ページID:16821更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成18年2月15日)

詳細内容

2月15日の定例記者会見の様子(JPG:70KB) 知事定例記者会見
平成18年2月15日(水) 11:30から
本館2階特別会議室

<発表事項>
○なし

<質疑応答>
○「ミネラルウォーターに関する税について」

(記者) 先日、「ミネラルウォーターに関する税検討会」(以下、「検討会」)が開催されましたが、議論が年度内ではまとまらず、持ち越しということになってしまいました。
 税導入に関する判断の時期も含めて、今後どのように進めていかれるのか、知事のお考えをお聞かせください。

(知事) 検討会の委員の皆様方の日程がなかなか合わなくて、次回の検討会開催は次年度にずれ込むと聞いています。
 この結果を踏まえた中での対応ということになると思います。

(記者) (次年度の検討会は)特に、何度も、1回以上やってもらうということにはこだわらず、じっくり議論を待つという形になるのでしょうか。

(知事) 今現在は、各委員の皆様の日程を調整しているところです。
 私どもとしても、委員の皆様の意見を聞かないと方向性を示すわけにもいきませんので、検討会の結果待ちということです。

○「少子化担当大臣との意見交換会について」

(記者) 先日、猪口邦子少子化担当大臣と少子化に関する意見交換が行われたと思います。
 そこで、どんな話をされたのかということと、意見交換会の感想をお聞かせください。

(知事) 2月12日に横浜市で開催され、関東近県知事などということで、山梨県、神奈川県、静岡県、長野県、静岡市、横浜市、川崎市などが出席をしました。
 猪口大臣から、国の取り組み状況などの説明があった後、それぞれの県・市の状況や取り組みを説明しました。
 その後の意見交換の中ではいろいろな意見が出ましたが、私は、「少子化に対しての財政支援は当然必要なことだが、もう一つは、男女共同参画社会というものを素早く組み立てていかないと駄目だ」という意見を申し上げました。これについては、男女共同参画担当相でもある大臣からは、「ありがとうございます」という話もありました。
 私は、それに加えて、「子供を産むためには結婚することが必要だが、結婚ということに対して、山梨のようなところは農山村地帯がたくさんあり、農家にはお嫁さんが少ない。しかし、農家というところは子育て環境も十分に整っている。農業振興ということに対して、もう少し国も力を入れて、農家へ喜んで嫁いでいくという環境を作ることも大事ではないか。集団営農などにより、農業が自立出来る状況を作るということが大事だ」という話もしました。
 そうしたところ、大臣は、「それは目から鱗だ」とおっしゃっていました。
 「産業構造が変わってしまいましたが、基本的な伝統文化というものを見直して、メディアの皆さん方にも、農家へ嫁いでいくことが非常に素晴らしいことだということを宣伝してもらいながら、そういう機会を作っていくということについて、政府としても是非、力を入れてほしい」というような話をさせて頂きました。
 静岡県知事も「そういう意味では、やはり、家庭というものも大事だ。家庭というものの基本というものを作り上げないといけないのではないか」という意見をおっしゃっていました。
 私も最後に、「日本は、『団らん』という言葉が失われつつある国だ。古き良き時代の『団らん』、『一家団らん』、『家庭団らん』という言葉がまた復活するような社会構造、産業構造も考えていってほしい」と述べたところであります。

○「身延町民間産業廃棄物最終処分場計画について」

(記者) 2月3日に、身延町の民間産業廃棄物最終処分場計画に反対する住民が知事室の前に座り込みを行いましたが、知事と会えずに帰りました。
 住民は知事に面会したいと言っていますが、今後、反対している住民と対話するお考えはありますか。

(知事) 私にということのみならず、県にということであれば、やはり、代表者3人とか5人が各部へ行ってお話をされるということであれば良いでしょうが、集団で押しかけられても、話し合いというものは上手くかみ合わないと思います。
 事の起こりは施設設置許可の問題ですが、これは前から言っているとおり、私どもは法律を遵守して、それに基づいて是非を決定していくわけですから、行政としては法律を曲げるわけにはいきません。
 そういう中で、ああいう結果が出た(法律の基準に則り厳正な審査をし、専門家の意見も聴いた結果、許可した)ということです。
 これで建設をということではなくて、その後におけるいくつかの法律をクリアーしないと建設には入れません。
 ですから第一段として、私どもは廃棄物処理法に基づいて判断を下したということです。
 これは、皆さん方も良く分かって頂いていると思います。例えば、これが係争問題になった場合に、もし不許可であったとすれば、敗訴すると思います。
 敗訴した場合には、後に損害賠償ということも起こり得るわけです。千代田湖ゴルフ場のような例もあります。
 反対があるから不許可だということではなく、法律に定められた範囲内で結果を出していくというのが行政の役割ですから、そういう意味では、今回の許可は、その範疇で行ったということです。

(記者) 先ほど、代表者3人から5人でという話がありましたが、少数であれば、知事は面会するお考えがあるのでしょうか。

(知事) それは、既に担当部でやっていることであり、既に方向性が出ています。(私と話をしても)結果は同じ結果ですから、今私があえて、という考えはありません。
 反対する方が、これからどういう行動をとるのか、ということについては自ら考えることであって、結果が出たことに対して、私に意見を求められてもそれが変わるということではありません。

○「トリノオリンピックについて」

(記者) 昨日の夜中、トリノオリンピック、スピードスケート女子500メートル決勝で、地元富士急行の岡崎朋美選手が惜しくもメダルを逃しましたが、コメントをお願いします。

(知事) (決勝は深夜から未明だったので)テレビを見ていませんでしたが、(3位とは100分の5秒差ということで)非常に惜しかったです。
 男子500メートルでも、山梨学院大学出身の及川佑選手が惜しくも4位でした。
 お二人とも本当に残念という以外にありませんが、ベストを尽くしたと思います。
 自分の持っている力を全て発揮したということは、メダル云々ではなくて素晴らしい結果だったと思います。
 願わくば、メダルを取って頂ければなお良いのですが、及川選手の涙ながらのインタビューなど、スポーツというものは見る人に感動を与えてくれるものだと思いました。

○「市町村合併について」

(記者) 昨日、市町村合併推進審議会から答申がありましたが、「答申の合併構想対象市町村の組合せ案は受け入れられない」という意見もずいぶん出てきています。
 県が合併構想を取りまとめるまでに後1か月程度ありますが、その辺はいかがでしょうか。

(知事) 市町村合併というものは、それぞれの市町村において、住民への説明をきちんとしていかないといけないと思います。
 その時には、当然、市町村の財政状況や今後の進展などの状況と、国全体の流れなどの情報を開示し、市町村の実態をはっきりと住民の皆さんに伝えてもらいたいと思います。そして、そうした中で判断をしていって頂きたいと思います。
 ただ漠然とした中で、合併に賛成であるとか、反対であるとかではなくて、住民一人一人に考えて頂く機会を設けて、良く検討して頂きたいと思います。
 そうしますと、自ずと、是か非かという判断が出てきますので、合併するかしないかという結果が出てくると思います。
 今までもやって頂いているようですが、更に財政的な問題など、内部的な情報をしっかりと開示していって、しっかり説明責任を果たしていって頂きたいと思います。

(記者) 市町村合併に関する知事の勧告権限の活用について、お考えを改めてお伺いします。

(知事) 自主的合併というものを基本に置く中で、先程申し上げましたような実態というものについて、県としての市町村に対する説明、あるいは指導というものも必要になってきます。
 そのような中で、県として出来るだけのことはやっていこうと思っていますが、前段としてそういうことをやらなければならないと思います。
 それに基づいて、市町村がどのような判断をされるかということになっていくわけですから、そのことについては、当然、話し合いの中で方向性は見い出せるのではないかなと思います。

(記者) 以前の記者会見で、勧告権限の活用については、ネガティブ、出来れば使いたくないとおっしゃっていたのを記憶していますが、ちょっとニュアンスが変わってきたという気がしますが。

(知事) 別に変わってはいません。前と全く同じです。
 県の果たす役割がどこまでかということについては、スタンスは全く変わっていません。
 今、申し上げましたように実態を住民の方々にもう少し示して、その中で結論を得ていかなければならないと思います。
 ですから、しっかりと自立して、合併しなくても未来永劫このままやっていけるというものがそこに出てくるならば、これは当然、尊重すべきものであると思います。
 しかし、合併の後には道州制というものがやってきます。そのようなことを考えた時、いくら財政が豊かであっても単独では出来ない部分がたくさんあります。
 広域的な連携の中でやらなければならない事業もたくさんあるわけです。
 そのような中で、これで良いのかということをもう一度真剣に考えて頂きたいと思います。

○「知事就任4年目について」

(記者) 知事就任からいよいよ3年が終わるわけですが、感想を一言お願いします。

(知事) 毎日、毎日、一歩一歩前進していかなければならないということです。
 これは、当初から全く変わらない自分としての気持ちを持って、今日まで来ているということです。
 これからも、その気持ちは変わることなく、毎日、毎日、日々努力をしていくことの積み重ねであると思います。

(記者) 選挙の時に掲げた公約の実行度をどのように考えていますか。

(知事) 掲げた公約、ほとんど全てが完成、あるいは進行中の段階であると思います。
 一つ一つ挙げていきますと時間が足りませんので、申し上げることは控えますが、ほとんどの事業については、そのような方向で進んできていると思います。

(記者) 先日の知事後援会主催の県政報告会の挨拶で、「変化が早い時代の中で、まだなかなか出来ていない施策もある」というようなお話もありましたが、まだこれからだというような具体的な事業ですとか、課題というものはありますでしょうか。

(知事) なんとかしなければいけないと思っていますのは、米倉山を中心とした土地開発公社の問題です。
 日本経済の右肩下がりの中での現象ですから、山梨県のみならず全国どこでも抱えている課題です。
 同じように林業公社の問題もあります。
 どのようにして、この課題を解決していくかということですが、これは財政問題にも非常に影響してきますので、ここで何とか方向性を示すことが出来ればというのが、今の一番の課題だと思っています。

(記者) 何度も質問を受けているとは思いますが、再選については、どのようにお考えですか。

(知事) まだ、任期は1年あります。私にとっては、まだ1年あるという感じですね。毎日、毎日、日々努力していくのみですね。

(記者) 現時点で結構なのですが、その辺のお考えをどのような時期にくればおっしゃって頂けますでしょうか。

(知事) まだ明確には分かりません。

○「山梨県教職員組合(山教組)について」

(記者) 山教組の財政部長が政治団体の虚偽記載に関与していたということで、先般、だいぶ前になりますが、罰金命令を受けましたが、これについて改めてコメントを頂きたいのですが。

(知事) 結果的にあのようなことになり、非常に遺憾なことだと思います。
 これを契機として、より良い組織運営というものを図っていくためのきっかけになればと思いますので、是非、関係者が一体となって努力をしていく、そして県民から信頼される組織として活躍されることを願っています。

(記者) 今まで山教組は、政治団体の活動とは一切関係がないと説明してきた反面、内部では、違法な政治活動に教員が関与するような活動をしていたわけですが、山教組という組織については、どのようにお感じでしょうか。

(知事) 組合活動の範疇がどこまでかということは、内部的なことで分かりませんが、法を逸脱することのないような組織でなければいけないと思っています。
 ですから、その中でしっかりした自分たちの組織の立場を運動として展開していくことは悪いことではありませんが、法に抵触するようなことはやってはいけないことだと思います。

○「豊富村長の逮捕について」

(記者) 先日、豊富村の村長が村発注の公共工事に絡む収賄容疑で逮捕されましたが、どのように受け止められていますか。

(知事) これも、やはりあってはならないことであり、非常に遺憾なことだと思います。
 加えまして、公共工事の入札制度については、より透明性がなければならないということで、県としても、その取り組みを進めてきております。
 新年度から更に透明性を確保するという方向で、担当部署において検討していると思います。
 公共工事については、疑いを持たれることがないような状況の中で入札を実施していくことが、最も大事なことだと思います。

(以上)

リリース日:2006年2月15日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1 本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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