トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 平成28年度知事会見 > 知事臨時記者会見(平成28年6月30日木曜日)
ページID:73826更新日:2016年7月5日
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本館2階特別会議室 13時30分から 発表事項
配付資料 |
知事
ただいま、ファーストメディア株式会社と山梨県との間で、災害情報の発信に関する協定が締結できたことを大変うれしく思います。今回の締結に向けてご尽力いただきました関係者の皆様方に改めまして感謝申し上げたいと思います。
明日から富士山の吉田口登山道の山開きが行われます。その前日にこの協定をファーストメディア社と締結できたことは、改めて意義深いものであると思っています。皆様方にも資料が配布されているかと思いますけれども、スマートフォン向けのアプリケーションの「全国避難所ガイド」をファーストメディアさんが運営されております。特に今回は、全国で火山という部分では初めて、富士山の噴火時における避難ルートマップや、ハザードマップを掲載するということになりました。これによって、課題でありました登山者の皆様方に、スマートフォンを使っていただいて、自分自身の登山道での現在地の確認や、山梨県から提供する様々な災害情報を登山者や観光客の皆様が受信できるということになります。そういう意味におきまして、万が一、富士山が噴火した場合でも、安全かつ速やかに避難していただけるものと考えております。
また、富士山という部分だけでなく、県内全域におきましても、県民の皆様や、観光客の皆様に対しまして、県のホームページや、防災ツイッターなどによって現在でも災害情報を提供しておりますが、本日からは、これらに加えまして全国避難所ガイドを活用して、さらに県からの情報発信が強化されることになります。これらの取り組みと併せて、昨日、山梨県側の富士山噴火時避難ルートマップと、静岡県側の避難ルートマップとを合体した地図を公表いたしました。さらに、外国人の皆様にも情報提供できるよう多言語表示も行いました。今年も天候にもよりますけれども、多くの登山者の皆様方が富士山においでになることを期待しておりますし、また、今回のファーストメディアさんとの協定の中で、先ほども申しましたように安全情報、また避難情報等の位置情報も含めて、個人の方にも大きなプラスになる、そのような仕組みが7月1日の前日にスタートできることは改めて嬉しく思います。
ファーストメディアさんにおかれましては、これに留まらず、さらに県の防災行政へのお力添えを今後も賜りますことをお願いしまして、私から皆様方へのあいさつとさせていただきます。
ファーストメディア株式会社代表取締役社長
本日はこのような協定締結の場を設定していただき誠にありがとうございます。私共は東京都千代田区にございますソフトウェアの開発会社でございますけれども、2011年の東日本大震災の直後から防災関連事業への取り組みを始めまして、当時6月に、全国約10万件の避難所データベースを作りました。その後に翌7月には、最初のバージョンでありますけれども全国避難所ガイドというスマートフォン向けのアプリを作成しました。当時は避難所を検索するというだけのアプリでございましたけれども、その後バージョンアップを重ねまして、現在はLアラートを通じて防災情報をプッシュ通知したり、安否登録確認をする機能もございます。今月には活断層の表示や、土砂災害警戒区域、浸水想定区域等のハザードマップも表示できるようになりました。
そのような中で、日本において発生が懸念される大きな災害の一つとして、火山の噴火災害というものが重要視されると思っております。今回富士山のハザードマップを取り入れることができたことは、アプリのユーザーにとっても有効なことであると思いますし、また、私共のような民間の活動を、山梨県さんのように防災意識の高い自治体に協定締結という形で後押ししていただけるということは、非常に心強い限りでございます。
このアプリに関しましては、ユーザーの位置情報を基に、山梨県さんのほうから当社のシステムを使って、注意を促すようなプッシュ通知を遅れるシステムを今回ご提供させていただきます。位置情報といいましても、あくまで地図上に誰かがいるという位置情報があるだけで、個人情報に関しては一切分からないようになっております。ただ、防災情報を伝える手段としては、テレビやラジオ、インターネットという手段もありますし、エリアメールなどもあると思いますけれども、そのような中で、一人でも多くの人に伝える手段として、このようなアプリを活用していただければと思っております。
今後も私共としましては、アプリの更なる精度の向上や、機能アップも図りますし、また掲載しておりますデータも、この富士山ハザードをスタートとして、全国の火山ハザードにつきましても、自治体の御協力の下、取り組んでいきたいと思っております。今後も山梨県民の皆様のために私共できる限りのことをしていきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
記者
今回山梨県が全国で最初ということですが、富士山は静岡県側からも多くの登山客が訪れます。今後山梨県に続いて静岡県とも協定をという話とか、今後、他の山でも構いませんので、話が進んでいるところ、浮上しているところというのはあるのでしょうか。
ファーストメディア株式会社代表取締役社長
まず富士山のハザードに関しましては、もちろん静岡県さんの協力も必要でございまして、今回これまで地図に掲載されていなかった林道や徒歩道を掲載していますが、これらのデータの提供に関しましては静岡県さんと打合せを行いまして、データのご提供をいただいております。今回協定締結に関しましては山梨県さんとという形になりましたけれども、静岡県さんとは別のハザード関係で協定締結が進む可能性があります。
火山に関しましては、他の火山に関係する自治体へお話しをしていこうと思っております。
記者
今の静岡県との話に関連しまして、静岡県側でもアプリは普通に使えるわけですよね。静岡県側の情報もユーザーには入ってくると考えていいのでしょうか。今回は協定は山梨県と締結したということで、富士山全域について情報は提供されるということでよろしいのでしょうか。
ファーストメディア株式会社代表取締役社長
そうです。
(以上)