ページID:92884更新日:2019年12月28日

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知事記者会見(令和元年12月27日金曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

発表事項

発表事項以外の質疑応答

知事会見1227

 今年1年を振り返って

知事

今年最後の記者会見になりますが、1年間大変お世話になりました。今日は仕事納めになりますが、2月に知事に就任して10ヶ月が経過しました。この間多くの皆様にお支えをいただいて、年末を迎えることができました。これまでの御協力に心から感謝を申し上げます。この1年間は災害が多い年だったと思います。春先には雹による農作物の被害が峡東地区で連続しました。その後は、全県で桃のせん孔細菌病も蔓延しました。更には、秋以降には豚熱が韮崎市で発生しまして、大変大きな衝撃を受けました。そして、台風19号が10月にありまして、本日災害復旧本部を解散しましたが、被害額が相当額に及び、この台風で多くの県民が大変な思いをされました。このうち豚熱につきましては、11月16日に感染が確認され、初動の防疫措置、畜舎や関係車両の消毒を終えた後、今月の18日にようやく移動制限区域が解除されました。引き続き、風評被害への対応はしっかりやっていかなければなりません。影響を最小限に留めるため、国をはじめとした関係機関との連携を密に対策を講じていきたいと思います。台風19号につきましては、先程申しましたとおり、本日災害復旧本部を解散しましたが、今後は各部局で責任をもって、復旧の完成に向けて努力をして参ります。また、今年は山梨発展のための土台作りをした1年であったと思います。1つは、先程決定を致しましたが、山梨県総合計画です。県議会、総合計画審議会の委員をはじめ、多くの皆様からご意見をいただいて練り上げたものであり、この計画が今後の県政運営の設計図になって参ります。計画は県のホームページで見ることができますので、是非多くの皆様に見ていただきたいと思います。策定して終わりではなく、常に改善をして進化をさせていくべきだと思っており、世の中の早い動きに合わせてしっかり対応していきたいと思います。2点目は、山梨県が呼びかけをして、活火山を有する全国23の都道県で構成される「火山防災強化推進都道県連盟」を設立しました。この活動として、11月に、防災担当大臣に法制度整備の必要性や国の積極的な関与の必要性を伝えまして、大臣からは本腰を入れて火山防災対策に取り組むという言質をいただいたところです。今まで地震に関しては国をあげての対策が進められているところですが、火山災害も同様に国家的な危機になりかねないものですので、火山防災に対してもしっかりとした国、自治体をあげての対応が必要であるといくことは論を待たないことだと思います。これは単に山梨県だけの問題ではなく、オールジャパンの問題であると思っていますが、山梨県には富士山という日本を象徴する山がありますので、本県が旗を振って国全体の安全性を高める取り組みに着手したところです。来年は富士山ハザードマップの改訂も本格化して参りますので、しっかりと取り組んで参りたいと思います。それから、話題になりましたのは8月7日のワイン県宣言です。山梨こそが日本ワインの元祖、本家本元であるということをもう1度確認しようということで宣言をさせていただきました。良くも悪くも大変の反響をいただきましたが、反響を起こすために宣言したので、最近は県外で会う人の多くからワイン県のことを言われますので、初期の目的は達成しつつあると思っています。今後は実質的な成果に結びつけていかなければなりませんので、作家の林真理子さんとソムリエの田崎真也さんに副知事に就任していただきましたが、林さんからは生活・文化に及ぶアドバイスをいただき、田崎さんからはワインと合わせて食文化の向上についてご助言、お力添えをいただく中で、山梨の魅力を名実共に高めていきたいと思っています。6月から7月は中部横断自動車道に大きな動きがありました。県負担額の削減はもちろんですが、北部区間が環境アセスの手続きに駒を進めることができました。横断道は日本全体の貿易のための物流軸になるものですので、関係の県と力を合わせて前に進めることができたということで、1つの大きなトピックであったと思います。今年は検討ばかりでしたが、来年はその検討の結果を出して、実行に移していく段階だと思っています。年度内には少人数教育の報告も取りまとめる予定です。来年は東京オリンピック・パラリンピックが行われます。国道413号線を相模原から道志村へと通る自転車ロードレースが行われますが、今国道413号線の強靱化を相模原市と一緒に取り組んでいこうとしているところであり、オリンピックには万全を期していきたいと思っています。オリンピックを一過性のイベントで終わらせるわけにはいきませんので、スポーツに対する盛り上がりを、総合球技場も含めた山梨県のスポーツを通じた地域経済の活性化につなげる仕組みに挑戦していきたいと思っています。リニアの駅位置も大議論の末、大津町と小井川駅をシャトルバスで一体化させる案としまして、山梨県にリニアを使って人が来る理由づくりをする取り組みをこれから本格化させていきたいと思います。現在ビジョンの取りまとめをしていますが、取りまとめと合わせて既にいくつかを実行段階に移しているところです。先日もFC-Cubicさんと業務提携を結ぶなど、手をつけられるところからつけていきたいと思います。改めまして、知事になってから10ヶ月間ありがとうございました。来年はより良い年にするべく、全力を傾けて参りたいと思いますので、皆様におかれましても良いお年をお迎えいただければと思います。

記者

今年1年を漢字1文字で表すとすると何でしょうか。

知事

「礎」だと思います。今年は様々な土台づくりをしてきたということです。総合計画の策定をはじめ、様々な検討をしてきたと先ほど申し上げましたけれども、しっかりと積み上げていくものにしていきたいと思っております。火山防災推進都道県連盟、医療に関する静岡県との連携、ワイン県宣言、登山鉄道など、公約に掲げた事を実行に移す上での土台を今年はつくったという認識です。来年はこの土台の上に、実行段階として、成果を上積みしていく活動に注力していきたいと思っております。

 

 

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発表事項以外の質疑応答

 雨畑ダムについて

記者

先日、日軽金が5年間で600万から700万立方メートルの土砂を撤去する計画を示しました。一方で、毎年、40万から50万立方メートルの土砂が流れ込んでくるということですので、5年間で減る土砂は400万や500万立方メートルレベルなのではないかと思います。知事は11月に現地を視察した際に、元の状態に戻させるとおっしゃっていましたけれども、この土砂の除去のペースというのは、元の状態とは到底思えないのですが、この計画についてどうお考えでしょうか。

知事

私の理解では、これは流入する土砂を除いたもので、流入分はプラスして除去してもらうと理解しています。実際に除去する量は、600万から700万立方メートルプラス流入分ということです。

課長

当然、知事が申し上げましたように、安全の確保をするために、当面5年間で600万から700立方メートル、現状に対して除却を行います。さらに、その間、流入するものについても同様に除却して安全を確保する計画を進めてもらうように、今求めているところです。

記者

先日、日軽金との会合での説明では流入分はまた別だというような受けとめをしたのですが。

課長

5年間で600から700万立方メートルの除却ということにつきましては、2段階に分かれていて、現在の堆積量からまず1段階として2年間で300万立方メートル、それから、3年目から5年目で300万から400万立方メートルの土砂を除却することとなっています。当然、5年間の間に流入もございますので、その流量を想定しながら除却していただくという考えになります。

記者

いずれにしても、600万から700万立方メートルという数字は、元の状態に戻すといえるのでしょうか。

知事

当面の話としてはこれで良いと考えています。ただ、これは当面の話で、最終的にもう一段階行っていただく必要があると思っています。

記者

最終的にはどのようにしてもらいたいということですか。

課長

もともとのダムの計画堆砂の高さに戻してもらうよう考えています。それを第3段階として6年目以降に求めていきます。

記者

計画堆砂の高さとはどのくらいですか。

課長

具体的に申し上げますと、除却後からさらに300万から400万立方メートルぐらいの土量を想定しております。

記者

土砂の撤去が始まると、雨畑ダムの付近の県道は1車線しかなく、ダンプなどが通ると、住民の生活にかなり影響が出ると思うのですが、その辺の対策はどのようになっていますか。

知事

そこは具体的にこれから日軽金から話があれば、我々も協力していきたいと考えています。

課長

現在、想定するのは、河川内に工事用道路を通すなど、住民生活に負担にならないような方法で行っていきたいと考えています。

記者

先日、日軽金が土砂の撤去計画を発表しましたが、知事の受け止めは。

知事

ダムの監督機関である国がリーダーシップをとってやっていただいたと思っています。最終的な撤去計画は示されていないので、もう一歩であると思ってはいますが、国が指導して発表をさせたという点に関しては高く評価しています。ただ、これから先がなければ画竜点睛を欠いてしまいますが。

記者

現在発表されている計画は現実的にかなり大変な計画だと思いますが、これについてはどうお考えですか。

知事

日軽金が公表したものですので、やってもらいます。そもそも今の状況を放置してきたことがおかしいと思います。

記者

これから、静岡県とも連携をしていく必要があると思いますが、それぞれの県の行政としての役割をどうお考えですか。

知事

事業者の堆積土砂を除去するという義務の履行に対して、応援できるところは応援したいと思います。道を広げた方がいいということがあるのであれば、地域の安全確保が最優先ですので、そのようなところは協力はします。手を差し伸べることはやぶさかではありません。

 

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 リニア中央新幹線について

記者

静岡県から問題が提起されてJR東海との協議が進まないという状況ですが、この状況をどのように受け止めていますか。

知事

川勝知事がご心配されているのは地域の水問題であって、生活に直結する問題ですので、知事である川勝さんがご心配されるのは当然であると思います。静岡県、JR東海、国で総力を挙げて早く技術的な解決策を見い出していただいて、2027年の開通に遅れないようにしていただきたいと思います。そのプロセスの中で山梨県がお役に立てることがあれば、喜んで貢献をしていきたいと思います。

 

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 総合球技場について

記者

懇話会の設立の目途はいかがですか。

知事

議会で予算を認めていただきましたので、早速人選に入っており、年明けには交渉をしていきたいと思っています。

 

以上

 

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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