トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事記者会見(令和元年7月25日木曜日)
ページID:90898更新日:2019年7月26日
ここから本文です。
本館2階特別会議室 11時30分から
発表事項以外の質疑応答 |
記者
リニア中央新幹線の騒音規制で、400メートル以内は70デシベルということになると、JRの環境影響書だとフードを被せなければいけなくなってしまう。一方で、山梨の景観を見てもらう楽しみもあると思うが、騒音対策とどう両立させていくお考えでしょうか。
知事
何が一番重要であるかというと、住民の皆様の健康問題です。騒音は健康問題に関わる事で、日常生活の不便にも繋がってくるので、地域の声が一番重要なポイントであると思っています。観光の話もあるかとは思うが、地域住民の皆様がフードを求めるのであれば、JRに対して求めていきたい。また、火山問題に色々取り組んでいるが、万が一大規模噴火が起こって降灰があった時に、道路に何センチか積もると車は動けない、鉄道も同様です。飛行機もヘリコプターも使えない。日本の東西が分断される可能性が十分にあります。その時に生きているのはリニアなのではないかと思っています。国家的な安全保障を考えた時に、明かり区間でいいのかと。灰が蓄積しないようにフードの方が有効なのではないかという思いもありますので、色々なレベルで議論をして、世の中にとって一番いい結論を導いていけたらと思います。
記者
23日北杜市に、県内で初めて避難を呼びかける(大雨・洪水警戒レベル)レベル4が出ましたが、誰一人避難をしなかった。このことについて、県として今後市町村とどう話を進めていこうとお考えですか。
知事
まずは被害者が出なかったことが幸いでしたが、今後被害者がでないということではないので、今回の件をきっかけに、大雨・土砂災害情報が出された時の地域住民の意識啓発などについて、市町村と事前対策として何をしていくのか、そのような局面になった時にどうしていくのか、頭の整理をして取り組んでいきたいと思います。
記者
7月18日付の山梨日日新聞に掲載された、県の広告についてお尋ねします。中部横断自動車大きく前進という見出しの広告でしたが、南部区間の交付税措置と北部区間で環境アセスが始まるということを、知事が報告するという内容でした。この広告の掲載を決定した時期や、この広告を掲載することにした理由、それを決めた部署、決定に至るまでの県庁内の手続きについて、お聞かせ願えないでしょうか。
部長
基本的に決定しているのは広聴広報課です。特に県民の皆さんにお知らせしなくてはならない大きなトピックスにつきましては、去年も10数回行わせていただいているのですが、各部局の判断にもとづき、広聴広報課が相談を受けて、新聞広告という形で掲載をさせていただいています。なるべく速やかにお伝えするためでございます。また、時期が合えば広報誌に載せますが、広報誌発行の合間であったりするような時期には、新聞広告という形でご報告をさせていただいています。今回につきましても、7月1日の全国財政課長会議におきまして、県民の皆様にお知らせするべき非常に大きな決定事項がございましたし、その何日か前にも、大きな決定事項がございましたので、速やかに県民の皆様にお知らせするべきという判断のもと、掲載をさせていただいたということでございます。
記者
その内容ですが、先の参院選で当選された自民党の森屋宏さんが、選挙戦の中で森屋さんが所属する自民党と知事が連携した成果だと盛んに主張されていたものです。そのような内容の広告を、選挙期間中に、しかも県の税金で掲載するのは適切ではないのではないかと私は思いますけれども、知事のお考えを聞かせていただきたい。
知事
この中部横断道に係る二つの成果は、多くの県民の皆様と共有するべき喜ばしい話であり、それを適時適切に、速やかに、皆さんにしっかり整理した上でお伝えするというのは、私は大変価値のあることだと思います。選挙において使うかは、候補者のご判断であり、どう訴えたりするかは、それぞれの皆さんがお考えになる話ではないかと思います。ただ、我々は、この成果は速やかに県民の皆様と情報を共有することに意味があると思ったので、公表し、掲載をさせていただいたということに尽きると思います。
部長
補足をさせていただきますが、期日につきましては、相手方の新聞社である程度の日にちが埋まっている状況がありまして、今回、広告掲載を判断してお願いしたところ、たまたま18日という日が空いていて、契約に至ったということです。日にちについては当然相手方と交渉によって調整をさせていただいたものでございます。
記者
7月1日の発表後、広告の掲載を決めて、日にちを調整したら18日に決まった。そういうことでしょうか。
部長
はい。
記者
18日に森屋さんが個人演説会を開きまして、その報告の内容について触れておられました。知事のおっしゃる通りで、それをどのように使うか、或いは世の中に流れている情報を、どのように活用するかは、候補者自身の判断ですし、そのこと自体をどうこう言うつもりはないのですが、今回のこの件に関して、公示前から、森屋さん自身盛んに言っていたし、知事本人も応援演説で盛んに言っていたことだと思うので、法令上何ら違反してないとしても、選挙の平等というのを担保する公職選挙法の理念とか、道義的な面から問題なしとはしないのではないかと私は思いますが、改めて、その点について知事はどのようにお考えでしょうか。
知事
我々は多くの県民の皆様とシェアするべき情報は、なるべく早い段階で、適時適切にシェアをするための方策を考えていきたいということで、それがこの時期であったということです。
記者
参議院議員選挙結果への受け止めについてお聞かせください。
知事
選挙区も比例も含めて、県関係の皆様が初期の目的を達成されたということは、大変喜ばしいことであると思います。加えて、比例で県関係の方が1人増えたということは、これから国との関係で諸般の働きかけをしていく上では、大変大きなプラスでだと思います。他方で、投票率の低さには愕然としています。主権者として一番重要な機会が投票であり、多くの人が投票に行くことによって、行政や政治が緊張感を持つことになるので、今後多くの方が投票に行くようになることを期待しています。
記者
当選された森屋さんに今後期待することを教えてください。
知事
森屋さんは、山梨の発展に貢献するということを有権者の皆様に訴えてきたと受け止めていますので、訴えたことをしっかりと実現していただきたいと思います。我々と力を合わせて、共に県民の皆様の福祉向上のためにがんばりましょうと思います。
記者
知事の受け止めと今後の対策についてお聞かせください。
知事
雨畑川のコンクリートに関連する産廃の問題に関しては、今事実関係を確認している中で発言することは差し控えたいと思いますが、一般論として、廃棄物をてきとうな所に捨てるのは許されず、ちゃんと処理していただきたいと思います。ましてや、人から見えないからといって捨ててよいわけではありません。仮に不法投棄であれば厳正なスタンスで臨んでいきたいと思います。
記者
厳正なスタンスというのは、以前土砂を野積みしていた際には刑事告訴も辞さない強い姿勢で臨むということでしたが、今回も判明した時点で同様にしていくということでしょうか。
知事
同じです。
記者
参院選関連ですけれども、知事が選挙期間中応援された森屋さんが当選されたことについてどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
知事
応援した方が当選するのは誰でも大変喜ばしいことではないでしょうか。特に今回は全県一区で代表になっているわけですので、ここで当選していただくことで、山梨県全体のためにしっかり連携しながら取り組んでいただきたいですし、我々も取り組んでいきたいと思っています。
記者
まず、先ほどの雨畑川のコンクリートの投棄についてなんですが、刑事告発も検討されるということをおっしゃっていましたが、現状では、まだ調査中ということでしょうか。
知事
現状調査中で事実を確認しているステージです。そこで確認された事実をもとに、厳正なスタンスをとっていきたいということで、その厳正なるスタンスの中には、刑事告発から何から全部入ってくるわけです。今、決め打ちでこういうことをやりますというのは言えないのですけれども、ただやはり確認された事実にもとづいて、その川の環境ですとか、守っていく、保全するために、どういうスタンスで臨むのが一番いいのか、それを考えて態度を決めていきたいと思います。
記者
投棄した行為については、法律違反であるという認識は県の方ではお持ちなのでしょうか。
知事
それは事実を確認してから、その認識を形成するべきものだと思います。
課長
先ほどの知事のお話は、一般論として申し上げている部分でございます。まさに今、事実関係を確認しているところでございます。その中で様々な事実が判明した時点で様々な選択肢が考えられると思いますので、その際に適切な対応をしていくものと考えております。
以上