トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 平成28年度知事会見 > 知事記者会見(平成28年8月30日火曜日)
ページID:74781更新日:2016年8月31日
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本館2階特別会議室 11時30分から 発表事項 コメント
発表事項以外の質疑応答
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知事
8月24日から8月28日まで、インドネシアとマレーシアでトップセールを行って参りました。特に印象的だったものについて、3点お話させていただきます。8月26日にマレーシアに入り、昨年、シンガポール、インドネシアで行ったと同じように、また、8月上旬のタイと同じように「やまなし魅力説明会」を開催させていただきました。在マレーシア日本大使館と共催という形で催しをさせていただきました。現地からは約100人近くの皆さんと、日本関係者、山梨県からの同行者を含めて延べで134人余りの皆さんと一緒に開催し、私の方からは山梨の魅力や、農産物、地場産業を含めて、それぞれの輸出の可能性、品質の優れた部分について説明をさせていただきました。マレーシアではほとんどの方が英語でお話しができるということで、初めて英語で説明をさせていただきました。たくさんの皆さま方、特に現地の出席者は政府関係者のみならず現地メディアの皆さん、観光業者の皆さん、輸入業者の皆さんと多岐にわたりましたが、それぞれすぐに仕事に移せるような印象がありました。ワイン、日本酒、フルーツも含めた試食、試飲も対応させていただきました。シャトレーゼさんは現地に2つの店舗がございますけども、そこでシャインマスカットを使ったデザートを提供していただき、好評を得ることができました。現地のメディアの皆さん方には私から資料に基づき山梨の状況と、山梨とマレーシアのこれからの交流の深化について詳しくお話をさせていただきました。2点目として、翌日8月27日には私の公約の1つであります山梨モールを開設いたしました。自治体の物品販売、展示、情報発信の常設拠点としては、全国初めてのケースとなりますが、集客が1日最低でも数万人、特にマレーシアの方だけではなく、海外から観光客の方もいらっしゃるパビリオンKLという場所の6階に設置しました。東京ストリートという浅草寺の仲見世と同じようなところと隣接し、また山梨モールのショールームの隣には新幹線のショールームもあり、その真ん中に挟まれた非常に優れた立地であります。面積は25平米とそんなに広くはありませんが、そこには8月27日までのオープニングに間に合わせ、山梨の地場産品の展示、またテレビでの画像を通じた情報発信を中心に対応させていただいています。拠点というものが整備できたわけですので、これからはJAの農家の皆さんや、ワイン、日本酒などの地場産業の皆さん、観光を含めて、市町村の皆さんにも幅広くお声がけをしながら、拠点としての機能を果たしていきたいと考えています。3点目は8月24日にインドネシアに着きまして、この1年間では3回目となりますが、ガルーダ・インドネシア航空のアリフ社長他幹部の皆さま方と意見交換をさせていただきました。これからガルーダ・インドネシア航空では機内誌で本県の概要、信玄公祭り、地場産業について、私のコメント、紹介を含めた記事を掲載していただけること、信玄公祭りと合わせてパッケージツアーを造成していただけること、本県のワイン、日本酒も含めて機内リストに組み込んでいただけることなどについて、合意をしていただきました。トップセールスというものは、1回限りのものではなく、それを継続的に育て、実を結ぶようにしていくフォローアップを含めた取り組みが改めて大切であると感じました。今回のインドネシア、マレーシアの訪問、8月上旬のタイへの訪問も含めて、これが大きく実り、山梨県への誘客が更に促進できるように、そして山梨の地場産業の販路が海外、特にタイ、マレーシア、インドネシアで昨年以上により大きく、拡大できるようにこれからも努力をして参りたいと考えています。
知事
毎年、全国知事会が運営する「先進政策バンク」に登録されている約3,400件の政策から、9の分野において、1点目は先進性・独創性、2点目が発展性・将来性、3点目が改革性という3つのポイントで有識者の皆さんを含めた評価・審査を行い、「優秀政策」を選定しております。本年度の審査・評価の結果、本県からは3つの政策が「優秀政策」に選定されました。1つ目は環境分野で1位を受賞させていただいた「全国初の太陽光発電施設の適正導入ガイドラインの策定」であります。2つ目が人口減少対策分野で第1位に選ばれました「県及び27全市町村協働による産前産後の母親を支える体制構築」であります。いわゆる、産前産後ケアセンターのことであります。3つ目として、商工・労働分野では第2位に「やまなしパワーによる安価な電力の供給」が選ばれました。本県の施策がこのように「優秀政策」として選定されたのは初めてであり、また、同時に3つの分野で受賞できたことを、本当に嬉しく思っています。今後も「優秀政策」に選ばれるような先進性がある政策を最大限展開できるように、私のみならず、職員にもお願いをしているところであります。この「優秀政策」については、9月6日に「第9回先進政策創造会議」において、表彰がされることになっています。
記者
選ばれた3つの政策について、どのような点が評価されたとお考えですか。
知事
太陽光発電施設の適正導入ガイドラインの策定は全国でも初めてでありますし、現在、太陽光発電の導入が大きく伸びているのも山梨県であります。そのような将来の部分と環境への配慮のバランスを取ったものができたということが選ばれた要因であると思います。産前産後ケアセンターは、県と全市町村が一緒に産前産後の部分で母親の皆様を支えるという仕組みをオール山梨で創り上げたという部分での独創性、将来への安定性が要因だと思います。やまなしパワーについては、山梨県は企業局で10万キロワット強の水力発電を有していること、山梨の経済規模、人口規模に応じた部分で安価に安定的に電力供給できるのは山梨ならではでありますし、その意味では独創性、改革性というものが評価されたと思います。9月6日に1位を取った太陽光発電施設の適正導入ガイドラインと産前産後ケアセンターは、グランプリを取るためのプレゼンテーションの場がありますので、そこで先進政策大賞になるかどうか、9つの分野の1位から最優秀を取れるかどうかチャレンジをしたいと思います。それぞれの分野で3つの施策が「優秀政策」になったということは本当に嬉しく思いますし、山梨県が今やろうとしている施策が知事会全体でご理解、評価をいただいたということは本当に嬉しく思いましたし、これからの私達の大きな励みになると思います。
記者
先進政策バンクというものは、各自治体が別の自治体の政策を共有し、自分達の自治体に生かすという面もあると思いますが、今回、独創性などが評価され、山梨県の施策が選出されたということですが、この取り組みが他県でも十分できる施策として位置付けできるものなのか、現段階では山梨独自の環境を生かしてのものなのか、知事はどのようにお考えでしょうか。
知事
太陽光発電施設の適正導入ガイドラインについては、環境との調和というものがあり、山梨の景観という違ったものがあると思います。やまなしパワーは企業局を持ち、本県の総供給量の1割強が企業局自らの発電力で賄えるというのは、人口規模や経済規模が大きくなりすぎた自治体では、なかなか適応できないでしょうし、産前産後ケアセンターは、県と市町村が1対27で取りまとめる関係にありますが、隣の長野県では100近い自治体がありますし、人口規模も大きくなればなるほど県と市町村の関係が少し離れる部分があるかもしれません。その意味では山梨県の今の人口規模と地域性、県と市町村の対応の仕方が絶妙なバランスにあったと思います。1つの市町村では産前産後ケアセンターの運営は難しいでしょうし、同じ人口規模である地方の自治体では共有ができると思います。市町村が主体でないと国からのサポートがなかなか得られない仕組みとなっていますので、特に子育てというものは、社会保障の全体の大きな枠組みの1つであると思っていますので、関東知事会、全国知事会にも要望事項として、国にも共有しながら子育てというものは全体で行っていくということを各知事の皆さんにもご理解をいただき、共通の政策課題として対応していきたいと考えています。その意味では共通の部分もあれば、ユニークな今の山梨の人口、経済規模にマッチしたやまなしパワーというものもありますが、他の自治体のものでも参考にできるものを情報共有しながら、切磋琢磨しようというのが先進政策を決めていく主旨であると思っていますので、他の分野で1位に選ばれた政策について、私を含めて、それぞれの担当の部長でも検証しながら、参考にできるものがあれば、対応していきたいと考えています。
知事
「大村智人材育成基金」の、山梨県若手研究者奨励事業につきまして、対象者が決定しましたのでお知らせをいたします。5月13日から7月7日まで募集を行いました。自然科学分野、人文・社会科学分野、合わせて43名から応募があり、書類と面接による厳正なる審査を経て、それぞれ5名、計10名を決定させていただきました。県内大学が9名、県外の大学が1名、性別は男性8名、女性2名となっています。研究内容は、多岐にわたり、熱意や意欲にあふれるものばかりでした。例えば、「寿命延長効果を発揮する県内農産物の成分探索」ですとか、これは自然科学分野でしたが、人文・社会科学分野では「村岡花子などの翻訳文学が地域文化及び地域を愛する心の形成に与えた影響の解明」など、わくわくするような内容であります。また、それぞれの成果は、若手の皆さんの留学と同じような形で、ダイナミックやまなし総合計画に基づく施策や事業に資するものでありますから、研究終了後には、成果発表の機会を設けながら、さらには、その内容等を県のホームページへ掲載するなど、広く県民のみなさま方に事業の成果を還元して参りたいと思います。若手研究者の皆さまには、これからも新しい発想、新しい視点で、本県の産業振興や地域活性化を担う、次世代の優れた人材になるように期待をするところであります。
知事
本日、庁議の中で、私の方から、ちょうど明後日から9月になり上半期が残り一ヶ月となります。改めて、下半期に向けて、皆さん方に、新たな指示をさせいただきました。4月から今年度は実行の年という形で全力疾走を職員の皆さん方としてきました。事業の成果も、先ほどの先進政策のように、対外的にも評価されているものもありますけれども、やはり、下期の準備についても、併せて行う時期であるため、現時点での上期の事業や計画の進捗状況を改めて検証してほしいということであります。予定どおり進んでいるかという数字の確認はもちろんでありますけれども、現場に何か問題があったか、なかったか、またこの半年あまりで社会情勢が大きく変化しておりますけれども、そういうものを改めて反映させる必要があるのかないのか、細かく、幅広く、現状を検証してほしいということを指示させていただきました。その上で、下期にどのような取り組みが必要なのか、見直すべきは見直しをし、年度末にはしっかり成果を出してほしいということであります。いずれにしましても、この5か月、職員の皆様方といろいろな施策について対応してきましたけれども、やはり、外からの需要の獲得というニーズ戦略はもちろんでありますけれども、日々の県民生活の向上というものが、実感できるような対応というものも改めて必要だと感じましたので、今お話をした、上半期のいろんな事業・計画を改めて検証をし、下半期に生かすということを今日の庁議の中で指示をさせていただきました。
記者
明日、イオンで増床に向けた起工式が行われるということですが、改めてイオンの増床について期待すること、もしくは懸念されるところがあれば教えていただけますでしょうか。
知事
以前、山梨県でいくつかの課題について整理し、前回は時期尚早という形で、交通事情調査等を含めて対応を大きく3点求めました。その課題をおおよそクリアできたということ、規模を縮小したこと、更には甲府市を中心とした既存の商店街の皆様方との連携を、今まで以上に強化をしながら、地域活性化にもプラスになりたいというイオンさんの思いも含めて、共存という中で対応がこれからも進められるように私どもも注視をしています。また、地元の商店街の方もイオンさんとの連携、消費者の皆様方のニーズというものを踏まえながら色々な販売戦略等を打ち立てていただきたいという中で、イオンさんがどのような内容で店舗を拡充するのか詳しくは存じ上げておりませんけれども、地元の商店街の皆様方と共存ができるような形と、これからも県、市町村の施策と上手にリンクをしながら山梨県の経済も良くなる視点というものを強くお持ちになりながら対応を進めてほしいと考えております。
記者
先週、富士吉田市の方で広域避難訓練、市外へ避難する訓練が初めて行われましたが、渋滞が発生するなど一部混乱が見られたそうですが、今回初めて行われた訓練を踏まえ、県として広域避難についてどのような対応が必要と考えていらっしゃいますでしょうか。
知事
時間がどのくらい要し、どういう順路なのかという詳細についてはよく承知をしておりませんけれども、いずれにしても広域避難ということと、情報伝達という、大きな災害、富士山噴火が起きた場合にどうするかという部分で、いつ情報が発信できるかということにもかかってくると思いますけれども、今回渋滞が発生したということは、避難に時間が想定より多くかかるという課題をどうクリアするかということに尽きると思います。一つは避難路の分散がどうできるかということ、時間軸の問題で地域も含めてかもしれませんが、段階的な避難が可能かどうかというのが二つ目、そして、交通規制というものが避難路の問題や段階避難と併せて行えるかどうかと、いずれにしてもスムーズな広域避難を行えるよう今回課題が明らかになった訳ですから、対策について課題をベースにしながら、どういうふうにしていくのか、富士吉田市、また交通規制については県警等とよく相談をしてスムーズな広域避難ができるように最大限の努力を、地元の富士吉田市や他の富士北麓地域の市町村とも相談をしながら対応していきたいと考えております。
<以上>