トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 平成28年度知事会見 > 知事記者会見(平成28年11月25日金曜日)
ページID:76118更新日:2016年11月28日
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本館2階特別会議室 11時から
発表事項 知事コメント
発表事項以外の質疑応答 |
知事
平成28年12月定例県議会提出予定案件につきましてご報告申し上げます。12月定例県議会は、12月5日に招集することといたしまして、本日、招集告示を行ったところでございます。提出案件は、条例案8件、予算案3件、その他の議決案件6件、報告事項12件の予定であります。次に、条例案につきましてご説明申し上げます。認知機能が低下しました高齢運転者への交通事故防止対策を推進するため、特定の違反行為をした者が受検する臨時認知機能検査や、その結果により受講する臨時高齢者講習の手数料の新設等を行う「山梨県警察関係手数料条例中 改正の件」などを提出することといたしました。次に、平成28年度12月補正予算につきましてご説明申し上げます。一般会計の補正予算の規模は、43億5,539万7千円であります。これを既定予算と合わせると、4,908億2,236万9千円となります。また、特別会計は、人件費に係る集中管理特別会計で、12億6,458万4千円 であります。内容といたしましては、人事委員会勧告等に基づく職員給与費の補正、さらには、子どもの心のケアに係る先進的な総合拠点を整備するための地質調査や基本・実施設計等に要する経費、増穂商業高校、市川高校及び峡南高校を再編し、新たに単位制の総合制高校を整備するための、用地測量に要する経費、東京オリンピック・パラリンピック大会の開催を好機に、スポーツ振興や地域経済の活性化を図るため、事前合宿誘致の推進に要する経費や、富士北麓公園陸上競技場の屋内練習走路等の整備に要する経費、繊維産業や成長産業として見込まれる分野の研究開発を支援するため、富士工業技術センターの研究開発拠点の整備に要する経費、甲府市が実施します甲府駅南口エレベーターの整備に対し助成する経費などを計上しております。以上が、主な提出予定案件でございます。
知事
本年5月に医療関係者や有識者等による検討委員会を設置し、検討を進めて参りました。この度、検討委員会から基本構想(案)を提出いただき、「子どもの心のケアに係る総合拠点(仮称)整備基本構想」を本日の庁議で決定をさせていただきました。今後、本基本構想に基づき、全国に先んじた高度な医療を提供するとともに、相談や心理ケア、学校教育などの総合的な支援を行う拠点の整備を進め、先進的な支援体制を構築して参りたいと考えております。この総合拠点では、こころの発達総合支援センター、児童心理治療施設、中央児童相談所の県営の3施設について、同じ敷地内に一体的に整備するメリットを活かしながら、顔の見える関係の医師・スタッフが迅速で一貫した手厚い支援を提供して参りたいと考えています。更に、総合拠点の3施設が中心となりまして、県内の福祉、医療、教育、行政など各分野におけます全県的な支援ネットワークを構築することにより、全国に先んじた先進的な支援体制の整備を図って参りたいと考えております。今後は、こうした高度で先進的な支援が県民の皆様方に可能な限り早期に提供できるよう、総合拠点の整備をはじめとします事業の進捗に全力で取り組んで参りたいと考えております。
知事
昨日、11月24日、世界農業遺産への申請承認、及び日本農業遺産の認定に係る農林水産省の1次審査結果が公表され、本県が申請しております峡東地域の果樹農業が1次審査を通過しました。今後、年明けには専門家会議による現地調査が行われる予定となっておりまして、世界的な重要性が認められるよう、地元3市や関係団体と連携しながら、万全の体制を尽くし、正式な申請に持っていけるように最大限の努力をして参りたいと考えております。19地域から申請があり、今回10の地域が審査を通過したという形になっておりますので来年の現地調査を含めて、丁寧にわかりやすく、なおかつ、委員の先生方にご理解が得られるような、万全の体制を作って参りたいと思っています。
山梨県では、八ヶ岳南麓地域の活性化につなげるため、日本馬術連盟が主催する、全国規模の大会を誘致する活動を進めてきました。その結果、過日開催された日本馬術連盟の理事会において、平成29年度の「全日本ヤング総合馬術大会」と「全日本ジュニア総合馬術大会」の開催が決定され、公表されたところでございます。「全日本ヤング総合馬術大会」は、本県での開催は初めてで、また「全日本ジュニア総合馬術大会」は、本県で3年連続して開催されている大会であります。こうした全国大会を開催することにより、多くの選手や大会関係者に八ヶ岳南麓地域を訪れていただいて、地域の更なる活性化につながっていくことを期待しているところでございます。今回の12月補正予算でも、この馬術競技場整備に関する予算を計上しておりますけれども、引き続き各種大会の誘致に、積極的に取り組んで参りたいと考えております。
記者
先日、中部横断自動車道の開通が2年間延期されると説明がありました。進捗状況によっては更に延期する可能性があるとおっしゃっていましたが、改めて知事のご所見をお伺いします。
知事
8月19日に国土交通省並びに中日本高速道路株式会社から想定以上に脆い地盤、土壌であること。更には自然由来の重金属が土壌から検出され、その処理のため、開通時期、事業規模について、更に精査が必要だというお話を伺ってから、ちょうど3ヶ月経過をしました。この間に私も、国土交通省関係課に累時に渡ってできるだけ早期の開通の要請をしてまいりました。併せて、明確な事業規模についても、先だって16日にも要請をしたところであります。 段階的に工事は進捗するものの、最大で2年南部区間の全線開通が遅延するということについては、専門家の皆さん方が説明をされているようなことが原因で、なおかつそれには600億円の追加の事業費が想定されることを考えると、やはり安全で安心な信頼性のある高速道路であるべきだということは、この会見でも何度も県民の皆さん方にもご報告をしてきたとおりであります。できるだけ早期の開通というのはこれからも要望を続けるつもりでありますが、ただこの3ヶ月ほどで、いつまでに、どうなるのかという部分が明確になったことによって、これからも中部横断自動車道の活性化推進協議会で沿線市町村の皆さん方とも、どういう形でこの中部横断自動車道をそれぞれのまちづくりに生かすのか、経済活性化、観光に生かすのかという具体的なとりまとめも行っておりますから、それを段階的に開通の予想にあわせて、しっかりまちづくりを考え、そしてそれが山梨県全体に観光、経済活動また、医療の効率化も含めて生かしていけるように、これからも最大限全庁を挙げて努力をしていきたいと考えています。
記者
中部横断自動車道の事業費が600億円膨らむという話ですが、その中で県負担の分がありますが、どのくらいの規模感の県負担になりそうかというところはいかがでしょうか。
知事
基本的なスキームと、地方交付税も含めた軽減の仕組みというのが色々と重なって実際の山梨県の負担の額、率ということになります。これについては、まだ詳細に整理をされておりません。この間のコメントでもお示しをさせていただいたとおり、コスト縮減というものは、できるだけこれからも認識がはかられるようにお願いをしていくつもりでありますし、また県費の負担についても、色々な制度、施策を通じながらできるだけ負担が軽減できるように、私どもも最大限努力していきたいと考えています。
記者
完成時期の遅れですが、お隣の静岡県と連携して山梨県でやってきた部分ですけれども、川勝知事は、2年の遅れということに対して納得していらっしゃらない様子で、現地視察を考えているというような趣旨を記者会見で言われているようですが、足並みを揃えるおつもりはありますでしょうか。
知事
私も色々な仕事も含めて、峡南地域にときどき行く際に、白いシートがかかった土が盛られているのを、非常に気になっておりましたから、できるだけ早く私自身も現地の状況をきちっと把握をしていきたいと考えています。
記者
知事自身で現地視察ということもお考えでしょうか。
知事
はい。
記者
年内ですか。月内もあり得ますか。
知事
できるだけ早くと考えています。今、なかなか抜けられない事情もありますけれども、私だけで一人でいっても仕方ないので、当然説明をお願いすることも想定されます。できるだけ早くという形でご理解をいただきたいと思います。
記者
静岡県知事と一緒ということでしょうか、それとも別々ですか。
知事
別々になると思います。
記者
視察で特に知事が念頭に入れて、視察を行う意義というか、どこを見たい、どういう所をお願いしたいか、視察における知事の目的は何かをお聞かせください。
知事
今まで2つ大きな原因があって、開通時期並びに事業規模について再検討が必要だという話になっており、1つ目は、想定以上に脆い掘削土壌であること、もう1つが自然由来の重金属の処理をどうするか、この2つが大きな要素、原因だと言われておりますので、この2つは、現場がどうなっているかということは確認をしたいと思っています。
記者
昨日なのですが、スタジアムの整備に関して、リニア駅の南側と小瀬スポーツ公園の南側という2案について、県の方で示されて、それに対して両論併記という形になりそうだということですが、年末に正式な報告書が上がってくるわけですけれども、場所の選定に関して、知事としてはどのように選定条件を考えながら進めていきたいと考えていらっしゃいますか。
知事
最終報告が12月にされると、それをきちっと読んで全庁的に検討しなければいけない課題ですし、過去、県議会のリニア議連の皆さんからも色々なご指摘、ご要望等もございます。また当然のことながら、県民の皆様からの声が、どうあるべきかということも大切な視点でありますから、これからきちっと精査をしながら検討委員会の最終報告の結果も踏まえて、よく考えていきたいと思います。。
記者
リニア駅の南側となった場合は、これまで、前知事からの時代も含めて、リニア駅の周辺整備、現在はリニア環境未来都市構想という形になっている訳ですけれども、そこの周辺の土地の使い方について見直しが必要になるということになる訳ですけれども、その周辺整備の構想に関して、仮にリニア駅南側となった場合に、どういう取り扱いとなるのでしょうか。
知事
仮定はあまり喋るといけませんけれども、今おっしゃった形で推移をするとしたら、今の整備方針というものを合わせて総合的に考えて行くということになろうかと思います。まだその段階ではありませんので、これ以上細かな部分はいずれお話をさせていただきます。
記者
これまで、リニアの部分とスタジアムの検討の部分を分けて考えてきた部分がありますが、若干縦割り感というものを、正直取材をしながら感じるところはあります。その辺りの連絡調整が上手くいった上での今回のスタジアムの議論だったのでしょうか。
知事
最終的に、それぞれの部局長に責任をもって所管の仕事をしていただいているのはご案内のとおりであります。最終的に全ての情報、また検討を踏まえて、県庁の部分であれば私が最終的には判断を下すということであります。今ご指摘があったことは、私の耳には入っておりませんから、きちっとそれぞれの部局で検討を進め、それを最終的には県庁全体で私自身が決定をすることになると思います。
<以上>