トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 平成28年度知事会見 > 知事記者会見(平成28年6月21日火曜日)
ページID:73396更新日:2016年6月22日
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本館2階特別会議室 11時30分から 発表事項 コメント
発表事項以外の質疑応答
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知事
去る6月15日、福祉保健部職員が、酒気帯び運転及び事故不申告により、逮捕される事案が発生しました。心からお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。これを受けまして、6月16日の緊急庁議の中で、私から部局長へ、所属での飲酒運転根絶の周知徹底を指示したところであります。二度とこのような事案が起こらないよう、当面、すぐできる対応として4つの新しい取り組みを、本日の庁議の後の会議の中で部局長に指示をさせていただきました。職場全体と、また個人のそれぞれの周知徹底の2つの視点でまとめさせてもらいました。1点目は所属ごとに「飲酒運転根絶宣言書」を作成し、掲示すること。2点目が職場研修用「飲酒運転根絶ミニガイド」を作成すること。3点目がパソコンのシャットダウン時に「飲酒運転 絶対ダメ」のメッセージを示すこと。これにはシステムの改修が必要となるため、1、2週間ほどスタートがずれることになります。4点目が公用車に「飲酒運転 しない。させない。」のステッカーを掲示すること。いろいろな部局で、若い職員の皆さんを中心にいろいろなアイデアがあるそうなので、今後工夫しながら再発防止を徹底したいと考えています。6月16日の庁議でお話ししたように、一旦失われた県民の皆様の信頼を取り戻すためには非常に長い時間と今まで以上の努力が必要となります。一歩一歩かもしれませんが、県民の皆様の信頼が回復できますよう、私も率先して対応して、職員一丸となって、二度と飲酒運転が起こらない職場体制を作っていきたいと考えています。
知事
県では、7月から8月に、夏の生活スタイル変革、いわゆる「ゆう活」を目的とした「朝型勤務」を昨年度に引き続き実施したいと考えております。職員の始業時間は、通常では午前8時30分からですが、「朝型勤務」は、原則として午前7時30分から勤務し、午後4時15分には退庁するものです。昨年度は7時30分から午後4時15分の1パターンのみでしたが、今年度は交通事情等を考慮し、3つのパターンから職員が選択できるようにしました。更に、昨年度は30の課室等で延べ1,300人が参加しましたが、本年度は倍の60の課室等において、延べ2,600人の実施を目指したいと考えております。夏の勤務の服装については、昨日から9月30日までをカジュアル・クールビズ期間とし、ポロシャツやカジュアルパンツ等の暑さをしのぎやすい服装での勤務も奨励したいと考えております。
記者
今回、知事が朝型勤務に参加されるお考えはありますか。
知事
必要があれば参加したいと考えていますが、私が移動するといろんな人数がまとめて朝型勤務になったりするので、当然、バランスを考えなければなりません。土日については県が主催、協賛するいろいろなイベント等があり、早く会場に行くこともありますので、必要に応じて対応しなければならない場合は、秘書課において私の日程は全て管理しておりますので、秘書課長と相談して対応したいと考えております。
記者
去年は試行という位置付けであったと思いますが、今回の位置付けはどのようなものでしょうか。
知事
2年目のため、本格的な実施に向けての第1歩であると考えています。対象の課室等も昨年の30から今年は60に増えておりますし、延べでの参加人数も昨年の1,300人から2,600人になり、対象がかなり広がり、全職員に占める割合も高くなっています。夏だけがいいのか、冬もすべきであるとかいろいろな意見があります。日本はまだサマータイムの制度は正式には導入していませんが、アメリカやヨーロッパの国々等では国民全体でサマータイムを導入している国もあります。今回は昨年以上に職員の皆さんが参加をしていただける環境を作ることとしました。時間が早すぎると交通機関がないということもあり、3つのパターンの中から選べることとし、工夫もさせていただいたところです。
記者
ゆう活を昨年もされていますが、表れた効果、職員の方からの声などありますでしょうか。
知事
家庭での時間がより長くなった、夕方の時間を有効活用できた、業務をより効率的にしなければならない意識が働いたなど、肯定的な意見が非常に多かったです。昨年よりも今年は拡大することで、本格的な導入になるかもしれませんが、この2年目をしっかり対応したいと考えています。昨年度いろいろな計画を作りましたが、特に若い職員の方々は子育て等に積極的に参加していただき、子どもさんの幼稚園、保育園等への送り迎えや、男性の職員の方もできるだけ食事の準備をするとか、いろいろ使える時間が広がりますので、県の施策とも連携して対応が上手にできることを期待しています。
知事
動向ということで、1点報告させていただきます。
ユネスコエコパークの登録申請手続きの変更についてであります。新しくユネスコエコパーク登録を目指す「甲武信水の森ユネスコエコパーク」については、申請手続きが変更となりました。申請概要書の提出がなくなり、申請書の1回目の和文提出というものが、従来であれば平成29年2月末まででありましたが、4ヶ月前倒しとなり、平成28年10月末の提出となりました。本格的な申請書を作らなければならないため、日程的にはタイトとなりますが、山梨県と3県の10市町村が連携して対応してきたものですから、皆さま方と協力しながら申請に向けての努力をしていきたいと考えています。
記者
日程がタイトであるとのお話がありましたが、4ヶ月の前倒しは、かなり大きい期間の前倒しとなりますが、申請に向けた対応は取りきれるのでしょうか。
知事
概要書の提出はなくなり、本格的な第1回目の和文申請書の準備をすることになりました。申請書の提出まで4ヶ月ありますが、関係者と連携しながら、動植物のリスト、管理運営計画等の作業をより細かく申請書に記載する必要がありますので、申請が10月までにしっかりできるように、現時点ではこの4ヶ月間を最大限努力することに尽きると思います。
記者
昨日、議会の流会問題について、百条委員会が設置されるという対応になってきましたが、これについてどのように受け止めていらっしゃいますか。
知事
県議会の中の対応でありますけれども、百条委員会というのは重い委員会で、山梨県でも24年ぶりとお聞きしています。通常の委員会より強い権限を持った委員会ですから、私たちからは議会の中のことですので、それを見守る立場でありますし、また議会の中でお決めになったことですから、それを尊重しながら見守っていくということに尽きると思います。
記者
議会でいえば、会派間の異動等がありまして、第一会派が山親会に変わったというような動きもあります。百条委員会あるいは会派間の変動で、議会と県との関係性がそれで急にどうなるというものではないと思いますが、知事としては県議会の動きをどのように受け止めていますか。
知事
これは以前からいろいろな事案があった際に、私のスタンスと県議会のスタンスなど、いろいろなご質問を受けてきました。その中で私は一貫して、議員の皆さん方は、私と同様にそれぞれの地域性の違いはあるものの、県民の代表として選ばれて、今の立場にいる方々ばかりであります。そういう意味ではそれぞれの議員の皆様の信条、そして考えに基づいて、どこの会派に所属するかと言うことは当然お考えになっているところですから、それについて私がどうこう言う立場ではもちろんございません。ただ、私は県民党としての立場でこの1年4ヶ月対応してきたつもりですし、会派が移動しても、昨日の委員会のまとめ、本会議のまとめをみていただいてもお分かりのように、きちっとした対応がされ、今までと同様に説明すべきは丁寧にご説明し、議会でのご議論に真摯に取り組み、委員の先生方のご提案も採用できるものは採用しながら、制度作りをする。知事と議会で両輪になってやるというのが地方自治のまさに本旨だと私は思っていますから、これまでどおり粛々と丁寧にやっていくということだと思います。
記者
明日、参議院議員選挙の公示ということで、選挙区で4人立候補する訳ですけれども、誰をどう支持されるのでしょうか。
知事
4月の時でしょうか、新年度になってご質問がこの場でもあったと記憶しております。その際に申し上げましたように、政党の部分について、公平中立ということで、いささかも私の気持ちが変化している訳ではありません。今まで私も政治活動をしてきて、色々な案内を要請、要求することもございます。そういう意味では私ができる範囲の中で、公平中立ということと、県民党というスタンスをきちっと、私の一番の真ん中に置きながら対応すると、私が誰を応援するとか、しないとか、私が誰に投票するとか、しないとかというのはこの場でお話することは適当ではないのかなということです。
記者
明日が公示日ということで、出陣式が各陣営であります。それへの出席、欠席に関する部分が一つと、メッセージをお寄せになるかどうかという部分がもう一つ、お聞かせください。
知事
明日は皆様へご案内したとおり、富士山世界遺産センターの開所日でもあります。したがって出陣式等へは私自身は出席いたしません。メッセージにつきましては、以前もお話させていただきましたけれども、私も政治活動をしてきて色々な関係があります。それぞれの陣営からのご要請も踏まえて、高野候補と宮沢候補のところへは、メッセージをお出ししたというふうに先ほど事務所から報告を受けました。
記者
参議院議員選挙の様々な争点がありますけれども、山梨県民の生活を預かる知事の立場として、どういった所に関して論戦が深まってほしいでしょうか、もしくは、争点に関してのお考えはいかがでしょうか。
知事
私も7回候補者になって、今回の争点は何ですか、一番は何ですかと良く聞かれました。一番というのはたぶん無いんだとお話をすると、おしなべて皆さん、こいつは食えない奴だと思うかもしれませんけれども、いつもお話しておりますように、世代によっても、地域によっても、ご職業によっても、一番こうあってほしいという制度、政策というのはたぶん違うと思います。これは、ちょっと話が飛びますけれども、総合計画や総合戦略を策定する際にも多様な意見と称して、一番私が心掛けたのは今現状がどういうふうなものになっているかということを把握し、今、県という組織の中でできることを総合計画や総合戦略で明確にしながら、行程表も含めて作り上げたのは皆様ご案内のとおりであります。同じように、何が一番の争点かと問われると、経済もあるし、社会保障もあるし、教育もあるし、地域が、山梨も含めて一番元気になってほしいと思いますし、そういう意味での政策の課題、今お話のあった部分で言えばもしかして争点かもしれませんけれども、課題というものにそれぞれどう応えるのかと。有権者の皆様方も自分が一番こうしてほしい、こうなってほしいという政策を中心に、最終的に候補者や政党をお選びになるということは、たぶん今までもそうであったでしょうし、これからも有権者の皆様方が一票を投じるということは、民主主義の基本を作る中で一番大切な行為、行動だと私は思っておりますから、そういう意味では、今お話のあったような色々な世代や、職業や、地域によって違うものを、どうそれぞれの方達や業者の皆さん、政党がきちっと有権者の皆様方にご呈示していくかということに尽きると思います。もっと言えば、今回の参議院議員選挙からは投票年齢が18歳以上という形で、これは戦後の混乱期である昭和21年から、70年ぶりの大改正になります。皆さんもご存知のとおり、一番始めは男子だけであって、なおかついくら税金を納めているのかというところから、明治からの日本の民主主義というものは変化し、成長してきた訳です。今回の70年振りの公職選挙法の大改正というのは、ある意味では若い皆さんがどう政治に向き合って、どうそれに参加をしていくのかということが、これは先ほどの課題で言えば世代の部分かもしれませんが、私は非常に大きな要素だと思っております。若い皆さんも色々な思いがあるでしょうし、これからの県づくり、また地域にとって何が必要であるかということを色々な情報ツールを活用しながら、是非できるだけたくさんの若い皆さんに、参議院議員選挙に向き合って、投票行動に移していただきたいということが私から、若い皆さん、県民の全ての有権者の皆様方へのお願いであります。
記者
舛添都知事の問題で、本日辞任するということで、一連の騒動を同じ知事という立場からご覧になって、感想といいますか、見解というものがあれば教えていただけますか。
知事
今日も全国の知事の皆様の出張等のまとめの記事を拝見させていただきましした。政治という部分に私も携わり、同じように舛添さんは都民の皆様から信任をされ、都政を執行した人間として、私も関東知事会や色々なところでお会いすることがありますけれども、やはり政治というものはきちっと、山梨で言えば県民の皆様、東京で言えば都民の皆様から信頼をされなければ、その執行というのは非常に難しいです。信頼をされなくなって、舛添さんの場合は自ら辞任をしたということでありますが、やはり他山の石としながら、今まで以上に自らを律し、これは私一人でもちろんできることではないということは繰り返しこの場でもお話をしていますけれども、県庁の職員の皆様、そしてそれぞれの地域や産業界で活動している皆様、そして市町村の中で私と同じように長として対応している市町村長の皆様方と一緒に、この山梨を良くしていく、元気にしていくということについてはいささかも変わっておりませんから、今まで以上に自らを律し、そして県民の皆様方の信任を受けながら、仕事をしていかなければいけないということを感じました。
記者
先ほどの舛添都知事辞任のお答えの中で、県民の皆さんからの信頼がないと、執行は難しいというお話がありました。その前の、百条委員会については、県民の信頼が失われてしまった事態だと思いましたけど、県民の信頼を取り戻すために、今回百条委員会に期待することをもう少し具体的に教えていただけないでしょうか。
知事
2元代表制の中で、県議会の中でお決めになり、県議会の中で委員長や委員の皆様方がお決めになるというものに対して、執行部である、車でいえばもう一つの輪である私自身が何々を期待するということは、今はお話をしない方がいいのではないかなと、改めて申し上げます。
<以上>