ページID:46325更新日:2023年1月20日

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知事臨時記者会見(平成24年7月31日火曜日)

本館2階特別会議室

15時15分から

発表事項

  • 山梨県の神奈川大学との学生U・Iターン就職促進協定の締結について
    • 神奈川大学との共同会見

配付資料「山梨県と神奈川大学との学生U・Iターン就職促進協定の締結について」

山梨県の神奈川大学との学生U・Iターン就職促進協定の締結について

知事

本日は神奈川大学と就職促進に関する協定を締結することができまして、本当にうれしく思っております。

この協定締結につきましてご尽力、ご協力を賜りました中島学長先生を始めといたしまして、神奈川大学の皆さま方に心からお礼を申し上げたいと思います。

また、今日は横浜からわざわざ遠路のところ、また暑い中を山梨県までお越しをいただきまして、本当にありがとうございました。

本県の高等学校卒業者の4,000人が毎年県外の大学に進学するわけでございます。そして、その人々が就職するときには、その大部分が県外の企業に就職しているということでございまして、そのことが本県が人口の社会減が大きい最大の理由となっているわけでございます。

しかし、一方において、県内におきましても、優秀な若者を採りたいというニーズは大変強いものがございまして、私どもとしては人口定住対策、社会減を何とか縮小しようという対策の一環として、県外に進学した学生達をUターンで県内に就職を進めていこうということを一生懸命やっているわけでございます。その一環として、この度、第一号で神奈川大学と就職促進協定を結ぶことができたということで、本当にうれしく思っております。

神奈川大学は、本県出身の高卒者で県外の大学に入学する大学としては、日本大学についで数が多い大学でございます。それだけ本県ともゆかりが深い大学でございます。

それだけに大学と一緒に就職促進を進めるということは効果があるということでございます。

この協定に基づきまして、神奈川大学におかれましては、本県の企業のPRを神奈川大学の学生達にしていただけると、あるいは神奈川大学が主催する学生の合同就職説明会などに本県をお招きいただくとか、いろいろな形で便宜を図っていただくことになっておりまして、大変にありがたいことだと思っております。

本県から神奈川大学に進学した学生達が、できるだけふるさと山梨にUターンして、山梨発展のために活躍する、そういう若者が増えることを期待してお礼のご挨拶としたいと思います。

今日はどうもありがとうございました。

神奈川大学学長

皆さんこんにちは。神奈川大学学長の中島でございます。

今、知事からお話がありましたように、この度山梨県とのU・Iターンの就職協定を締結することができまして、心よりうれしく思っております。

また、このお話は、山梨県の方からいただいたとお聞きしておりますが、本当にありがとうございました。本学としては大変光栄に思うと同時に大変うれしく思っております。

本学は、昭和3年、1928年に創立しましたので、80数年の歴史を持っている大学でございます。戦前は旧制の横浜専門学校として、それから戦後は新制の神奈川大学として今日の歩みをしております。創始者は、政治家であり教育者であり、米田吉盛という方でございます。質実剛健、積極進取、中正堅実という建学精神のもとに有意な学生をたくさん輩出してきました。

卒業生は、20万人余ということで、これは皆さん意外に思われるかもしれませんが、今、4年制大学は全国で国公私立合わせて770~80の大学がございますが、この20万余の卒業生というのは全国の大学の中で13番目に多いというところでございます。関東だけを見ますと6番目です。日大、早稲田、慶応、明治とかと並んで6番目に多いというところでございます。

本学の山梨県の出身者としては、卒業生団体として宮陵会といいますけれど、山梨県の在住者は約千数百名いるというところでございます。

神奈川大学は全体として文理の7つの学部、それから9つの研究科を持っております総合大学であり、約1万8千人の学生が在学しております。この1万8千人というのも日本の私立大学の中でも非常に大きな大学の中に入っております。山梨県の出身者は現在379名ということで、毎年70名、80名から100名前後の学生が本学に入学してきていただいているというところでございます。

神奈川大学は1番多いのはもちろん神奈川県でだいたい4割強でございます。それから2番目が東京都、静岡県です。これが2番3番を争って、だいたい10パーセント、1割です。だから神奈川、東京、静岡で6割強を占めておりますが、あとは福島以南の関東甲信越から多くの学生を集めているというところでございます。山梨県からは、先程言いましたように、379名ということでございます。これは8番目に多いところでございます。8番目でございますが、人口比で割りますと、今日来るときに少し割り算で計算してきたのですけれども、長野県についで山梨県は1番目か2番目で、たくさん本学に来ていただいているというところでございます。

この協定に関わりますけれど、昨今、就職環境は非常に厳しいものがございます。政府統計などを見ると、今年は何か1パーセント、2パーセント良くなり、少し改善されたという話を聞いておりますが、私どもの実感ではそのようなものではございません。非常に厳しい状況が続いているところでございます。

昨年、卒業した学生の中でも約500人から600人、10数パーセントが本来就職したいのだけれども就職できなく、卒業して就職活動をやっている学生がおられます。これは神奈川大学だけではございませんで、神奈川大学は良い方であり、全国大学がそういう状況で、若者にとって就職環境は非常に厳しい状況です。

そういう中で、この度、山梨県の方からお話いただきまして、こういうUターンIターンの促進をする協定を結ばせていただいたことを本当にありがたいことだと思っております。

個人的なことになりますが、私、山梨が大好きでございまして、先程も知事とお話したのですけれど、私は体育会系の人間でございまして、いろいろなスポーツをやっていますけれど、山登りも大変好きで、2人の子ども、男の子を育ててきましたけれども、山梨県の山はだいたい登っているという状況でございます。それから今こういう役職をやっていますからゼミナール持っておりませんけれど、いつも学生のゼミの時には、山梨県の河口湖のほとりの民宿で、もう10何年間借りて、合宿をやっておりまして、卒業生なども思い出の話になると、河口湖での夏合宿に話になります。民宿のおじさん、おばさんも本当に親と子のように親切に接していただきまして、自然環境だけではなくて、そういう人柄の良さといいますか、そういったことを本当に身に染みて感じているところでございます。こういう感じは多分、東京とか横浜とか大都会に住んでいるものにとって、おそらく山梨県というのはそういう意味、位置づけといいますか、自然が豊かで人柄が良いという、そういう何時までも山梨県が豊かで立派な県としてがんばって欲しいという気持ちがございます。

この協定というのはもちろん神奈川大学にとっても厳しい就職状況の中で非常に大きな力添えをいただいたということになりますが、県の方としては定住促進という方針の中で位置づけられているということでございますが、この協定を機会に、山梨県の方にも神奈川大学から何らかの貢献をこれまで以上にできればいいなと思っております。

長くなりましたけれども、本当に本日はどうも有り難うございました。

知事、本当にありがとうございました。

質疑応答

記者

いろいろな大学があると思いますけれども、山梨県が神奈川大学に声をかけられた理由はなぜでしょう。

知事

山梨県出身者で進学する大学としては、全国で2番目に多いということです。日大が1番多いですけれど、日大は全国にありますから、神奈川大学の場合には神奈川県にキャンパスはあるわけですから、したがって山梨にUターンをしてもらう可能性も高いこともあって、最初に声をかけさせていただいたということなのです。それだけ期待をさせていただいているということであります。

記者

今だいたい山梨県出身者の学生で、どれくらい県内の方にUターンあるいはIターン就職されているかおわかりになれば教えてください。

神奈川大学学長

この3年間でございますが、2011年度の資料を見ますと、19名でございます。ただこの19名という数は就職課の統計、今日は責任者が来ておりますが、山梨県に本社がある企業、会社、自治体というところで統計をとっておりますので、実際、東京とか横浜に本社があって、配属というかたちで山梨県に行った人が何人いるかは、なかなかつかみにくいのですけれども、つかんでいる限りで言いますと19名のうち5名くらいが他府県で、14名が文字どおりのUターンです。山梨県の出身者が神奈川大学を出て、山梨県に本社がある企業、自治体等に務めているのが14名です。一昨年の2010年が19名でございます。その前2009年が16名で、毎年15名から20名弱の方々がUターンしている状況です。

毎年だいたい80名くらいの卒業生がいますけれども、そのうちの15名から20名くらいが戻っている状況になるのではないでしょうか。

記者

この人数を増やしていきたいということになるのですか。

神奈川大学学長

そうです。これは別に山梨県には限りません。今、父母の要求というのが結構強いのです。一人っ子とかが多いですから、各県で父母懇談会という在学生の父母を集めた懇談会を地方でやっていますけれども、この山梨県でもやっていますけれども、最大の関心は就職です。就職でもできれば地元、山梨県に戻ってきてほしいという声が非常に強いです。

だからそういったことで、神奈川大学は山梨県に限らず、各府県に、特に全国型というかたちでやっていますけれども、おそらく神奈川大学で都道府県とこういう協定結んだのは初めてのことです。これがもし新聞などに出ますと、すごく在校生のご父母の方が喜ぶことだと思います。もちろん先ほど言ったように千名以上の卒業生がおりますけれども、卒業生も神奈川大学が自分のところの山梨県とこういう協定を結んでくれたということで、とても力になるのではないか、喜んでいただけるのではないかと思っております。

記者

学生は山梨県に戻ってきて就職したいと言っている方は多いのですか。

神奈川大学学長

その辺の意識は後で大塚(就職部事務)部長が言いますけれど、いろいろあります。せっかく出てきたのだから、しばらく若いうちは東京とか横浜でという意識の学生も結構いるのではないかと思います。でも今の子どもは私たちと違って結構優しいです。親の心配も結構します。私たち学生時代は親なんて考えたことなかったけれど、今は一人っ子、二人っ子ですから、結構優しいといいますか、親のことを考える、家のことを考える学生がいることも事実です。そういった意味で田舎に帰ると最初から決めている学生もいます。

就職部事務部長

先程の質問の件で少し肌感覚になりますけれども、学生と日頃接している中で、最近の学生の傾向としては、やはり学長の方からも言われましたように、親のことを非常に気にかけているということで、いろいろ悩んだりはしますけれども、すぐに戻ることも実はありますけれども、最終的にはやはり戻ってきたいなと思っている学生は非常に増えつつあるように感じております。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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