ページID:95858更新日:2020年7月28日

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知事臨時記者会見(令和2年7月24日金曜日)

防災新館401,402会議室

13時00分から

 

発表事項

発表事項以外の質疑応答

  • なし

 

知事会見0727

 新型コロナウイルス感染症対策について

知事

本日は山梨県知事として、新型コロナウイルス感染症対策に関連致しましてお願いがございます。

まずはお願いに先立ちまして、県内81例目の患者さんに関してですが、この患者さんに関します濃厚接触者の範囲につきましては、昨日感染が確認されました4名を含めまして、全て把握の上、全員に対して検査を実施しているところでありまして、現在残り1名につきまして検査の結果待ちと承知をしております。

昨日感染が確認された4名の方に係る濃厚接触者に関しましては、現在、甲府市において調査が進められており、本日中には確定されるものと承知をしております。

県と致しましては、甲府市と密接に連携・協力し、本件に係る濃厚接触者の特定と行動履歴の把握の加速、感染者の早期治療・早期回復を通じた感染防御の確立に全力を尽くして参ります。

今般の集団感染の県内発生を踏まえました県としての認識につきましては、検査体制及び診療体制に不安はなく、現段階においては、引き続き、全般的には感染制御が効いた状況にあると考えております。

次に、県民の皆様あるいは県外から来られた方々、事業者の皆様に対するお願いでございます。

まず、県下事業者の皆様に対してであります。

県下の各事業者におかれましては、営業活動の前提であり、休業協力要請の個別解除の前提となっているガイドラインの遵守の徹底を改めて強く要請致します。

新型コロナウイルス感染症の対策下におきます営業活動、あるいは経済活動は、徹底した衛生対策、すなわちガイドラインの遵守徹底の下で初めて可能になるものであります。

ガイドラインが遵守されない状況が絶対に生じることがないよう、入店、宿泊時の衛生管理の徹底と必要な人員配置や運営管理を是非とも徹底していただくようお願い申し上げます。

感染拡大が発生すれば再び営業活動は停止し、経済活動そのものが停止してしまう最悪の事態を迎えることも十分あり得ることであります。

マスクの着用拒否や検温拒否など、事業者の求めに応じない来訪者に対しては、妥協することなく、徹底した対応をお願い致します。

お客様だけでなく従業員個々の安全と健康を守るためにも、そして各事業者の皆様の営業活動そのものを継続させるためにこそ、連休期間中ではありますが、ガイドラインの遵守徹底を今一度お願いする次第であります。

なお、この旨に関しましては、先ほど関係部局からそれぞれの事業者団体等に対しまして、改めて通知を発出したところであります。

また、スーパーやホームセンター等、県外来訪者も多い施設につきまして、マスクをしていないお客様も増えているという話を耳にしております。

スーパーやホームセンター等につきましては、これまで休業協力要請の対象とはなっておりませんが、山梨県におきましては、これらの事業者も含め県内の全事業者に対しまして、新型インフルエンザ等対策特別措置法24条第9項に基づき感染拡大防止対策の実施を要請しているところであり、改めてその徹底を強く要請致します。

今後、店舗由来の感染者の発生、あるいは感染状況の拡大が認められることが万が一あった場合には、新たに休業協力要請をお願いせざるを得ない場合も想定できるところであります。

感染拡大の未然防止と営業活動の継続のためにも、県の要請を踏まえました徹底した感染防止対策の実施をお願い致します。

次に、県外から来訪中の皆様に、お願い致します。 

県外より来訪中の皆様におかれましては、自然豊かで空気清涼な山梨県内に御滞在中であっても、絶対に油断されることなく、スーパーや観光施設など商業施設をはじめとする滞在先あるいは訪問先においては、マスクの着用など感染防止対策を厳守していただけますようお願い申し上げます。

山梨県内におきましては各営業施設、宿泊施設において、マスクの着用や体温チェックなど、衛生管理の徹底に努めているところであります。御来訪の各施設や営業店舗の関係者あるいは従業員から、マスク着用や体温測定など衛生管理につきましてお願いを申し上げました際には、お互いの健康を守るためにぜひとも指示に従っていただきたく思います。

皆様の山梨での御滞在が素晴らしい思い出となりますよう、また、安心して楽しい時間を過ごしていただくためにも、「互いに感染しない、させない」ためのマスク着用などの感染防止対策を改めてお願い申し上げます。

最後に、県民の皆様に対しまして、改めてのお願いでございます。

県民の皆様におかれましては、人混み、3つの密を避ける、あるいはマスク着用、手洗いなどの基本的な感染防止対策を、再度励行していただきますようお願い申し上げます。

また、連休中や休暇、仕事の機会に東京など県外に出られる方は、現在、感染リスクが極めて高いとされている「夜の街」への訪問は用心の上にも用心を重ね、少なくとも感染防止対策がとられていない店舗の利用は、厳にお止めいただきたく思います。

お一人お一人の衛生意識の徹底と、3密の回避が、御自身はもちろんのこと御家族や御友人の健康を守る最低限の務めであろうかと思います。

なお、山梨県におきましては現在、人口比において日本で最高水準のPCR検査能力と検査体制をすでに確立しており、運用を行っているところであります。

検査が必要な方が生じた場合には、ほぼすべての県民、また患者さんが迅速にPCR検査を受けられる対応がとられております。

発熱など体調に御不安な皆様は、ぜひ速やかに保健所に御相談をいただきたくお願い申し上げます。

記者

今回、知事が臨時で会見されたのは、連休中に気をつけてほしいことを伝えるためなのか、昨日甲府で感染者が相次いで確認されたことを受けてなのか、どの意味で会見をされたのかお伺いしたい。

知事

両方です。甲府のクラスターについては、現在、甲府市とともに、接触者の範囲の確定、行動履歴の調査を進めているところです。こちらについては、甲府市から、本日夕方に公表があろうかと思いますので、そちらに譲りたいと思います。いずれにしましても、この封じ込めに全力を投入して参りますということを、ご報告としてお伝えいたします。

それから今回の連休中についてですが、今まで山梨県は休業要請を解除しない中で、ガイドラインに基づく感染防止対策を徹底していただいている事業者さんに対して、個別に休業要請を解除するという方法を取ってきたわけです。その基礎はガイドラインを遵守していただくということそのものにありますので、ここで緩みのないように、もう一度、県内各事業者の皆様に意識を徹底していただきたい。このことを、メディアの皆様を通じてぜひお伝えしたいという思いで、今日のこの場を設定させていただいた次第であります。

記者

今回、改めて東京都や首都圏への外出自粛の要請を行う考えはあるのでしょうか。

知事

外出の自粛のような行動制限に関しては、必要最小限であるべきだろうと思っております。現時点においては、特にリスクの高い、いわゆる夜の街といわれている利用に関しましては、ぜひ慎重にしていただきたいですし、感染防止対策ができていないお店については、利用を避けていただきたいという要請をすべき段階だと思っております。東京域全般、或いは、首都圏域全般に対する外出の自粛要請までは、まだすべき段階ではないと思っております。

記者

第一波といいますか、3月末、4月初旬頃にかけて、東京の感染者数が100人前後ぐらいのころ、外出の自粛を呼びかけされていたと思いますが、今回300という数字を超えている中で、外出の自粛要請をしないという考えは、あの時と何が違うのでしょうか。

知事

その後、感染防止に関する知見が相当程度蓄積し、体制も整備されているところであります。検査能力は、当時に比べれば格段に増強されており、早期発見ができる状況になっております。また、早期発見をした患者さんにつきましては、宿泊型療養施設も含め、しっかりとした病床が十分確保されている状況です。これは、多くの県民の皆さん、或いは、納税者の皆さんの貴重な税金を使わせていただいて、これだけの体制整備ができた、その成果が違いになってあらわれていると思います。

記者

感染状況が変化する中、先日の記者会見の中でGoToトラベルに関して、「多くの皆様が県に来てくださることを期待しています。」という発言がありましたが、そういった認識について改める考えはあるのでしょうか。

知事

事の本質は感染防止対策の徹底であり、GoToトラベル云々というのは、ある意味表面的な話だと私は思っています。現に、GoToトラベルの対象外となっている東京からも、多くの皆さんが山梨にお越しいただいているわけですが、本県にとりまして、一番重要な本質的な問題というのは、事業者と県民の皆様を含めた感染防止対策の徹底であります。これこそが何よりも重要なことであり、ここさえ守られていれば何十万何百万人来られようと大きな問題はなく、経済と感染防止の両立とは、まさにそういうことだろうと思います。ですので、これまで営々と感染拡大の防止の努力を積み重ねてきているわけですので、ここ一番の重要なタイミングで、再度その意識を、もう一回引き締めていただき、来訪される方、県民の皆様にとりまして安心を確立することが、事の本質だろうと思っております。

記者

先日県が公表した、感染者数予測について、県外からの観光客や人口流入があるものと想定して算出したのですか。

課長

厚生労働省のモデルにしたがって推計をした患者数については、県内の人口をベースにして割り出しているものであり、県外からの流入については基本的には加味しておりません。一方で、見込まれる246人の最大の感染者に対して、病床250、宿泊施設100という、かなり余裕を持った数字を見込んで設定をしておりますので、そういう不測の要因についても飲み込める前提の計画となっております。

記者

スーパーやホームセンターでマスクをしていないお客さんが多く見られるという話でしたが、私の感じではそうした人は少ないように思ったのですが、この連休に入って、そういう人が増えたということは、県外からの人がマスクをつけていないと捉えていいのでしょうか。

知事

はい。そのように認識しております。

記者

PCR検査の数が人口比で1位だという話をされましたが、一方で、感染者の数の人口比が、昨年10月の推計人口の81万2000人で計算すると、昨日、10万人当たりの感染者が10人を突破しているが、この10人という数字が、感染者が多いと言われている愛知とか沖縄にかなり近くて、一方で、隣県の長野が4.2、静岡が3.41だと思うが、静岡は政令市が二つもあるのに山梨の3分の1ぐらいしかいないということで、もともと山梨の感染率というのは、ある程度高かったのかなと思うのですが、その辺の認識はいかがでしょうか。

知事

決して低いとは私も思っておりませんが、相当程度、早期発見が効いていて、今回のクラスターで人数が増えましたけれども、それ以前は入院患者数というのはひと桁になっているわけですので、相当程度早い段階で患者さんを発見することができているので、早い治療が効いていて、その結果、早い退院をしていただいているがゆえに、入院患者数は少ない状況になっています。そういう意味では感染された方は、率は高くは出ていますが、発見をして治療をして退院していただくまでのプロセスを見れば、相当程度、制御というものが効いていると思っています。

課長

人数の比較という観点もございますけれども、その内訳についても、きちんと評価をすべきだというふうに考えてございまして、今回のものは感染経路が特定をされた状態で、すなわち、濃厚接触者から感染が発生をしている状態ですので、ある意味、きちんと出元が追えているものでございますので、きちんと早期の調査をし、早期の発見をして、これを押さえ込んでいきたいと考えております。

記者

先ほどお話の中で、現段階では行動制限の要請はまだ早い、慎重であるべきだという知事のお考えも示されましたが、今お話になった推計モデルでも、第一段階、第二段階になっていると思う。どこかの段階で、もう一度行動制限をするようなタイミングということもお考えなのでしょうか。

知事

それは感染状況によって、あり得ると思います。否定はできない。

記者

否定はできないということですね。ただ現時点では、まだ十分少ないというか、この間の表に合わせると警戒域の中に十分収まっているということになるわけですか。

知事

はい。

記者

県内はずっと休業要請解除しないまま来ているわけで、今の休業要請について、その時点で考えるべきことなのかもしれませんけれども、現状どうなるのか、今後どうなるのかという考えを改めて教えてもらえないでしょうか。

知事

まさにその時点で考えるべきことであろうとは思っておりますが、東京も含めて、現在の状況でいきますと、7月31日がやってきたので、すぐ終わりとはちょっと考えづらいという印象を今のところ持っておりますが、いずれにしても、専門家としっかり相談をした上で、感染の状況を分析し、特措法に基づく要請をどう扱うのが一番世の中にとっていいのか、判断をしていきたいと思います。

場合によっては強めることだって、状況によってはあるし、緩めることもあるし、また現状においては、少なくとも緩めるようなことを、今の時点の状況が7月31日までずっと続くとしたら、ちょっと考えづらいとは思います。

記者

先ほど知事が、マスクの着用とか検温の実施等に協力しない来訪者に関しては、妥協することなく徹底した対応をしてほしいとおっしゃったと思いますが、これは具体的にはどういったことを指すのでしょうか。

知事

お店に入るのにマスクをしていない、あるいは検温を拒否されるようなお客様に対しては、ぜひとも入店を拒否していただきたいと思います。それは来店中の別のお客様を守ることにもなりますし、働かれている皆さんを守ることにもなります。要はお店の利用者の方も、こういう状況の中でお店を利用する以上は、やはり最低限のマナーは守っていただきたいということです。

このマナーというのは何かといえば、まさに他人に感染リスクを負わせないような行動をお互いとりましょうと。そういう意味で、例えば買い物でお店に入るにあたって、お店がマスク着用を求めているにもかかわらず、そんなことは必要ないとおっしゃるような方は、ぜひお店側もそういう方の入店は断固として拒否していただくぐらいの姿勢を見せていただきたいと思います。

記者

わかりました。

別の話になりますが、先ほど、昨日確認された甲府の消防本部の職員の方等の発生状況について、知事がクラスターというふうにおっしゃったと思いますが、県としては今の状況をクラスターと捉えているということでよろしいでしょうか。

知事

5人以上がクラスターの定義ですので、今5人ですから、クラスターであるという認識をしております。

記者

職場で4人、他の1人の方が知人とのことですが、合わせて5人となり、クラスターであるということでよろしいでしょうか。

知事

はい。

記者

現在GoToトラベルが始まっており、知事は、経済をまわす上で大歓迎だということですが、やはり人が入ってくるということで、感染拡大も危惧されると思います。その中で、先ほどの知事の説明ですと、感染予防対策がしっかりできていれば、GoToトラベルが両立できるという認識だということでよろしいでしょうか。

知事

おっしゃるとおりです。

感染防止対策をしっかりやること以外に、コロナと経済の両立、ウィズコロナの中での経済の復興というのはあり得ないのだろうと思います。ですので、何が重要かというと、感染防止対策を徹底すること。それが、このような状況下において経済活動を実施していく唯一の道だろうと、私は考えています。

 

以上

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