ページID:57403更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成25年12月17日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

発表事項以外の質疑応答

 

 ネーミングライツスポンサー企業の決定について

知事

11月1日から29日まで小瀬スポーツ公園野球場のネーミングライツスポンサーを募集した結果についてご報告をさせていただきます。

3社から応募がありまして、審査の結果、スポンサー企業は、株式会社山梨放送に決定いたしました。愛称は、「山日YBS球場」でありまして、ネーミングライツ料は、年額700万円、期間は平成26年3月1日から平成31年2月28日までの5年間を予定しています。

選定理由は、応募価格が3社のうち最も高い年額700万円であること、契約期間が募集要領で設定している上限の5年であることが高く評価されました。

また、県内での知名度も高く、主催している各種野球大会により野球の振興に努めていく点も評価されました。

株式会社山梨放送は、放送法によるテレビジョン放送、ラジオ放送を基幹事業としております。同社は、半世紀以上にわたって毎年開催している市町村対抗軟式野球大会を始めとする各種大会について、今後も小瀬スポーツ公園野球場をメイン会場として開催するなど、野球のさらなる振興に努める意向と伺っております。

今後、県といたしましては、小瀬スポーツ公園野球場の管理運営にネーミングライツ料を活用させていただくとともに、「山日YBS球場」という愛称が広く県民の皆様に親しまれ、定着するよう努めていきたいと考えております。

以上であります。

<質疑応答>

記者

今後県といたしましては小瀬スポーツ公園野球場の管理運営にこのネーミングライツ料を活用させていただくということですが、管理運営の一部に充てられるという理解でよろしいでしょうか。

知事

おっしゃるとおりです。

記者

もう1点、今後知事としては同様にネーミングライツを導入していきたいと考えてらっしゃるような、構想段階でも構わないですけれど、そういう施設等何か候補はございますか。

知事

ご案内の通りネーミングライツについては小瀬のサッカー場について、これは陸上競技場でありますが、山梨中銀スタジアムというネーミングライツがあります。それから県民文化ホールについてコラニー文化ホールということになっております。さらに24年度には八ヶ岳の薬用植物園にシミック八ヶ岳薬用植物園という愛称を導入しております。今回は従って4番目ということになるわけであります。

ネーミングライツの対象にするとなるとそれなりの知名度を持った施設でなければなりませんので、今後も引き続き対象となる施設を検討していきたいと思っておりますが、今の段階で次はこれというものを持っているわけではありません。

発表事項以外の質疑応答

 富士山の登山期間について

記者

富士山の夏山期間の登山道の延長の議論の件ですが、静岡の方だと山梨側と違って慎重論だったり、批判的な延長に対する意見が相次ぐようですけど、12月中に方針を決めるとおっしゃっていて、結果どういう方針にしようかというのをお聞かせください。

知事

おっしゃるように、従来は7月8月の2ヶ月間ということでありましたけど、全体として地球温暖化が進んでいるということもあったり、9月も少なくとも前半の時期は十分登山できるという気象条件である。それから山小屋も多くのものが開いているという中で、8月一杯をもって完全に閉じてしまうということがいいのかどうなのか。現実には閉じてみてもやはり登っている人が多いわけでありますから、開山期間を延長して、トイレだとかその他のサービスはその間についてはきちっと従来の開山期間と同様にやっていくという考え方はあるということで、現在関係者と相談している最中であります。

これにつきましては関係の方々、特に山小屋組合だとか5合目組合の皆さん方とか、関係者が多いものですから現在なお調整中ということでありまして、ご指摘のようにできるだけ年内に決めるように努力したいと思っております。

記者

延長について議論されていますが、静岡の自治体からは7月10日を山開きの日に設定してもらいたいという要望が出ているようなのですが、それについてはどのようにお考えでしょうか。

知事

静岡の富士宮登山口の組合の皆さん方は7月10日から9月10日までというような考え方を持っているようであります。山梨の場合は、だからといって同じように7月10日とか、そのようにするかどうかということなのですけれども、これも議論をしているところですけれども、山梨の場合にはやはり6月30日に前夜祭があって、7月1日に開山祭がある。これは富士講の大変重要な行事なのです。そのときに北口本宮で開山祭が行われ、ご案内の通り手力男命が綱を切ってそれで山に登れるということをするわけです。同時に5合目の小御嶽神社の方でも開山祭が行われるわけであります。これは富士講の大変重要な行事でありますので、なかなかこれを変えて開山の日をずらすということは長年の伝統に反することになるわけでありますから難しいという感じはしております。しかしなお開山期間を、スタートをいつ、終わりをいつにするかは引き続き地元とよくよく相談をしているという状況であります。

記者

最終的に折り合いがつかなかった場合は静岡県側と山梨県側の山開きの日がずれてもやむを得ないと考えてよろしいでしょうか。

知事

それはやはり登山道ごとの長年の伝統というものがありますので、そういうものはやはり大事にしていかなければならないということであろうと思います。同時に気象条件もありまして、山梨は割と雪が少ないですが、静岡の場合には割と雪が多くて、7月の最初は雪が多くて登れないということが多いということであります。山梨の場合は静岡に比べれば割と雪が少ないということもあったりしますし、それぞれ登山道によって事情が違うわけであります。本来登山者にとってみれば一致している方が分かりやすくて好ましいということがあるわけでありますけども、それぞれの登山道のそういった事情の違いがありますので扱いが変わっていくというのはやむを得ないのではないか、もちろん静岡と相談はいたしますけれども、結果としてそこに差が出てくるということはやむを得ないのではないかと思っております。

 富士スバルラインのマイカー規制について

記者

スバルラインのマイカー規制ですが、知事としては来年7月8月の2ヶ月間マイカー規制を実施すべきとお考えになっているのでしょうか。

知事

イコモスの勧告によりますと、夏山期間中に非常に富士山に大きな負荷がかかっているというような表現とか、あるいは車の排ガスによって生態系に影響が生じているという表現とか、明らかにイコモスは何らかの規制を強化していくべきであるというスタンスに立っております。マイカー規制についても、ご案内のように、昨年度は15日間、今年度は31日間と倍に増やしたわけでありますけども、さらにこれを拡大していくことについて、検討していく必要はあると思っております。

ただ、一方において、特に山梨県の場合には、観光業が生業として幅広く行われており、マイカー規制が現在よりも強化されれば、山小屋とか5合目の皆さんとか、さらには、現にそういうことをおっしゃっているわけですが、麓の観光業界の皆さんに影響が生じてくるわけでありますので、このところは慎重に関係者の皆さんとよく相談していかなければならないということで、現在鋭意相談調整をしている最中ということであります。

記者

本日地元自治体との協議があるのですが、この点について今日の会議で突っ込んだ議論がされるのでしょうか。

知事

今日の地元の市町村長との会議も、協議調整の一つの場だとお考えいただいていいと思います。

 明野処分場について

記者

昨日、事業団が正式に明野の処分場の閉鎖のことを決めましたけども、改めてこのことについて知事のご所見をお伺いしたいのですが。

知事

明野の産廃(処分場)につきましては、県民の皆さんに大変ご心配とご迷惑をおかけしまして、申し訳ないことだと思っております。平成5年に計画をスタートさせて以来、長い期間に渡って、その時々の県政においては最大限の努力をしてきたと思うわけでありますけども、結果として大きな赤字が発生し、同時にここで閉めざるを得ないという状況になったということについては私にとっては本当に痛恨の極みでありまして、重ねて県民の皆様方にお詫び申し上げたいと思います。今後は、昨日申し上げましたけれども、できるだけ管理コストを少なくするような努力をしていく、同時に損害賠償請求をしっかりやって損害を求償して、赤字が少なくなるように努力していかなければならないと思っております。

 山梨県消防協会の使途不明金問題について

記者

先日消防協会の関係で初公判が開かれましてこれまでとは一転して一部については容疑を認めたのですが、1億円くらいお金が分からなくなっている中280万円というお金で起訴されたことと、その一部を認めたということについて知事としてのご所見をお伺いしたいのですが。

知事

捜査機関も鋭意捜査していただいて、立件できる部分については立件をし、刑事訴訟が行われているということであります。その刑事訴訟の中で、一部を認めたと言うことであります。私どもとしては引き続きその刑事裁判の中で、1億500万円の着服があったと我々は思っていますから、その事実が客観的に明らかになるように強く期待しているところであります。同時にまたご案内のようにその額を当事者、会計担当者、そしてそれを直接監督する立場にあった時の消防協会の局長次長達に、損害賠償請求しているわけでありまして、民事裁判の場においても事実関係をできるだけ明らかにし、損害をしっかりと求償できるように努力していきたいと思っております。

 リニア中央新幹線について

記者

リニアの関連です。昨日、JR東海が社長人事を発表しまして、代表権を持つ方が3人ということで、新社長が柘植新社長という方ですけれども、リニア推進にも関連してきたりとか、フードの透明化ですとか、いろいろ山梨県としては調整しなければならないことが多いわけですけれども、3人体制についてそのように期待されていたりとか、評価していらっしゃるかということをお尋ねしたいのですけれども、お願いします。

知事

JR東海としての1つの会社の中のガバナンスの問題ですから、代表取締役が3人いようが何人であろうが、私どもは関係ないわけで、社長が替わったというわけでありますが、私どもとしては直接社長と今後いろいろな協議、交渉を行っていくということであろうと思います。

もちろん葛西代表取締役名誉会長は非常に知名度があり、同時に海外にも強い方で、リニアを海外に大いに売っていく役回りを請われて代表権を持つ名誉会長に留まったのだろうと思います。

山田代表取締役会長も大変に誠実な、しかも事務屋でありますけれども技術的な面でも非常にきめ細かく物事を承知しておられて、的確な判断を社長在任中続けてこられましたので、会長として社長をアドバイスする立場として引き続き留まってもらうことにしたのだろうと思います。

いずれにしても社内の話ですから、私どもとしては新社長と直接協議、交渉していくことであります。

記者

(柘植)新社長と知事と接点はこれまでありましたでしょうか。もしご存じであればお願いします。

知事

私はお会いしたことはあるだろうと思いますけれども、接点は無いのですよ。聞いてみると人事とか内部管理関係をずっとしてこられた方らしく、やはり私どもはリニア新幹線に関連する取締役の皆さんと交渉してきましたので、柘植新社長との接点はありません。

 新御坂、愛宕トンネル天井板撤去について

記者

愛宕トンネルの工事は順調に進んでいると思いますけれども、この辺の知事の所見と、新御坂のトンネルの工事時期を早めにという動きもあるようですけれども、これについてはどのようにお考えでしょうか、お願いします。

知事

愛宕トンネルは13日から5日間の予定で工事を始めて今夜終わる予定です。迂回路の渋滞はありましたけれども、大きな混乱無く5日間過ごすことができました。これは県民の皆さまがご理解いただいてご協力いただいた賜だろうと思っておりまして、心からお礼を申し上げたいと思います。

(道路管理課長に対して)天井板の撤去は無事全部終わりまして、現在、点検、補修、清掃などの後処理を行っているのですか。

道路管理課長

撤去の方は終わりまして、今言われました後処理、撤去後の点検をして、必要な補修があれば行って、その後、安全確認、清掃を行って完了です。予定どおり(今夜)12時には開放ができるのではないかと思います。

知事

新御坂トンネルにつきましては、おっしゃるように5月26日から6月30日までの36日間という計画で進めたいと思っているわけです。この5月26日をもっと前倒しをすべきではないかというご意見があることは確かに承知しております。具体的にまだ要望とかの形では、私どもは聞いておりませんので、その物自体が分からないものですから正確にはお答えできないのですけれども、やはり5月のもっと早くするとなると、5月という月は春の観光シーズンでもありまして、まだ観光客が多いのです。そして5月の例えば10日か15日頃は毎年高校総体がありまして、来年山梨県で全国高校総体が7月からありますけれども、県内の高校総体は例年5月の10日から15日頃に開かれるのです。そのような行事も良い時期ですからあります。そうしますと観光客が一番少ないのは6月でありますので、やはり6月のそのような日取りにする、これでも非常に大変ご迷惑をおかけすることは申し訳ないのですけれども、日取りとしてはこの日取りになるのかなと思っております。36日間でありますけれども、できるだけ今回の愛宕(トンネル)の工事の経験を踏まえて、できるだけスムーズに工事をして、36日間を縮めるように努力していくことと、同時に県内県外も含めて、工事を行っていまして交通がストップしておりますから、迂回路のPRはしっかりとやることにしたいと思っております

記者

新御坂トンネルの天井板撤去に関連して伺いたいのです。今、知事がおっしゃったのは36日間の工期を短縮することもあり得るという理解でよろしいのですか

知事

それはできるだけスムーズに工事を進めていかなければならないと思っておりますから、スムーズに進めていった結果として、36日間(の工期)が短縮されることはあり得ると思っております。

(道路管理課長に対して)どうですか。

道路管理課長

設計上で大体これくらいの時間がかかるということで、36日間です。これから施工業者を選定いたしますので、その中でまた施工計画を出しますので、それを見ながら短縮できればしていきたいと思います。

記者

そうしますと完全に36日間で通行止めにすると周知された上で、着工後に短縮するという理解ではなくて、詳細設計する中で、30日でできれば30日で行うということでしょうか。通行止めの周知は変えるということはないという理解でよろしいのでしょうか。

知事

(道路管理課長に対して)施工段階で(工期を)36日間から変えるのですか。

道路管理課長

周知のこともありますので、先ほど申しました施工計画が立った時点で、ある程度のどのくらい日程になるのか決まってきますので、なるべく早く決めなければならないと思います。施工段階で早く終わったから、早く開けますというのは、逆の影響もあると思いますので、そこのところは中々難しいと思います。

 明野処分場について(追加質問)

記者

明野処分場ですけれども、県としてあの事業を終わらすにあたって、改めて、内部も含めてなのですけれども第三者も入れたりとか形はあると思うのですけれども、事業評価を県民に分かる形で行う考えは今のところあるのでしょうか。

知事

これは議会でも、委員会で質問があったようですけれども、平成21年5月にオープンになって、搬入量が非常に少ないことが明らかになって、平成21年の6月に弁護士、公認会計士、学識経験者2名の4人による有識者委員会を作りまして、そこで平成5年以来の検証を行ったのです。もしお暇があれば是非その報告書を見てもらいたいと思います。その時には35億円の赤字ということになっているのですけれども、何故そのような赤字が生じたのか、どこに問題があったのかを詳細に明らかにしているわけです。そのようなことを行っておりますし、現在も我々はそのとおりだと思っているものですから、改めて検証委員会などを作って検証することは考えておりません。

記者

考え方によっては、その検証を行った時点から閉鎖を決め、今日に至るまで新たなスパンが発生していると思うのですけれども、そこに対しての県の考え方はいかがでしょうか。

知事

確かにおっしゃるように新たな変化はあります。

1つは言うまでもなく2回に渡る漏水検知システムの異常検知問題が当然あります。しかし異常検知の問題についてもまた専門委員会がしっかりと2回目についてですけれども、1回目も含めて検証して、原因とか対策をはっきりさせているわけです。

もちろん異常検知によって増えた赤字分以外にも増えた部分がありますけれども、それは例えば民間の処分場と(比べて)単価が高いために、それを下げないと(廃棄物が)入ってきませんので、民間の処分場とある程度バランスを取った単価にしていかなければならない。しかし、(民間の価格下落が進み)単価をかなり下げないと、(廃棄物が)入ってこない状況があって、その結果として赤字が大きくなるというようなことが、いくつかあるわけであります。

そのことについては、例えば平成23年の5月に収支見通しを47億円の赤字に見直し、平成24年2月に(収支見通しが)48億円の赤字の第1次改革プランを作った。その都度その都度、きちっと皆さま方にはもちろん議会にも詳細な説明はしておりまして、いずれにしても赤字の原因については最初の平成21年の有識者委員会の結論と変わらないということで、我々としては再度検証する必要はないと思っております。

 

以上

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住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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