ページID:59444更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成26年3月25日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

  • なし

発表事項以外の質疑応答

 

発表事項以外の質疑応答

 今年度を振り返って

記者

今年度最後の定例会見ということで伺いたいのですが、今年度を振り返ってみて、知事の中で1年間の成果、積み残された課題、この辺をどう見ていらっしゃるか伺いたいのですが。

知事

これは正月(の定例会見)でも同じような質問があったのですが、今年度は国民文化祭があったり、富士山世界遺産登録が実現したというようなこともあったり、それから年が改まって雪害があったというようなことで、大変に例年に比べても忙しい1年であったと思っております。

正月(の定例会見)にも申し上げましたが、これは(平成)25年の数字、暦年の数字ですが、私の公用車の走行距離がその前の年に比べて3割ぐらい多かったということからしても、相当忙しく駆け回った年であったと思っております。

残された課題は、皆さん先刻ご存じのとおりでありまして、この豪雪被害の復旧の問題が第一にありますし、後は発展の芽といっている、富士山世界遺産の保全、整備をしっかりやっていくことと、リニア中央新幹線をいよいよ具体的な着工の時期が近づいて参りましたので、スムースにそれが推進化していくということ、それから高速道路につきましても、今回の雪害で高速道路が本県の生命線であると、それが1本しかないという脆弱がよくわかりましたので、中部横断自動車道の南部区間、更には北部区間、この辺の整備の促進、小仏トンネル付近の改築の促進、そういったことをやっていくというようなこともあります。

更には、いろいろと甲府駅南口整備の問題、或いは本県の大変に大きな経済上の課題としては、雇用が依然として厳しい状況にどう対応していくかという問題、そういった諸々たくさんの課題が残されていると思っております。

 豪雪対応庁内検証会議中間報告について

記者

昨日、大雪の検証についての中間報告が取りまとめられて、職員の中からも災害対策本部の設置の明確化、という声もあがっていたと思いますが、中間報告をみられての率直な感想をお聞きしたいのですが。

知事

これは、県庁職員にアンケートを取って、率直に反省すべき点は反省をするということで「自分が考えたこと、自分が思ったことをそのまま出してくれ」と言って、出してもらったわけであります。それを取りまとめて中間報告をするということであります。

いつも言っていますように、貴重な実践体験を積んだわけでありますから、これは災害の訓練などでは得られない、貴重なものでありまして、これを最大限教訓としてくみ取って、防災計画やマニュアルに反映をさせて、次にいつ来るかわかりませんが、災害が来たときにしっかりと対応していく、ということが大事だと思います。

そういうことで、県庁の職員はもちろんでありますし、これから市町村の皆さん、或いはどういう形になるかわかりませんが、一般県民の皆さんのご意見をできるだけくみ上げ、そして同時に有識者会議を作って、そういったいろいろな意見を有識者会議の場に出して、そしてどう改善していくかの検討をしてもらいたいと思っているところです。今言った災害対策本部の問題もあるでしょうから、そういうことも含めて大いに問題点を出して、最終的に有識者会議の場で改善策を検討してもらいたいと思っております。

  上野千鶴子氏講演会について

記者

先日、山梨市で望月市長が、上野千鶴子さんの講演会が決まっていましたが、一度中止にされ、また数日後に一転して予定どおり開催するということがありましたが、これに関して望月市長の当初の判断が適切であったか、知事のご所県をお伺いできますか。

知事

上野千鶴子さんが、「少年の性」についての発言をされているのを、どういう中身なのか私も知らないのですが、市長としてみれば、それを知って市長自身の心情に合わないということが、当然あったのだろうと思います。

同時に、そういったことが、もし講演会の講演の場で発言をされるならば、これは適切ではないと判断したのでしょうから、それはそれで一つの判断だと思うわけであります。しかし、そうはいっても講演の時期が5日か4日と迫っているということで、上野さん自身に迷惑をかけるということもあっただろうし、市民の間からかなり抗議もあった、というようなこともあった。それから、上野さん自身も、そういう「少年の性」の問題などについてではなく、「在宅介護」の問題についてということで市長は判断をして、自分の判断を訂正されたのだと思います。

多少ごたごたしたのですが、しかし、きっちりと講演会の場に市長個人、本人が出て、率直に上野さん、市民に混乱を生じたことをお詫びし、上野さんもそれを受け入れたということで市長がきっちりと講演の場に出ていき、そういう釈明をしたことは、公職にある者として立派な態度だと思っております。

 大雪に係る農業被害への支援について

記者

雪害の話に戻りますが、国をベースに自治体の助成政策というものが明らかになっているわけですが、農家の個別具体事例の中でどの程度範囲があるのか、適用期間を複数年にしてほしいとかいろいろな要望が農家にはあるようですが、その辺りがまだまだはっきりしないところが多く、困惑されているようなところがあります。県として、知事として現状の御所見と、何かしら対応があればお伺いしたいのですが。

知事

国の方は相当手厚い助成措置をとってくれたわけでありますが、なんにしても国の方も初めてのことでもあるし、非常に急いでいる中での決定でもありましたから、具体的な実施要項とかマニュアルを作っていく過程において実際に被害を受けた方々の救済に十分対応できるかどうか、実態に十分対応できるかという問題は当然あるだろうと思います。今ご指摘のあったように時期の問題というのは大事な問題でして、災害の復旧というのは1年間が原則です。だから9割補助といっても1年以内にしなければならないということが原則といえば原則なのです。

しかしハウスの再建というのは苗を植えて4、5年経って大きくなって、そこでハウスを再建するわけですから、常識的にいえば4、5後にハウスを作ることになります。そうするとその4、5年後でもできるようにしてもらいたい。これは被災者の当然な願いです。そこのところに食い違いがあるわけです。

国というのはあまり個別具体的よりむしろ抽象的にものを考えていきますから、国の考えていることが提示されてくると、個々の被災者からみると自分たちのニーズに合わないというのがたくさんこれからあるわけでありまして、そこのところを上手く調整して、被災者の立場に立って国の制度が有効に活用されるようにしていくというのが、県であり市町村の役割だと思っておりますので、現にそうやっておりますし、これからも被災者の意向というものとしっかりくみ取りながら国の手厚い助成措置が現実に活きるように有効に活用できるようなものに運用方法を改善していくという方向で要請していきたいと思っております。

 暴力団員面会強要事件判決について

記者

昨日、東京地裁で暴力団を脱退した男性に対する県警の対応が不適切であったということで損害賠償の支払いを命じる判決が県に対して出ましたけれども、これに対して知事の御所見をお伺いしてよろしいでしょうか。

知事

事情がよく分からなくて、県警が言っていることと判決内容に差があって、県警の方では現在それについて十分中身を精査したうえで控訴するかどうか決めたいという判断だろうと思います。やはりこれは警察に関する事件でありますから、警察がしっかり判断して控訴するなら控訴する、しないならしない、そういう判断をするだろうし、私としてはそれに任せたいと思います。

 リニア中央新幹線試乗再開について

記者

先日、JR東海の方でリニアの試乗再開時期をおおかた示した格好になったのですが、これに対する知事の期待感や御所見をあらためて伺ってもよろしいでしょうか。

知事

JR東海が言っているのは今年の11月、12月にそれぞれ各月数日間、1日2、3回程度、1回100人くらい試乗してもらいます、試乗に当たってはかかった経費として2,500円程度いただきますということです。また来年の春休み、3月にも同じような試乗をいたしますと言っているわけです。そういう試乗をするというのは、リニアというものを国民により身近に感じてもらうという意味で大変結構なことだと思っているわけですが、やはり今の話のようにかなり限られているものですからできることならば、もちろん国民全員というわけにはいきませんけれども、希望する方々にはできるだけ試乗する機会を与えてあげたら良いのではないかと思います。そういうことで、我々としてはそれはそれで良いとして、なるべく早く、かつて7年以上前にはそうやってきたわけですが、抽選で当たった方々に試乗してもらってきたわけですから、そういうような、かつてのような状態に戻して、できるだけ大勢の国民県民の皆様がリニアというものに親しんでもらえるような、そういう試乗の機会を多く与えてもらいたいということを、要請もしていますしこれからも要請していきたいと思います。

 豪雪対応庁内検証会議中間報告について(追加質問)

記者

雪害の検証会議の話に戻るのですけれども、庁内会議をやっていらっしゃって、最初に防災危機管理監が幹部クラスの検証を後日また別に行うとおっしゃっていました。だけど今お見受けする限り、庁内の検証は進んでいるのですけれども、幹部クラスの雪害に関しての反省及び検証は進んでいないように感じるのですけれども、その点はどのように進めていらっしゃるのか、またこれから進めていく予定があるのかお聞きします。

知事

それは県庁職員から、もちろん意見も取り寄せましたけれども、それぞれの部局にも検証させたのです。県土整備部なら県土整備部からみんなで意見を出し合って除雪のあり方等について、どうであったと検証をさせたのです。それ以外の部局でも、福祉保健部とかでもやらせたので、その中に当然幹部の判断も入っていると思うのですが、(防災危機管理課長に対して)どうでしょうか。

防災危機管理課長

各部から部で取りまとめていただいております。当然、幹部の方々もご覧になっていただいて取りまとめております。ただ、各部でも別に雪害に関する見直しをしているところもあります。

記者

お聞きしたいのは、災害対策本部を含めて当初基準がなかったのですけれども、設置するかどうかなどは幹部が判断することだと感じるのです。私が新潟にいたときには、知事含め幹部が設置するかを判断して、実際に県庁職員が動いていました。それは設置の基準があったからということもあるのですけれども、今回は幹部の判断がどうであったのかを検証がなされていないで、年度が終わるように感じているのですが、その点は幹部として見直す方向性があるのかどうかお聞きしたい。

知事

災害対策本部は当然、最終的には私が設置するわけですから、それは新潟もそうだし山梨もそうなっているわけです。したがって、それは当然のことで、後はそれが遅かったか早かったかで、早くはなく遅いという意見はあるわけですけれども、そのような意見があることを含めて、有識者会議で議論して、幹部つまり知事の判断が遅かったのではないかと、もっとこのようなときにはこうすべきではないのかという結論が出れば、それはそれで良いのではないでしょうか。そのように直すべきだと思います。

ご承知だと思いますが、山梨県の災害対策本部の設置基準は非常に厳しくて地震については震度6以上となっていて、震度6以上とは東日本大震災だと仙台の震度です。山梨はあの時は、震度5弱だったのです。東京は震度5強、仙台が震度6弱と震度6強だったのです。地震については、東日本大震災の仙台の震度にならないと災害対策本部は設置しないとなっているわけです。それから噴火については噴火レベル5となっています。噴火レベル5とは住民が避難する状況です。その状況になったら設置することになっているのです。これは少しきつすぎるので、もっと早い段階から災害対策本部を設置していいのではないかという議論は当然あると思うのです。基準はずいぶん前に作ったものですから、当時は県庁職員だけではなくて、いろいろな防災機関が何十とたくさんありまして、それを全部集めなければいけないものですから、非常に幅広くいろいろな人たちに影響を及ぼすとのことで、災害対策本部を設置するのは相当な事態が生じたときに設置するという考え方で基準を作ったのでしょう。しかしそれが良いかどうかということは、当然、今回の経験を踏まえて再検証しなければいけないと思います。それは有識者会議で大いに議論してもらいたいと思っております。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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