ページID:57650更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成25年12月27日金曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

コメント

発表事項以外の質疑応答

 

 山梨県イメージアップ大賞表彰決定について

知事

先日、皆様方県政記者クラブ加盟各社等を委員とする山梨県イメージアップ大賞選考委員会で選考をいただきまして、山梨学院大学附属高等学校男子駅伝部の表彰を決定いたしました。

山梨学院大学附属高等学校男子駅伝部は、今月22日に行われた第64回全国高等学校駅伝競走大会において、選手全員が力の限りを尽くし、チーム一丸となってタスキを繋ぎ、駅伝史上に残るゴール前での大接戦を制して、県勢として初めてとなる全国制覇の快挙を成し遂げました。

高校駅伝の聖地である都大路を舞台とした同校の活躍は、県民に大きな感動と夢や希望を与え、本県のイメージアップに多大な貢献をされましたので、「山梨県イメージアップ大賞」をお贈りすることといたしました。

この度の輝かしい成績は、本県高校陸上界にとっても大きな励みとなるだけではなく、私たち全県民の誇りであります。指導者をはじめ、関係各位のこれまでのご努力に心から敬意を表するとともに、選手諸君にはこの大きな経験を生かして、人間としてさらに大きく成長されていくことをご期待いたします。

なお、表彰式の日程でありますが、明年1月14日に、山梨学院50周年記念館、クリスタルタワーで執り行うことを予定しております。

以上であります。

 今年1年を振り返って

知事

今年一年皆様方には大変いろいろな形でご厄介になりまして、ありがとうございました。

今年は私の印象としては、非常に忙しい年でありまして、通常の年に比べて仕事量も3割方増えているのではないかと、そんな感じがしていたわけであります。それで私の公用車の走行距離を調べてみてもらったところ、この1年間は、昨年に比べて公用車の走行距離が27.8パーセント増ということで、私の直感と大体当たっておりまして、3割方仕事量が多い。それはいうまでもなく、富士山の世界遺産問題とか或いは国民文化祭とか、そういう仕事が入ったためでありますけれども、そういう忙しい年だったということがまず私としては第一印象であります。

今年の特徴としては、2つのことがいえると思うわけですが、1つは山梨文化年といっても良いように、文化に明け暮れた年であったということであります。言うまでもなく、303日間の国民文化祭が全県下で賑やかに開催をされる、それからエンジン01文化戦略会議に180人からの文化人が集まって大変に盛況に行われる。また、全国障害者芸術・文化祭もあり、そういった各種イベントが成功裏に幕を閉じることができたわけでありまして、この準備をしてこられた関係の皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。

また、長年の県民の悲願であった富士山の世界文化遺産の登録も実現をしたわけであります。本県の場合には、富士北麓という地域が観光地としても全国的に、有数の観光地であります。観光を生業にしている方々が非常に多いわけであります。したがって、富士山を保全をしていかなければならないわけでありますけれども、観光との調和点というものをどこに見いだしていくか、という大変困難な課題に常に直面するわけであります。そういう中にあっても、地元の皆さんのご理解とご努力によりまして、富士山の保全のための施策が着実に前進しているということを、大変にうれしく思っているところであります。

また、来年の4月からのNHK朝の連続ドラマのテーマに、「花子とアン」本県出身の村岡花子の生涯が取り上げられた明るいニュースがありました。さらに、新しい県立図書館ができ11月10日で、1年が経ったわけでありますけれども、その1年間の利用者が全国で2番目に多いということでありまして、山梨県は人口当りの図書館の数は全国一です。これは、どうしてそうなのかはよくわかりませんが、山梨県民は図書館を非常に大切にする、そういう風潮がございます。そういう中で、新しい図書館ができ、その図書館の利用客、利用者が非常に多いということは、活字文化というものに対する関心が非常に高いということを、本県の県民が、それが高いということを改めて感じさせることに意義があったわけであります。

スポーツの分野では、ヴァンフォーレ甲府がJ1に残留したこと、さらには年末恒例の先ほどお話しした、全国高等学校駅伝競走大会で男子が優勝し、女子が6位入賞したということであります。これは、私など昔のことを知っている人間からすれば、10年、20年、30年前は年末の都大路で行われる駅伝というのは、大体山梨は男子も女子も30番目か40番目というのが定番、定位置でありまして、また今年も40番目かと、そんなことを言っていました。それに比べると隔世の感、快挙であったと思っております。そういうことで非常に文化に彩られた1年であったと思います。

2つ目は、本県の将来の発展の基盤となるプロジェクトが、着実に前進していった年であるということであります。

リニアにつきましては、ご案内のように実験線の延伸が終わって7両編成の車両が走行試験の再開をしております。とりわけ、8月にはリニアの駅とルートについて、詳細な位置が公表されることとなりまして、県民の皆さんの間にいよいよリニアが具体的な、現実的なものとして近づいてきたという実感をお持ちいただいたのではないかと思います。

また、中部横断自動車道も非常に着実に進むようになって参りまして、国が平成29年、4年後の完成をはっきりと明言をしておりましたけれども、これは長年の懸案が間違いなく4年後に実現をするという状況になって参りました。今(話した)のは、南部区間ですが、北の方はルートが大体決まってきたという状況でありまして、これから環境アセスメントなどに入っていくわけであります。そういう基盤となるプロジェクトが着実に前進をしていくということであります。

一方で、ルネサスエレクトロニクス甲府工場の閉鎖や、それに続く企業のリストラが相次いだことがありましたし、また県民の皆さんから大きなご批判をいただきながら、しかしやむなく明野産業廃棄物処分場を閉鎖するという決定をせざるを得なかったということがありました。そういった暗い話題もあったわけでありますけれども、全体として、この1年は明るい賑やかな、話題に富んだ年ではなかったかと思っているところであります。山梨県には、これからフォローの風が吹くのではないかと思っております。

1つには、やはり日本全体が6年半後のオリンピック・パラリンピックに向けて、日本全体が動き出すというのが、来年だろうと思います。やはり、東京に近いわけですから、それだけそちらの方面のインパクトが山梨に及んでくるということがあります。それから、富士山世界遺産の効果は、ボディーブローで表れてくるわけでありまして、今でもそうですが、着実に国際的な観光地としての評価、ブランドを高めていくことになるだろうと思います。

それから、中部横断自動車道が近づいてきてまいりましたので、その効果というものがだんだん出始めますし、リニア中央新幹線もまた進んで行くにつれ、様々な効果が出てくるだろうと思うわけであります。これから山梨は、フォローの風が吹いていくのではないかと思っております。

県政はもちろんでありますけれども、県民の皆さんも、企業の皆さんもそういうフォローの風をいかして元気にやっていかなければならない、やっていってもらいたいと思っているわけであります。もっともゴルフでは、アゲインストよりもフォローの風の時の方が、スコアを崩しやすいようですけど、大胆に、しかし同時に細心の注意をしながら物事を進めていく必要があると思っております。そんな心構えで、来年も県政を担当していきたいと思っているところであります。

以上です。

発表事項以外の質疑応答

 一般相談支援事業者の指定に係る不適正事務について

記者

昨日、年末に一件また職員の方の不祥事というのが発表されたのですが、確か6月に同じ課の不祥事が一回発表されています。障害者対応の行政というのは非常に煩雑になっている中で事務処理を怠っていたという不祥事が出るのは、個人の資質の問題だけで片づけていいのか、体制そのものを見直す必要があるのか、知事はどのように考えてらっしゃいますか。

 

知事

この不祥事というのは、おっしゃるように障害福祉課というところは非常に忙しいところで、仕事が多種多様で、しかも細かい仕事が多い。今年は障害者芸術文化祭などの仕事があったりしまして、障害福祉課の職員は本当に大変な苦労をいつもしているわけです。我々もそういうことは分かっておりまして、今年度は従来の障害福祉課にプラス4人、職員を増やしまして、そういう意味では体制の充実を図ったということです。

この不適正処理の事案というのはおっしゃるような組織の問題というよりは個人の資質の問題ではないかと思います。通常の公務員であれば、この事件そのものは手続き的な怠りということなのですけれども、それでも戒告処分を受ければ公務員である以上これは不名誉なことで、同じようなことはもう二度と絶対に起こすまいと思うのが通常の公務員の気持ちです。にもかかわらず、同じことを起こしているわけでありまして、やはりこれはこの職員の資質として、やるべきことをしっかり期限通りにやっていかなければならないという、公務員として当たり前の心がちょっと欠けているのではないかという感じがしております。人間としては良い人間で、そして芸術文化祭の仕事をしたりとか忙しかったことは確かです。もし忙しかったら同じような事案が出てきたらそれは上司に言って、ちょっとこの仕事は私にはできませんから誰かにとか言えばいいのに、その一言も言わない。ただほったらかして置いておく。どうもやはり本人の資質ということもあるのではないかという感じがしております。

しかしそれは弁解をしても仕方ないことでありまして、当然そういうものを管理監督する立場にある上司にも管理責任があるわけですから、組織としても問題もあったわけでありまして、こういう問題が起こればいつも繰り返して言うことで申し訳ないことでありますけれども、内部の管理体制をしっかりと徹底するということで進めていきたいと思っております。

記者

再度処分を検討するということなのですが、かなり重いものを検討されていくことになるのでしょうか。

知事

これは現在、人事課で検討しておりますから、どういうことが出てきますか。処分というのは具体的な基準があるわけではないものですから、過去の先例とか同種のことについての国、余所の都道府県の前例とか、そういうものを幅広く調べて参考にしながら決めていくことになるのだろうと思います。現在そのような作業をしていると思います。その悪さの程度に応じた適切な処分がなされるようにしたいと思っております。

 山梨県消防協会元職員不起訴について

記者

昨日、消防協会の方で不起訴処分という話がでまして事実上捜査の方が終結した中で、1億を超える使途不明金が捜査の中では解明できないまま終わってしまいましたが、そのことについて知事はどのようにお考えになっているでしょうか。

知事

捜査機関は、聞くところによると非常に膨大な捜査をやってくれたようでありまして、その点については我々の方としては評価をし、感謝を申し上げたいと思っております。だけどおっしゃるように1億500万円のものについての全容解明ができなかったということでありますが、これは刑事捜査というものの持って回る性格からしてやむを得ないところがあるわけでありまして、刑事捜査あるいは刑事事件というものを立件していくためには、言うまでもないことですけども、物証を中心とする客観的な証拠、その人間が業務上横領を犯したということについてきちっと立証できる客観的な証拠が整えられないと、それは裁判に耐えるものではないわけです。そういう観点から捜査機関が捜査をされたわけですけれども、帳簿類だとかあるいは伝票だとかそういう物が残っていればいいけれども、そういう物はあまりないという中で、やはり業務上横領が強く疑われてもそれを立件するだけの客観的な証拠がない。やむなく間違えなくこれは証拠があるという物について、合計270万円ですけれども、刑事事件として立件した。それ以外は刑事事件としては諦めざるを得ないということだろうと思います。

しかし裁判に入りますと、裁判は270万円の業務上横領事件ということで裁判が行われるわけですけれども、当然この裁判の過程ではいろいろな事実を明らかにしていくわけです。例えばどのくらいの重い刑にするかというときには、その人間のやった悪さ、悪性の程度を調べなければいけないわけです。そうするとこの270万円だけではなくてそれ以外のことについても実は捜査機関というのはかなりの捜査をやっている。立件まではできないけれど、しかし、いろいろな捜査をやっているので、そういう捜査の資料みたいなものもその裁判の場では出てくるだろうと私は思っております。そういうことで、検察当局は裁判の過程でこの事件の全貌ができるだけ明らかになるような努力はしていただけるものだと私は思っております。したがって引き続きこの刑事裁判の中で事件の全容が明らかになるように期待をしているということであります。

ついでに申し上げますと、民事との関係なのですが、皆さんこれで270万円で終わってしまうのか、そして1億500万円は結局、いま民事裁判を起こしていますけれども取れないのではないかということをご心配になるのですが、それは全くそんなことはない。これは刑事と民事は全然別だと考えていただいていいと思います。刑事の場合はさっき言ったように業務上横領事件というものについての客観的証拠があるかどうかで判断していくのですけれども、民事となるとこの会計担当者が管理していた消防団の共済掛金の口座の中から1億500万円が失われた、管理していたのはこの人間、この人間が管理していた口座から1億500万円が理由無く失われているわけです。そうするとその人は管理責任をしっかり果たしていないわけです。だからその会計担当者、そしてその会計担当者を監督する立場にあった事務局長、事務局次長、これらに対してあなた方は管理責任を果たしていないがために1億500万円が失われたのだ。従ってその全額を返済せよというのが民事なわけです。これは客観的な物証が刑事のようになくても、全体としてその人間が管理する責任があった中でどこかへいってしまったということですから、やはりその人間に責任があるということになるわけです。民事の方は民事で十分刑事がどうなろうと、成り立つだろうと思っております。

 明野処分場について

記者

明野処分場のことについて伺いたい。定例県議会の最終日に知事がこれまでの経緯等を県民に説明したいとおっしゃっていましたが、具体的な時期とか方法について何か決まったことはありますでしょうか。

知事

いろいろな場で行うわけでありますが、できるだけ分かりやすくチラシみたいなものを作って、新聞の折り込みが一番安いものですから折り込みで県民の皆さんに配布する予定をしております。

やまなし県政だより「ふれあい」の号外版としてチラシを作りまして、分かりやすく今回のこうした事態に至ったことについて説明したものを12月30日に新聞折り込みで各戸に配布したいと思っております。

言うまでもなく県のホームページには掲載して、より詳細に説明することにしております。

その他、いろいろな機会をみて、この内容についてご説明するように努力していきたいと思っているところです。

記者

数字的には何世帯でしょうか。

知事

(環境整備課長に対して)何部ということになりますか。

環境整備課長

29万1,600部、30万弱です。

 新御坂トンネル天井板撤去について

記者

新御坂トンネルの天井板撤去工事についてお伺いしたい。先日、富士北麓の首長達が、迂回路として高速道路を無料化して欲しいとの要望を出されたとの思うのですが、それについて知事は無料化の必要性についてどのように考えられているのかと、中日本高速道路株式会社にはどのような働きかけをされたのか教えていただけますでしょうか。

知事

確かに無料化ができれば、それは良いに決まっていると思います。したがって県土整備部長や(道路管理)課長が何度も中日本高速道路株式会社に行きまして、無料化という要請があると、これについて是非検討してもらいたいと要請をしてきているということです。

引き続き検討の要請をしているわけでありますけれども、今のところの中日本高速道路株式会社の回答は、1つは高速道路、つまり有料道路を無料化できるのは、法律上は災害等によって他に通行できる道路が無いと、この有料道路しか道路として生きていないという時には、そこを無料化して良いですよと法律には書かれている。今回は災害ではありませんから、それはだめです。

もう1つ可能なのは、中日本高速道路株式会社の責任で無料にするわけではないわけですから、無料にすることによって中日本高速道路株式会社に料金収入が入らないわけですから損失が生じる、その分を補填してくれれば、全てということではなくて一定の公共性があれば可能性があると、やった例もあるということです。

しかし、高速道路の補填を県がやることになりますと、金額がもちろん大きいことはさることながら、なかなか難しいのです。現実に例えば河口湖インターから一宮御坂インターまでバスを無料にしますと言っても、新御坂トンネルが止まっていなくても、そちらを通るバスがあるわけです。止まったから通るバスと止まって無くても通るバスの仕分けが難しいのです。このようなことを含めてやり方の問題もあるし、なかなか現実問題として難しい。

それから3番目には、道路の工事に伴って、一定の損害が生じることがあるのです。それはどんな場合にもあるのです。道路を一時止めれば、沿道の店は損をすることは当然あります。そのようなことに対して補償することは未だかつて、私が知っている限りにおいて全国的にも無いわけです。それは気の毒であるけれども、市民として国民としての受忍の限度であることになっているわけであります。したがって、今回もし仮に県が補填することになると、一種の補償になりますから、今後道路工事を行って、損が生じたら、皆補償しなければならないことになってくることなるわけでありまして、現実問題としてなかなか難しいということでありますけれども、引き続き中日本高速道路株式会社とは交渉していくということであります。

 今年の漢字について

記者

最後に知事の今年の1字を是非お伺いしたい。

知事

それはやはり山梨文化の年ということですから、「文」ということで、これはそういうものだろうと思っております。

記者

それは、今年を振り返っての中にありましたけれど、文化の年だったということだからでしょうか、もう少し説明をお願いします。

知事

まさに文化の1年だったと、他の年と比較したときに、やはり文化的なものが表に出てきた1年だったと思います。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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