ページID:43707更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成24年4月3日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

発表事項以外の質疑応答

 山梨県イメージアップ大賞表彰決定について

知事

山梨県イメージアップ大賞表彰決定につきまして発表させていただきます。

過日、皆さま方県政記者クラブ加盟各社等を委員といたします山梨県イメージアップ大賞選考委員会での選考をいただきまして、本県出身の映画監督である成島出(なるしまいずる)氏及び富田克也(とみたかつや)氏の表彰を決定いたしました。

まず、成島監督でありますが、「孤高のメス」、「八日目の蝉」、「聯合艦隊司令長官山本五十六」など、ここ2~3年、数々の名作を送り出し、今や日本を代表する映画監督であります。中でも、作品の1つである「八日目の蝉」が「第35回日本アカデミー賞」において、最優秀作品賞に選ばれ、監督ご自身も最優秀監督賞を受賞されました。また、芸術各分野において優れた業績を挙げられた方に贈られる芸術選奨文部科学大臣賞をも受賞されたところであります。

今回の受賞が、数多くのメディアに取り上げられ、本県のイメージアップに大いに貢献されましたので、「山梨県イメージアップ大賞」をお贈りすることといたしました。

次に、富田監督についてでありますが、この「サウダーヂ」は全編にわたり山梨県を舞台とした作品でありましてフランスのナント三大陸映画祭において、グランプリである「金の気球賞」を受賞されるなど、海外の映画祭で高い評価を受けるとともに、第66回毎日映画コンクールにおいて監督賞を受賞されるなど、新進気鋭の監督として、映画界に新風を吹き込んでおります。

こうした活躍によりまして、本県のイメージアップへの貢献が期待されるところでありますので、「山梨県イメージアップ大賞特別賞」をお贈りすることといたしました。

お二方におかれましては、山梨県出身の映画人の代表として、素晴らしい作品をお作りいただき、多くの人々に夢や感動を与えていただきますようご期待申し上げたいと思います。

以上であります。

<質疑応答>

記者

表彰式の日程は、まだ調整中なのでしょうか。

知事

まだ調整中です。両監督とも大変にお忙しいものですから、今のところ調整中でありますけれども、予定としては5月9日水曜日の午後2時半からと一応しております。場合によっては変わる可能性はありますけれども、今の予定ではそのようになっております。

記者

ちなみに知事は、お二人の監督の作品はご覧になられましたか。

知事

成島監督の作品はよく見ております。まだ「サウダーヂ」は残念ながら見ておりません。

記者

何か印象であったり感想がありましたら、少しお聞かせいただければと思います。

知事

「八日目の蝉」は、たまたま東京に行ったときに見ましたけれども、母親の子どもを思う心が非常に哀切なまでに出ており大変に感動深い作品だと思いました。特に小豆島の虫送りの祭りをバックにして、その子どもに美しい景色を見せたいと主人公が言っておりましたけれども、良い思い出をつくりたいとのことなのでしょう。したがって画面も大変美しくて、非常に感銘深い作品だったと思いました。

発表事項以外の質疑応答

 山梨県環境整備センターへの震災がれき受け入れについて

記者

一部報道で、明野処分場に(震災がれきの)広域処理の要請が来ているとの報道があったのですけれども、その事実関係や知事のお考えをお聞かせください。

知事

おっしゃるように一部報道で、明野の処分場に震災がれきを受け入れてもらいたいとの要請が、国からあったと報道がありましたけれども、やや不正確でありまして、3月15日に環境省の関東地方環境事務所長が来庁したときに、一般論として山梨県で震災がれきを是非受け入れてもらいとの要請があって、具体的に場所を名指ししての要請は実際に無かったと聞いております。

ご案内のように明野の処分場につきましては、地元との公害防止協定によりまして受け入れる廃棄物が限定されておりまして、震災がれき及びそれを焼却した焼却灰については、一般廃棄物でありますけれども、これは現行の公害防止協定上、受け入れられないことになっております。したがって現時点では受け入れができないということであります。

同時に明野の処分場につきましては、シートの破損があって、それを修復して、受け入れを再開することについての反対派の反対があり、裁判所の仮処分等経て、ようやく受け入れが進みつつある状況でありまして、現在、我々としては安定的に受け入れられる状態に持っていくように努力している最中であります。

 東京電力株式会社の電気料金値上げについて

記者

東京電力の値上げについて今後の対応と、埼玉県の上田知事と二人三脚でやってきたと思うのですが、(上田知事が値上げを)受け入れるとのことで、そのご感想をお伺いしたい。

知事

東京電力のいわゆる自由化部門の料金の値上げの問題につきましては、ご案内のように3月28日に関東地方知事会として要請いたしました。更なるコストダウンを行うこととして、4月1日からの値上げは止めてもらいたいと要請を行ったわけであります。

その3月28日の夜、東京電力の西澤社長もお出でになって2時間半に渡って個別具体的な項目について、更なるコストダウンが可能ではないかという議論を行ったわけであります。結論として東京電力側は、関東地方知事会等の要請・指摘を踏まえて、これからつくる総合特別事業計画の中で更なる経営合理化策、コストダウンを検討していきたいと、例えば実施するものを前倒しするとか、更にコストダウンを深掘りするとか、そのようなことを検討していきたいと、総合特別事業計画の中で明らかにしていきたいとの話だったわけであります。したがいまして私としては、総合特別事業計画は4月中に出ると言われておりますから、総合特別事業計画の内容を見たうえで、値上げを容認するかどうか判断することにしておりまして、現在は山梨県としては引き続き、コストダウンの要請をし、東京電力と協議していく段階であります。

上田(埼玉県)知事が、埼玉県としては4月1日からの受け入れを容認することに決められたわけでありますが、これはそれぞれの県の事情でありまして、私どもとしてどうのこうの言うつもりはありません。

本県としては、また私としては今のような判断でいるということであります。

 山梨県環境整備センターへの震災がれき受け入れについて(追加質問)

記者

先ほどの明野処分場の公害防止協定で、一般廃棄物は基本的には受け入れないことになっていると思うのですが、今後、震災がれきを受け入れるために、北杜市と協議して協定を変えるよう働きかけるとか、そのようなお考えは今のところ知事にはあるのでしょうか。

知事

繰り返しになりますけれども、一昨年、遮水シートの破損の疑いがあって(操業を)ストップし、原因究明して、原因が明らかになって、そのシートを補修して、昨年、再開することにした。しかし、反対派の住民の皆さんが再開について妨害したものですから、裁判所に仮処分の申請をして裁判所から仮処分決定を得た。それでもなお反対派の皆さんが廃棄物の搬入の妨害をしましたので、裁判所執行官によって保全執行を行ってもらって、ようやくスムースに廃棄物の搬入が再開できることになったわけです。現在順調に廃棄物が受け入れられております。

我々としては、そのような状況でありますので、その経緯からして当面のところは、明野処分場に廃棄物が順調にスムースに受け入れられるような状況にもっていくために努力しているということでありまして、今おっしゃったご質問の件については、当面そのようなことは考えていないというところであります。

 警察官の不祥事について

記者

知事部局とは直接関係のない話ですが、昨日も県警本部で警部補が不祥事で逮捕されたということがありました。知事部局とは直接関係のないことは重々承知ですけれども、県民の治安を預かる最高責任者としての知事として、昨今の県警本部、警察官の不祥事について、どのような感想をお持ちか、一言聞いておきたいと思います。

知事

県警に限らず、職員の不祥事が近年多くなっておりまして、大変遺憾な残念なことであり、また県民に対して申し訳ないことだと思っております。いろいろな事情もあるわけでありますけれども、県警もまた県庁知事部局も職員に対してこの公務員としての自覚、そして服務規律の徹底ということをさらに強く、あらゆる機会を捉えて徹底していかなければならないと思っております。

 県消防協会逆提訴について

記者

消防協会の使途不明金問題で、先日、女性が協会に対して提訴したということで、知事のご感想と今後どのように対応していくのかお聞きしたいのですが。

知事

おっしゃるとおり、消防協会の元会計担当職員が消防協会を相手取って、訴訟を提訴したということであります。その内容は、懲戒免職の無効の確認ということと、1月分以降の賃金を支払えということと、慰謝料を支払えという内容であります。要するに自分としては全く責任がない。上司の指示ですべて行ったことであって、自分としては責任がないという論拠で、そのような請求をしているわけであります。しかしながら、既に公表したことでありますけれども、少なくとも昨年の4月から9月まで、それ以前もそうであったはずですけれども、少なくともこの4月から9月までの間、600万円について独断で銀行預金から下ろしており、それは独断で行ったと。そして、その使途はと問うと、使途については全く言わない。内部調査をしたところ、本人はそのようなことをずっと言ってきたわけです。しかしながら、使い道については申し上げられませんということを言ってきたわけです。したがって、前言を翻したわけです。600万についても事務局長の指示によって下ろしたと言っている。したがって自分の責任ではないと言っているわけですが、これは誠にとんでもないことであって、事務局長というのは、現山本事務局長のわけですが、去年の4月に赴任してどうも事務処理でおかしな処理がなされているということに気づき、その女性を問いつめて極めて不適正な扱いが行われているということを発見した人物です。したがって、その人物がそのような指示をしているわけがないわけでありまして、にも関わらず、その現事務局長からも指示があって、その指示に則って自分は手足として、下ろしただけであると言っているわけでありますから、誠におかしなと言いますか、納得できない訴訟提起だと思っております。しかし、訴訟が提起されたわけでありますから、裁判の場でよくよく消防協会としての考え方を主張していきたいと思っております。

 東京電力株式会社の電気料金値上げについて(追加質問)

記者

先ほどの東京電力の値上げに関してお聞きしたいのですが、値上げの対象となる施設について、4月分の支払いが5月に迫っていると思うのですが、県施設についても先ほどと同じように事業計画の内容を見て判断していくということでよろしいでしょうか。

知事

総合特別事業計画は、4月中に出すと言っているわけです。したがって、その内容を見て容認できるものであれば、今は自動更新の状態になっているわけですが、4月1日にさかのぼって契約を締結するということになるわけです。いずれにしても、東京電力は、総合特別事業計画の中でよく検討して対応しますと言っておりますから、総合特別事業計画の中身を見て判断するというのは、これは当然のことでありまして、そのようにしたいということであります。

 社会保障と税の一体改革について

記者

何度も聞いていることですけれども、先日、消費税関連法案が閣議決定されまして、社会保障と税の一体改革が進みつつあると思うのですが、一方で社会保障改革に関してはあまり見直しが進んでいないのではないかという話もあり、増税して社会保障を減らすというのが、根本的なところだと思うのですけれども、社会保障の改革についてはどう見られているのかということ、増税に関しては、何度も伺っているのですけれども改めてご感想を伺えればと思います。

知事

増税につきましては、かねてから申し上げておりますように消費税の引き上げをすべきだという考え方であります。毎年1兆円から社会保障費がアップしていくわけであります。本県でも社会保障関係費が毎年累増しているがために経常収支比率というものが、どんどん高まって財政が硬直化してきているという状況であります。したがって、これは国民にそのようなことをお願いすることは大変辛いことでありますけれども、諸外国と比較しても5パーセントという社会保障の税率というのは、極めて異例な低い税率でもありますし、ここはやはり国民の皆さんに消費税の引き上げをお願いせざるを得ないのではないかと思っております。

社会保障改革について中身がないのではないかということですが、ただそうは言っても、詳細は忘れてしまいましたが、この物価上昇とか、経済の変動に伴って、社会保障の給付を変動させるものを止めていたのを実行に移すようにしたり、実務的と言えば実務的かもしれませんが、いくつか改革は進めています。与野党、基本的にあまり考え方の違いはないものであって、これは実現するのではないかと思います。確かに社会保障の抜本改革ということになれば、これは大きな改革であって、一朝一夕にはできることではないのですけれども、しかし、そうは言ってもいつかはやらなければならないことですから、これも与野党一致の下で是非検討してもらいたいと思っております。

 山梨県環境整備センターへの震災がれき受け入れについて(追加質問)

記者

先ほどの明野処分場の公害防止協定のお話しが出ましたので、焼却灰を受け入れないということになっているとのことですが、先日の安全管理委員会でホウ素の値が上がっているということで、ホウ素が焼却灰に多く含まれているので、住民の方々には本当に入っていないのかという疑問を持たれている方もいらっしゃるようなのですけれども、その確認と、このホウ素の数値が上がらないにように対策を立てるというような発言があったかと思いますけれども、実際にはどのような対策をとられようとしているのかと、そこの2点をお願いします。

知事

ホウ素につきまして、確かに先日の安全管理委員会の場でホウ素の値が上がっている(との報告があった)。しかし、明野処分場の基準の範囲内ではあるわけですけれども、上がっているので万全を期する対策として、ホウ素を軽減する措置を取りたいと。これはリースで機械を入れ、その機械を動かせばすぐに下がります。ホウ素というのは、今、明野の基準は1ミリグラム以下となっています。ホウ素の国の排水基準というのは10ミリグラムですが、暫定的に50ミリグラムに緩められているわけです。国の基準の10分の1という考え方で明野の排水基準ができているものですから、理屈を言えば50ミリグラムの10分の1ですから、5ミリグラムに上げても良いのです。そのような提案をすることももちろんあり得るのですけれども、しかし、今、1ミリグラムという基準にしてありますから、これは何としても守っていきたいということで、割と簡便なお金もあまりかからないホウ素の除去装置がリースとして使えるものですから、それを導入しようということであります。

ホウ素は焼却灰に含まれているということになるのか、むしろプラスティックなどに多いのではないかと聞くのですが、(森林環境部次長に対して)どうですか。

森林環境部次長

焼却灰にももちろん含まれていますが、例えば器の釉薬であるとか、廃プラスティック等にも含まれておりますので、今回の明野の処分場(のホウ素の値)が上がったからといって、それは焼却灰を由来とするということにはならず、もともと処分場に入れている施設の対象品目の中でホウ素が含まれているものも当然入っているということです。

知事

そもそも焼却灰をあそこ(明野処分場)に入れているということは、これは絶対にありません。

 震災がれき受け入れに関する市町村アンケートについて

記者

震災がれきについて、各市町村の受け入れに関するアンケートの回答期限が本日だと思うのですけれども、今、そのアンケート結果というのはまとまっているのでしょうか。

森林環境部次長

今日現在では、市町村の方から来ておりません。今日という回答期限はありますが、まだ市町村が検討されているところで、今現在は来ておりません。

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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