トップ > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.497東山南(B)遺跡(甲府市)?樽型ハソウ

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東山南(B)遺跡~樽型ハソウ~(甲府市)

曽根丘陵公園の遺跡

0028国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業1-
0040国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業2-
0045国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業3-
0096国指定史跡銚子塚古墳-立柱-
0103国指定史跡銚子塚古墳-木製品-
0110国指定史跡銚子塚古墳-火きりんぼう-
0159国指定史跡銚子塚古墳-木-
0318国指定史跡銚子塚古墳-鼉龍鏡-
0335国指定史跡銚子塚古墳-立柱2-
0374国指定史跡銚子塚古墳-壺形埴輪-
0407国指定史跡銚子塚古墳-突出部と周濠区画帯-
0391国指定史跡大丸山古墳-雪におおわれた前方後円墳-
0126稲荷塚古墳-銀象眼大刀-
03334月の中道古墳群-
0388かんかん塚古墳-県内最古の馬具-
0067立石遺跡-山梨最古の旧石器-
0211上の平遺跡-方形周溝墓群-
0299上の平遺跡-地震の痕跡-
0097東山北遺跡-火打ち金-
0192東山北遺跡-方形周構墓-
0290東山北遺跡-ウマの歯と骨-
0353東山北遺跡-鉄製品-
0247東山南遺跡-把手付椀-
0414鍋弦塚と『東山の碑』-

 

 

遺跡の概要

東山南遺跡は、甲府市下曽根町の甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園内にあります。公園内にある風土記の丘研修センターの北東側に広がる弥生時代から古墳時代の遺跡です。1981年(昭和56)に東山南(A)遺跡、1989・1990年(平成元・2)に東山南(B)遺跡の調査が行われ、お墓が13基・住居跡が1件などの遺構が発見されました。お墓はその周りに溝が巡らされ、溝の中には、縄文時代から馴染みのある褐色の土器とは違い、青みがかった灰色の堅い器がありました。

 

所在地:山梨県甲府市下向山字東山(風土記の丘研修センター付近)

時代:弥生時代から古墳時代

報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第64・76集

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

関連トピックス:No.247

出土品東山南(B)遺跡出土の須恵器

東山南遺跡出土の須恵器

今回、紹介する須恵器は、「樽型ハソウ」といわれるもので、ワインやウイスキーを醸造する時に使う樽の形に似ています。壺の形をした須恵器のなかで、胴部に穴があいたものを「ハソウ」と呼んでいますが、「樽型ハソウ」の胴部にも穴が開いています。丸い胴部に沈線と櫛描波状文(くしがきはじょうもん)と呼ばれる波の模様も描かれています。胴部にある穴には、竹のような筒をはめて注ぎ口にして、液体を注いだと考えられています。

割れた破片を組み立てていくと、ほぼ完全な形になることから、誰かの手によってお墓で砕かれ、溝の中にまかれたようすが窺えます。

「樽型ハソウ」は、東山南(B)遺跡の他に、中央市(旧豊富村)宮の下遺跡、甲府市(旧中道町)朝日無名墳など県内では3点確認されていますが、坏のように日常的に使うものではなく、祭祀などに使う、貴重なものでした。

ハソウ拡大画像東山南(B)遺跡出土樽型ハソウ

 

ハソウ実測図樽型ハソウ実測図

 

須恵器は、今から約1600年前に朝鮮半島から導入された技術で作られますが、この時期の窯跡は県内では確認されていません。山梨県内で出土する古い時期の須恵器は、県外の大きな生産地から東山南遺跡のある曽根丘陵地域へ、人や技術とともに運ばれてきたと考えられています。その後、人や技術が伝わり、山梨県内でも窯が造られ須恵器の生産が広がっていきました。

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山梨県観光文化部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

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