トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 平成28年度知事会見 > 知事記者会見(平成28年4月26日火曜日)
ページID:72427更新日:2016年4月27日
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本館2階特別会議室 11時30分から コメント 質疑応答 発表事項以外の質疑応答 |
知事
4つの案件について、動向ということで報告させていただきます。
1点目は熊本地震に対する本県の支援状況であります。今回の熊本地震の発生から12日が経過いたしました。未だ余震が続く中、厳しい避難生活を送られている方々におかれましては、心からお見舞いを申し上げます。本県からの支援につきましては、現在、医療救護班、被災建築物応急危険度判定士、災害派遣医療チーム、いわゆるDMATの医師、広域緊急援助隊交通部隊を派遣し、それぞれが活動しております。本日、これに加えて、被災者等の健康相談を行う保健師チームを派遣することといたしました。また、明日には、被災者の心のケアを行う災害派遣精神医療チーム、いわゆるDPATを派遣することとしております。今後も熊本県並びに関係機関からの要請があるものについては、直ちに派遣を行う体制にしてあります。今回の震災の状況を踏まえる中で、改めて被災時には自らの命は自らで守る自助、地域コミュニティで共に助け合う共助、行政による救助・支援が適切に行われることが大切であると認識いたしました。県民の皆様におかれましても、常日頃からこの意識を持ち、災害に備えていただきたいと考えております。また、今回の震災では、物資が全ての避難所に行き届かないという物資の分配の難しさも改めて実感いたしました。万が一、本県が被災した場合には、こういうことがないよう万全の体制を整えて参りたいと考えております。
2点目が、本日、第4回目の本部会議を開催しました東京オリンピック・パラリンピックに向けての体制づくりであります。4年後には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。本県も昨年度までに62の計画を作り、本年度実施しておりますが、今回はオリンピック・パラリンピックに向けて何をなすべきかという形で「山梨県アクション2016-2020」を策定し、2020年に向けてこの取り組みを一層強化するよう指示したところであります。総合計画で整理をした施策事業を着実に推進する中で、オリンピック後も持続する効果が何かを今の段階で整理しながら、取り組みを進めていくことが肝要であると考えております。新しい調整役として国際総合戦略室を4月1日から総合政策部に設置し、推進体制を強化いたしました。この取り組みが全県に広がり、ムーブメントとなるよう市町村、団体、企業等に働きかけ、できるだけ多くの活動を具体化させていきたいと考えております。
3点目として、奇跡の魚クニマス展示館が明日、開館するはこびとなりました。本展示館は、西湖を訪れた県内外の皆さま方に対して、天皇陛下から「奇跡の魚」とのお言葉をいただいたクニマスが西湖に生息していることや、クニマス及びその生息環境の保全に取り組んでいること等を普及啓発するため、富士河口湖町と協議しながら展示施設の整備を進めてきたものであります。この施設では、生きたクニマスや田沢湖での歴史、西湖で発見された経緯、西湖の自然、更にはクニマスの保全と人工増殖の取り組みについて展示をいたします。本展示館が、学ぶための教育施設であるばかりでなく、本地域の水産業や観光の振興など、地域の発展に役立つ施設になることを願っております。
4点目が、クールビズの実施についてであります。昨年度と同様、本年度も5月1日から10月31日まで軽装期間、いわゆるクールビズを実施いたします。この期間は、本庁、出先期間とも、庁舎内では、特別な場合を除き、上着を着用しないこととさせていただきます。執務に差し支えない場合には、ノーネクタイなどの軽装での勤務も奨励いたします。特に、暑くなる6月20日から9月30日までの期間は、いわゆるカジュアル・クールビズ期間とし、ポロシャツやカジュアルパンツなどを着用した服装での勤務も奨励したいと考えております。県が率先してクールビズを実施することで、県民や県内企業の省エネへの取り組みを更に促して参りたいと考えております。なお、私は、軽装期間中であっても、時と場合によっては、背広やネクタイを着用させていただきます。
記者
地震の関係で、物資の分配で万全の体制を整えるということをおっしゃいましたが、特段指示されたことはございましたでしょうか。。
知事
全体としたら県外から熊本県に多くの物資が行き渡っていると言われておりますけれども、避難所毎では差が非常にあると言われています。人的な部分が不十分だというのが大きな要因だとお聞きしていますが、今回の熊本で起こっている事案をよく検証しながら、防災局の方には全ての応援要請があったら直ちに行く、さらには各部局には今回の事案をきっかけに再検証を行うよう指示をしております。その一環として、防災部局がメインになると思いますけれども、どうして避難所毎の物資の偏在というものがあるのか、どうやったらそれがスムーズにいくのか、これから検証をしっかりさせたいと思っております。
記者
五輪についてなんですけれども、ダイナミックやまなし総合計画の中から五輪関係の施策を抽出して整理した形になると思いますけれども、追加で新しく加わっている部分があればお聞きしたいのですが。
知事
五輪は2020年が開催の年になりますけれども、いわゆるレガシーという形で2020年以降の整備や推進体制は、地域毎、産業界毎、多様な主体で作り上げていくことが肝要だと思いますし、またオリンピックやパラリンピック、その前の年のラグビーワールドカップ日本大会に備えるためにも、既に予算計上しておりますが、現在、富士北麓公園の施設整備の設計業務を実施中であり、29年度中の竣工を目指しておりますから、そういう色々な施策をオリンピック、パラリンピックまで、特にスポーツ、文化、芸術というものに集約をして年度的に何をやるのかという形で対応を進めるというまとめにしましたので、それぞれの幹事会や部会を中心として、それぞれの分野で情報発信や国際交流の視点、観光戦略の視点、スポーツ振興、教育文化、それぞれ県の暮らしや教育、スポーツを加速させる体制が必要だと考えておりますので、その部分においては県民生活をより良くしていくという総合計画の方向性と、それを年次毎に区切った形でスポーツ、文化、芸術という形で集約し、今回のアクションを整理させてもらいましたので、連動して動いていくということには間違いありません。
記者
先週の金曜日に甲府城の総合調査検討委員会が追加報告を出したと思います。新しい図が見つかったものの、天守閣を示すものが見つからなかったというふうに理解しているのですが、知事自身、甲府城の復元について公約の際に掲げていらっしゃったと思うのですが、その天守閣を含めて甲府城の復元について、今後どのように取り組まれるおつもりか、お考えをお聞かせください。
知事
今回、この1年かけた調査では、色々な考古学的な資料というものが、見つかりました。そういう意味では新しい発見というものが、海外にも情報提供求めたということも含めて、一歩進んだのかなという感じはしますけれども、今質問でお話しいただいたとおり、具体的な図面が天守閣については見つかったわけではありません。調査検討委員会から2点の付帯意見をいただいています。今回は、築城期の大名家を中心としながら海外へも情報提供を求めましたが、大名家ではない古い家系の皆様からも多くの絵図が発見されましたから、そういう意味では拡大をして改めて調査が必要である、という指摘と、今後、復元の可能性を探るためにも、根拠となる文献絵図の調査の継続が必要、と2つの意見が、同じ趣旨であると私は理解していますが。さらに遡れるものがあるのかないのか、ということをできれば6月の補正予算に計上して、調査を継続して参りたいと思います。
記者
知事の現時点でのお考えとして、天守閣の復元はどうあるべきだとお考えですか。
知事
天守閣というのはひとつの象徴ですから、やはり史実があるのか、ないのかというのは大きな要素だと思っています。史実であるかどうかというのが調査検討委員会からも、付帯意見でご指摘があったように来年度も続けてそれを調査するというのが、まず必要だと思っています。
(以上)