ページID:79297更新日:2017年4月13日

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知事記者会見(平成29年4月12日水曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

発表事項以外の質疑応答

知事会見写真

<発表事項以外の質疑応答>

 熊本地震の教訓を踏まえた県の防災対策について

記者

明後日で熊本地震からちょうど1年になります。山梨県でも、地域防災計画の見直しなど進めてこられたと思いますが、これまでの取組状況と、それを踏まえた課題があれば教えてください。

知事

14日で熊本地震から丸1年を迎えます。県も発災直後、全国知事会等からの要請を踏まえてそれぞれの専門職員等を被災地に派遣しました。それが落ち着いてから熊本地震の教訓をわが県の災害対策にどう生かすのかという観点から、県防災会議地震部会を中心に検討して参りました。熊本地震では、3つの大きな課題があったと改めて整理しました。1つは「避難所運営」がなかなかうまくいかなかったこと、2つは、「支援物資」が国や全国各地から届いてもうまくさばききれずに、実際に避難所になかなか物資が届かなかったこと、さらには、たくさんの専門家集団が現地に入ったものの「受援・支援体制」が不十分だったことが3つの大きな教訓でした。これをそれぞれ課題として検討していただきました。ご承知のとおり、3月に避難所運営マニュアルの基本モデルを策定しました。今年度から実際の市町村の避難所運営に、基本マニュアルをどう生かしてもらうかという支援をしていきたいと思っています。さらに、災害時の物資拠点の構築、物流体制の整備についても、物流業界の皆さん方と具体的に検討し、骨子をとりまとめました。今年度は、実効性の高い物資支援、例えば物資をさばく場所などを具体化していくことになります。さらに受援体制、受援計画につきましては、3月に県の受援計画を策定しましたので、今年度はできるだけ早く市町村レベルでの受援計画が策定されるよう支援を進めて参ります。いずれにしても、たくさんの犠牲者があった災害を教訓として、生かしていくわけですから、市町村と協力しながら、県全体の防災力、防災体制の強化につなげていきたいと考えています。

 

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 総合球技場の整備検討について

記者

総合球技場の整備検討に関してお伺いします。2月の定例県議会の所信表明で、知事はできるだけ早期に建設地を決定するという考えを示されたわけですが、本年度になりまして、どのようなスケジュール感で、いつ頃までに建設地を決定するのか、具体的なお考えがあればお聞かせください。

知事

4月から総合政策部の体制を変え、人事異動もしました。立地、整備・運営、機能の3つの視点を大前提としながら、2つの建設候補地のメリットや課題を整理することになります。新しい体制の中で精査をすることになりますから、できるだけ早く具体的な精査を済ませて欲しいと総合政策部長にも指示しました。そして地元の皆さん方のご意見に対しても、丁寧に3月に集中的に対応してきましたので、それと連動させながら、何日にということは言えませんが、その2箇所の精査の部分と地元の部分とバランスをとりながら、できるだけ早く候補地が決定できるように最大限努力していきたいと考えています。

記者

地元の方の意見を聞く場というのは、建設地を決定するまでの過程で住民説明会等を開くお考えがあるのか、ある程度県で決めたうえで説明するということなのか、どのように考えていらっしゃいますか。

知事

3月までにはそれぞれの地域ごとに現状について、検討委員会の内容、そしてその中身のご説明をしてきました。ただし、それが全て終わっているとは私自身思っておりませんので、まずは現状についてきちっとお話をすることが大前提になると考えています。

 

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 消防防災ヘリコプター有料化について

記者

先日、富士吉田市長が遭難者の救助に費用がかかった場合、負担を求める条例が必要という認識を示しました。隣接する埼玉県では防災ヘリの出動で山岳遭難者を救助した場合、燃料代の負担を求める条例を制定しましたが、山梨県としての考え方をお聞かせください。

知事

山岳関係者、地元の皆さん方、そして有識者の皆さん方とで、安全登山に関する検討委員会の第1回目を4月下旬に開催することで手続きを進めています。埼玉県の事例は、私も注意深く見守っておりましたが、内容をいろいろ精査すると、いくつかまだ課題が残っていると考えます。富士吉田市長がおっしゃられたことは、準備が不十分な状態での無謀な登山に対する警鐘であり、これについては私も全く同意見です。さらに言えば、例えば防災ヘリが有料となった時に、警察のヘリはどうするのか、その精査をどのようにしていくのかを埼玉県は国の関係機関とも調整しているとお聞きしています。また、わが県が有料化して、例えば違う県が対応した時に防災ヘリが有料と無料の部分がでてきてしまいます。これも埼玉県も問題意識をお持ちのようでありますから、来年の1月1日の条例施行に向けて、課題を整理していくとお聞きしています。それがまさに、わが県が条例も含めて、登山届をどのように計画的に、たくさんの方に出していただくのか、最終的には登山者の皆さん方の安全確保が、一番大きな目標ですので、検討委員会の中で、いろいろな意見が出てくることを期待し、そして課題が出てきたものを、防災ヘリの有料化を含めてかもしれませんが整理し、それぞれの関係者の皆さん方と合意形成できるかをまず見守っていきたいと思います。いずれにしても、次の冬山シーズンには何らかの対応を新しく構築していきたいという思いは私も持っておりますので、検討委員会の場で多様な議論が出てくることをまず望みたいと考えています。

記者

確認ですが、その検討委員会でそうした条例についても議論の対象にするという考え方でいいのでしょうか。

知事

まずは現状について、その検討委員会の皆さん方が共通の情報を持たないといけないので、事務局が資料は当然整理していきますけれども、1つは冬山、山岳登山の現状、遭難の現状ということ、そして先行的な条例等を制定した県がございますから、それにどういう記載をしているのか、そして、どう実効性を高めているかという検証をまずしながら、その上でそれぞれの専門的な見地からご議論をいただくということが、正しい方向であると私は思っています。

記者

冬の登山の確認ですけれども、検討委員会でこれから検討するということなんですけれども、知事のお考えとしては、無謀な登山を含めて、有料化については難しいという見解なのか、そこを確認させていただきたい。

知事

先ほど課題としてお話をさせていただいた警察ヘリと防災ヘリの関係の整理や山梨県の中で救援、救助を求める時に山梨県の防災ヘリでは有料になって、例えば東京都の防災ヘリでは無料であるとか、その地域間の整理も当然必要だと思っています。埼玉県の条例も拝見させていただくと、有料という大きなスタンスの中で、適用外、免除となる対象範囲というのは実はまだ具体的には決まっておりません。例えば仕事で林業従事者であるとか、山岳での捜索・救助に関わる方々が対象というふうに言われておりますけれども、まだ対象範囲がどこまでかということが決まっていないようですから、わが県も同じ課題が発生をするわけですから、埼玉県が先行的に関係機関といろいろ整理をしていくものをきちんと見て、的確にそれを検討委員会の中でご議論の素材として提供して、議論して集約をしていっていただくということがまず大切ではないかと。ですから私が有料化が望ましいかどうかということではなくて、標準的に不公平感なく、課題にどう対応できるかということですから、それが安全登山というものに通じるのであれば、当然練り込んだ形で検討はすべきだと思いますが、条例等にする場合には最後の具体的な運用というところまで考えなくてはなりませんから、まず検討委員会のご議論に委ねたいと考えています。

記者

そうすると、課題がクリアすれば、条例化の方向だという理解でよろしいのでしょうか。それと、スケジュール的なことですけれども、結論は、どのくらいの時期までに出そうとお考えですか。

知事

スケジュールは、今季。今年の冬山シーズンには間に合うように新しい仕組み、条例を含めた新しい仕組みというものを目指してもらいたいということで、担当部局には指示がしてあります。前者は、非常に答えにくいですが、事務局も、観光部と防災担当の部局、消防保安課と観光資源課の両者が一体で事務局を運営していくという指示はしてあります。今まで観光という視点がややもすれば前面に出ていた部分を実際の防災ヘリの運用等を含めて部局連携で事務局をやるという立てつけにしました。検討委員会での議論を踏まえながら、実効性が出なければ、形だけ作っても一歩前進ということになりませんから、その議論を見ながら、少なくとも第1回の議論の中で、そういう課題が出てくると思いますから、それを見たうえで、前者のご質問にはお答えをしたいと思います。

記者

先ほどの知事のお答えの中で、登山届をできるだけ多くの人に出していただきたいと触れていたのですが、登山届を出すことを義務化するような条例をイメージしているのでしょうか。

知事

現状は、山岳ガイド協会と県警と県で三者協定を結び、コンパスというシステムで電子的な媒体に登録して、下山にも入力するのは、昨年ベースではまだわずか数パーセントだと記憶しています。一方で、登山届という紙媒体も含めると、これは県警が所管していただいておりますけど、それを含めてもそんなに多くない。圧倒的に登山届が提出されていないという現状は、まず解決をしなければならないと考えております。いつどこに行くかという順路等を登山届を提出する際には注意記載する仕組みになっています。まず、登山者自らがそういうものを関係機関に提出していただいて、それをベースに対応していただく。ですから、あまり天候が良くないときには、抑止をしてくださいということを昨年お話してきました。県も県警も関係市町村も注意事項という形で啓発活動をかなり強化しました。そうであっても、どうしても登りたいという方もいらっしゃるようでありますから、やはり、そこはどんな条件整備をしても後はご本人の意思という部分もあるかもしれませんけれども、私たちが一番望むのは、安全で快適な登山を心掛けていただくことです。それが観光という視点もありますし、私たちが山梨の持っている魅力をたくさんの方にお伝えをしたいということにも合致します。冬の頂上はマイナス20度、30度になります。そこへ軽装で行ったら、とんでもないことになると思いますが、なかなかそれがいろいろな啓発活動をしても通じていないということで、では次にどういうことをするのかということを今、お話いただいたことは今回の検討委員会での検討事項に入ってくると考えています。

記者

知事がおっしゃっていた冬のシーズンというのは、富士山では一般的に9月の閉山からですけれども、冬山というのはいつからと設定しているのですか。

知事

何回するのかというのは検討委員会で第1回の下旬に決めていただくことになります。私は、9月というのは冬という認識はしていなかったので、私たちが普通体感する冬のシーズンを念頭に私自身は整理をしていました。9月ということではなかなか難しいと思います。

 

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 やまなし観光推進機構の地域連携DMO化について

記者

無事に信玄公祭りも先週行われて観光シーズンが始まったわけですけれども、山梨県は今年から日本版でいうDMOを立ち上げて、新しい形で取り組んでいくわけですけれども、その日本版DMOになった観光推進機構をはじめ、観光産業が直面するそのDMO最初の課題というか使命というのはどういったところにあるとお考えでしょうか。

知事

まだスタートしたばかりの組織ですが、今までわが県の大きな課題であった観光産業の生産性の向上に対し、どう個別の企業やまた地域で課題を解決していくのかということにツーリズムビジネス活性化センターが大きな役割を持つことになりますので、できるだけたくさんの観光関係者がそこで相談をし、方向感を出してもらう。それを通じて今、人手不足という大きな課題もありますけれども、その課題を解決することができれば生産性が上がるという正の循環になるはずですから、その辺の正の循環にできるだけ早くもっていっていただきたいというのが私の期待であり、希望であります。いずれにしてもまだ2週間余りしか経っておりませんので、具体的に作業がどの程度進んでいるのかわかりませんけれども、山梨県全体の中でその地域連携DMOを上手に使ってもらいながら企業の後押し、地域の後押しというものをしていくことができれば、大きな解決の第一歩につながるものと期待しております。

 

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 浅田真央選手の引退について

記者

浅田真央選手が先日、引退を表明しましたが、何かご感想はありますか。

知事

引退は残念ですが、よく長きにわたって世界のトップ選手として頑張って来られたと思います。実は、何度か浅田さんに直接会ったことがあるのですが、非常にチャーミングで向上心も高い方でした。同年代の皆さんだけではなく、私どものように浅田さんから見れば親のような年代も彼女の活躍をずっと応援していましたから、その応援ができなくなることは残念ですが、これからも新しい人生に向けて今まで以上に頑張ってほしいと思います。

記者

会われたのはどういうときでしたか。

知事

バンクーバーオリンピックで銀メダルを獲った際の受賞祝賀会のような時にお会いしました。

 

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 第46回信玄公祭りを終えて

記者

信玄公祭りで人出が過去2番目の多さということで、知事の受け止めを教えてください。

知事

初めから絶好調の快晴ではなく、もしかしたら降り出すかなと心配した天気の中で過去2番目というのは非常によかったと思います。特に海外からのお客様をインバウンドでお呼びをしたいということが1年、2年かけてインドネシアのガルーダ航空隊のように1つの部隊を編成して、併せてタイや台湾や韓国、マレーシアからのお客様が来ることとなった。そういう意味では、春の観光シーズンのスタートが信玄公祭りで、山梨県全体でイベントが開催できたことは、本当に嬉しく思いました。併せて、(三遊亭)小遊三さん、久しぶりに山梨県の方が信玄公役をしていただいたということも、プラスにはなっているのかなと思います。私も前日、(林家)三平師匠、(林家)木久扇師匠の3人とお会いをしてお話をさせてもらいましたけど、やはり小遊三さんは山梨のことが大好きですし、信玄公だけではく桃太郎もこれからやろうという話も、大月の桃太郎伝説で盛り上がりました。たくさんの方の参加型ということとインバウンドのお客さんも来て、24将の舞台を楽しんだだけでなく、波及・伝播をするということになって、それが少しずつ外からも関心を持って参加してみようということが具体化した成果ではないかと思っています。来年は、もっといい天気で快晴の中であれば、もっとたくさんの県内外や国外からのお客さんもお呼びできるのはないかと思います。これから観光部を中心に準備を進めます。

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