ページID:83047更新日:2017年11月20日

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知事臨時記者会見(平成29年11月16日木曜日)

本館2階特別会議室

10時30分から

 

発表事項

配布資料

知事会見写真

 災害発生時等の物資の保管等に関する協定締結式について

知事

ただいま、富岳通運株式会社、都留貨物自動車株式会社と山梨県との間で、災害発生時等の物資の保管等に関する協定を締結できたことを嬉しく思います。今回の協定締結にあたって、両社並びに関係者の皆様に心より御礼を申し上げたいと思います。

昨年熊本地震が発生した際には、多くの物資が全国から集まったにも関わらず、自治体の物資拠点に滞留して避難所へ行き渡らなかったという教訓を踏まえて、県では昨年度に検討委員会を設置し、どのようにすれば災害時に物資が避難所までスムーズに届くかということを検討しました。山梨県では、アイメッセ山梨に加えて、山梨県倉庫協会との協定に基づきまして、国中地域を中心に7箇所の広域物資輸送拠点を確保しております。しかし、検討会において、富士東部地域にも広域物資輸送拠点を設置すべきであるということで、拠点としてふさわしい施設を探していたところ、富岳通運様と都留貨物自動車様に快くご理解を頂き、富士東部地域に、富岳通運様の3施設、都留貨物自動車様の2施設の計5施設を広域物資輸送拠点として追加することが出来ました。これにより、県内で災害が発生した場合でも、国中地域の拠点と富士東部地域の拠点が相互に補完することができ、物資をスムーズに避難所まで輸送するための第一歩が踏み出せたと思います。

これからも関係する市町村との連携はもとより、富岳通運様や都留貨物自動車様と力を合わせて、山梨県の地域防災力の強化、また災害時にスムーズに物資供給が行われるような体制ができたということを嬉しく思いますし、これからさらに両社と連携しながら、山梨県全体の物資供給力が強化できるように努力をしていくことをお誓い申し上げます。最後に、協定締結にあたり、富岳通運様、都留貨物自動車様とは、細かい調整もさせて頂きました。心から御礼を申し上げながら、これからさらに力を合わせて頂くことをお願い申し上げて、御礼のご挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

富岳通運株式会社専務取締役

本日は、誠にありがとうございます。当社は、上野原発祥の会社でございまして、今は甲府市内に本社がありますけれども、東部地区が発祥の地ということで、本日の協定締結を大変ありがたく思っております。発祥の地に少しでも貢献ができればということで、当社の社内では大変喜んでおります。

当社は、阪神大震災、新潟中越地震、東日本大震災、最近では熊本地震において、支援物資の輸送、保管をさせて頂きました。熊本地震では、当社の施設に280名のボランティアの方々が物資を集約して頂き、いち早く熊本の8箇所の避難所にお届けしました。これらの災害を通して、災害時は何を最初に持っていくべきか、何が必要なのか、それが一番大事であるということを経験させて頂きました。

さらに、避難所にトラックで行くわけですが、運転手にいつもお願いしているのは、「明日もまた来るよ」ということを必ず言ってください、ということです。そうすることで、避難者に希望を持ってもらえると思います。電気は停まっている、水道も出ない、食べ物もないという状況の中で、希望が一番大事かなと、熊本地震のときに痛切に感じました。当初は3箇所の避難所に届ける予定でしたが、避難されている方から、「あと4キロメートル先に避難所があるので、ここで降ろすべき物資を3分の1にしてもらって構わないから、その避難所へ持っていってください」とお願いされました。やはり、日本人は特に連帯感が強いのかなと感じました。

災害というのは二度と体験したくありませんが、我々自然の中で生きていますと避けて通れないものであり、また、いつ襲ってくるか分からないということで、常日頃の防災対策が必要かと思います。今回の協定に基づきご利用頂く施設は、保管設備、フォークリフト、パレット、トラック、人材等揃っておりますので、存分にご利用頂ければと思います。今後は、山梨県の指導を頂き、訓練等防災態勢を構築していきたいと考えております。今後とも山梨県と表裏一体となって、防災意識を高める努力を行って参りますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

都留貨物自動車株式会社取締役総務部長

ご紹介頂きました、都留貨物自動車の荒井と申します。本来であれば社長が出席するべきところではございますが、所用により出席できませんので代理で出席させて頂きました。

今回の協定締結にあたりまして、当社も富岳通運様と同様に、東日本大震災や熊本地震等において物資輸送に協力させて頂いたところです。今回、山梨県で富士東部地域に災害時の物流拠点を設けるということで、本来でしたら山梨県内で災害が発生しないことが一番ですが、万が一のときのためにということで、当社で協力させて頂くことになり今回の協定締結となった次第です。

災害物流に関しましては、山梨県トラック協会さんでも物流倉庫の設置ということを行っていましたが、当社では設置に関してご協力できなかったということもありまして、ちょうどそのタイミングで山梨県から話を頂きまして、それではぜひ協力したいということで、当社一丸で出来ることはしましょうということで、今回締結に至りました。

今後とも、当然あってはならないことだとは思いますが、いざというときには、山梨県に協力しながら、災害時の物流に力を注ぎたいと思っております。この度は後藤知事からも協力をということでお話し頂きましたので、ぜひよろしくお願いいたします。

記者

知事にお伺いします。この協定締結による一番のメリットはどこにあるとお考えでしょうか。

知事

先ほどお話ししましたように、現在は国中地域に、アイメッセ山梨と、山梨県倉庫協会さんとの協定に基づく6箇所の計7箇所の倉庫を広域物資輸送拠点としております。しかし、富士東部地域には1箇所もなかったという中で、今回富岳通運様と都留貨物自動車様にご協力頂き、5箇所を確保できました。これにより、例えば国中地域で災害が発生した場合でも、富士東部地域が比較的被害が少なければ、富士東部地域の拠点から国中地域へ物資を輸送できるという相互の補完ということ、また、今まで拠点がなかった富士東部地域に確保できたという2つの面があります。順番でいうと、まず、富士東部地域に新たに5箇所確保できたということ、そして、国中地域との相互の補完ができるというこの2つが大きな効果としてあると思っています。

 

以上

 

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
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