ページID:88830更新日:2019年2月18日

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知事臨時記者会見(平成30年12月26日水曜日)

特別会議室

10時00分から

 

発表事項

配布資料

 「山梨県紙ストローのモニタリングに関する協定」締結式について

知事

ただいま、県を含めた4者で、紙ストローの事業化に向けたモニタリングの協定を結ばせていただきました。ゴルフ場支配人会様のゴルフ場及びローソン様の店舗で、紙ストローの感触を消費者の方に確かめてもらうというのが今回の協定の趣旨です。

昨今、マイクロプラスチックによる海洋汚染が社会的な問題となっており、海のない山梨県としても、使い捨てプラスチック製品の削減に取り組みたいという思いと、全国屈指の森林県である山梨のFSC認証材を原料とした紙ストローを作成し、プラスチックストローに代わる製品として事業化に向けた支援をしていきたいと考えています。

プラスチックストローの削減、県産FSC認証材の利用拡大、それらを通じた雇用の創出という3つの目的をもって、やまなし森の紙推進協議会様と連携し、紙ストローの事業化に向けたプロジェクトをスタートしたいと考えています。まず、2月までにかけて、県内38箇所のゴルフ場と、甲府市内23箇所のローソン様の店舗においてモニタリング調査を行った上で、紙ストローの品質向上と事業化に向けて踏み出したいと考えています。

今回のプロジェクトについて、ゴルフ場支配人会様、森の紙推進協議会様、ローソン様の協力を得て、取組をスタートできることを大変嬉しく思っています。今後とも引き続き、事業化に向けてさらなる御協力と御理解を賜ることをお願い申し上げまして、お礼と御報告の挨拶とさせて頂きます。本当に今日はありがとうございました。

山梨県ゴルフ場支配人会会長

山梨県ゴルフ場支配人会の大工原です。このたび、山梨県及びやまなし森の紙推進協議会様と連携しまして、紙ストローのモニタリング調査を実施することといたしました。具体的には、県内38箇所の加盟ゴルフ場において、ゴルファーの方に紙ストローを使って頂きまして、使用した感触等を県に報告いたします。今回の調査につきましては、県におきまして使い捨てプラスチックごみ削減のための様々な施策を展開しているとお聞きし、ゴルフ場支配人会としても協力をしたいと考え、県に申し出たものです。モニタリングの調査結果を県や森の紙推進協議会様にお戻しし、より良い製品開発に役立て頂くことを願い、挨拶とさせて頂きます。

やまなし森の紙推進協議会代表

ご紹介いただきましたやまなし森の紙推進協議会代表の伊藤です。山梨県の県有林は、国内で最も規模の広いFSC認証森林として認証されています。当協議会は、関係者が集まり、県有林のチップや間伐材の有効活用を考えるとともに、製品化や普及啓発まで担っています。先程、知事がおっしゃったように、県産FSC認証材を原料としたストローの製作・販売を目指すということで、ゴルフ場支配人会様とローソン様にご協力頂いて、モニタリング調査を実施することになりました。調査の結果を製品づくりに生かしていきたいと考えています。来年日本で開かれるG20でも、海洋プラスチックごみ対策は重要な問題とされており、世界的な機運の中で、私どももこの取組を進めていきたいと考えています。

株式会社ローソン理事執行役員

皆様こんにちは。ローソンの村瀬でございます。ローソンは、2006年に山梨県様と包括連携協定を結ばせて頂いており、今回、その流れで御協力させて頂くことになりました。今回の取組は正に時期的にかなった取組であり、他の自治体の参考になるものです。我々として、何が出来るか考えて協力していきたいと考えています。ローソンの企業理念として、「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」というのがあり、加盟店のオーナーや地域のクルーと連携して地域の課題解決に取り組んでいます。今回の取組もそうした活動の一つとして、何が出来るか考えていく契機としたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

記者

アンケート調査について具体的にお教えください。

知事

紙ストローを使用した感触などを尋ねるものです。私自身が使ったところでは、違和感はありませんでした。固くてしっかりしており、飲料に入れても、直ぐに柔らかくなるようなものではありません。アンケートで、どういう結果が出るか分かりませんが、プラスチックごみを削減する、県産FSC認証材の利用を拡大するという目的を持って、事業化に向けて生かしていきたいと思います。

記者

ローソンの村瀬さんにお伺いしたいのですが、アンケートで最も重要視されていることを教えてください。

株式会社ローソン理事執行役員

お客様が、プラスチック問題についてどうお考えなのかを知りたいと思っています。お客様がこの問題にどれだけ関心を持っていて、また、この取組に御賛同を得られるのかということをしっかり見極めながら、県に結果をフィードバックし、今後につなげていきたいと思っています。

記者

アンケートをしてから事業化までのプロセスを詳しく教えてください。

知事

ゴルフ場とローソン様でお客様が異なりますので、異なる結果が出るかもしれませんが、それをしっかり分析していきます。もっとコストが安い方がいいという声もあるかと思うので、企業に対する県や国のサポートというものを組み合わせて、県内にストロー工場ができるような後押しをしたいと考えています。また、もっとコストを低減しなければなりませんから、特に研究開発の部分で、鹿革の加工について、産業技術センターと民間の事業者が連携して、知的財産として進めているものと同じような形で進めていければ、山梨ならではの紙ストローが、地域の産業の核になるものと思うので、県としては、あらゆる角度で、お手伝いをし、民間の方が事業化を早くできるよう、モニタリングの結果を分析し、事業化に向けた取り組みを進めていくことになると思います。

記者

調査の実施場所として、ゴルフ場38箇所、ローソン23店舗ということですが、これについて教えてください。

山梨県ゴルフ場支配人会会長

まず、ゴルフ場支配人会からお答えします。山梨県には41箇所のゴルフ場があり、その中で、当会に所属しているゴルフ場が38箇所です。

株式会社ローソン理事執行役員

ローソンにおきましては、県内に133店舗ございます。その中で、今回のモニタリングに当たって迅速性を考え、甲府市内の全店23店舗において実施いたします。

記者

県内工場のスタートは、大体いつ頃までにやりたいと考えていますか。

知事

私はできるだけ早くやりたいと思っていますが、民間事業者の方の準備段取りもあるので、まずは3月までにモニタリングの結果を分析し、その結果を踏まえて、県の独自のものや国の支援制度を組み合わせて、民間の方にどうですかと御提案して、相談していくことになると思います。できるだけ早く進めることが、国際的なプラスチックごみ削減に通じていくことになると考えています。

記者

生産したストローは山梨県外以外にも出荷することも考えていますか。

知事

もちろん考えています。今後、ストロー工場が県内に出来て、製造、流通、移送コストを圧縮することで、1本5円程度の卸値になる計算だと認識しています。それがもっと出荷量が増えたりしていけば、大型の機械になるということで更にコストが下がるということもあると思っています。まず、誰もやったことがないことですので、タイトなスケジュールではありますが、来年度中にはスタート出来るようにしたいです。そういう目標を持ちながら、できるだけ早くすることが世界全体のプラスチックごみの対策につながるし、山梨の未利用材がより付加価値の高い原料として活用される。そういった意味では、本日午前中に行った災害時の建築用原料として県産材を利用する話にリンクをしながら、県産材の利用拡大につなげたいと思います。今日は、森林環境部が窓口になってやってますが、産業化となると産業労働部の知見を生かしたいし、産業技術センターの能力を低コスト化に生かさなければいけないと思っています。

記者

民間事業者が工場を整備することに対し、県として助成する形になるのでしょうか。

知事

そうなると思います。官がやるべきことは、民に利益が生まれるような仕組みづくりを支援すること。民は専門性や知見を生かして事業を行い、官は技術的な部分で、補助も含めてサポートするのがベストな形だと思います。

 

以上

 

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
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