インタビュー

《レストラン経営》 林匠子
Vol.29 【起業】主婦からチャレンジ まちのカフェレストラン
今回のゲスト
《レストラン経営》 林匠子さん
(甲府市)
レストラン「ミッシェル」「ナスキノ」経営

どうしてもチャレンジしたい!

 林さんは、出身地仙台で山梨出身の夫と巡りあい、結婚。山梨に住むようになりました。専業主婦をしていましたが、料理を作ることが好きだったので調理師免許を取得しました。子どもの小学校入学を機にパートタイムで勤めながら、簿記の資格を取得し、保険会社に就職。9年ほど勤めた後、親の介護のため退職しました。
 その後、営業の仕事をしていた頃に「女の人が仕事の後などにケーキとお茶で一息つけるようなお店があったらいい。」と思ったことを思い出し、「チャレンジしたい」という気持ちが湧き上がってきました。子どもの自立の時期とも重なったこともあり、「調理師免許も持っている。お菓子作りも好き。どうしてもチャレンジしたいなと思ったんです。とにかく何かやりたいという思い。」と言います。

手探りでの開店

 開店するということについては、全く情報がなく、ただ闇雲にやりたいという気持ちから、いろいろ調べました。あるレストランのオーナーからの「何十年修行した料理人より、毎日、こつこつ、ちゃんと料理を作ってきた人の方が、はるかに良いと思う。だから本当にやりたいんだったらやってもいいんじゃないか。」という言葉や具体的なアドバイスが大きな原動力になったと言います。その他いろいろな方からもアドバイスをいただきました。
 平成8年、花水木の並木がお気に入りだった街で、思いを形にした「ミッシェル」を開店しました。「お客様に喜んでもらえる味は何か」と開店ぎりぎりまで試行錯誤で作ったこだわりのパスタソースは、開店当時も今も好評を得ています。
 「人に恵まれている。」と林さんは言います。「スタッフをはじめ、まわりの皆が助けてくれるからやっていられる。夫も、家事だけでなく無農薬ハーブなども栽培してくれるなど何かと助けてくれます。」

チャレンジショップ、レストラン「ナスキノ」

 平成17年11月、甲府商工会議所が行う中心市街地活性化のためのチャレンジショップ事業を活用して、レストラン「ナスキノ」を開店しました。しかし、いかんせん人通りが少ない場所。それでも、「まちの中心は、やっぱり中心であってほしい。」と願っています。そして、「一人でも家族連れでも安心して気軽にはいれる。それほど高くなくて、でもいい加減なものは出さない。」そんなお店を心がけています。
 「お年寄りも子どももみんな来てほしいから」と、ベビーシートや子供用の椅子も用意しています。「でも、たまには子どもさんを預けて、一人でほっとしたい方も多いかもしれませんね。」

レストラン「ミッシェル」
甲府市朝日1-5-2  tel 055-254-7060
10:30〜21:00 水曜定休         

レストラン「ナスキノ」
甲府市中央1-1-9  tel 055-232-7050
10:30〜21:00 水曜定休 

☆林さんからのメッセージ☆

思えば願いは叶う。
やりたいと思ったら努力してやる、そして誰かのためにすることです。
人が支えになり、人に助けられます。

バックナンバー

林さんのこれまで

仙台出身、結婚後に山梨へ。調理師免許を取得

子育てが一段落した後に簿記の資格を取得し、パートタイム勤務を経て、保険会社の法人担当営業職員として6年、新入社員採用育成のトレーナーとして3年勤務

介護のため退職。その後、平成8年に「ミッシェル」を開店。平成17年には、甲府商工会議所のチャレンジショップ事業を活用して2号店「ナスキノ」を開店

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