ページID:8785更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成15年9月10日)

詳細内容

知事定例記者会見
平成15年9月10日(水曜日)11時30分~
本館2階特別会議室

<発表事項>
○「やまなし食の安全・安心基本方針」の策定について

(知事)ご苦労様でございます。
本日「山梨県食品安全対策本部」におきまして本県の食の安全・安心の総合的な施策を推進していくための「やまなし食の安全・安心基本方針」を決定いたしました。
本基本方針は、食品の安全性の確保や、安心できる食生活の実現を図るため、消費者の視点に立ち、食の安全・安心対策を関係者が一体となって推進するための方向や体制を定めるものであります。
策定にあたりましては、県民意見提出制度により、広く県民の意見を伺うとともに、「山梨県食品安全会議」においても議論をお願いし、頂いた意見を反映いたしました。
本基本方針では、
・生産から消費に至る食品の安全性の確保
・食品に関する正確な情報提供
・消費者、生産者、事業者の相互理解と信頼関係の確立
を施策推進の柱としております。
この中で、
・より安心できる県産食品の生産の取り組み
・消費段階における安全性の確保

・地産地消県民運動の展開
・県民が直接参加し、意見交換できるネットワークづくり
などの取り組みを展開することといたしております。
今回策定しました「やまなし食の安全・安心基本方針」に基づきまして県民のみなさんが、安心できる食生活を営めるよう、生産者、事業者、消費者及び行政が一体となって食の安全・安心確保に取り組み「安心・安全日本一やまなし」の実現を図っていきたいと考えております。

(知事)お手元に資料を配付してありますので、ご覧頂いて、また何かありましたら、後で担当の方へお尋ね頂ければと思います。

<質疑応答>
○「明野村廃棄物最終処分場問題について」

(記者)明野の処分場なんですけれども、一応4回目の協議が終わって、今度は向こうが提案、提言をしますということでしたけれども、浅尾に関してはかなり明確にNOと言う姿勢をはっきり言われたと思うんですが、ちょっとこれで浅尾の建設はほぼ厳しいのかなと思うんですけれども、その辺いかがですか。

(知事)浅尾というところが水源の上流地域であるということでございまして、これは当初から一貫した反対の大きな柱になっているようでございますので、この点はですね、調査段階では影響ないという結論を頂いてはおる訳ですけれども、地元の住民のみなさん方の日常の不安、これからつきまとう不安というものを考えるとですね、なかなかそこへの設置というのは難しいのではないかなと、こういう風な感じを抱いてます。

(記者)もちろん強制執行とかは、この間も無いとおっしゃっていましたけれどもいかがですか。

(知事)現時点では、強制執行については考えておりません。

(記者)今後の方向性としては、村内での代替地、他の場所を探していくようになるんですか。

(知事)今後、次回に提案して頂く明野村の提言を見て、また協議をしていきたいと考えています。

(記者)明野村からの提案がある前に、県の方で独自に検討するということはあるのですか。

(知事)村の提案があるまで黙ってみているというものでもないので、村の提案がどういうものになるのか分かりませんが、明確な方向性を定めて検討していくというものでもないでしょう。建設場所等については、村の方でも「明野から撤退しなさい」とは言っていない訳ですから、その辺が未だよくはっきり見えていない部分もありますが、諸々の方法について研究はしていかなければならないと思っています。

(記者)諸々の方法という中に、県の方から代替地、別の場所の検討ということは入ってきますか。

(知事)別の場所を固有名詞で、ということではありません。

(記者)そもそも、浅尾区でダメということになったならば、その替わりの場所が明野村の中でなければいけない、ということにはならないのではないでしょうか。

(知事)県側がとらえるとですか、向こう側が言っていることでですか。

(記者)県にしろ、村にしろ、浅尾区がベターだと思ったから、県はそこで計画された訳ですが、そこが難しいとなった時には県内全域ということになるのではないですか。

(知事)それは、当然のことですね。県内5ブロックに分けてブロック制でやっていますから、ブロック単位に、例えば一つのブロックがスムースにいっても、次回はこちらです、その次はここですというように、いわば持ち回り的な形でやらなければならない。それも長期的なもののスパンでとらえていかなければならないんですよね。そういうことを考えますと複数の候補地があっても然るべきだなと、今までの経過の中でも、当然そうあっても悪いことではないと、私自身は思っています。しかし、現時点ではそこまでは考えていないというのが実態です。

(記者)事実上、明野処分場問題は、原点、振り出しに戻ったという形だと思いますがいかがですか。

(知事)振り出しというよりも、大きく前進したと考えています。

(記者)それはどういう理由でですか。

(知事)ただ反対ということではなく、いわば胸襟を開いてお互いに話し合っていくということで話し合いは進んでいますし、私どもとしては、こうした施設造りがいいのではないかと提案して頂くという柔軟な姿勢を持ってもらったということは、私は大きく前進してきたなと思っています。

(記者)今、県が設置許可を出した浅尾区への現行計画と、過日、県が村に提案した3つの代替案が出ていますが、村はいずれも受け入れられないということです。村の方で新たな提案をするのを県は待ってということになりますが、浅尾区への現行計画と3つの代替案はどういう位置づけ、実行の目処はどの程度立っているのですか。

(知事)先方の示す計画案をよく精査しないと判断できないと思います。

(記者)村から示された案が県の4つの案より良ければ採用するのですか。

(知事)コストの問題もありますが、採り入れられるものは採り入れていかなければならないなと思います。

(記者)先ほど、地元の不安を考えると浅尾区への設置は難しいとのことでしたが、現時点では4つの案を検討して進めていくという考えなのですか。

(知事)村から出てくる案と比較検討し、取捨選択していくということです。

(記者)村の提案が県として飲めないものだったら、代替案に戻るということですよね。

(知事)提案されても建設コストの問題というものもある中で、飲めないものも出てくるかも知れませんし、施設の規模なども見てみないと何とも言えませんね。想定の中では答え難いのですが、今まで私どもが提案したものとの合意点に達していくということは不可能ではないと思っています。

(記者)浅尾区への設置は難しいという認識だと思いますが、諦めたわけではないということですか。

(知事)村から出された案を見て、これならばといいということになるかも知れませんし、これでも、あれでもダメだということであれば、その時に考えるということです。

(記者)これでも、あれでもダメということになった場合、今の現行計画をやるということで浅尾に建設するということがあり得るということですか。

(知事)浅尾ということでなくて、明野村の中でここでいいですよということであれば、それを考えていくということですし、いろいろなスタイルがあると思いますが、村から出される案が分からないので、今ここで明確なことを言える状況ではありません。

(記者)明野村の姿勢が変わらない限り、浅尾への建設は厳しいということですか。

(知事)一昨日の会談では、浅尾への建設は厳しいのだな、ダメなんだなということ、これは村が前から一貫して言っていることですが、それを否としても県下全体の市町村の自治体としての責務を果たしていくということで、何処にでも造れるものをということでしたから、そういう中で全体の一自治体として、どうとらまえて頂くかということは今後の問題だと思います。

(記者)村が出してくる案は、県の見直し案よりももっとよいものになるということになると、県としては環境整備事業団と一緒にかなり最高の見直し案を作ったと思いますので、村の出す案は実際にはかなり難しいものになるのではないでしょうか。

(知事)それは村の案を見ないと分かりません。こっちがいいのか、そっちがいいのかはその時の判断になります。

(記者)村の提案は、場所についての案はないということですが、建設場所は明野村村内に変わりはないのですか。

(知事)村が提案した時点でないと何とも、しかし、何処にでも受け入れられるものでなければならないし、またそういうものを考えていくということですから、何処に設置するかについては、その時の状況でお願いするものはしますし、判断するものは判断していきます。

(記者)浅尾区にはこだわるものではないが、浅尾への建設をあきらめた訳ではないということですか。

(知事)村が浅尾区への建設はダメだといっているのは、一貫しています。水源の上流ということが一番の大きな要因のようですが、これから出てくる村の案は、場所によってはいいと言うものかも知れないし、いいと言わざるを得ない案を作るのではないかと思うのですが、それは分かりません。その辺の結論は村が案を出すまで何とも言えないですね。

(記者)村長は、明野ありきは止めていただきたいと言っていましたが、明野以外の候補地を探していこうという考えはあるのですか。

(知事)県内5ブロックで検討して頂くようになっていますので、それぞれのブロック毎に地域を指定して検討して頂く訳ですから、県内5ブロックをそれぞれ持ち回りでやっていく訳ですから、当然他の所でも考えていることと思います。そうかといって、そちらへ切り替えるとかは現時点では考えていませんが、当初計画だと5年で処分場が一杯になる、一杯になったら持ち回りでということですから、県下全体の問題としてとらえていくということです。将来、全く無公害の素晴らしいものが開発されるかも知れませんが、現時点の技術をもってするならばそういう方法で行うことが取り決めされていますので、その中で動いていくということになると思います。

(記者)峡北地区の明野村以外の市町村は動いていませんが、峡北の他の市町村を視野に入れてということについてはいかがですか。

(知事)そこまでいくには、段階的に、一つステップを飛ばしたことになりますから、そこまでは未だ考えていません。

○「若彦路の建設について」

(記者)9月議会で若彦路の建設を提案されるということですが、公共事業抑制を重視されてきた中でかなりの大型公共事業だと思います。予算のシーリングがありますから全体のパイを変えずにされるということですが、若彦路を建設する分、小さな道路とか他のハード事業ができないとか影響があるのではないでしょうか、いかがですか。

(知事)これは継続で進めてきたものです。何年も前から用地買収はほぼ済んでいますし、建設工事も進められてきています。道路には、トンネルという方法もありますし、山を登って降りてくるという方法もあります。山の上を行くには、年次的に5年10年と取り組んでいけば道はできますが、若彦路は国立公園内を通るものであり、山の上などの建設については制約があります。また工事費もトンネルでない方が高くなってしまいます。したがって、設計も済みましたし、国の補助採択もなされました。このような形態の中で、地域住民の皆さん方の長年の願望でもあり、厳しい財政環境ですが、早く決着を着けて、新たな施策に向かって努力していくべきだという判断と、できるだけ経費の節減を図るべきだという中で、10数億円の減額ができるという設計の調査も終わっていますので、これは一気にやってしまった方がよいと判断しました。予算のシーリングがありますから、予算を平準化して、できるだけ他の公共事業に対する影響を少なくしていこうという配慮もなされていますので、提案させて頂くという方向に決定しました。
(以上)

リリース日:2003年9月11日

広聴広報課(ホームページ管理者)

山梨県甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1337
FAX:055(223)1525

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