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ページID:87457更新日:2018年10月30日

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カラマツの種子生産性を高める技術開発に取り組んでいます

 カラマツは、強度はあるものの、節の多さや材がねじれやすさから、利用者から敬遠されてきました。近年、カラマツ材のこれらの欠点をカバーした利用法である集成材や合板で用いられるようになり、その需要は高まっています。また、カラマツは、他の針葉樹と違い落葉することから、生育過程において林内照度が高く保たれ、下層植生が十分に生育するなど、公益的機能維持の観点で優良であるとともに、成長が良く育林コストも低いなど、森林経営上も優良な樹種です。

 しかし、カラマツの種子結実は年ごとの豊凶の差が著しく、ほとんど着果が見られない年もあります。そのため、苗木生産用の種子は全国的に不足傾向にあり、今後の再造林用のカラマツ苗木の不足が懸念されており、安定的な種子の確保と苗木生産量の増大が必須の課題となっています。

 カラマツでは、人為的に着花を制御する技術が確立していないため、種子の安定的な確保が困難となっています。そこで当研究所では、(国研)森林総合研究所林木育種センターを代表とした研究グループ(生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)」)に参画して、「カラマツ種苗の安定供給のための技術開発」に取り組み、物理的刺激、養分改善、光環境の改善等により、カラマツの種子生産性を高めるための研究を進めています。

(富士吉田試験園 西川)

 karamatsu

 

 

 

 

 

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