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ページID:81942更新日:2017年9月15日
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当研究所では、平成14年度に導入した外部評価制度に基づき、平成29年6月29日に「平成29年度第1回課題評価委員会」を開催しました。
今回は平成28年度に終了した5課題について、外部の評価委員(委員名簿)により評価を行いました。
課題 番号 |
調査研究課題 |
1 |
果実類残留農薬における「妥当性評価不適」を起こす要因の検討 |
2 |
山梨県内に流通する貝類におけるウイルス汚染実態調査 |
3 |
県内土壌中の放射性物質濃度の実態調査 |
4 |
増冨温泉のラドン経時変化 |
5 |
牛、鶏及び馬の内臓肉生食による健康被害のリスク分析 |
評価対象課題の概要は、「やまなし衛環研だより」第90号(PDF:654KB)でご覧いただけます。
事後評価は、次の表に示した3つの評価内容について5段階で評価してコメントを付し、最終的に総合評価点で評価します。
5:優れている、4:良好、3:概ね良好、2:部分的な見直しを要す、1:全面的な見直しを要す。。
評価内容 |
評価点 |
総合評価点 |
1目標の達成度 2研究成果の活用 3今後への発展性 |
54321 54321 54321 |
54321 |
各課題についての総合評価点および総合コメントは次のとおりです。
課題 番号 |
総合 評価点 |
総合コメント |
1 |
4 |
消費者や県内の生産者にとっても重要な課題に真摯に取り組んだことは高く評価したい。重要な研究課題であるので、他機関との連携・情報交換を進めながら、この課題解決に向けた努力を継続していただきたい。 |
2 |
4 |
感染性下痢症の流行のみならず、予防にも応用可能な研究である。県民や食品業者への教育・情報提供にも利用できるので、その周知方法を検討してほしい。調査したスーパーが限られるなど今回の調査の限界はあること、また年度を超えた長期的な情報があればウイルスのパンデミック期の予測に役立つ可能性もあることなどから、このような調査を継続することを期待する。また同種の研究を行っている他機関があるなら、情報交換をしながらさらに県民に役立つ情報蓄積を行う必要もあろう。 |
3 |
4 |
県内を広くカバーして調査が行われたことは高く評価できる。調査結果の公表には慎重な配慮が必要であろうが、本調査の結果は安全を担保する情報として県民にとって有益である。福島原発事故当時の気象データと突き合わせて解析することや、今後も定期的に調査を継続することで、同様な災害に対する山梨県における汚染の可能性予測や放射性物質の残留状況について、貴重な情報が蓄積されることが期待される。 |
4 |
4 |
調査結果と考察の過程がわかりやすく、興味深く結論を導いている。県民に身近な自然環境の面白さを伝える環境教育材料としても利用できるのではないか。また科学研究が「観光行政」に貢献できる非常に良い例であり、県内の温泉のPRに活用すべきである。この調査の継続を含め、県内の重要な観光資源である温泉については、同様な解析の蓄積を県の事業として行う必要があると思われるので、マネジメント部門による行政機関への働きかけを期待する。 |
5 |
4 |
内臓肉の細菌汚染に関する基礎データが得られたことは有意義である。特に鳥レバーは、鳥もつ煮に利用される部位であることから、この成果を飲食店をはじめとして県民にも広く情報発信することで、注意喚起を促すべきである。 |