ページID:94256更新日:2020年4月3日

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知事臨時記者会見(令和2年4月1日水曜日)

防災新館201,202会議室

17時30分から

 

発表事項

発表事項以外の質疑応答

なし

知事会見0401

 新型コロナウイルス感染症患者の発生について

部長

本日、山梨県内において7例目及び8例目となる、新型コロナウイルス感染者が発生致しました。

昨日発生した6例目患者の状況とともに、これまで判明している情報について、御報告致します。

まず7例目の患者について、感染者は20代男性、三ツ星マート甲府駅前店に勤務されています。

患者の症状は、3月31日(火曜日)の夕方から、肺の痛みや嗅覚・味覚の異常、吐き気などの症状が出現し、4月1日(水曜日)未明、本人からの通報により医療機関に救急搬送され、PCR検査を実施した結果、陽性が確認されたものです。

現在、軽度の呼吸苦と、味覚や嗅覚の異常、37.5℃の発熱がみられるとのことです。

8例目の患者は、1歳未満の乳児です。

患者の症状は、3月31日(火曜日)、自宅にて心肺停止状態となり、山梨大学付属病院に救急搬送されました。その際、CT撮影により肺炎像が認められたため、山梨大学病院においてPCR検査を実施したところ、陽性を確認したとのことです。ご両親については陰性を確認しております。

現在、山梨大学病院のICU(集中治療室)に入院しております。

6例目の患者の新たに分かりました情報についてお伝えします。

昨日陽性が確認された県内6例目患者について、昨日の第1報で、この方が5例目及び7例目の方と同じ三ツ星マート甲府駅前店に勤務歴があることをお伝えいたしましたが、同店とは別に、甲府市の恵信甲府病院に勤務されていたことが判明致しました。

6例目患者の症状は、3月29日(日曜日)の夜、37.2℃の発熱のほか、呼吸が苦しく、鼻づまりの症状が出現し、3月30日(月曜日)には、頭痛や鼻詰まりの症状が強くなったとのことです。

行動歴については、発症した3月29日から2週間以内の渡航歴は無いとのことですが、3月29日(日曜日)は、日中、恵信甲府病院に勤務し、夜は三ツ星マート甲府駅前店に勤務し、3月30日(月曜日)の日中にも、恵信甲府病院に勤務したとのことです。

5例目から7例目患者の共通の勤務先である、三ツ星マート甲府駅前店につきましては、本日、午前中から午後にかけて全従業員から検体を採取し、順次PCR検査を進めているところです。

また、恵信甲府病院につきましては、甲府市が市立甲府病院の感染症対策チームを派遣し、濃厚接触者の把握及び院内の消毒作業を行う準備を進めているとのことです。

お二人については、容体をみながら、積極的疫学調査を実施し、新たな患者発生の予防及びまん延の防止に必要な、行動歴等の聞き取りや濃厚接触者の確認を進めているところです。

また、今後、患者の行動歴から濃厚接触者や利用施設などが把握された場合には、外出自粛要請や施設の消毒など、必要な措置を迅速に図って参ります。

3月中旬以降に、三ツ星マート甲府駅前店を利用された方、または3月29日と30日に恵信甲府病院を訪れた方で、健康状態に不安がある方は最寄りの保健所に御相談ください。

県としては引き続き、国や関係機関と密に連携し、感染の拡大防止に全力で取り組んで参ります。

県民の皆様には、「うつらない」ための注意はもちろん、「うつさない」ための御配慮として、日常の手洗いや咳エチケットの励行に一層努めていただき、体調が悪い場合には無理せず仕事等を休むこと、できるだけ人混みの多い場所を避けることを徹底いただきますよう、お願い申し上げます。

新たに得られた情報などについては、随時お知らせして参ります。

最後に、報道機関の皆様には、患者及び御家族等の個人情報保護並びに関連施設の運営に支障を生じないよう、格段の御配慮をいただきますよう御理解と御協力をお願い致します。

知事

昨日発生いたしました、甲府駅前に所在する「三ツ星マート」における感染者増加を踏まえ、山梨県として、県民の皆様に緊急のお願いがございます。

現時点までにこの拠点からの感染者数は3名でありますが、最大の懸念は、いずれの感染者においても感染経路が不明なうえ、一部波及しており、いわばクラスターに近い状態にある点です。

従いまして、3月中旬以降に三ッ星マート甲府駅前店に来店された方で健康状態に不安のある方は、是非最寄りの保健所にご相談ください。

甲府は山梨県内における最大のビジネス街であり、往来の激しい場所です。県内各地への波及の可能性が懸念されます。

公共交通機関よりも自家用車などでの移動の多い山梨県の地域特性を踏まえますと、感染経路や行動経路は繋がりのある「線」ではなく、あらゆる所から「点」で出現する可能性も強く懸念されます。

加えて、現在、都市圏、都市部から県内宿泊施設や保養地への来訪が急速に増加しております。

県といたしましては、このような事態の展開を踏まえ、県全域での警戒が必要な局面と判断を致しました。

県内の感染者数が他の自治体に比べて低いこと、少ないことによって、山梨県内であれば安心であると過信することなく、県民の皆様それぞれがそれぞれの健康を護るという意識を持っていただきたく、お願いを申し上げます。

仮に、今さっきまで、ご自身の周囲に感染者が出ていなかったとしても、これに安堵し油断することなく、日本全国と同じく、感染はどこからでも発生しうる状況に至っていること、場合によっては、ご自身が既に感染しているかもしれないことを再認識していただく、お願いを申し上げます。

改めまして県民の皆様には、「密閉」「密集」「密接」の3つの「密」、換気が悪く、多くの人が密集し、近距離での会話や発生が行われるという3つの条件が重なるような場所を避けるための行動をなお一層徹底していただきますようお願いを申し上げます。

さらに、身近な大切な人の顔を思い浮かべて、これまで以上に、うつさないための咳エチケット、うつらないためのこまめな手洗いを徹底していただきたく、重ねてお願いを申し上げます。

記者

非常に緊急的な状況であるとのことですが、これにより行動自粛や週末に向けての移動自粛の対策はとられるのでしょうか。

知事

現在検討中です。

記者

現状というよりも今後の状況を見てのご判断になるということでしょうか。

知事

その通りです。

記者

学校の再開は新学期からという方針ですが、その点の影響についてはいかがでしょうか。

知事

感染経路が不明な感染者が今後増えれば、改めて検討しなければいけないと考えています。最終的に専門家の先生方と相談したうえでの判断になりますが、現時点では感染リスクを下げるために文部科学省がかなり厳格なガイドラインを出していますので、各学校の担当の先生への情報提供や研修などによりガイドラインの徹底を図りたいと考えています。

記者

入学式について、現状では感染防止対策を行ったうえで開催してよいことになっておりますが、今後変更されることはあるでしょうか。

知事

そこも同様だと思います。

記者

先ほどクラスターの可能性があるとおっしゃっていましたが、厚生労働省のクラスター対策班に派遣の要請をされているのでしょうか。

知事

クラスターの定義は5人以上の感染ですので、山梨県は近い状態ということで警戒はしております。クラスターであることが判明したところで必要に応じて国と相談をしていきたいと考えています。

記者

6例目の男性の勤務時間についてですが、29日と30日の病院と三ツ星マートに勤務していた時間帯を教えてください。

次長

病院については日勤ということで、具体的に何時に勤務していたかは把握しておりません。

知事

判明したらまたお伝えします。

記者

8例目の女の子について、31日に心肺停止状態になったとのことですが、心肺停止前はどのような状態であったのでしょうか。

部長

心肺停止前の状態は確認しておりません。

記者

急に心肺停止になって病院に運ばれたということでしょうか。

部長

そのように把握しております。

記者

今の容態はどのような状況と把握していますか。

部長

ICUに入っておりますので、重篤な状況であると思いますが、心肺停止は解けて蘇生していると聞いております。

記者

ある程度反応があるということでしょうか。

部長

その通りだと思います。

記者

先日、福岡でも0歳児の感染が確認されて、その子よりも聞いている範囲だと容態は重くなっていると思います。これまで、小さい子や若い人には感染しないと言われてきましたが、県内の症例が少ない中で幅広い年代層が感染していることについて知事はどのように思われているのでしょうか。

知事

新型コロナウイルスに予断を持たず、若い人でも十分うつりうることですので、なお一層皆様には警戒をしていただきたいと思います。手洗い、咳エチケット、3密を避ける、これは是非徹底をお願いしたいと思います。

記者

6例目の方は病院に勤務していて、飲食店でアルバイトをしていたとのことですが、昨日の段階では、飲食店に21人の濃厚接触者がいたとのことですが、様態が変わった人、悪化した人、新たな症状が出た人はいるのでしょうか。

部長

7例目の方は濃厚接触者ですが、その方以外はおりません。

記者

今まで聞き取っている範囲で、病院で何か波及しているような状況はあるのでしょうか。

部長

現在のところ、確認をしっかりしたわけではないですが、感染の可能性がある患者や病院のスタッフの情報は入ってきておりません。

記者

8例目の方についてですが、保護者に何か症状が出ていないのでしょうか。

部長

先ほども申し上げましたが、保護者は陰性で、症状が出ていないと把握しております。

記者

これまでも何か症状が出ていたりするのでしょうか。

部長

現在、確認した状況だと症状等もなくPCR検査の結果も陰性であるとのことです。

記者

それでは感染源が全く分からないことになりますが、今後、保護者の健康観察をどのように進めていくのでしょうか。

部長

保護者の方は濃厚接触者にあたりますので、当然、健康観察を進めていきます。感染源については今後調査をしていきますが、患者ご本人に聞くわけにもいかないので、保護者に丁寧に聞き取りを行っていくことになると思います。

記者

昨日の会見の中で、感染された方がスポーツジムを利用しており、そのスポーツジムが自主的に営業を自粛しておりますが、症状が出る前に感染を広めてしまう恐れはないのでしょうか。

参与

現段階ではそのようなケースが全くないわけではないと思いますが、国でもその点についてはよく分かっていないと言っています。国から濃厚接触者を特定するガイドラインが出ていますが、そのガイドラインによると発症した後に接触した方を濃厚接触者とすることになっております。スポーツジムの利用は発症のかなり前ですので、現時点では、国のガイドラインに照らし合わせてスポーツジムでの感染の可能性は低いと考えております。

記者

昨日の午後2時の段階で、三ツ星マートの利用者84人から保健所に連絡があったということでしたが、最新の状況で、何人から連絡があって、体調不良を訴えている方はいらっしゃるのでしょうか。

部長

人数は確認しておりません。3月中旬以降に利用した方については、不安のある方は保健所の方に相談してくださることをお願い申し上げます。

記者

その中に体調不良を訴えている方はいませんか。

部長

現在のところおりません。

記者

恵信病院に勤務の方は看護助手とのことですが、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか。例えば患者さんと接して問診をするのか、見回りをするのかなど教えてください。

部長

看護師の補助をする役割と認識しております。

記者

具体的な勤務は現状把握されていないのでしょうか。

部長

本日、甲府市の保健所が病院に出向きまして確認を行っているところです。同時に本人に対しても聴き取りを行っておりますので、まだこちらには確定的な話はきておりません。

記者

7例目の方ですが、この方の症状はそれほど重くなさそうですが、軽症でしょうか。

参与

これもまだ調査中ですが、現在軽度の呼吸苦と資料にあると思いますが、その範囲で言いますと、現時点ではそれほど重症感はないという印象を持っています。

記者

8例目の方ですが、1歳未満ということは0歳児ということでよろしいでしょうか。

知事

そうです。

記者

搬送時間が資料にはありませんが、何時頃でしょうか。

部長

手元の資料では確認できませんが、この後搬送先である山梨大学で会見がありますので、そちらでご確認ください。

記者

三ツ星マートで3人の感染者が発生していますが、勤務の重なり具合をどの程度確認されているのか教えてください。

部長

5例目の方と7例目の方は一緒に勤務していたことがありますが、3人が同時に勤務していたことは、現在のところ確認されておりません。

記者

7例目の方は5例目の方の濃厚接触者14人の内の1人でしょうか。

部長

そうです。

記者

どうやって感染が拡がったのでしょうか。ここで感染が拡がったと言えるのでしょうか。

部長

クラスターの可能性はあるけれども、再度詳細を確認しながら、クラスターといえるのかどうかを確認していきます。

記者

県内全域で警戒の状態に入ったとおっしゃったのは、市街地にとどまらず田園地帯でもでしょうか。また、保養地の状況に言及されましたが、今回の感染者の発生状況と関係があるのでしょうか。

知事

ウイルスは人についてくるものです。山梨県の場合は自動車で移動することが多く、人が飛び地で動いていくので、どこの場でも感染が起こり得る、起こってもおかしくない状況になっているということです。加えて、現在確認をしていますが、東京方面から多くの皆様が山梨県にある意味避難していらっしゃっています。そういった方から感染が拡がるということも十分想定されますので、甲府の市街地のみならず、山間部あるいはどこでもこういうことは起こり得る状態になっているのだと思います。そう思いながらこの状況に対処していただきたいと思います。

記者

三ツ星マート勤務で発症された3名の勤務状況について確認します。7例目の方は5例目の方の同時勤務の濃厚接触者だったと思います。6例目の方との勤務の重複は、まだ確認されていないのか、なかったのか、それともある程度判明しているのか教えて下さい。

次長

勤務日はすべて確認がとれております。5例目の方の発症後で同時勤務があるのは、7例目の方のみです。6例目、7例目の方については、発症したのが最近で、それより前で同時に勤務している日はありますが、特段そこでの感染の可能性は低いと考えております。

記者

乳児ですが、ご両親以外に同居家族はいますか。

部長

同居は3人だけです。

記者

女児について、心肺停止は解かれたけれども重篤な状況なのでしょうか。

部長

詳細な状況は確認しておりませんが、ICUに入っておりますので、重い状況なのだと推測しております。

記者

三ツ星マートの関係で検査を受けている21人というのは、5、6、7例目の方も含めて21人ということでよろしいでしょうか。

次長

従業員数について訂正をさせてください。全従業員は22人いらっしゃいます。22人のうち、5、6、7例目の3人を除くと19人おられます。県外在住の方が2人おり、その2人については県外の保健所の対応になりますが、残りの17人についてこれから検査を実施します。結果は深夜になると考えています。

記者

7例目の方に関しては濃厚接触者だったということで、現在PCR検査を進めているということですが、一部の方の検査は既に終えている段階かと思いますが、今現在で判明している陰性・陽性の数を教えて下さい。

部長

結果が出ている方はまだ0名です。

記者

この7例目の患者さんは、濃厚接触者だったということでよろしいでしょうか。

次長

7例目の方については、濃厚接触者として検査したのではなく、医療機関に救急搬送されて検査したものです。

記者

移動制限までに至っていないとかなり慎重な姿勢を示されている中で、保養地への来訪が急増しているとのことですが、隣の長野県では、若者が帰省してきていることに対して注意を促したりしています。警戒が必要な局面と判断している中でも、保養地を持っていらっしゃる方に、東京方面からは来ないでくださいとまでは言っていないということでよろしいでしょうか。

知事

県民の皆さまと同様、うつさない努力、うつらないための手洗いを徹底していただきたいです。また、保養地に来た場合でも3密は避けていただきたい。現時点ではここまでだと思います。

記者

これまで県民は努力してきた中で、これから増加してくる恐れが出てきましたが、それでもそこまで踏み込まないということでしょうか。

知事

まずは首都圏方面から来られる方に対しては、強く注意喚起する行動をこれからとっていきたいと思います。県内におきましては、もう身近なところで起こりうる、あるいは自分がうつっているかもしれないくらいの意識をもって、他人にうつさないための努力、極めて身近な方が感染していることを想定しながら、手洗いなどの感染しないための行動をより一層強めていただきたいと思います。その結果、外出についてどうするか、あるいは学校についてどうするかということは、一両日様子を見ながら、事態が更に悪化するようであれば改めて様々な要請を県民の皆様にせざるを得ないと思います。

記者

5例目が出たときに、濃厚接触者になった方は4月1日に全員検査しますとのことでしたが、7例目の方は進めている最中に救急搬送されたということでしょうか。

部長

4月1日にPCR検査をする予定でしたが、その前に容態が悪くなり、ご自分で連絡をして救急搬送されました。

記者

7例目の方の家族構成は。

部長

現在調査中です。

記者

6例目、7例目に関して、現時点では生活圏を発表する必要はないとお考えですか。

部長

現在調査中で、必要があれば公表したいと思います。

知事

この方々は職業が分かっており、特に6例目の方は病院にお勤めということですので、その点について緊急にお伝えをして、関係する方で不安な方に保健所への申し出を促すという趣旨で、今回会見をしています。今後、行動範囲が判明して、住民の皆様に感染防止の為の行動をとっていただく必要がある場合には、生活圏を公表して参りたいと思います。

記者

3、4例目に関しても生活圏の公表は必要ないとお考えですか。

知事

感染拡大の恐れがないと判断していますので、公表は差し控えさせていただきたいと思います。

 

以上

 

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