ページID:63201更新日:2014年11月10日
ここから本文です。
平成26年10月5~13日、第24回IUFRO世界大会が、アメリカ合衆国ソルトレイクシティのソルトパレス国際会議場にて開催されました。
本会議には、世界各国から約3500人の研究者や技術者が参加し、約170のセッションで合計1200の発表が行われました。日本からは、約100人が参加したと思います。山梨県森林総合研究所からは2名が参加・発表致しました。
発表内容は、「ヤノナミガタチビタマムシの生活史と早期落葉を利用した防除方法について」及び「シカによる皮矧ぎは、シカ密度、木のサイズ及び積雪量の影響を受ける」です。
さまざまな発表がなされましたが、森林保護分野に関しては、「害虫と微生物の共進化による生活戦略と被害」、「複数の病気や害虫の複合被害」、「侵入害虫による被害」、「病害虫のモニタリングとインベントリの結果紹介や方法論」、「枯れ木の重要性と多様性保全」、「間伐強度や大型草食獣が樹木の更新に与える影響」、「大型草食獣による森林生態系への影響」等が印象に残りました。山梨県で問題となっている病虫獣害への対応を考える上で、世界中の研究成果に触れることができたことは大きな収穫となりました。
(森林保護科 大澤)