トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事臨時記者会見(令和2年4月5日日曜日)
ページID:94298更新日:2020年4月6日
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防災新館201,202会議室 15時40分から
発表事項 発表事項以外の質疑応答 なし |
知事
県立学校の学校再開につきましては、これまで、新学期の連絡体制の確認等の必要性から、始業式及び入学式については行うこととしておりましたが、今般の新型コロナウイルスの感染拡大の状況等を踏まえ、総合的に判断した結果、生徒等への感染防止及び県内拡大防止に万全を期すため、当面、始業式・入学式を含め、学校の休業を4月19日(日曜日)まで延長することを要請したところです。
ここ数日の感染者の中には、感染経路の分からないものも散見され、現時点では登下校時の公共交通機関における感染のリスクも高いと判断し、当面の間、学校の再開を見送ることとしたものです。
また、休業期間が長くなりますが、休校中の家庭学習の計画や家庭での過ごし方などについて、引き続き情報伝達する中で、生徒や保護者への不安解消に努めて参ります。
なお、学校の再開につきましては、県の衛生管理部局とともに、状況を見ながら、改めて判断していきたいと思います。
知事
居住者に感染が発生した中央市におきましては、市内小・中学校の学校再開を4月6日から予定していたとのことですが、当該者及びその濃厚接触者との接触等の状況が把握できていない状況であることから、市内8つの小・中学校の再開を4月19日まで延長することとしたとのご報告を受けています。
公立小・中学校の学校再開は、地域の状況に応じて市町村教育委員会がご判断することとなりますが、新学期を迎えるに当たっての確認や今後の学校活動、再度の休校措置などの対応につきまして、保護者や児童生徒に伝えるために入学式や始業式を開催する場合には、感染症対策に万全を期したうえで、行っていただきたいと思います。
今後の感染拡大の状況によりましては、改めて休業のお願いをせざるを得ない場合もあり得ますので、刻々と変わる状況を早期に把握し、市町村の教育委員会との情報共有を密接に図る中で、新学期以降も引き続き警戒を緩めることなく、感染症対策に万全を期して参りたいと思います。
記者
学校の再開について、学校の関係者に感染者が出ていないことから、予定通り再開すると承知していましたが、その方針を変えられたということでしょうか。
知事
方針を変えたということです。
記者
4月19日までとした根拠は何でしょうか。
知事
当面2週間ということです。
学校の休業期間はなるべく短い方がいいと考えており、他県では4月いっぱい、ゴールデンウィーク明け、諸外国では数ヶ月先というところもありますが、一旦長期に設定したうえで短くするということは、学校現場での負担が極めて大きいので、なるべく休業期間は短くしたいという思いと併せて、実務も念頭においてとりあえず2週間としました。ただし、感染の状況によっては、再度延長をお願いせざるを得ないこともあり得ますので、その旨も併せて現場にお伝えをしているところです。
記者
県立学校については、公共交通機関を利用する生徒が多いからという理解でよろしいでしょうか。
知事
はい。全県に波及しますので、全県で同じ扱いでお願いしました。
記者
公立小・中学校は公共交通機関を利用しないので、要請はしないということでしょうか。
知事
公立小・中学校に関しては、全県同時に広がるわけではないので、各地の状況を踏まえてやっていただくことが正しいやり方だと思っています。中央市は、今の状況を踏まえて再開を延長され、他の2、3の市でも同様の検討をしていると側聞をしております。
記者
南アルプス市、中央市、甲斐市では感染者が出ている一方で、郡内では出ていません。地域別で要請するということはあり得るのでしょうか。
知事
各地域それぞれが新型コロナウイルスの問題に真剣に向き合っていますので、改めて県から要請しなくても、適切なご判断をしていただいている状況だと思います。
記者
この1週間で9人感染しているという状況について、どう受け止めているでしょうか。
知事
急激に増えてきている状況であると思っています。周辺都県の状況も踏まえますと、大きな波が押し寄せて来ようとしてきており、それに対してしっかり警戒をしていかなければならないと感じています。
記者
県民に呼びかけたいことはありますか。
知事
まずは、ご自身がうつらないための努力を今まで以上にしていただきたいと思います。手洗いが何よりも重要ですし、3つの密が重なる状況に身を置くことは是非お控えいただきたいと思います。また、人混みの中に行かれることも是非避けていただきたいと思います。先般お願いを致しましたが、避けられない事情がない限りは、東京、大阪方面への外出を避けていただきたいと思います。
このようにご自身が感染しないご努力と併せまして、感染させないための咳エチケットも是非徹底していただきたいと思います。
記者
不要不急の外出自体の自粛要請について、どのようにお考えでしょうか。
知事
まだそこまでは必要ないと思っています。
記者
公立小・中学校の再開について、市町村教育委員会が判断することが望ましいという理由についてお伺いします。登下校時の感染リスクも判断の根拠になっているのでしょうか。
知事
おっしゃるとおりです。県立学校の場合は、公共交通機関を利用して全県から集まりますが、小・中学校の場合は、場所によっては歩いて、あるいはスクールバスで登下校します。いずれにしてもローカルな範囲にとどまっており、ここが県立学校とは違うところです。また、公立小・中学校は各市町村の教育委員会がご判断する仕組みであり、各地域の状況を県立学校よりも密に反映できる形でもありますので、各教育委員会のご判断を信頼し、尊重することとしています。各市町村の教育委員会のこの問題に真剣に向き合っており、それを支える行政も真剣に取り組んでいますので、県から要請しなくても、適切な判断が下されることになると思います。
記者
4月12日までの都市部への外出自粛や50人以上が集まるイベントの自粛を要請されていましたが、これを19日まで延長することは考えていますか。
知事
状況をみて併せて検討していきます。
記者
決定するまでには至っていないということでしょうか。
知事
はい。
記者
要請をした県立学校の数を教えていただけないでしょうか。
教育長
県立の高等学校と特別支援学校全てについての要請です。
課長
全日制の県立高校が28校、定時制が2校、市立で甲府商業と甲陵高校の2校、特別支援学校は11校です。
記者
県立学校で既に再開しているところはありますか。
教育長
まだありません。多くの高校が4月7日始業式、8日入学式となっています。
課長
遅れる学校もありますが、入学式についてはほぼ8日、9日です。
記者
市町村教育委員会に対しては、どのような形でお知らせしているのでしょうか。
教育長
既に義務教育課から市町村教育委員会に対して通知してありますので、新たな内容で通知することは考えておりません。ただ、入学式・始業式を行う場合には、より慎重に衛生面に気をつけて、より短時間でということは常に必要ですので、状況に応じては再度要請することも考えられます。
記者
青洲高校の開校式についてはどう対応されるのでしょうか。
教育長
大変難しい判断ではありますが、県立高校は一斉に入学式を延期することとしたいと考えていますので、青洲高校についても同様に延期させていただきたいと考えています。
記者
今回の決定に至る最大の要因は、今回新たに判明した2人ということでよろしいでしょうか。
知事
おっしゃるとおりです。
記者
どのような形で、何時頃に決断をされたのでしょうか。
知事
本日の午前中に新たな状況の確認をして、感染経路が分からないものが増えている状況を踏まえて、万全を期するためには休業を延長した方がいいであろうということを、この記者会見をお知らせする直前まで議論して決定しました。
知事
今回は、入学式・始業式が目前に控えていますので、まずは学校の話だけさせていただきました。この他も関連する部分については、整理をしてまたお伝えしたいと思います。
以上