令和7年度資金調達サポート事業の実施について
山梨県では、ベンチャーキャピタル及び県内金融機関等(以下「VC等」という。)と連携体制を構築し、その投資活動と協調して主にシード~アーリー初期におけるスタートアップの資金調達を支援することにより、スタートアップを誘致・育成するとともに、県内スタートアップへの投資の流れを創出することを目的として、資金調達サポート事業を実施しています。
1 事業スキームの概要
- 県と協調して出資するVC等を公募により募集し、所定の審査を経て「認定VC等」として認定します。
- 所定の期間内に認定VC等から出資を受け、県内に事業所を有する又は県内で継続的に事業を実施する(予定である)スタートアップを公募により募集します。
- 所定の審査により採択されたスタートアップに対して、認定VC等の投資額と同額の範囲内(最大2千万円)で、コンバーティブル・エクイティ(※1)により出資します。
(※1)
一定額以上の株式による資金調達時(転換条件達成時)に株式に転換できる権利が付された有償発行の新株予約権。
日本における投資契約の標準フォーマット「J-KISS」を使用する。
J-KISSの詳細については、https://coralcap.co/j-kiss/(Coral CapitalのHP)を参照。
- 新株予約権が株式に転換されたときは、県は保有する株式を早期にVC等へ売却することがあります。

2 出資したスタートアップへの支援
出資したスタートアップについては、県がその県内定着・事業拡大をフルサポートしていきます。
- 販路開拓の支援
- 県内企業との協業やマッチングの支援
- 県の関係部署や研究機関の紹介
- 県の補助事業や融資制度の紹介
- 県内で活動する支援団体の紹介
- 実証実験のためのフィールドの提供
- スタートアップ支援拠点(令和7年11月開業)による支援
3 令和7年度の事業スケジュール(予定)
内容 |
時期 |
VC等の募集 |
令和7年5月19日~6月13日 |
VC等の審査 |
6月25日 |
認定VC等の公表 |
6月末 |
スタートアップの募集(第1回) |
7月1日~8月29日 |
スタートアップの審査(第1回) |
9月10日 |
県の出資(第1回) |
10月~12月 |
スタートアップの募集(第2回) |
10月1日~11月28日 |
スタートアップの審査(第2回) |
12月10日 |
県の出資(第2回) |
令和8年1月~3月 |
4 令和7年度の応募方法・事業の詳細
応募方法等事業の詳細については、下記の公募要領・様式をご確認ください。
1. VCの公募(R7.5.19~6.13)
公募要領(PDF:273KB)
公募様式(ワード:71KB)
2. SUの公募(第1回 R7.7.1~8.29、第2回 10.1~11.28)
公募要領(PDF:294KB)
公募様式(ワード:107KB)
公募様式_別紙1(エクセル:45KB)
公募様式_別紙2(ワード:20KB)
3.共通
別表1_主要条件一覧表(PDF:326KB)
5 認定VC等一覧※6月末に公開します(過去の認定VCは令和6年度の募集ページをご確認ください)
6 令和5年度 出資対象スタートアップ一覧
以下4社を選定しました(五十音順)。
- 株式会社エアロネクスト
産業用ドローンの研究開発及び配送用ドローンの社会実装

- 株式会社Blank Marketing & Management
ハイヤーやヘリ、ジェットなどの移動手段を含む旅行に係る
予約・手配を一括して行う富裕層向けプラットフォーム「AIRC」の開発運営

- 株式会社マリス creative design
視覚障がい者用の歩行アシストAIカメラ「seeker」の開発

- 株式会社メドコム(旧社名:株式会社フロンティア・フィールド)
医療機関専用スマートフォン「メドコム」の企画開発、販売保守

7 令和6年度 出資対象スタートアップ一覧
第1回募集において、以下の2社を選定しました(五十音順)。
- 株式会社エンドファイト
あらゆる環境下において植物の生育を実現する土壌微生物「DSE」の研究及び資材の開発
- codeless technology株式会社
既存帳票を簡易にデジタルフォーム化するサービス「Photolize」の開発・提供
第2回募集において、以下の1社を選定しました。
- 株式会社ジザイエ
リアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム「JIZAIPAD」の開発・運営

第3回募集において、以下の1社を選定しました。
- ユナイテッドシルク株式会社
スマート養蚕システムによる蚕・繭の生産及びシルクから抽出したタンパク質を活用した
食品・化粧品・医療品等への展開
