ページID:94271更新日:2020年4月3日

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知事記者会見(令和2年4月2日木曜日)

防災新館201,202会議室

11時40分から

 

発表事項

発表事項以外の質疑応答

なし

 新型コロナウイルス感染症患者の発生について

知事

昨日、山梨県内で発生致しました9例目の新型コロナウイルス感染者に関しまして、新たに判明した情報について、御報告申し上げます。

患者さんは、40代女性、居住地は山梨県内で、北杜市を生活圏とされております。職業は会社員です。症状につきましては、昨日の第1報では、3月26日木曜日から下痢の症状が始まったとお知らせしましたが、ご本人からの聞き取りによりますと、3月25日水曜日の夜から症状がみられたとのことです。

患者さんの行動歴ですが、発症前2週間以内の海外への渡航はありませんが、県外への移動がございます。

現時点で判明している内容と致しましては、3月17日から24日まで京都に滞在され、25日から26日は大阪に滞在し、26日大阪発の夜行バスに乗り、27日の早朝、山梨に戻られ、その日のうちに医療機関を受診されております。

28から31日にかけては、自宅で安静にされていたとのことです。

詳細な行動歴や濃厚接触者の有無などにつきましては、患者さんの容体をみながら、引き続き積極的疫学調査を実施し、聞き取りを進めてまいります。

今後、患者さんの行動歴から濃厚接触者や利用施設などが把握された場合には、外出自粛のお願いや施設の消毒など、必要な措置を迅速に図って参ります。

県としては引き続き、国や関係機関と緊密に連携し、感染拡大の防止に努めて参ります。

また、県民の皆様におかれましても、「うつらない」ための注意、あるいは「うつさない」ための御配慮、そのための日常の手洗いや咳エチケット、あるいはいわゆる「3つの密が重なる場所」をお避けいただくなど、是非宜しくお願いを申し上げます。また、新しい情報が入りましたら、その都度速やかにお伝えするように努めて参りますので、ご理解をいただければと思います。

また、3点ほどコロナウイルス感染症に関してお伝えしたいことがございます。

まず、県民の皆さまへのお願いですが、先週3月26日、1都3県の知事とテレビ会議を行い、いわゆる「オーバーシュート」(感染者の爆発的増加)、あるいは、「ロックダウン」(都市封鎖)などの最悪の事態を回避するために、「密閉」「密集」「密接」の条件が重なる場所を避け、人混みへの不要不急の外出を控えるよう、共同メッセージを発出したところです。

また、昨日、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議におきまして、地域区分の考え方と、想定される対応が示されたところであります。

このような中、本県におきましては、昨日の3例も加え、本日現在9例の感染が確認されており、県全域での警戒が必要と判断をいたしたところです。

このため、これ以上の感染拡大を食い止める瀬戸際である、そういった危機感のもと、次の3点について、お願い申し上げます。

まず、第1点目です。今後の県民の皆様の感染リスクを下げるため、政府専門家会議の提言を鑑み、感染者数が急増している都市部、特に東京、大阪方面への外出については、どうしても行かなければならない場合を除き、本日から4月12日までの間、是非ともお控えいただくようお願い申し上げます。

2点目としまして、県立施設の開館についてですが、3月20日に総合対策本部から、感染防止対策を徹底することを前提に、各施設で開館について決めていただくようお願いしたところではありますが、同じく4月12日までの間は、休館していただくことを検討してもらうよう、指示することにしておりますので、ご理解をお願い申し上げます。

3点目であります。イベントにつきましては、専門家会議で示された「想定される対応」を参考に、4月12日までは、イベントを開催する場合には、3つの密を徹底的に回避する対策を施していただくよう求めます。また、屋内で50名以上が集まる集会やイベントについては、厳に控えていただくようお願い申し上げます。

県民の皆様には、大変なご不便・ご負担をおかけすることになり、誠に心苦しい限りでありますが、このウイルスの拡大を防止するために、それによって一日も早い日常の生活を取り戻していくために、ご理解・ご協力をお願いを申し上げます。

私をはじめ県庁のすべての職員は、県民の皆様を感染拡大から守り、その先の反転攻勢へと、いち早く打って出るためにも、また、山梨が世界に誇る風景を、多くの方々と共に、心から楽しむ一日を早く迎えるため、粉骨砕身取り組む所存であります。

県民の皆様におかれましても、気持ちを一つにして、一丸となって、この未曽有の災害に打ち克つべく力を合わせていただけますようお願い申し上げます。

さらにこれに関連致しまして、県立学校等の新年度の予定についてですが、現時点では、児童生徒、教員等の学校関係者に感染者が確認されていないことから、始業式・入学式については、再度の休校になった場合の家庭学習の計画や、家庭での過ごし方などを学校から保護者、児童生徒に対し、伝達し、徹底する機会として、感染症対策に万全を施した上で、実施することとしました。

なお、授業再開に関しては、国のガイドラインに基づき、地域の状況に応じて対応することとし、県立学校においては、各県立学校が立地する地域や児童生徒の通学圏での感染症の発生状況を踏まえ、衛生管理部局とともに、総合的に判断して参りたいと考えています。

また、小中学校に関しては、市町村の教育委員会と情報共有を図り、密接に協議して参ります。

今後の感染拡大の状況によっては、改めて休業のお願いをせざるを得ない場合もあり得ますので、刻々と変わる状況を早期に把握し、新学期以降も引き続き警戒を緩めることなく、感染症対策に万全を期して参りたいと思います。

最後になります。飲食店向けにガイドラインを発出致しましたので、そのご報告です。新型コロナウイルス感染症の発生については、これまで9名いらっしゃいますが、このうち3名の方が飲食店で勤務していることが確認されました。

これを受けて、県では、飲食店でのクラスターの発生を防止し、少しでも感染のリスクを減らすために「飲食店向けの新型コロナウイルス対策ガイドライン」を作成しました。

このガイドラインでは、集団発生防止には「3つの密」を避けることが重要との考え方に基づき、飲食店側の対策や、利用客側の対策を示しております。

今後、このガイドラインへの御理解を広めるため、店内に貼っていただく利用客向けのポスターを作成し、配布することとしています。

飲食店を営む皆様におかれましては、是非ともこのガイドラインに沿って感染症のまん延防止に努めていただきたいと考えています。

併せまして、県民の皆様におかれましても、感染リスクを避けるために飲食店からのお願いに従って、ご利用いただくように、お願い申し上げます。

私からは以上です。

記者

9例目についてですが、京都・大阪に滞在していた期間中に何をしていたのでしょうか。夜行バスには何時から何時まで乗っていたのでしょうか。

知事

京都・大阪への滞在は観光ではないそうです。夜行バスについては調査中です。

記者

学校の再開についてですが、授業再開は地域ごとに判断するというのが現状でしょうか。

知事

その通りです。

記者

始業式は目前に迫っていますが。

知事

始業式や入学式は行います。

記者

これらについて県は走りながら考えるということでしょうか。

知事

現状においては、感染者の存在があまり確認されていない地域もありますので、そのような地域に関しては授業を再開することになると思います。ただ、これからの状況が分からないので、例えば感染経路が追えない感染者が多く出たりすると、その時点でその地域の授業再開は再検討することになると思います。

記者

県民への呼びかけでは、50人以上が集まるイベントの自粛要請や3密を避けるなどの内容でしたが、それは4月12日までとされています。学校を再開するなら12日以前の再開だと思いますが、ある意味最も人が集まりやすい場所だと思いますが、イベントなどの自粛を求めた12日までという期間との関連はどのように考えられますか。

知事

12日までという期間自体は当面の日付でして、12日を過ぎれば安全になるということではありませんので御理解いただきたいと思います。その間に学校が再開することをどう考えるかといいますと、イベントなどを自粛してくださいと言っているのは、屋内で50人以上が集まるのは避けてくださいということですので、学校も再開する場合は、換気を十分に行い、座席の間隔も十分に広げるなどの工夫をしてほしいと思います。

記者

飲食店向けガイドラインは山梨県独自のものでしょうか。

知事

山梨県独自のものです。欧米の例を見ますと、お店自体を閉店するような指示が出るなどの対応になっています。日本ではそのような対応になっていませんが、なるべく早い段階から飲食店のウイルス対策を行い、お店側もお客さん側も気をつけていただくことで、引き続きできる限りの営業の継続ができる環境を整えていきたいという思いから発信することとした次第です。

記者

4月12日までにした根拠を教えてください。

局長

先日、東京都で、12日までイベント等の自粛を要請するという発表がありましたので、それに合わせての本県の対応でございます。ただ、時々刻々状況が変わっておりまして、場合によっては、連休明けまでという判断もある状況でありますが、当面4月12日までとさせていただいているところです。

記者

50人の根拠を教えてください。

知事

政府の専門家会議で示された基準です。

記者

一律の休校要請というのは、今回は行わないのですか。

知事

地域毎に衛生担当の部局と認識のすりあわせをしながら決めたいと思います。

記者

志村けんさんがお亡くなりになられたことについて衝撃だったと思うのですが、また感染されてから、亡くなられるまでの日にちについても短かったのですが、どのように受け止められていられるのでしょうか。

知事

志村けんさんは我々の子ども時代からのヒーローでしたので、病状の成り行きを心配しておりましたが、入院されてから亡くなられるまであまりにも早かったので、改めてコロナウイルスの怖さを再認識したところであります。急速に悪化することが、最近よく言われているウイルスの特徴でありますので、なおさら従来以上にコロナウイルスに感染しない努力をしていかなければならないと、警鐘を最後に鳴らしていただいたのかなと受け止めております。

記者

三ツ星マートの感染者は3人で、現状聞いている限りこれ以上増えそうにないとのことで、クラスターではなさそうであるということについての受け止めを教えてください。

また、昨日山梨大学医学部附属病院が発表しましたが、0歳児の乳児がコロナウイルス感染症の疑いがなく運ばれたことで、病院関係者にかなり影響が出ています。県内の医療体制にもかなり影響が出る中で、今後、同じような事例がないとは限らないので、コロナウイルスだけではなく、一般の医療についても影響を及ぼすと思うのですが、どのような対策を取っていくのでしょうか。

知事

まず三ツ星マートがクラスターではなさそうだということで一安心、良かったと思っております。ただ、なぜ三ツ星マートに感染者が3人出たのかは危惧すべき点であると思います。まずは良かったと思いますが、全く安心できる状況ではないと思っています。

それから、当初、新型コロナウイルス感染症ではないという想定の中で病院に運ばれた患者さんが、実は感染していたということで、多くの医療関係者が濃厚接触者となって一時的に現場から離脱せざるを得ないという事態は、大変深刻な問題だと思っております。髄膜炎の事例も同じようなケースであったのですが、専門家会議と意見交換し、そのような事態を回避するためにどのような工夫があるのか議論していきたいと思います。

記者

県の現在の新型コロナウイルス感染症の医療体制の想定では、県立中央病院と山梨大学医学部附属病院を重症患者の受け入れ機関とし、その前提として一般の感染症医療機関に指定されている医療機関が重症でない患者を受け入れるという想定だと思うのですが、山梨大学医学部附属病院では医療従事者を確保できなくて病床を減らしている中でこのような事態になっています。県の想定している重症患者の受け入れはいつどのような事態に陥るのか分からず、2週間医療関係者が少なくなっているのは、かなり深刻な状況だと思いますが、県が想定している新型コロナウイルス感染症の医療体制に対してどのくらい影響が出ると思いますか。

知事

山梨大学医学部附属病院の今回の事態は極めて重要な問題だと思っております。大変残念なことであって、すべての医療関係者の皆様には、今まで以上に注意していただきたいということを、県対策本部の本部長としては申し上げたいと思います。昨日も申し上げましたが、すべての人が既に感染している可能性がありますので、ぜひそういうことを念頭におきながら対応しなければならないのですが、他方で実務もありますので、すべてを医療関係者に負担を押しつけるわけにはいかないことから、行政としてシステムとして、どうしたら医療関係者を守ることができるのか、今まで以上に真剣に考えなければいけないと思います。

記者

学校の件で、すでに再開をしないと決めたところはあるのでしょうか。

課長

市町村の教育委員会として再開をしないと判断した学校は現在ありません。

記者

昨日の0歳児の件で、山梨大学医学部附属病院の会見では31日の夕方に病院から発症者がいることを県に伝えたとのことですが、県が公表したのが1日になってしまった理由を教えてください。

知事

県の施設の検査結果と山梨大学医学部付属病院の検査結果にずれが生じて、本件の取り扱いについてどうするか議論をしたことでタイムラグが生じています。

記者

政府で一世帯あたりマスク2枚の配布方針を決めたのですが、それに対する知事の受け止めを教えてください。

知事

マスクは大変重要なので、国にそうしていただけることは大変ありがたい話だと思います。

記者

感染症対策チームの発足に際し、聴き取り体制を強化するという目的があったかと思いますが、ここにきて相次いで患者さんの発生が起きていて、聞き取り体制の強化という点で、ある程度効果を発揮してきているとお考えか、印象や受け止めを具体的に教えて下さい。

知事

効果を発揮していると思います。これまでに経験値も上がっておりますので、様々なチェックポイントがスムーズに私のところにも上がってきていますし、そういう意味では対応スピードが増していると思います。また、県警の出身者の方にもご協力をいただく中で、場合によっては保健所の職員も見落としがないように、複数の目でチェックしていただいているということで、スムーズに物事の調書ができていると思います。

 

以上

 

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