ページID:106689更新日:2023年3月20日

ここから本文です。

しょうゆの実

しょうゆの実大豆と麹を発酵させてつくる保存食で、古くは峡中地域の伝統的な食として親しまれていましたが、現在は南アルプス市の芦安(あしやす)地域で伝承されています。

かつては各家庭で水でふやかした大豆で醤油を作っており、残った大豆を発酵させたものを「しょうゆの実」と呼んでいました。栄養満点のおかずであり、貴重なたんぱく源として食されてきました。

冬には欠かせない保存食であるため、醤油をつくらなくなった今でも毎年「しょうゆの実」をつくって大事に食されています。つくり方は各家庭によってレシピが異なることと、麹をつかった発酵食品のため、温度やつくり手のさじ加減により、味や香りも微妙に違います。

<主な地域>

南アルプス

レシピ

材料

  • 大豆2~4升(2.6~5.2kg)
  • 麦麹1枚(約1kg)

使用する道具

  • 薄くて広い木の箱1
  • ワラ(ゴザでも良い)1束
  • タオル
  • 毛布

作り方

しょうゆの実(乾燥)

  1. 煮る前に大豆はよく洗い、一晩水に漬ける。
  2. 大豆は納豆くらいの軟らかさになるまで4時間ほど煮る。
  3. 煮た大豆をザルにあげ、熱をとりながら1時間乾かし、さらさらにする。
  4. さらさらにした大豆に麦麹を細かくしたものを混ぜ合わせる。
  5. 木の箱にワラを薄く敷き、その上に麦麹を混ぜ合わせた大豆を3~4cmの厚さに入れる。
  6. 敷き詰めた大豆の上から大豆が少し隠れる程度にワラを薄く敷く。
  7. 【発酵】タオル・毛布をかけ、木の箱の中の温度を20度くらいにする。
  8. 豆から白いカビ(花という)が出たら、箱の下に敷いたワラをとりながら手を入れて混ぜ合わせる。
  9. 混ぜ合わせたら、またタオル・毛布を掛け、木箱の中を20度くらいにする。
  10. 何日かすると、白い花から黒い花になってくる。
  11. 豆全体に黒い花がついたら、タオル・毛布を取り外し、豆をよく乾かしてできあがり。

乾燥したしょうゆの実の調理法

  1. 水と少量のお酒の中にしょうゆの実を入れる(水・酒はしょうゆの実が浸る程度)。
  2. しょうゆの実が少し軟らかくなってきたら塩を少々入れる(塩味が足りない時は塩を足していく)。
  3. 1週間くらいすると、しょうゆの実ができる。
  4. できあがりには、ねぎ・しらすなどを入れて完成。

 

 

ページの先頭へ戻る

前のページ(やまなしの食データベース_郷土食)に戻る

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県県民生活部県民生活安全課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1588   ファクス番号:055(223)1516

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop