トップ > 組織案内 > 衛生環境研究所 > 外部評価(平成14年度~令和2年度) > 令和元年度第1回課題評価委員会
ページID:98185更新日:2021年2月2日
ここから本文です。
平成14年度に導入した外部評価制度に基づき、令和元年6月27日に「令和元度第1回課題評価委員会」を開催し、平成30年度に終了した調査研究課題3題について、外部評価委員(委員名簿)による事後評価を行いました。
課題 番号 |
調査研究課題 |
1 |
石和・春日居温泉地域の温泉資源変化状況に関する研究況調査 |
2 |
ミネラルウォーターに含まれる元素の起源および濃度特性に関する研究 |
3 |
水中における腸管系病原体サーベイランス |
評価対象課題の概要は、「やまなし衛環研だより」第94号(PDF:1,327KB)でご覧いただけます。
事後評価は、次の表に示した3つの評価内容について5段階で評価してコメントを付し、最終的に総合評価点で評価します。
5:優れている、4:良好、3:概ね良好、2:部分的な見直しを要す、1:全面的な見直しを要す。。
評価内容 |
評価点 |
総合評価点 |
1目標の達成度 2研究成果の活用 3今後への発展性 |
54321 54321 54321 |
54321 |
各課題についての総合評価点および総合コメントは次のとおりです。
課題 番号 |
総合 評価点 |
総合コメント |
1 |
4 |
目的意識を持った継続的なデータ取得により、温泉の保全に関して重要な知見が得られることが分かる結果である。本研究で取得したデータは貴重である。この成果について広く専門家の意見を聞くとともに、県の担当部局や温泉審議会などへも情報提供し、関係者間での情報共有を計ってほしい。温泉は重要な観光資源の一つであることから、県内の他の温泉についても、学術的な見地に立った定期的な観測体制を構築するよう、研究所として県に働きかける必要がある。 |
2 |
4 |
コリジョン・リアクションセル付加ICP-MSを用いてBr低濃度測定が行えることを示し、規格基準項目に含まれるようになったBrO3への対応について、MW生産者に情報提供出来るようになったことは、本県のMWの品質管理においても高く評価できる。県の競争的資金を獲得したことから、県内の研究者の協力を得ながら研究を継続することで、当初の計画どおり、本県の水のブランド化に貢献できることを期待している。 |
3 |
5 |
下水処理場流入水は、感染症を引き起こす病原体のサーベイランスの対象として重要であることが示された。医療機関を受診しない罹患者や、医療機関から具体的な診断をされていない罹患者の存在を把握することができる。特にノロウイルスについては、保健所業務における活用の他、県民に注意喚起を促す「感染予報」に使える情報が得られることが示された。まずは試行期間を設けるのでもよいが、本研究所はこのサーベイランスを継続するための予算獲得に努め、「感染予報」として結果をタイムリーに発信すべきである。一方、細菌についてはまだ課題も残っており、研究の進展に期待したい。 |