは常に前向きに努力していかなければならない。毎日毎日が前を向いて誠実に対応していくということです。これはどんな仕事でも私は同じだと思います。
だから、難題・課題があっても、そういうものを、真摯に受け止めて、その解決に努力をしていくことで、自ずと道は開けていく。これは、すべての仕事というか、生き方の中に通じるものがあるのではないでしょうか。そういうことでお話ししたということです。
(記者)そうしますと、(選挙が想定されるのは)1月ということですが、もう少し直前になってからはっきりされるのですか。
(知事)そうですね。
○「ミネラルウォーター税について」
(記者)今日、東京でミネラルウォーター税の会議が行われることになっており、検討会として最終的な検討がなされると思いますが、県としてはどのように受け止めて、どのように決定なさるおつもりですか。
(知事)これは、ずっと検討していただいておりまして、本日午後は、会長の意見を委員の皆さん方が議論すると聞いております。
私どもは、その推移を見守っていきたいと考えています。
(記者)県としては、ミネラルウォーター税の導入を進める立場を示されるのですか。
(知事)進めるというか、それを検討会に投げかけたわけですね。それに基づいて何回か検討会で検討して頂いているわけです。
今日はその最終的な方向といいますか、会長の意見を皆さんで議論していこうということを聞いております。まだその内容等については、全く分かっていませんので、結果については、その後の事ということになります。
(記者)もし導入について否定的という結論になった場合には、県としても導入しないという方向で検討されるのですか。
(知事)それは、中身を見ないとわかりません。中身を見た後に我々としての対応を決めていきたいと思っています。
(記者)一般論として、中身が導入に否定的であろうと肯定的であろうと、それに従うというわけではないということですか。
(知事)それは、やはり長い時間をかけて検討してきていただいておりますので、その御意見というものは尊重していかなければならないと思っています。
○「中田英寿選手の引退について」
(記者)本日ワールドカップが終わりました。今回、中田選手が引退を宣言し、知事からもコメントをいただきましたが、あらためて知事の中田選手への想いや、今後県に期待することがあればお願いします。
(知事)引退表明については、過日コメントさせていただいたとおりであります。これから新たな挑戦をしていくということでありますから、どういうことをされるか中身は判りませんが、少なくとも日本サッカー界のレベルアップを図っていただいた人でありますから、サッカーからすべて離れてしまうというのではなく、日本サッカー界の発展のために何らかのかたちで貢献していただきたいと思います。
また、特に山梨県の出身ということでありますから、山梨のサッカーの振興にもご助言いただくようなことがあれば大変いいなと思っています。
既に観光PRにご協力いただいています。いろいろな面でふるさと山梨を愛してくれている、想ってくれているということは、十分に私ども察しているところでありますので、なお一層、山梨県のためにもご尽力いただければと思っています。
(以上)
リリース日:2006年7月11日
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