ページID:34819更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成23年1月4日火曜日) 

本館3階第一応接室

11時30分から

発表事項

発表事項以外の質疑応答

 年頭にあたって

知事

皆さん、新年明けましておめでとうございます。皆様それぞれに良いお年をお迎えになったことと思います。本年も、またよろしくお願い申し上げます。

最初に年頭にあたって方針とか、あるいは抱負といったことをお話しなければならないわけであります。そのことにつきましては、先ほど庁議がございまして皆さんも、そこで聞いておられたわけでありますけれども、そこでお話をしたことと同じことになるわけでありまして、繰り返しになることをお許しいただきたいと思います。

お話をする前にお断りをしておかなければいけませんのは、私の任期は2月16日まででございますから、今年の抱負などを語るのに2月16日までを前提にしていたのならば何も語れないわけで、従ってこれからお話をすることは2月17日以降も引き続き、県政を私が担当することになったならばという仮定の上でのお話であることをご了解いただきたいと思います。

今年行うべきことは、3つあると思っております。

第1点は、長年の県政の課題であった大きな問題、これを解決しなければならない年だと思うわけであります。

富士山世界文化遺産登録の問題があります。これにつきましては、1年延ばしたわけでありますけれども、今年の7月末には、静岡県と一緒に文化庁に対して、推薦書原案を提出しなければなりません。そのための必要な諸々の準備を進めていかなければならない年であります。

それから、年のちょうど真ん中くらいになると思いますけれども、大まかにではありますけれども、いよいよリニアの駅の位置を決めなければならない年でございます。そして、駅の位置が決まったならば、その駅を活用していく方策、リニア活用基本構想というものを策定いたしまして、駅周辺の整備のあり方だとか、あるいは県内各地から駅に至るアクセス道路の計画とか、そういったリニアを活用して本県の活性化を図っていくための基本的な考え方、構想をまとめていかなければならないと思います。

そして、長年の懸案であった産業廃棄物処分場問題、また県立射撃場の問題につきましても、今年は基本的な方向性を定めたいと考えております。産業廃棄物処分場問題については6月県議会前に、また県立射撃場問題につきましては9月県議会前に、私としての考え方をお示ししまして、県民の皆さん、そして議会での議論・意見を踏まえて、これらの問題についての解決の方向を決めていきたいと思っているところであります。これが1点目であります。

それから大きな2点目としては、2月17日以降、県政を担当することになりました場合には、選挙で県民の皆さんに約束したマニフェストを具体化していかなければならないということであります。

従って、第2期行動計画をつくりまして、今後4年間、マニフェストに基づいて、どのような施策を推進していくかということを明らかにした計画をつくって、これを12月県議会にかけて、県議会の承認を貰うことにしたいと考えているところであります。その行動計画は、4年間において、どのような施策を、どのような目標に基づいて、どのようなスケジュールで行うのかという具体的な計画でありますけれども、当然のことながら4年以上の長い視野で見た本県のあり方、長期的な展望を踏まえた計画でなければならないと思います。また、行政の計画は、どうしても総花的にならざるを得ないわけでありますけれども、そのような中にあっても、新しい山梨を発展させる、いろいろな芽が出ておりますから、そのようなものを積極的に伸ばしていくということをはじめとして、メリハリの利いたものにしていきたいと思っているところであります。

それから3点目として、今年は日本経済に様々な新しい動きが出てくる年になるのではないかと私は感じております。2年前の世界同時不況から、ようやく日本経済が克服して立ち直ってきている。そして企業の中には、相当な設備投資余力と言いましょうか、そのようなものが付いてきています。そしてグローバル化とか、あるいは中国をはじめとする新興国の成長の動きが非常にはっきりと出てきています。そういうものに対応して、産業界全体が、いろいろな新しい方向を模索し、実施していく年ではないかという感じがいたします。そういういろいろな経済に生じてくる新しい動きを、本県としてもできるだけ取り入れながら、本県の活性化に役立てていかなければならないと思います。

同時にまた、そのような流れに、県内企業が遅れることがないようにしていかなければなりません。そこで、現在、産業振興ビジョンをつくっておりますけれども、これに基づいて、県内の中小企業が新しい成長分野に進出していくとか、海外に展開していくとか、県内中小企業が経営革新を進めようとするものに対して、県として積極的に支援していかなければならないということでありまして、そういうことが今年は重要になるのではないかと考えていることであります。

今年の考え方とか抱負を申し上げたわけでありますけれども、今年も志を新たにして、がんばっていきたいと思いますので、皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。 

質疑応答

記者

知事選公約を実現するための、第2期行動計画を年内に策定されるというお考えをお示しになられましたけれども、行程表や数値目標を盛り込む1期目の行動計画と考え方は基本的に変わらないのか、もしくは改善を加える点があるのかどうかということと、4年間のスパンで区切るという計画に対して、県の長期的なビジョンというものが見えにくいという指摘があろうかと思うのですが、こうしたご指摘に対して、どのようにお考えか伺いたいと思います。

知事

行動計画につきましては4年前に策定いたしました。その時に私の考え方として、自分が県民から託された任期は4年間なのだから、4年間にやるべきことを計画でしっかりと書くべきもので、10年間という長期計画をつくるとなると、1~2年議論してもらわなければならないのですが、経済・社会が非常に速いスピードで動いているものですから、1~2年も時間をかけて議論している暇はないのではないかということから、行動計画として4年間にすべきことを、きちんと書くことにしたわけです。

この考え方は基本的には変わっておりません。やはり県民から託される任期は4年間ですから、4年間に何をなすべきかということを、しっかりと具体的に県民にお示しすることが大事だと思っております。ただ、そうはいっても当然のことながら長期的な視点ということは大事でありまして、長期的な見通し、ビジョンを持ちながら、この4年間に何をやるべきかということを書くべきものではないかという考え方であります。

従って前の行動計画と、今度私がふたつめをつくるとすれば、変わらないわけでありますけれども、そうはいっても長期的なビジョンが見えにくいというお話しがありましたから、今の行動計画にも長期的なことは書いてありますけれども、より長期的な、山梨県がどういう方向にこれから展開していくのかという方向性みたいなものを、県民の皆さんに、よりわかりやすくお示しをすることに、留意しなければならないということと、もうひとつは、行政の計画というのはやむを得ないわけですけれども、総花的に過ぎるというお話もありますので、そういう中にあっても、できるだけメリハリをつけて、特に今後の山梨を大きく発展させていく、山梨発展の芽というものを重視しながら、メリハリの利いた計画にしていかなくてはならないという2点を、特に考えていきたいと思っております。

記者

冒頭に富士山の世界遺産を重要な課題として挙げられましたけれども、年末の時点では同意の取得状況が、たしか88パーセントだったかと思うのですが、その後この数字の進捗があったのかどうかというのと、それを踏まえて、あらためて1月中の同意100パーセントに向けた意気込みをお聞かせいただければと思います。

知事

おっしゃるように昨年の12月28日の段階では、同意が必要な権利数355件のうち、313件、88.17パーセントが、28日までに取得されているとお答えしました。これが29~30日と同意取得作業を進めまして、12月30日時点で323件、90.99パーセントの同意をいただいている状況であります。

同意が取得されていないものの中には、相続などによりまして権利承継の手続きに非常に時間がかかって終っていないものが、11件ありますので、それを除いた取得率は、93.9パーセントということになります。

暮れに申し上げましたように、今後も1月末を目途にしまして、全員の皆さんから同意をもらうべく、努力していきたいと思っているところです。

発表事項以外の質疑応答

 知事選について

記者

知事選の告示が目前に迫っている中で、知事選に向けた抱負なり意気込みをお聞かせいただけますか。

知事

おっしゃるように、1月13日告示、30日投票日ということで、目前に迫っているわけであります。多くの県民の皆さん方からご支援やら激励をいただいておりますし、また、多くの諸団体からご推薦をいただいております。そういった皆様方のご期待にしっかりと応えられるように、この選挙戦を全力で戦って、県民の皆さんにお訴えをしていきたいと思います。そして、できるだけ多い票で当選ができるように頑張っていきたいと思っております。

記者

その知事選なのですが、有権者の関心が低くて投票率が低くなることが懸念されると思うのですが、関心をどうやって高めて投票率アップにつなげていこうとお考えでしょうか。

知事

私はもちろんのこと、私と一緒に選挙運動をしていただける同志の皆さん、後援会の皆さんが、できるだけ多くの県民の皆さんにお訴えをするということ以外にはないわけでありまして、そういう活動をきめ細かく丁寧にやっていくということに尽きると思っております。

記者

投票率の推移として、前回は66パーセント台、前々回は67パーセント台で、その前は45パーセントくらいだったと思うのですが、知事は今回の知事選でだいたいどのくらいまでにはしたいというお考えでしょうか。

知事

後援会組織はいろいろなことを考えていると思いますけれども、まだそれは聞いておりませんし、私自身、投票率がどのくらいとか、得票率がどのくらいということを持っているわけではありません。いずれにしても17日間の運動期間中全力投球して、できるだけ高い得票が得られるよう努力するということに尽きるわけであります。

記者

高い得票を得たいということは、投票率もできるだけ高くしたいというお考えは変わりないということですね。

知事

そういうことです。

記者

投票率と得票率の話が出ましたけれども、知事ご自身が信任されたと判断し得る投票率、あるいは得票率は、ご自身選挙戦までにある程度イメージされるお考えはありますでしょうか。

知事

それはまったくありません。できるだけ多い得票を得たい。そのために、全力投球するということ以外に、具体的にこのくらいならばいいのではないかとかを私自身が決めるつもりはまったくありません。

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
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