トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事記者会見(令和2年7月9日木曜日)
ページID:95653更新日:2020年7月10日
ここから本文です。
防災新館401,402会議室 15時30分から
発表事項 発表事項以外の質疑応答
|
知事
本日、国土交通省より、リニア中央新幹線静岡工区につきまして、国の有識者会議の議論などと並行して、濁水処理施設、坑口の整備など、トンネル掘削の前段階の工事を速やかに進められるよう3項目に及ぶ提案がなされました。
私と致しましては、この提案は現時点における水資源・自然環境への影響の回避とリニア中央新幹線の早期実現を両立させるための、現実的かつ最善の対応案であると高く評価するものであります。
静岡県及び流域の市町、JR東海におかれては、この提案の趣旨を十分に御理解いただいて、これに沿って前向きに御対応されることを切望致します。
引き続き、国土交通省のリーダーシップのもとに、静岡県及びJR東海が信頼関係を構築し真摯に協議を重ねることで、諸課題の解決とトンネル掘削工事の着手が一日も早く実現することを期待するとともに、山梨県として、お役に立てることがあれば最大限協力して参りたいと思っております。
記者
リニア中央新幹線に関して、予定通り2027年に開業して欲しい思いに変わりはないですか。
知事
もちろんです。
記者
静岡県に対して、山梨県として何かアプローチすることは今現時点で考えていますか。
知事
まずは、国から3つの提案が示されました。静岡県が大変御心配されている水の問題の決着がつくまでは、本体工事を行わないことは当然ですが、有識者会議の結果によって、例えば、坑口の場所が変わるようなことがあれば、その変わったところで、新たなヤード整備などをやるということになっております。変わらなければ、当初予定されたところからスタートということで、その場合は時間短縮が図られるということです。
まずは静岡県が言っている河川を初めとする環境に対して、私は十分敬意を払ったものだと思っており、ぜひここを出発点にして、お互い信頼関係を構築しながら事業を再起動していただきたいと思います。
その過程で、要望があれば我々は何でもやる用意はありますが、まずは見守りたいと思います。
記者
昨日、国土交通大臣にお会いされましたが、その際にこの話題は出たのでしょうか。
知事
この話題は出ませんでした。
記者
これまで知事は静岡県の水問題に対しての懸念に一定の理解を示されていたと思いますが、もし知事が静岡県知事の立場であったら、この条件は飲み込めるようなものでしょうか。
知事
今、有識者会議で水問題への深刻な影響を避けるための方策について議論をされています。その議論の結果が最優先されるということが書いてありますが、そこに至るまでの間に、水に関係のないヤード工事などを進めていくということは、私は合理的な話だと思っております。
議論の結果、抗口の位置等が変更になれば、そこからまたスタートさせると明文で約束をしていますので、これは十分信用するに値する、受け入れるに値するものではないかと私は思います。しかし、それは私の個人的な感想であって、僕らにはわからない様々な事情や要素というものがあろうかと思いますので、単純には言いづらいと思います。
ただ、極めて限定された表面上の情報から言えば、受け入れられるに値するのではないかと思いますが、なお深い様々な事情が静岡県にはあるかもしれません。
知事
6月議会におきまして議決をいただきました、やまなしグリーン・ゾーン構想を推進するための事業につきまして、準備が整いましたので、本日、皆様に事業実施の御報告をさせていただきます。
この事業でありますが、感染症に対して強靱な社会経済の形成を目指して、県内事業者が必要となる機器の購入、あるいは設備改修を行うことにつきまして、支援をさせていただくものであります。大きく3つのタイプに分かれております。
1つは「機器購入等支援事業タイプ1」です。これは県内の小規模事業者に対して、キャッシュレス決済環境整備、あるいは感染症予防のための備品、消耗品の購入を支援するものであります。上限は30万円で補助率は支援対象経費の10分の10、支援者数は5000事業者を予定しております。総額15億円の予算となります。
次に「機器購入等支援事業タイプ2」です。これは、県内でホテル、旅館を経営する方向けに、1施設当たり上限300万円で、対象経費の4分の3を支援するものであります。
そして、「設備改修等支援事業」として、宿泊業、飲食業を営む県内の小規模事業者に対して、1施設当たり上限150万円、補助率4分の3、450事業者の皆さんに対して行うものであります。
明日から事務局を設置し、インターネットの受付は準備が整い次第、7月20日を予定しておりますが、そこからスタートさせていただくこととなります。
知事
平成16年に開設致しました富士の国やまなし館をこの度リニューアルしまして、「Cave deワイン県やまなし」としてオープンさせます。明日、10日金曜日に開店レセプションを行い、13日月曜日から営業を開始致します。明日のレセプションには、田崎真也さん、林真理子さんの両ワイン県副知事、特別ゲストに俳優の渡辺大さんをお招きすることとなっています。
フランスブルゴーニュと中国四川省という、本県ゆかりの地におきます調理法で調理した県産食材と県産酒とのマリアージュにご期待いただきたいと思います。首都圏の皆様はもちろんのこと、ぜひ、今日お越しの皆様も足をお運びいただければ幸いに思います。
ここが「ワイン県やまなし」の東京における窓口となって、特に食を中心とした山梨の文化を体感していただき、そこで関心を持っていただいて山梨県に実際に足をお運びいただきたいと考えています。多くの皆様のご利用を期待致します。
記者
今日、東京都で、過去最多の感染者数が確認されましたが、これに対する所感と、県民への呼びかけがあればお願いします。
知事
224人というのは極めて大きな数字でびっくりしております。詳細について今現時点では承知をしておりませんが、夜の街の関係が半分近く占めているというような話であったとすれば、そこに対してしっかりとした対応をそろそろ行っていただいてもいいと思います。既にしているかもしれませんが、例えば原因となった店舗名を公表して注意喚起を促すというようなことは、山梨県の感覚としては、とっくにやっている話ではないかと私は思います。
休業要請というよりはまず注意喚起、どこが原因になっているのかという情報を多くの人に提供して、利用を避けていただくという行動を促してもいいのではないかと思います。
記者
現時点で東京への県民の往来や、東京都民が県内に来ることに関して、自粛を求める段階ではないですか。
知事
まだそういう段階ではないと思います。
本来行き来は自由であって、それは憲法に保障された人々の権利であります。したがって、制約は必要最小限でなければならないと私は思っています。その上で、現時点では県内の医療余力は十分確保されており、そういう中で県民の皆さんには十分注意をしていただきたいと思います。
危険度が高い地域に行かれる時は、慎重の上に慎重を期して感染リスクを下げるべく留意をしていただきたいと思います。
以上