ページID:58938更新日:2023年1月20日

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知事臨時記者会見(平成26年2月26日水曜日)

本館2階特別会議室

18時00分から

発表事項

 

 平成26年2月定例県議会追加提出案件について

知事

平成26年2月定例県議会追加提出予定案件につきまして発表をさせていただきます。

明日、2月定例県議会に次の案件を提出することとしております。提出案件は、予算案2件であります。

今回の豪雪災害につきまして、一部の雪崩の危険のある山岳部を除き幹線道路は概ね開通し、また、孤立集落の解消に目処がついたところであります。これからは、雪崩の二次災害を警戒するとともに、様々な被害からの復旧が課題となっております。

先ず、雪害による直接の被害や影響を受けた中小企業者への資金繰り支援のため、本日、商工業振興資金に雪害対策緊急融資を創設するとともに、減少した観光客の回復を図るため、緊急観光キャンペーンを明日から行うなど、既定予算で対応可能な事業につきましては、早急に取り組んでいくこととしております。

これらの対応に続きまして、今般、予算措置が必要な事業について、補正予算を追加提出することといたしました。

豪雪被害につきましては、農林業関係の被害が著しく、県内全域で果樹や野菜などの農業用ハウスが倒壊し、全半壊の面積は175ヘクタールにのぼり、積雪によるものとしては、過去に例を見ない規模となっており、特にぶどうのハウスにおいては、約80パーセントが倒壊するなど、甚大な被害となっております。

こうした被害に対しては、農業に従事している方々に引き続き営農意欲を持っていただけるよう、標準的な施設の撤去費を県と市町村で全額補助するとともに、農業用ハウスの再建費用につきましても過去の雪害対策よりも補助内容を充実するなど、果樹王国やまなしを守るため、手厚い支援を行うことといたしております。

なお、先ほども申し上げましたが国におかれても大変前向きに助成策を検討してくれているわけです。これがいつ頃まとまっていくか、まだわからないわけですけれども、国の助成策がまとまった段階において、国の助成策、県の助成策、これを相互に調整をいたしまして一体化をして運用をしていく、執行をしていく、そういうことにしたいと考えております。

併せて、被災した住宅の新築や改修のための融資制度を設けるなど、今回の豪雪被害から早期に復旧するための現在取り得る最大限の措置を行って参ります。

また、今後、必要となる予算につきましては、明年度以降、随時、補正予算を提案することとし、適時適切に対応して参ります。

先ず、平成25年度2月補正予算(雪害対策)についてでありますが、一般会計の追加予算の規模は、66億1,941万7千円、これを既に提案している補正予算 221億5,348万2千円と合わせますと、2月補正予算は、287億7,289万9千円となります。また、これを既定予算と合わせますと、4,989億9,376万9千円となります。

追加補正の概要についてでありますが、果樹をはじめとする農業災害対策につきまして、被災農家の経営安定や産地の早期再建を図るため、倒壊した農業用ハウスの撤去や復旧、改植用苗木購入等に対する助成や総額206億円の無利子融資制度の創設などを行うとともに、県管理道路の除排雪経費に52億円の追加を行うこととしております。

また、被災した住宅の新築や改修などに必要な資金の円滑な調達のため、住宅金融支援機構の災害復興住宅融資に上乗せを行うとともに、損壊した県立学校の施設の復旧に要する費用を計上いたします。

更に、今回の雪害を踏まえ、今後の除排雪体制の整備について調査検討を行って参ります。

平成26年度当初予算の補正についてでありますが、平成25年度追加補正で創設する無利子融資制度につきまして、平成26年度の融資枠を確保するため、債務負担行為を追加いたします。

以上が、雪害(対策)関連の2月定例県議会追加提出案件でありますが、詳細につきましては、財政課長から後ほど説明をさせていただきます。

以上であります。

<質疑応答>

記者

除排雪体制の整備について、今回の雪害を踏まえて調査検討を行う部分なのですが、今回の雪害に対してどのような調査検討をして、最終的にはどのようなものになるのでしょうか。

知事

本県の場合には、今まで雪の被害は、そう多くはない県でありましたので、例えば最新鋭の除排雪機械とか、そういったものが比較的少なかったのです。例えばご存じのロータリー(除雪車)といわれる雪を噴き出す車両は、富士スバルラインの事務所が2台持っているだけでしたから、そういうことです。

しかし、このような豪雪があった以上は、今後、たびたびはともかくとしても雪に対する対策はしっかりしておかなければならない。そうするとそういった設備なども充実しなければいけないし、それを動かす人員とか、その人達の教育訓練も行っていかなければならない。あるいは組織もどうするのか、どこの事務所に置くのかも検討していかなければならない。そういうことがありまして今後、豪雪があったときに迅速に対応できるような体制をどのように整備していくのかについて検討するということであります。

記者

今回の豪雪に関する緊急的な追加補正予算だと思うのですが、非常に限られた時間の中で、被害を取りまとめて、現段階の補正という形で出されたと思います。知事として、今回の取りまとめを補正に出した分、十分なものだと言えるのかどうかというのが1点と、多分そのような声が大きい中でなるべく早く出そうと思われた経緯もあると思いますので、その辺の思いなども聞かせてください。

知事

今回は緊急に必要なものについて取りまとめて補正予算に出したということです。なおこれは時間が経ってきますと、その他いろいろやらなければならない復旧対策がまた出てまいりますから、それはその時点で補正予算その他を編成していこうと思っております。

いずれにしても1つは、除雪費用が非常に大きくなりまして、そろそろ平成25年度予算の枠をオーバーしそうになってきているわけです。しかしまだ除雪は続いておりますし、場合によっては雪崩などによって新しい除雪が必要とする箇所も出てきますから、やはり除雪に対する予算はしっかりと確保しておく必要があることが第1点です。

それから2点目として、やはり今ハウスが倒壊してハウス農家の皆さんは落胆しているわけです。もう辞めてしまおうかと思っている人も大勢いるわけです。しかし、果樹王国山梨を守っていくために、そういう方々に是非ひとつ高い技術を持った篤農家ですから、引き続き農業を継続してもらいたいと、そして皆さんが持っている農業技術を後継の皆さんに引き継いでいってもらいたいと、我々としては切望しているわけです。そのためには出来るだけ早く県として最大限の支援策をはっきりさせて、そのような皆さん方にもう1回やってみようと思っていただけるように、県として出来る最大限の施策を打ち出したということであります。

記者

そういった意味では知事としては今できる最大限のものは盛り込めたというところはありますでしょうか。

知事

そうです。今考えられる最大限のことを盛り込んだつもりです。先ほど申しましたように、政府の方も非常に前向きに手厚い施策を今一生懸命検討していただいております。ただ我々としては、それはいつまとまってくるかわからないものでありますから、政府の施策が決まるのを待ってつくるというのではちょっと遅すぎる。今の段階で例えば倒壊したハウスの撤去費は全額公共でみますというようなことははっきりメッセージを送りたいものですから、政府の施策がまとまるのを待っているのはちょっと遅い。しかし、政府の施策が出たらお互いに調整してうまく擦り合わせたうえで、両方の施策を一体的にして支援していくという形にしたいと思っております。

記者

一般家庭のカーポートに関する補助は考えてないということでよろしいでしょうか。今後検討されるご予定は。

知事

これについては住宅の助成措置に入るかどうかということです。 

財政課長

カーポートは住宅の助成の中にも貸付金の中にも入っていなくて、簡単に言いますと今回の緊急措置の中には入っていません。カーポートは確かに見た目でかなり倒れているのですが、どんな支援ができるかはまた知事と相談してこれから検討はしていきたいと思いますが、そのような状況です。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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