ページID:15079更新日:2019年2月1日

ここから本文です。

知事記者会見(平成17年12月28日)

詳細内容

質問に答える山本知事(JPG:56KB)知事定例記者会見
平成17年12月28日(金曜日)11時30分から
本館2階特別会議室

<発表事項>
○なし

<その他>
○「平成17年を振り返って」

(知事)いよいよ、今年も余すところあとわずかとなりました。この一年間、皆様方には大変お世話になりまして、ありがとうございました。
今年最後の定例会見でありますので、この一年を、私なりに振り返ってみたいと思います。
今年は、清子内親王殿下の黒田さんとのご結婚をはじめ、明るい話題がいくつかありました。
県内では、ヴァンフォーレ甲府がJ1への昇格を果たしました。
県民全てに感動を与えてくれました。来年のJ1での活躍を大いに期待をして参りたいと思っています。
また、10月15日には、県立博物館が開館しましたが、予想を上回って入館者が多いということで、将来にわたって県民の皆様に愛され、活用される施設となるよう、機能の充実に努めていきたいと考えています。
こうした中で、博物館建設に情熱を注いでこられました天野前知事が2月にご他界になりました。
また、この12月には、田邉元知事がお亡くなりになりました。
お二人は、県政の進展に大きな功績を残されました。大変惜しい人を亡くしてしまい、心からご冥福をお祈りいたします。
さて、日本の人口は、少子高齢化の進行等によりまして、統計を取りはじめて以来初の自然減となり、人口減少社会へ突入しました。
少子化の進行は、地域社会の活力を低下させ、県民生活に重大な影響を及ぼすことが懸念されますので、本県におきましては、2月に、「やまなし子育て支援プラン」を策定しまして、子供を産み育てやすい環境づくりを、企業も地域も行政も一体となって取り組んでいこうということで、施策の着実な実施に努めて参ったところです。
一方、国民生活、県民生活の安全・安心ということも大きく問われた年でもありました。
特に、地震、風水害などの自然災害が大きな被害をもたらしました。
一方、子供を対象とした犯罪が発生しまして、国民、県民生活の安全というものが脅かされてきているような状況が続いてきていますが、4月には、私ども「安心・安全なまちづくり条例」を施行しました。
行政と住民の皆様が連携した取り組みを進めて参ったところでもあります。こうした問題(子供を対象にした犯罪のような、国民、県民生活の安全を脅かす問題)が本当に無くなるように、全ての人たちが一丸となって取り組んでいく必要があると思っていますが、更にこの問題については、強固な体制をこれからも作り上げていきたいと思っています。
また、環境問題としては、21世紀は正に水と空気の時代と言われていますが、「森の国、水の国」である本県が、地球環境を守るために果たしていく役割は非常に大きなものがあると思っています。
そこで、2月には「環境基本計画」を、10月には「生活環境の保全に関する条例」を制定し、環境の保全及び創造に関する施策を総合的に推進して参りました。
また、3月に策定した「水政策基本方針」に基づきまして、本県の貴重な資源である水を将来にわたって創り、守り、活かしていくための施策を推進しているところであります。
こうした中で、旧明野村の廃棄物最終処分場につきましては、地元検討委員会の意見集約、また、県内産業界や市町村などからの早期建設を求める要望を踏まえまして、11月に現計画地を建設地に決定し、12月21日には規模の縮小を図る中で、環境整備事業団、北杜市との間で基本協定を締結したところであります。
今後は、地元北杜市と協議を行いながら、明野処分場の早期建設に向けて、全力で取り組んで参りたいと考えております。
また、富士山を世界文化遺産として登録する取り組みにつきましては、今月19日に静岡県との合同推進会議を設置しました。
今後、地元市町村などとの連携を保ちながら、国民運動として盛り上げを図りながら、国内の暫定リストに登録されるように積極的に取り組んで参りたいと思っております。
加えまして、活力ある山梨づくりに向けて、総合理工学研究機構の設置や、「バイオ産業集積プラン」に基づく取り組み、ジョブカフェやまなしの開設、観光立県富士の国やまなしの推進等々、産業振興のための取り組みを進めて参りました。
私は、昨年2月に策定しました「創・甲斐プラン21」に基づきまして、こうした各分野の施策について、時代の流れに的確に対応し、新しい芽を育てつつ、着実に実行して参ったところであります。
こうした光が差し始めた今年一年を基に、来年は、これらの施策を大きく発展をさせ、「誇れる郷土力ある山梨」の実現に向けた新たな飛躍の年、太陽の光が燦々と降り注ぐような一年となるよう、一層奮起して参りたいと思っています。
しかし一方、国の三位一体の改革につきましては、平成18年度までの三位一体の改革に係る国庫補助負担金及び税源移譲について、先月末、政府・与党の合意が行われました。
当然、来年度の国の予算も(今年度当初予算比で)マイナスということで、地方に対する影響というものも平成17年度以上のものがあると思っていますが、都市部と地方との財政力格差が拡大しないよう、地方交付税等を通じた確実な財源措置を、国に対して強く要望していきたいと考えています。
こうした中、県の行財政改革について、今月16日に、「第二次行財政改革プログラム」を策定を致しました。
今後は、このプログラムに基づき「行政の意識改革」や「小さな県庁、大きなサービス」など「改革の4つの柱」を基本としまして、厳しい財政状況の中で限られた人材と財源を最大限活用して、県民の皆様との協働により、全力を上げて改革に取り組んで参りたいと考えておりますので、県民の皆様のご理解と、ご協力をお願いしたいと思います。
記者の皆様方には、一年間ありがとうございました。どうぞ、来年もよろしくお願いを申し上げますとともに、皆様方も良いお年をお迎えになりますことをお祈りして、ご挨拶とさせて頂きます。
ありがとうございました。

<質疑応答>
○「笛吹市役所の新庁舎建設問題について」

(記者)県政とダイレクトに結びつくかどうかは分かりませんが、笛吹市の新庁舎建設問題で市内が大きく揺れています。
県が来年4月から地域振興局を廃止することによって、(笛吹市にある)東八代合同庁舎が使われなくなると思いますが、仮に、市の方から「東八代合同庁舎を使わせて欲しい」というような話があった場合、知事としてはどのような姿勢でいこうとお考えでしょうか。

(知事)まだそういう話は聞いていませんが、今回の出先機関の再編に伴いまして東八代合同庁舎は空き庁舎となります。
現在、空き庁舎について、どのような活用を図っていくかということについて検討をしているところですが、仮に、そのような申し入れがあった時には、前向きに検討していきたいと思っています。

○「今年の漢字について」

(記者)今年一年を漢字一文字で表すとしたら何になりますか。

(知事)景気も踊り場を脱却したということもありますし、確かに多少明るくなってきたと思います。
また、県政の中でもいくつかの重要課題、博物館が完成したとか、高校改革を進め一部方向性が見えました。
明野廃棄物最終処分場の問題も一定の方向が示されました。何となく少しではありますが、光が差してきたような気がします。
漢字一文字というと、光輝くとまではいきませんが「光」という漢字で表現出来るのかなと思います。
来年は、もっとこれが強力に燦々と光輝く年になってもらえばと思い、淡い希望を抱きながら「光」という漢字にさせて頂きます。

○「職員の飲酒運転について」

(記者)職員の飲酒運転について、一番効果ある対策はどういったものだとお考えですか。

(知事)公務員というよりも人間として、あるいは、社会の一員としての役割は何なのかということをもう一度考えてもらわなければなりません。
今日も、仕事納めの日なので各部を回り、その席でも「これだけ多発しており、県民の皆様方からも責められている。そのことは、(幹部の)皆さんも承知して、二度と再び起こさないように心を引き締めてやってくれ」と言ってきました。
何らかの方法を講じなければならないのかな、もっと厳しく対応しなければならないのかなという思いはあります。

(記者)「もっと厳しく」というと、具体的にはいかがですか。

(知事)具体的にはまだです。もちろん飲酒運転といってもケース・バイ・ケースですから、そういうものを細かく整理していかないと、具体的な問題はこれからです。

○「ミネラルウォーターに関する税について」

(記者)ミネラルウォーター税のことですが、知事は以前、今年度中に方向性を出したいと言われていましたが、まだ賛否の段階でもなく、まだ方向性が今年度中に出るような感じはしないのですが、今年度中に方向性を出したいということでしょうか。

(知事)「ミネラルウォーターに関する税検討会」(以下、「検討会」)がそういう状況ですので、2月にまた開催するということで日程調整をしていると聞いております。
検討会の中でどういう意見集約が図られるのか、その進捗状況によっては、今年度中に検討会の中で結論が得られるかどうか、非常に微妙なところもあるというふうに伺っております。
あくまでも、私どもとすれば、検討会の意見を踏まえてその上で判断をしていかなければなりませんので、積極的に検討会にはその開催を要望しているところでありますが、なかなか日程調整が難しいと聞いております。
いずれにしても、早く結論を出して頂けるようにお願いしていきたいと思っています。

(記者)今年度中にはこだわらないということでしょうか。

(知事)こだわらないというより、出てこないとこだわれないですね。

(記者)検討会の話を伺っていても、なかなか結論が出るような雰囲気ではありません。
今の質問の繰り返しになりますが、結論が出なければ、今年度中に県の結論を出すというのは先送りになるのでしょうか。

(知事)ですからその辺は、検討会がどういう結論を出すのかを見て検討をしたいと考えています。

(記者)もし3月までに結論が出て来なければ、(県の結論は)延ばすということですか。

(知事)(検討会が)もう少し先送りして検討したいと言えば、(県の結論も)また送られます。

○「山梨県教職員組合(山教組)問題について」

(記者)(山教組の事案について)県教育委員会と文部科学省の問題で、ここ1年あまり県教委の指導を巡って、文部科学省から処分を見直せという指導がありますが、知事としてはどう感じますか。

(知事)これは、教育委員会が全て対応していますので、どういう内容であるのか、まだ聞いていませんが、教育委員会がそれらの問題には対応していくと思っています。

○「来年の抱負について」

(記者)来年は、知事にとっても4年目ということで、最後締めくくりの年になると思うのですが、何かやりたいことなり、抱負なりについては、いかがでしょうか。
知事の任期最後の締めくくりの年としてどうしていきたいですか。

(知事)今は、そこにある課題ですね。与えられたことを一つひとつ処理していくということです。
行政も生き物ですから、常に動いて変化していますから、その動きを敏感に察知して、その動きに対応していくということが大事です。

(記者)「4年目だから、特にこうしたい」ということはありますか。

(知事)4年目でも10年目でも同じですね。いつでも同じです。

○「再選について」

(記者)年が明けると次の知事選に向けて、また、いろいろ動きが出てくるのではないかと思いますが、再選に向けて今のお気持ちはいかがでしょうか。

(知事)今、申し上げたように、与えられた仕事を一つひとつ丁寧に対応していく、これが今の私の役割だというふうに思っています。

○「県内の政界について」

(記者)今年は衆議院選挙がありましたが、知事選挙でご自身が厳しい選挙を戦ってきた中で、今年が始まった時に、年末、県内の政界が今のような形になっているということは想像していましたでしょうか。

(知事)政治も行政も変化は時として、予期せぬ変化もありますね。いかにその時代、時代というものに対応していくかということは、大事なことであって、平穏な時もあれば大きな波風が立つ時もあるし、そういうふうなことを常にその都度、その都度、的確な対応をしていくということが大事なことだと思います。
起きたことに対することについては、予想もしなかったことであるけれども、現実の問題として出てきたものに対しては、行政として、あるいは行政の長として、的確な対応をしていくのがベターだと思っています。

○「一番印象に残る県政課題について」

(記者)一番印象に残っている今年一年間の行政課題、一番印象に残っていることは何ですか。

(知事)そうですね。やはり、明野に明けて明野に暮れたという一年だったのではないでしょうか。

○「来年の最大課題について」

(記者)逆に来年の最大課題は何になりそうだとお考えですか。

(知事)やはり財政問題でしょうね。厳しい三位一体改革の結果というものを踏まえた中での財政対応ということは、毎年そうですけれども、年々そのように迫られてくることにおける行財政改革ということは、これは大きな問題です。
この行財政改革というのは一番難しいのです。
しかし、やらなければならないというところに追い込まれているということですので、何よりも難しい大きな課題だと思います。

○「職員のプロ意識について」

(記者)今年冒頭の職員訓示で、「プロ意識を持って」ということをお話しされていましたが、この思いというのは、一年間、職員の皆さんに通じましたでしょうか。

(知事)それは部分的には、そういうところは十分伺うことができます。
ただ、全てというと全てでない部分もあるということが言えると思います。

(以上)

リリース日:2005年12月29日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop