ページID:33117更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成22年8月24日火曜日)

 

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

発表事項以外の質疑応答

 「山梨県口蹄疫防疫マニュアル」の作成について

知事

 

お手元に資料がありますけれども、「山梨県口蹄疫防疫マニュアル」を作成いたしましたので発表させていただきます。

本年4月20日に宮崎県で発生した口蹄疫は、非常に強い感染力を有しておりまして、ワクチン接種による処分も含めますと約29万頭の牛、豚等が殺処分され、社会的にも大きな衝撃を与えました。

最終発生は7月4日でありましたけれども、その後行われた清浄性確認検査によりまして、この宮崎県の当該地域の清浄性が確認されましたので、実施されていた移動制限・搬出制限が7月27日にすべて解除されたところであります。しかしながら、現在でも、なお近隣の中国・台湾・ロシアでは、口蹄疫の発生が継続しておりますので、国内の発生につきまして予断を許さない状況でございます。

そこで万が一、本県あるいは隣接都県に口蹄疫が発生した場合に備えまして、まん延防止のための迅速な対応ができるように、今回「山梨県口蹄疫防疫マニュアル」を作成したものであります。

口蹄疫の発生時には、8班5係で構成する「山梨県口蹄疫防疫対策本部」及び6班16係で構成する「口蹄疫現地対策本部」を設置いたしまして、市町村や関係機関、団体と連携をとりながら口蹄疫のまん延防止措置にあたることにしております。

マニュアルには、各対策本部の組織図や業務概要、緊急連絡先一覧、詳細な作業の内容、口蹄疫に関する参考資料等について記載しております。

本マニュアルは、会議等において配布と概要説明を行い、その周知に努めていくことにしております。

今後は、このマニュアルに基づきまして、市町村、関係団体、関係機関等を含めました防疫演習を開催し、作業手順の確認をすることしております。

以上であります。 

質疑応答

記者

最後のところで、今後は関係市町村や関係団体等と防疫演習を開催するとあるのですが、これは具体的にどのような演習になるのでしょうか。

知事

マニュアルを作りましたので、このマニュアルに基づいて関係機関・団体が一体的に訓練をやってみようとのことであります。具体的な日取りとか計画については、畜産課長が説明いたします。

畜産課長

今回の防疫演習は、計画としましては、今年の11月頃に行いたいと考えています。主には机上演習でございますが、現地対策本部にも各団体や出先機関を配置しておりますので、そのご協力をいただく中で発生を想定して演習を行うことにしております。

記者

もし把握されていたらですが、他県でも同じようなマニュアルが、もう作られているのかという状況と、他県と比べて山梨での特別な対策で、マニュアルの中で強化しているポイントがあれば教えてください。

知事

他県の状況は、10県あるいは10数県の県が作成していると聞いておりますが、山梨県も早い方だと聞いております。具体的なことは、畜産課長から説明いたします。

畜産課長

現在、当方で承知しておりますのが、8県ほどで策定されておられます。その他ポイントだけ押さえた暫定版で対応しているところも多いです。そちらの県は、ただいまこのような製本されたものの作成を進めているとのことです。山梨で特にこれというのは、(家畜伝染病予防)法と国の指針・マニュアルに沿って作成しておりますので、全国的に見ても防疫の措置とか一連の流れは、変化が生じるものではございません。山梨県の場合は、周囲が地続きですし、離島があるわけではございません。そのような意味で防疫のポイントは、隣接の都県との県境の防疫をしっかりするようにしております。

記者

宮崎の口蹄疫の場合ですと、いわゆる殺処分した後の牛や豚の埋却場所について、当初どこにするかという課題があったと思いますが、今度の場合はどの程度、例えば何頭分とか確保してあるのでしょうか。

知事

埋却候補地の選定は行っているところでございます。ご承知のように従来は、埋却地については個々の農家が自分で探して手当てするとなっていたわけでありますが、今年の6月にできた口蹄疫対策特別措置法に基づきまして、農家からの要請を受けて国、県が埋却地を確保することになりましたので、県としても県内の埋却候補地の選定を行ってきているところであります。詳細については、畜産課長、説明してください。

畜産課長

埋却地の確保は、一番大事な点でございます。知事から、今話がございましたように、従来、家畜の所有者が埋却地を確保することになりますが、今回の宮崎の発生では、その確保が不十分であったために一部まん延が生じてしまった話がございます。国の方も特別措置法の中で、国が埋却地の確保と、その埋却に要する人員の配置を講ずるとうたっていまして、家畜の所有者がお持ちでない場合は、地方公共団体の土地も活用することもうたわれていますので、まず市町村有地、それから県有林を含む県有地、それから国有地ということで、万が一のための候補地の選定を進めたところでございます。現在のところ一部自己所有地をお持ちでない方もございますので、現在その確保について検討を進めているところでございます。ほぼ候補地については選定を終っているところでございます。

記者

それは現在で何ヘクタールとか、何頭分とかはあるのでしょうか。

畜産課長

現在、山梨県で飼養されています牛、豚の頭数が、約3万4千頭くらいです。この牛、豚全てを埋却するには、机上計算で試算しますと約10ヘクタール、10町歩の面積が必要になります。ですからほぼそれに近い候補地の選定をしております。

記者

それは県有地ということでよろしいのでしょうか。

畜産課長

民有地、市町村有地、県有地全部含めてとなります。

発表事項以外の質疑応答

 警察官による不祥事について

記者

先日、県警の南アルプス署の警察官が、東京のお台場で痴漢騒動を起こして、盗撮容疑で逮捕されているという事案がありました。県警の警察官をめぐっては、この前にも今年に入って、立件はされなかったようですけれども、飲食先の売上金を盗んで懲戒処分を受けているなど、不祥事が相次いでいるわけですけれども、こういった状況に関して、知事の感想といいますか、お考えをお聞かせ願えますでしょうか。

知事

ご指摘のように、警察官の不祥事が続いているわけでありまして、誠に残念な、遺憾なことだと思っております。特に犯罪を摘発し、治安を維持する使命を帯びた人間が、自ら犯罪あるいは犯罪まがいの行為を犯すということは、言語道断な、あってはならないことでございまして、私としても強い憤りを覚えているところであります。

県警において、県警本部長からも報告がありましたけれども、再発防止、服務規律の確保について、従来よりも徹底して対策をとっていきたいということを言っておりますので、是非そうしてもらいたいとお願いしたところであります。

 教諭の児童買春容疑による逮捕について

記者

昨夜、神奈川県警の方で、山梨北中の先生が児童買春で捕まったという発表があったのですが、それについてのご所見をお願いします。

知事

これも本当に、子ども達を指導する立場にある者が少女買春をするということは、話を聞いて、私も信じることができなかったわけでありますが、非常に強い怒りを覚えたところであります。この教師から指導を受け、教師を信頼していた子ども達に、大きな心の傷を与えることにもなってしまったのではないかなと、私自身も胸が痛む思いがしております。

これについては、教育長から先ほど報告がありましたが、従来からもちろん、県教育委員会、市町村教育委員会において、服務規律の確保のために、いろいろな形で指導はしてきているわけでありますけれども、どうもそれだけでは足りないのではないかと、従来よりさらに徹底した厳しい指導をすべきではないかということを要請し、教育委員会において早速検討したいということでありました。

いずれにしても、こういった事態が再び起こることがないように、徹底した服務規律の確保、綱紀の粛正ということについて、徹底していきたいと思っております。

 富士登山者20万人突破について

記者

8月20日に富士登山で吉田口から登る登山者が20万人を突破して、3年連続20万人超えということになりますが、20万人を突破したことに関しての要因と、これを県の観光なり世界文化遺産登録へつなげていく機運に、どう盛り上げていけるのかとお考えでしょうか。

知事

おっしゃるように20万人を突破いたしまして、今のところ過去最高を記録した一昨年の状況に近い、場合によってはそれを追い抜くかもしれないという状況でありまして、富士山登山というものがひとつのブームになっているということを感じております。

これはいろいろな要因があるわけでありますけれども、ひとつはやはり富士山というものが日本一のパワースポットになっているということで、山ガールと言いますけれども、20代、30代の若い女性が、自分の人生をリセットするために富士山に登るというのが、ひとつブームになっているということがあります。そしてその背景には、ご承知のように環境配慮型のトイレに改修して、非常に綺麗になったということ。それから山小屋組合においても、例えば女性向きの更衣室を設けたり、あらかじめ宿泊については予約制にして、非常にゆったりと宿泊できるような態勢をとっているということで、山小屋組合のそういったサービスの向上ということも広く知られるようになり、そうしたブームが起こっているのではないかと思っておりまして、大変に結構なことだと思っております。

ひとつは、やはり相当混雑しますから、事故が起こらないように、これは十分いろいろな形で気をつけていかなければならないということと、同時に富士山世界文化遺産登録に向けての大きな盛り上がりに繋げていきたいと思っているところです。

記者

関連ですが、8月8日には静岡の川勝知事が富士山頂まで登られて、17日には富士吉田の堀内市長も8合目まで登山されましたが、もう少しで山じまいになってしまいますが、知事も富士山に登山なり5合目まで行くとか、観光とか文化遺産登録に向けて、知事自らアピールする機会をお考えでしょうか。

知事

今のところ、私が登山する計画はないのでありますけれども、私は随分前の話ですが、富士山に1回登っており、当面いろいろな日程も立て込んでおりますので、登山をする計画はありません。

しかし、5合目周辺の清掃活動については、毎年参加しておりますので、今年もそういう計画があれば参加したいと思っております。

 特定失踪者問題について

 記者

特定失踪者問題の件で伺いたいのですけれども、知事は今回メッセージを「しおかぜ」に寄せられることを決められたかと思いますが、決めた経緯と、寄せるメッセージはどんな内容を予定されているか、もう1点、10月23日に都庁で集会がありますが、それに出席のご予定はありますでしょうか。この3点お願いします。

知事

 森本(美砂)さん、それから山梨県の拉致被害者を支援する会の皆さんから、そういうご要請があって、そして北朝鮮向けの短波放送「しおかぜ」に知事としてのメッセージを寄せてくれというお話しがありました。

北朝鮮に現に拉致された日本人が、まだかなりの数、辛い生活を送っていると思いますから、そういう方々を励ますためにも、私のメッセージがいささかでもお役に立つのならば、やるべきことではないかと判断したところです。

内容につきましては、励ましの言葉ということでありますので、まだ具体的には考えておりませんけれども、そういう皆さんに対して、どうか元気でがんばって下さいということを申し上げるつもりです。

それから10月に拉致被害者支援のための大会が開かれるのですが、日程的に詰まっているものですから、なかなか難しいかなという感じはしております。しかしまだ出欠席について決めているわけではありません。

 

(以上)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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