インタビュー

富士川町消防団 芦澤 晶子
Vol.57 【働く】地域防災に貢献したい!
今回のゲスト
富士川町消防団 芦澤 晶子さん

女性消防団の活動

平成29年に、富士川町の消防団内に女性の広報啓発班が発足しました。全部で8人おり、私は班長を務めています。
男性のように火災の現場に出ることはなく、火災予防の啓発活動を行っています。火災予防週間には消防車に乗って放送を行ったり、出初式などの司会を行ったりしています。昨年はスーパーの店頭で、ティッシュ配りをしながらの啓発活動も行いました。また、先日消防学校に8人で赴き、1日かけて放水の方法や防火水槽の使い方の講習、救急救命講習などを受講しました。
消防団に関わる中で勉強したことは、消防団としての活動に活かすだけではなく、自分が万が一、火災現場に居合わせる事態になった時にも活かすことができるため、やりがいがあります。

女性ならではの消防団の活動

消防団員としての活動をする中で、女性ならではの活動をしていきたいです。小さい子どもや高齢者に対しての講習は、男性よりも女性が行った方が親しみをもって聞いてくれるかなと思いますし、災害時の避難所でも、女性ならではの悩みを聞く女性の相談員が必要になってくると思います。そういった女性ならではの対応が求められる機会があると思うので、しっかり活動していきたいです。
女性が入ることによって、消防団のイメージが柔らかくなった、親しみやすくなったというお話もいただいています。消防団は地域に密着しているものだと思っているので、住民の目線に立って、女性ならではの対応やきめ細やかな気配りを活かして活動していきたいと思っています。

これからのチャレンジ~新しい女性団員を募集~

今、8人のメンバー全員が役場の職員なので、町の行事があったとしても、役場職員の立場で駐車場係や設営準備等、行事の運営に携わるため、女性消防団の立場で参加して啓発活動を行うことができません。一般の町民の方に新しい女性団員として加入してもらい、より地域に密着した活動を行いたいです。
また、地域での活動がまだあまりできていないので、町民のお宅を訪問したり、公民館でイベントを行ったりと、地域に密着した啓発活動を行っていきたいと思っています。

これからチャレンジする女性へのメッセージ

『なんでもチャレンジすること』
やらずに後悔するよりやって失敗してしまう方がずっといいと思います。
『最後の決断は自分でする』
今まで人生の岐路に立った時も、最終的には自分で決めてきました。今回の広報啓発班立ち上げの際も、声をかけられて相当説得されたのは事実ですが、最後は自分で納得して決めました。自分で決めたことなので後悔はしません。
『失敗しても、過ぎたことはしょうがない』
失敗の原因は探るべきですが、過去はどちらでもいいと思います。部下が失敗してしまった時も「これからどうするかを考えようよ」とよく言います。前向きに先のことを考えていきたいなと思っています。

バックナンバー

芦澤さんのこれまで

富士川町出身。東京でシステムエンジニアとして働いていたが、山梨に戻り、28歳の時に富士川町役場に就職。

現在、福祉保健課福祉担当のリーダー。
 消防団では、女性のみで編成される広報啓発班の班長を務め、8人の女性団員たちをまとめている。

H30チャレンジインタビュー芦澤さん活動写真