ページID:98393更新日:2021年2月18日

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知事臨時記者会見(令和3年2月17日水曜日)

防災新館401,402会議室

15時00分から

 

発表事項

発表事項以外の質問事項

知事会見0217

 新型コロナウイルス感染症に係る病床確保フェーズの引き下げについて

知事

山梨県の新型コロナウイルスの感染状況ですが、最近1週間の新規感染者数は11名、現在の入院患者数は16名となっており、比較的落ち着いた状況であろうと考えています。

現状、入院患者数30名以下の状態が、既に2週間以上続いていることから、専門家会議の御意見も踏まえまして、本日付けで、病床確保フェーズをフェーズ2からフェーズ1に引き下げることと致しました。

これによりまして、県内の対応可能な病床数は75床となります。

日頃から感染対策を心がけていただいておられます県民の皆様、そして、懸命に治療にあたってくださっております医療従事者の皆様に、改めて感謝を申し上げます。

ワクチンの関係ですが、本日から、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの先行接種がスタートしました。

本県においても、山梨病院において、今週金曜日から接種が始まる予定です。

ただ、次の感染拡大の波は、いつやってくるか分からないものですので、ワクチン接種が円滑に進み、一刻も早く普通の生活に全ての県民の皆様が戻れるように、県として総力を挙げて接種体制の構築を進めて参りたいと考えております。

なお、東京など近隣の都県におきましては、依然として感染者数が減少しきっていない状態であります。また、緊急事態宣言も解除されていない地域もございます。

更に、県内におきましても変異株の感染が確認されましたことから、警戒が必要なことに変わりはありません。

県民の皆様におかれましては、感染拡大地域への移動、あるいは感染リスクの高い場面はお控えいただくなど、引き続き感染対策を徹底していただくようお願い申し上げます。

記者

先日、フェーズ3から2に引き下げて、本日、2から1になりました。そのこと自体とても良いことだと思いますが、次の波がいつ来るか分からない状況だと思います。この1年ぐらい病床の確保を行ってきて、その上げ下げの難しさがあれば教えてください。

課長

基本的には、まず、感染された方がきちんと療養できる病床なり、宿泊療養施設の部屋を確保し、溢れることがないことが一番だと思います。一方で、フェーズが上がっていけば、それに従って病院の負担は当然増えてきます。フェーズ3や4になれば一般診療にも影響が出てくるような場面もありますから、そこはそういう影響を最小限にしなければならないと思います。そういった両者のバランスの中で、専門家会議に今まで微妙な判断をお願いしてきて、どうにか運用してきた状況だと考えています。

知事

私の立場から申し上げると、まず自宅療養という状態は、本県からは出したくないということが1つです。しかしながら、患者数が減った中で、病床を必要以上に用意をしておくことは、財政的な負担にも繋がって参りますが、やはりそこは尊い血税でありますので、1円でも大切に使いたいと思います。実務との兼ね合いももちろんありますけれども、時期を見ながらきめ細かく、弾力的に、フェーズは動かしていくものと考えています。

記者

また、いつでも引き上げられるような準備はしてあるのでしょうか。

課長

当然、各病院には、感染者が拡大して増えてきたときには、さらに上のフェーズへ速やかに上げていただくようにお願いをしながら、引き下げの要請もしておりますので、そこはこれまでどおり、きちんと病床を確保できるものだと考えています。

記者

宿泊療養施設について伺います。昨日、県議会で、富士北麓地域に宿泊療養施設を設けたいとおっしゃいましたが、その狙いをお聞かせください。また、その進捗状況について、言える範囲でお願いします。

知事

地理的な関係で、富士北麓地域に1カ所あった方が、宿泊療養される方が便利になるでしょうし、近場にあった方が、心理的抵抗感も少ないだろうということで、富士北麓地域に設けようと考えています。

現在の状況ですが、これから地元との話し合いに入ろうという段階です。これまでの2施設において、地元の御理解をいただくことが重要なプロジェクトでしたので、丁寧に御理解を得てから物事を動かしましょうということで、まずは地元の御理解をいただく作業を先行させようとしている状況です。したがって、名前はまだ勘弁していただけるとありがたいです。

記者

具体的な施設と交渉に入っているということでしょうか。

知事

はい。具体的な施設と交渉をしておりまして、受け入れるとおっしゃってくださる施設はあります。あとは、施設の周辺地域の皆様の御理解が得られるかどうかになります。強い反対があれば、その反対理由をしっかり承った上で、様々な努力をしなければいけないわけでありますが、まさに今、地元の皆様の御理解をいただく段取りを講じているところであります。

記者

宿泊療養施設の件でお伺いします。地理的なことも考えて富士北麓に設けるということですから、感染者数がそんなに多くない落ち着いた状況でも、甲府市内と富士北麓の両方を同時に稼働することになるのでしょうか。

知事

話し合いがスムーズにいけば、そうなります。

記者

富士北麓の施設の開所時期のめどはありますか。

知事

まだ、いつごろという話ができる状態ではありません。

記者

現在、2か所を宿泊療養施設として整備しているけれども、使っているのは甲府市内の1か所です。将来、富士北麓の施設が首尾よく開設に至った場合には、人数が少なくても両方同時に使っていくということになりますね。

知事

悩ましいところではありますが、今の感染状況の中で、さらに増やす必要があるのかということはあります。しかし、やはりそこは万全を期しておきたいと思います。

近隣都県の状況を見ると、急激に増えることもあり得るわけですので、そういう時に備えて、まだコロナワクチンを皆さんに打てて、集団免疫を獲得したと思われるまでの間は、事態の急変があってもしっかり対応できるようにしておこうということです。

宿泊療養施設を開設するというのは、地元の皆さんに御理解をいただくことをはじめ、長い一定の期間は間違いなく必要になり、今日、明日、あるいはこの1週間で急激に増えたから、明日から開設しようというわけにはいきませんので、現状においては、いざ何かあったときも対応できるように、最大限の安全を確保しておこうということで、今まさに交渉をしているところです。

記者

軽症者、無症状者の方は直接入っていただくという運用は、現在の落ち着いた状況でも変えないということですか。

課長

おっしゃるとおりです。同じ運用で進めています。

記者

病床もフェーズ1まで減らしていますし、無症状の方は、医師の判断を踏まえて、まずは宿泊療養施設でということですね。

課長

そうです。最大のキャパシティが75というわけではなく、今、宿泊療養施設も1施設空いている状態ですから。それと合わせると、かなりのキャパシティはいまだに持った状態のままだということです。75人までしか感染者が出てはいけないという状態ではないということです。

知事

ちなみに、宿泊療養施設に直入していただいても、そこではお医者さんに検診をしていただきますので、そういう点ではしっかりとした対応ができていると思います。

記者

コロナの感染状況は落ち着いていると思います。いろいろな要因があると思いますが、なぜ落ち着いているのかというお考えがもしあればお願いします。

知事

それは1も2もなく、県民の皆様の高い意識が、この落ち着いた感染状況を実現することができた最大の要因ではないかと思います。

また、今回グリーン・ゾーン認証も、5000を超える施設が取得もしくは申請してくださっています。飲食店をはじめ、大変高い感染防止意識のもとに、山梨県の経済あるいは社会が回っている状況を、皆様の御理解、それから努力、御協力により、実現していただけている。これが、今の感染状況の収まりの一番大きな理由ではないかと思います。

本県は、東京都あるいは神奈川県に隣接しているため、感染圧力は極めて高い状態にあると言っても過言ではないと思います。そういう状況の中で、感染者数で言えば、全国で下から12、13番目であり、人口当たりでも下から数えて何番目という状況を現出していただいておりますので、まずは県民の皆様に感謝を申し上げるしかないと思います。

そして、ぜひこのままの状態で、あるいは更に抑えた状態で、ワクチン接種の開始になだれ込みたいと考えています。そして、少なくとも接種をしていただく方が7割を超えるような状態を作ることで、少し楽観的すぎるかもしれませんが、このコロナ災害からの卒業、脱出ができるので、一刻も早くそうなるように、引き続き、行政として最大限の努力をしていきたいと思います。

 

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発表事項以外の質問

 新型コロナウイルス変異株に感染したと疑われる患者について

記者

変異株に感染した男性の接触者で、変異株に感染した疑いのある方について、国の検査結果は今日出るのでしょうか。

知事

現在、厚生労働省に確認中ですが、まだ、結果が分かる期日ははっきりと示されておりません。

 

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 東京オリンピックについて

記者

島根県知事が、オリンピックの聖火リレーについて、協力は難しいと言っていますが、長崎知事はいかがでしょうか。

知事

山梨県は開催県の1つでもありますので、感染防止対策をしっかり行った上で、聖火リレーも含めたオリンピックの開催、そして成功に向けて、力を尽くしていきたいと思います。

記者

島根県の丸山知事が、聖火リレーの中止も検討すると発言するなど、現状ではオリンピックを開くべきではないというお考えを示されています。長崎知事は、同じ知事という立場の方がそういった見解を示されたことについて、どのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。

知事

それぞれの地域の状況によりけりだと思います。島根県も感染防止対策に大変注力されていて、実際に感染者数も大変少ないわけでありますが、山梨県のアプローチは、感染から身を遠ざけるというよりは、防壁をしっかり高めてうつらないようにするということを基本に据えてきましたので、そこはアプローチの違いなのではないかと思います。

 

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 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について

記者

以前の会見で発表された、ワクチン接種者へのポイントの付与についてですが、全国的にも珍しいということで、注目されている面もあるのではないかと思うのですが、その後何か進んだことがあれば教えてください。

知事

本当は発表したいところですが、本日、既に手を挙げてくださっている会社と、御挨拶を兼ねた意見交換を行って、具体的にいつからどのように発表しましょうかという話のきっかけを作れればいいなと思っています。

また、そのような事例が1つできれば、「うちにもこんなことができるのではないか」といった立候補というか、お申し出をいただいて、最終的には何かしらリストにするなどして、県民の皆様にわかりやすいようにしていきたいと考えております。

いろいろ議論があるのは承知していますが、しかしながら、接種率を高めるというのは、この感染状況を封じ込める最大のステップだろうと思っています。計算によれば、大体70%接種すれば感染者数は低下していく方向に入っていくということでありますので、何とかこの70%を目指したいと思います。

そういう中で、邪道かもしれませんけども、関心を持っていただくこと、あるいは、協賛企業として参加していただくことで、その協賛企業の社員をはじめ、意識の高まりも期待ができます。

また他方で、いろんな状況で、打ちたくても打てない方もいるのは当然承知していますが、決して皆さんに不利益を与えるものではありません。

ワクチンを打つということは、社会全体でこの新型コロナウイルスの脅威を低減させていく、ある意味公共性の高い行為である側面も持っています。その点を考え合わせますと、多くの御賛同いただける有志の会社、あるいはお店に御協力をいただいて、みんなでワクチンを打っていこうというムーブメントを作る一助になればと考えています。

記者

現在、話が進んでいるのは、お買い物ポイント系ですか。

知事

買い物をするお店です。

記者

準備体制に関してお伺いします。各自治体が準備を進めていると思いますが、県が発表された消防団との連携や、交通事業者との協力など、県として具体的に動きを進めている部分があれば教えていただけますか。

知事

市町村が事業主体になるわけですけども、今、各市町村で真剣な議論を続けていただいていると承知をしております。現状、それぞれの市町村がどういう方向で具体的にやっていくのか、最新の情報を承知しておりません。それぞれの市町村の御了解をいただく必要があろうかと思いますので、タイミングを見て発表させていただきたいと思います。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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