ページID:89779更新日:2019年5月16日

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知事記者会見(令和元年5月15日水曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

発表事項

発表事項以外の質疑応答

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 子どもの心のケアに係る総合拠点の名称決定について

知事

まず、子供の心のケアに係る総合拠点の名称決定についてであります。山梨県におきましては、福祉プラザ内にある「中央児童相談所」と「こころの発達総合支援センター」を移転拡充するとともに、同じ敷地内に児童心理治療施設と特別支援学校を一体的に整備することとし、昨年12月から本格的な建設工事を進めているところです。この総合拠点の整備に伴いまして、本年3月5日から29日まで、新設する施設などの名称を募集したところ、合計306点の応募をいただき、名称候補の選定を進めてきたところであります。ご応募いただいた名称について検討いたしました結果、この総合拠点全体につきましては、「山梨県子どものこころサポートプラザ」といたします。そして新たに整備する児童心理治療施設につきましては、「山梨県立子ども心理治療センターうぐいすの杜(もり)」、「うぐいす」はひらがな、「もり」は木偏に土、北杜市の杜です。施設に併設する特別支援学校につきましては、「山梨県立特別支援学校うぐいすの杜学園」を名称候補として選定し、今後正式な手続きを経て決定していきたいと考えております。尚、こころの発達総合支援センターと中央児童相談所につきましては、明年2月の移転開所そして児童心理治療施設と特別支援学校につきましては、同4月の開設を予定しております。今後は四つの施設が連携し、子供の心をサポートしていく中核的な拠点となるように取り組んで参りたいと考えております。 

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知事の海外渡航(北京訪問成果、大連訪問)について

知事

去る4月の25日から28日にかけまして、中国北京市を訪れて参りました。まず25日には中国政府の文化・旅游部の張旭副部長と会談を行いました。 要は文化観光省の、副部長というのは副大臣でありますが、会談を行い、本県の伝統工芸品や甲州ワインなどPRしたところ、和紙、硯、印章など、書道を通じた交流をしたいという旨のご発言をいただきました。そして翌26日には一帯一路ハイレベルフォーラムに滋賀県知事、高知県知事とともに、参加をいたしました。27日には清華大学におきまして、日中地方交流対話に参加し、学生たちも交える中で、山梨県の強み、魅力をプレゼンするとともに、意見交換を行って参りました。そのあと日本大使館大使公邸におきまして、日本産品魅力発信イベントに参加し、現地のオピニオンリーダー、あるいはインフルエンサーといいましょうか、メディア、旅行業者、飲食関係者など130名の方々に甲州ワインや県産日本酒の試飲、あるいは伝統工芸品の展示、さらには観光のPRを行って参りました。その模様は現地で大変強い影響力を持つCCTV(中国中央電視台、テレビ局)はじめテレビ局で放映されたところであります。今回の訪問をきっかけとして、中国に対する地場産品の輸出拡大やインバウンド観光の促進を図っていきたいと思っております。この北京訪問に続きまして、このたび、5月24日から27日にかけて中国大連市を訪問いたします。私が行くのは、土日だけでの弾丸ツアーなのですが。この経緯なのですけれども、5月5日の中国国際貿易促進委員会 大連委員会主催の日本商品情報交流会に山梨県をお招きいただき、本県の担当者が,現地のバイヤーなどに対し、甲州ワインと日本酒などのPRをさせていただきました。そして大連市から、5月25日から開催されるアカシア祭りに正式に招待をされたことから、今回、日本商品情報交流会招待へのお礼も兼ねまして、大連市に伺うことといたしました。日中文化観光大連交流大会にも招待されており、日中両国政府、そして自治体関係者並びに産業界関係者などと観光、産業、文化について意見交換するとともに、県内観光地や、県産品の魅力をPRして参ります。今回の訪問におきましては、世界遺産である富士山をはじめ、複数の国立国定公園を有する本県の緑豊かな自然環境をプレゼンテーションしたり、県産品である甲州ワインをPRする機会をいただいております。中国有数の工業地帯であり、多くの日本企業が進出し、中国の中でもとりわけ親日的な大連市におきまして、本県の観光産業をPRする機会を得られたことを最大限生かし、さらなる誘客促進、県産品の販路拡大につなげて参りたいと考えております。

記者

中国訪問が続くわけですけれども、中国において尖閣諸島などの海洋進出問題があったりしまして、関係がよくないと思いますが、そんな中で(自民党の)二階(幹事長)さんは関係改善に向けて努力してらっしゃるようなのですけれども、知事の今の日中関係の現状、それからどうあるべきかということのお考えをお聞かせください。

知事 

まずこれは安倍総理をはじめとする日本国政府を含めて、日中関係は完全な正常軌道に戻ったというのが大きな日本国共通のパースペクティブ(見方)でありまして、当然私もこれまで議員活動を経る中で、そこに関与して参りましたので、まさにそういう認識を共にしております。日中関係に関しましては、現状その通りですが、これからも、良い関係を発展させていくことが、お互い引っ越しのできない関係でもありますし、先ほど私から発表させていただいたように、山梨県にとりまして商売の機会を提供していただける地域でもありますので、そことの関係は大切にしていきたいと思っています。政治家の使命はいかに国際関係を安定化させ、なお且つ我が国の、あるいはこの地域の有権者、あるいは住民の皆さんの利益を増進していくかということにあるわけですので、その基本的な考え方にのっとって、今後も活動を続けて参りたいと思っています。

記者

今のご説明の中で、山梨県としては甲州ワインなんかを宣伝に特に力入れていたようですけれども、先方からは書道を通じての交流という提案があったと。これ知事が期待したり予想したりしていたことなのか、聞いてどう思ったのか伺いたい。

知事 

もちろん書道を通じた交流をしたい旨のご発言をいただきました、その前に、当然こちらから(話題を)振っているわけなので、そしたらそれはいいですねと。ぜひやりたいっていう話をいただいたと、こういう趣旨です。私たちのこの地域におきましては、ご承知の通り和紙を市川三郷町はじめ峡南地域で作っている。それから硯は、今雨畑硯という大変有名な、携わる方が減ってはいますけれども、いる。産地でもあると。そして今全国で大変苦しい状態にある印章業界。印章は山梨県の地場産品、特に六郷を中心とした地場産品で、こういうところを今後そのマーケットを広げていく必要があろうかと思っていまして、そういう意味で、ちょうどこれら三つ、書道にいずれも関係するものであって、書道は日本と中国と、韓国もやっているのかもしれませんけれども、ここは共通する一つの大きな文化なので、是非、その書道の交流を通じて、私の思惑としては、山梨県の地場産品を中国の皆さんに、今どれだけ買っているか承知をしていませんが、より多く、かつより高い値段で買っていただけるようなことに結びつけられないか。そのためのチャレンジであります。たまたまありがたいことに、文化・旅游部の張副部長は何年か前に日本に来日したことがあるそうなのですが、この時は書道家として来日したということで、そういう意味で書道の交流はいいですね、という話で盛り上がったということで、日本と中国、日本の書道のメッカみたいなイメージを中国でいち早く作って、ここで我々のこの地域が生み出す先ほど申し上げた地場産品をどんどん買っていただけるようにしていきたいと思っています。 

 

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発表事項以外の質疑応答

 雨畑川のがれきの投棄について

記者

雨畑集落ですけども、がれきがだいぶ河川敷に溜まっているという状況があると思うんですけど、この現状に関し知事がどういうご所見をお持ちなのかというのが1点、それから先日来報道のあった、ダムの直下の特定の企業の不法投棄なのか、たまたま川に流れてしまったのかというそこの部分があると思うのですが、汚泥に関する事案、この2点に関してご所見がございましたら、教えていただきたい。

課長

がれきの状況ということでありますが、雨畑川自体は上流で雨畑ダムの利水などがございます。そのダムのところで見ていただいた方はわかると思うんですけど、土砂が流域から多く流れている状態です。現況多くの土砂流出という地形的な要件の中で、雨畑川自体が川沿いの所に多く堆積しているような状況が見受けられるということです。 

記者

野積みされた汚泥というか泥が一部下流に流出しているということですが、これに関しては河川法と廃棄物処理法の違反ということでしょうか。

課長

現状汚泥が河川区域内に野積みされた事実については確認が終わったところです。それら具体的な詳細について今後調査を進めていく状況です。

知事

調査をしている最中ですけれども、これが河川法もしくは廃棄物処理法に抵触するようであればこれはけしからんと思います。速やかに是正を求めていきたいと思っています。また、静岡新聞さんのご努力で、こういう是正すべき事態であればそれを発見していただいたことには感謝申し上げます。

 

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 ふるさと納税ついて

記者

総務省がふるさと納税で多額の寄付金を集めた4自治体について、6月から始める新制度の対象から除外することを発表したが、この判断について知事のお考えをお聞かせ願いたい。

知事

ふるさと納税の制度の本来の趣旨からあまりにも逸脱していませんかと、私は極めて疑問に思っています。それによって、他の自治体はじめ税収が減っているところが出るわけですので、そこはやっぱり制度趣旨をよく踏まえて、税制というのはみんなの理解があって初めて成り立つもので、他に迷惑をかけても自分だけが良ければいいというのを露骨に出し過ぎるのはいかがなものかなと、私は常々思っていました。ですので、そういうものに対して反省を求めるという意味では、私は今回の総務省の対応というのを支持します。

記者

そもそもの制度設計に甘さがあったのではないかという指摘もありますが、それについてお考えをお聞かせ願いたい。

知事 

まさか地方公共団体がそんな事までするのかという思いがあったんだと思います。それが甘いと言えば甘いのかもしれないけれども、やっぱり地方公共団体、市町村は良識を持ってふるさと納税というものに対して向き合っていくと想定することを私は甘いと言い切れないと思う。だからこそ尚更に、そういう思いで組み立てられた制度であれば、その思いをちゃんとみんなで踏まえて、みんなで大切にするべき制度であると思うわけなので、甘いというのはちょっと総務省には気の毒かなと思います。

 

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 頻繁に東京に行くことについて

記者

知事に就任されてから間もなく3ヶ月を迎えますけれども、その関係でちょっとお伺いしたい。就任されてから知事が東京に行かれる機会がすごく多いと思うのですが、どういう狙いで頻繁に東京に行かれて、どういう意味があって、どういうことをされて、どういう意義があると考えていらっしゃるのかその辺を伺いたい。

知事

向こうに行く理由は様々ですけれども、大抵は霞が関もしくは永田町に足を運んでいるわけであります。一つは選挙中も話をしましたが、やはり山梨県は財政力が弱いところで、独自財源の乏しい中で、なるべく県民の皆様からいただく税金とか、大切に大切に使わないといけない。したがって、それにレバレッジをかけて有効に使う、そういう意味で補助金というものをしっかり得るべく動く必要があると。ただそれは、紙1枚出せば自動的についてくるものでは絶対ないのだと。それは真面目な話、例えばその各段階で、私だけが行っているわけではなくて、今、各担当者もなるべく行ってよくコミュニケーションを取ってくれと、担当者の段階から担当者同士で山梨県は今こういうことをやりたいから、こういう補助金を取れないだろうかと、こういう相談をしてくれと。それの積み上げの上に私が行って、最後の、例えば大臣とか、局長とかそういう方々にお願いをする。こういうこともありますし、また補助金をつけていただいたところに対しては、当然次もありますので、ありがとうございましたというお礼まわりをすると、こういうこともあります。また他方で、県選出の国会議員の皆さんと意見交換をする。山梨県として、我々だけの力で及ばないいくつもの課題があるわけなので、お金の問題だけではなくて制度の問題、制度までさかのぼって手を突っ込んでいかなければならないこともあるわけですが、そういうことに関して意見交換をする、こういう活動というのも大変求められるわけです。さらには、中国から我々の友好姉妹都市である、例えば四川省がやってきましたなんて話があったときは、そこに行って、来年35周年ですからよろしくねという話などもありますし、そういう活動をする意味で、東京に行ってます。

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降雹被害について

記者

先日、山梨県内で雹が降りまして、特に峡東地域とか農業被害が出ているところがあるということですが、これに関してお考えをお聞かせ願いたい。

知事

まずは雹の被害を受けられました農家の皆様に、心からお見舞いを申し上げる次第であります。私もお休み中に笛吹の方で降った雹の現場を見て参りましたが、雹というのは凄まじい被害をもたらすものだということを、この目で見て実感をしたわけですけれども、せっかくこれから、例えば桃あるいは例えばぶどう、こういうものが傷がついてしまって、先々に対する失望感というかがっかり感というか、そういう農家さん、生産者さんの気持ちに思いを馳せると本当に切ない思いがします。山梨県、笛吹だけでなく山梨市、甲州市でも同じ現象が起こったわけですけれど、山梨県といたしましては、今担当と議論をしておりますけれども、基本的には被害を受けられた農家さんに対して寄り添っていきたいと思っています。その中で、どういう方策があるか、融資もそうですし、それ以外の手段も今議論をしていますが、凄いことができるかどうかは分かりませんが、とにかく寄り添うための施策というものを、なるべく早く実施できるようなことを関係市町村も含め相談をしているところです。施策が決まり次第、また改めて発表させていただきたいと思います。

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雨畑川のがれきの投棄について

記者

今日の一部報道で、撤去に関して指導をしたという記事があったが、いつごろまでに撤去をしてもらうのかというのが非常に関心があるところだと思っている。というのも、鮎もありますが、特に桜エビに関してなんですけれども、6月は産卵期に入るものですから、例えば雨畑ダムから出水があった場合に、こういった産業廃棄物が川を経て、または導水管を経て富士川に流れることもありえるのかなと思う中で、いつ頃までに撤去を完了させるのかというのが1点。産業廃棄物の不法投棄がたまたま川に流れたかということに関しては、マニフェストをみれば分かると思うのですが、マニフェストの追跡を担当課でしているのかということの2点をお聞かせ願いたい。

知事

今回の事案が桜エビとの間で何らかの因果関係があるかといったら、そこは全く分からないところだと思います。また、産業廃棄物、産業廃棄物と話をされますが、元々ダムに蓄積したものを、下流において砂利とそれ以外のものに選り分けて、選り分けた砂利以外のものがそこに野積みされていたということで、そういう事象の中で、それが川に流れることによって何らかの影響がありうるかもしれない、これはその通りかもしれないですけれども、ただもう一つありうるのが、川に流れると希釈されますよね、何がどこまで影響があるのかというのは、ここは軽々に我々はい言えないというのが大前提であると思います。そのうえで今のご質問に対しては、専門である担当からお答えします。

課長

いつ頃までにというお話ですが、昨日、一昨日と職員が現地で調査を行っている段階です。それを踏まえて、昨日早急に改善計画を提出するよう文書によって指導したところが今の現状です。これから野積みされている廃棄物の範囲、量、これまでの保管状況ですとかは、相手がおりますので、今後の処分の見通しなどの聞き取りを行う必要があります。早急に対応していきたいと考えていますが、いつ頃までに撤去するかということについては、まだお伝えできない段階です。それから、マニフェストの関係ですが、定期的に業者に立ち入りを行っていますが、マニフェストについては、出先の事務所の方で確認をしているかどうか、事務所に聞き取りをしてご報告をさせていただきます。

 

以上

 

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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