トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事臨時記者会見(平成30年9月4日火曜日)
ページID:87177更新日:2018年9月5日
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特別会議室 14時10分から
発表事項
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知事
本日は大変お忙しい中、また、台風が近付き足下が悪い中、多くの大学の皆様方にご参加いただき、10校の皆様方と山梨県の間でU・Iターン就職促進の協定ができることを本当に嬉しく思います。また、この間ご努力いただきました関係者の皆様方には、心からお礼を申し上げたいと思います。
山梨県外の大学等に行って、U・Iターンで戻って来ない、山梨県をこれから担う人材が減少してしまう社会減の傾向が継続しております。
今年の1月にも10校の大学・短大と協定を結び、今回の10校を加えると協定締結校は29校となりました。既に協定を締結した19校のU・Iターン率は約33%と、全体の28%と比べると5ポイント近く高い数値になります。学生の皆さん方には、山梨で暮らす魅力をなかなか理解いただけない部分もあり、山梨の企業にどのような良い企業があるのか、自分の希望と企業情報のギャップがあったように思います。今回協定を新たに結んでいただいた10大学の関係者の皆様方と情報共有をしながら、就職相談会、合同就職説明会や、更には保護者の皆様にもご参加をいただく中での説明会等に、県の担当職員も派遣しながら、県内で暮らす魅力、更には企業のPR等々、これから連携をしていきたいと思っております。いずれにしましても、これからが本格的なスタートになります。少子高齢化社会がまだまだ継続する中で、今日の10校との協定を契機に、相互にメリットのある関係になって、飛躍ができるように、関係者の皆様方に改めてお願い申し上げますと共に、県民の皆様方におかれましても、学生であるお子様またお孫さんと一緒に、山梨での暮らしや企業の魅力をPRをしていただければ幸いでございます。
今日はお忙しい中、また、足下が悪い中、東京からご参加いただきましたご列席の関係者の皆様方に心からお礼を申し上げまして、私からの感謝のご挨拶にさせていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございます。
拓殖大学学長
本日、このような協定を締結させていただきまして、非常に大学としても嬉しく思っております。本学は山梨県と密接な関係がございまして、今年度は山梨県立大学と本学の間で、首都圏の大学と地方の大学との学生の交流事業のプロジェクトを、着々と進めているところです。
また、山梨総合研究所・山梨県立大学・本学の三者での一括協定を行い、山梨の新しいところを見つけていこうというプロジェクトも進めております。富士川町とも一括協定を結んでおり、学生も実際に出掛けていって、色々な活動を行っており、インターンシップも含めて、山梨の良さを学生に知ってもらうということを進めております。
この協定が更に基礎を固めていくのに素晴らしいことになるのではないかと考えており、非常にありがたく思っております。本日はありがとうございました。
駒澤大学副学長
駒澤大学では、1学年に約40人、山梨県出身の学生を受け入れております。山梨県に戻って就職ということがなかなかできておりませんが、今回こうした就職促進に関する協定を機に、山梨県に仕事があるということを学生に伝えることにより、山梨県からの学生を受け入れると同時に、きちんと教育してお返ししたいと考えております。また、地理的には非常に近い県ですので、Iターンについても今後ますます促進していきたいと考えております。ありがとうございました。
日本大学学生部長
山梨県とは、附属の明誠高校や、山中湖にセミナーハウスがあり、非常に近い関係となっております。出身の学生は、現在1,220名、本学は文系・理系・医歯系があります。山梨県出身の学生数は、文系理系半数ずつになります。Uターン率につきましては、27年が15.5%、28年が28.0%、29年が21.1%となっております。山梨県に本社がある会社に就職した学生を加えると、Iターン率は非常に高い数字になっておりますので、窓口を一本化されたこの協定におきまして、学生の卒業後の進路として山梨県を推薦していきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
玉川大学キャリアセンター長
本日は山梨県とU・Iターン就職促進に関する協定を結ばせていただきまして、ありがとうございました。4学年で100名強の学生が東京町田のキャンパスに進学されています。また、今年の4年生で、長野県の会社と山梨県の会社に両方出願をしまして、最終的には地元で働こうということで山梨の企業に決めた学生もおります。この協定の観点から見ると、非常に喜ばしいと思っております。簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
明星大学キャリアセンター長
毎年、明星大学ではだいたい40名前後の山梨県の学生をお預かりしております。Uターン就職者は、2015年は32名、2016年は24名、2017年は15名と、毎年、若干ではありますが少なくなっていることが非常に気になっており、協定締結式を結ばせていただいたことから、力を入れて多くの学生をU・Iターンでお戻ししたいと思っております。また、本学では教職課程のある教育学部がございますので、小学校または中学・高等学校に教員として戻る学生もおります。学校も企業も含めて、これからまた協力関係を結んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
山野美容芸術短期大学事務局長
この度は、山梨県との間で就職促進に関する協定の締結の運びとなり、誠にありがとうございます。本学は、平成4年に、東京八王子に初代学長の美容家山野愛子が開学しました。美容師の地位向上を目指すと共に、美容業界で指導的立場の人材育成を教育目標として、高等教育機関では、日本で初めて美容師養成施設の指定を受けた短期大学でございます。美容総合学科のみ単科の編成で2学年制、学生数約500名の小規模な大学でございます。山梨県の出身者は、現在、約10名程度在籍しております。以前は学生の多くが美容室・サロンへの就職を希望しておりましたが、最近は価値観の多様化に伴い、化粧品販売・アパレル・ホテルその他広範囲に渡って希望する学生が多くなっております。そうした中、この度の山梨県との協定は学生へ多くの選択肢を与えられ、有意義であると確信しております。本日は誠にありがとうございました。
記者
就職促進協定は、県にとっては人口減対策等大変重要な政策課題になっていますが、首都圏の大学がこの協定を結ぶ意義は、どういったものでしょうか。
拓殖大学学長
地域創生に力を入れる建学の精神があり、地域に学生達を連れて行って、地域興しなどを通じて、地域の創生を計ると共に、学生達に地域の良さを知ってもらうことを、建学の精神に従い大学の一つの大きな方針として進めていけるというところです。山梨県とは色々な形で協定を結ばせていただいており、富士川町へは学生がゼミで行き、新しい名物料理を作って一緒に販売したりと、様々なことを行っております。山梨県出身でなく、首都圏で育った学生にも地方の良さを知ってもらい、そこへ就職ができる。協定があることで就職に結びつき、大学としても教育上非常に良い話ではないかと思います。
駒澤大学副学長
就職を促進するということもありますが、学生の成長の場としてこうした協定が生きてくるのではないかと期待しております。具体的に申し上げますと、県内の企業へのインターンシップでは、学生はそこで経験・成長ができ、また、企業とマッチするのであれば、そのままU・Iターンに結びつけられるのではないかと思います。成長の機会を、こうした協定に基づいて作っていければと考えております。
記者
山梨との地域創生の取組をされているかと思いますが、この協定によって、実際の就職につなげることができるメリットがあるということでしょうか。
拓殖大学学長
そう思います。地域を知っただけでは、本当に地域に就職して仕事があるのかというところまではなかなかできませんが、地域に興味を持ってもらったうえで、この協定があるということであれば、学生達にも少なくとも就職の場として道がきれいに見える形になると思いますので、非常に有効な協定であると思っております。
記者
従来なかなかそういう就職先を知ることができなかったということでしょうか。
拓殖大学学長
そうです。地方の就職先を就職部が苦労して探しておりますが、学生には伝わりにくいため、地域に学生が出て行って、尚且つこういう協定で、どのような会社が山梨にあるのかを知ることは、学生にとって良いことですし、選択肢が増えることも良いのではないかと思っております。
知事
今回、協定を結ばせていただいた10校には、山梨県から首都圏へ進学した学生の2割くらいが在籍しています。企業や生活の情報を伝える手段として、SNSでの情報伝達もしておりますが、直接伝えることはなかなか難しいので、学校も一緒に取り組んでいただくことで、山梨の企業や生活の情報を学生へ伝達できることを大変嬉しく思っております。今日協定を締結した10校は有名な大学なので、県内に戻ってくるよりも県外で就職する率の方が高くなっております。山梨県での生活や仕事の魅力をきちんと伝え、Uターン就職率が上がり、既存の19校と同じくらいのレベルまで持っていければ良いと思います。
また、地域創生という大きな流れとは違った形で、山梨県で生まれ育った人たちが、山梨県の発展に力を貸してくれるということは、我々にとっても非常に有り難いことだと思っております。そういう意味で、先程双方にメリットのある関係になっていきたいと申し上げました。本日、皆様方にも関心を持っていただいたことについて、心からお礼を申し上げまして、今後とも是非、良い形で進められるように、よろしくお願いしたいと思います。
以上