Vol.12 【キャリアアップ】自分にとって必要なことは 一生涯 学習していきたい |
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今回のゲスト
《市役所職員》 一瀬三記子さん(笛吹市)笛吹市役所職員 |
母、公務員、学生、妻の四役をこなしながらの学習
Q:法律を学ぼうと思ったきっかけは何ですか?
役場に入って行政の仕事に携わるようになり、立法や条例の成立について知り、「公法を正確に知らないと実務に影響があるのでは」と考え、社会人のための通信教育課程がある中央大学で法律を学ぶことにしました。また、同じ地方公務員だった母が「仕事をしていく上で必要なことは勉強していかなくては」と常に言っていて、実際に母自身が異動するたびに資格を取っていましたので、そのことも私に大きな影響を与えていたと思います。大学院の受験を決めたと同時に妊娠がわかった時にも、「今やったほうがいい」と母が後押ししてくれました。
中央大学では、研究の方法を自分で考え、資料を探す技術が身に付き、学ぶ自信につながっていきました。この時の勉強はとても学ぶことが多く苦労もしましたが、自分の人生の上でプラスになりました。その後、山梨学院大学の夜間大学院に進むことになったのは、政策法務の講座を受講した時に、講師だった山梨学院大学の椎名教授から誘われたことがきっかけでした。中央大学でやり残した事を学ぶという大きな期待もあり受験しました。
Q:大学院では仕事や育児をしながらの勉強でしたが、どんな苦労がありましたか?
体力的には大変でしたが、それほど負担とは思いませんでした。週2〜3日大学院に通う時は、家事を夫が担当してくれましたし、近くに住む夫と私の両方の親が子どもの世話などの面で助けてくれました。いろいろな人の手を借りていたので、なるべく効率よく勉強したいと思いました。学習自体は好きな分野だったので楽しかったですし、図書館から個人では手に入りにくい専門書を借りられるのも嬉しかったです。
新たな分野で自分自身を高める学習をしていきたい
Q:今後の抱負をお聞かせください
法を解釈する力、条文が何を言っているのか、それに対しての施策は適切かなど、常に考える力は現在の仕事にも役立っています。しかし、ひとつの枠に収まりたくないので、新たな分野で自分自身を高める学習をしていきたいです。ピアノ、茶道、華道などの趣味もずっと続けます。また、以前、男女共同参画の「アドバイザー養成講座」を受講したこともあり、日頃から、男女における社会的な矛盾を感じています。職場では人事評価制度を検討中ですが、男女の枠に関係なく、力のある人が精一杯その力を発揮できる社会になるといいなと思います。
☆メッセージ☆
誰にもいろいろな障害があるが、それを口にするときりがない。やりたいなと思ったらやってみる。進んでやってみるのが一番!
取材日:平成17年10月19日
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一瀬さんのこれまで
山梨大学教育学部卒業後、春日居町役場に就職。就職試験時から、法律の勉強を独学で始め、就職と同時に中央大学法学部通信教育課程に学士入学。
中央大学卒業後、1999年に地方公務員の夫と結婚。その後、山梨学院大学夜間大学院への進学を考えていたところ懐妊。不安と迷いのなか、家族の応援を受け受験し合格。出産後1ヶ月で大学院に通いはじめる。
母、公務員、学生、妻の四役をこなし、2年後の2003年、修士論文「情報公開条例上の非開示情報」を書き上げ大学院修了。この論文で、学院大学の「平成15年度スチューデントオブザイヤー賞」を受賞。
現在は笛吹市保健福祉部介護保険課の業務にあたる。仕事では旧姓の「内藤」を使用している。