トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 平成27年度知事会見 > 知事臨時記者会見(平成27年7月23日木曜日)
ページID:67687更新日:2015年8月4日
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本館2階特別会議室 11時00分から 発表事項
配布資料
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知事
ただ今、山梨英和大学と山梨県の間で「包括的連携に関する協定」を締結することができたことを大変嬉しく思っております。
風間学長をはじめ、大学関係者の皆様方には、この度の協定締結に向けご尽力を賜りましたことに対しまして、あらためて心から厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
今お話がありましたように、これまでも山梨英和大学には、県が実施するメンタルヘルス面での電話相談事業や県内高校における教育相談事業、子ども達の心の健康推進、不登校、ひきこもり等の色々な対策に多大なご協力を賜っております。
今後も、ひきこもり対策の検討会議にご協力をいただく等、メンタルヘルス対策の一層の連携を深めるとともに、地域の企業が求める雇用ニーズを反映したキャリア教育、インターンシップの実施など、地域への人材供給についても連携を強化させていただききたいと考えております。
本県は、ご承知のとおり少子化が進行し、人口減少が非常に大きな課題となっております。明日の山梨を担う人材を育成する教育体制の充実をはじめ、観光や農業、製造業等の地域産業の活性化など、多くの課題を抱えながら今後対応を進めなければなりません。
こうした中、大学と県が、それぞれ有している人的・知的資源などを持ち寄り、協力してその解決に向けて取り組むことにより、活力ある山梨、地域社会の形成と発展につながるものと大いに期待しております。
この締結を機に、更に両者の相互の連携を図るとともに、私が提唱しております「輝き あんしん プラチナ社会」の実現に向け更なるご協力をお願い申し上げご挨拶とします。今日は本当にありがとうございます。
山梨英和大学学長
只今後藤知事からお話がありましたように、この度山梨県と山梨英和大学との間で包括的連携協定を締結することとなりました。大変、知事並びに県庁の皆様方にお世話になりました。本当にありがとうございました。
ここに至りますまでに色々と詰めなければならないことが多くございましたけれど、まずは包括的連携協定ということで、大枠で連携をしようというお互いの意思確認がこの度明確になりましたので、今、後藤知事からお話がありましたメンタルヘルスの関係はもちろんのことですけれど、大学が持てる知的資産などを存分に活用して山梨県の発展のために尽くしていきたいと思っております。
すでに先日の記者会見で申し上げたことでありますが、山梨英和大学は来年の新入生から4学期制に移行します。これまでは2学期制でした。
また、これまでは、7つのコースを謳って参りましたが、時代にマッチさせた教育内容、研究内容ということを見据えまして、今回3領域への再編を急ピッチで行っております。
3領域というのは、1番目に山梨英和のキーワードは何だろうかと考えました。その時に「心」、これは一番のキーワードであろうと言うことです。それから現代の日本が、山梨県が向かい合っていかなければならない、知的な意味でも向かい合っていかなければならないのは「グローバル社会」です。そういう意味でやはり「グローバル」。ではそのグローバルとは何だろうかいうことですが、これを支えているのがインターネットという全世界に張り巡らされた情報通信網です。したがって山梨英和としては大きく分けると、「心」と「繋がる」あるいは「絆」と。このことを大事にしたいと思っております。
そういうことで3つの領域の1つを「グローバル・スタディーズ」と名付けました。上下関係は全くありません。
それから、「心」を主として扱うところを「サイコロジカル・サービス」と、サービスという言葉を前面に打ち出すようにしました。
もう1点はインターネットなどに関することですが「メディア・サイエンス」、これは明確にサイエンスであるということを謳うようにいたしました。
そういうようなことで、今、大学内でカリキュラム再編を急ピッチで、徹夜に近いような作業を行っておりますが、そんな折、包括的連携協定を結ぶことができましたことをとても良いタイミングであると思っております。
後藤知事におかれましても、ぜひ山梨英和大学が発信するサービス、サイエンス、スタディーズについてご理解いただき、活用していただきたいと思います。
できれば、私としては「グローバル・スタディーズ」だけではなくて「グローバル・地域スタディーズ」と言うことで、地域を前面に打ち出したい、このような思いを持っております。
このようなことで山梨英和大学は地域に産まれ、地域に育ち、地域に貢献し、地域に奉仕する、そのような大学であろうとずっとやって参りましたが、今後もそれを更に強めて参りたいと思っております。
そのような時にこの包括連携協定が非常に有効に効力を発揮するものと考えております。ありがとうございました。
記者
包括的連携協定ということで複合的に色々な場面で連携を深めていくことになると思うが、ご挨拶の中にあったことで確認させていただきたいのは、もう少し具体的にこういった分野で連携すれば山梨にとってこういうところで効果が生まれるというもので、想定しているものがあれば教えてください。
山梨英和大学学長
先ほども知事からお話があったが、メンタルヘルス関係では、具体的な事例について大学では(これまでも)貢献してきましたが、更に深めるために大学内の体制を強めて参ります。
このことにつきましては、非常に個人的な情報にも関わりますので、あまり深くは触れることが出来ませんが、私が県内の市長さんらとお話をした際に「何が一番大事ですか」と伺った時に2点挙げられました。1つは子育て。もう1つは大人のひきこもりです。
これはどういうことかと申しますと、「子育て」では子育て中の親御さんらを支える心理的なメンタルヘルス的なサポートがとても重要となっております。具体的に悲鳴を上げるような親御さんもいらっしゃいます。
もう少し上の世代を見ますと、山梨日日新聞でもずっと特集でやっておられましたが、ひきこもり対策については喫緊の課題だと思います。どういうことかと申しますと、負からプラスに転ずるという施策をしなければいけない。負からプラスってどういうことかと申しますと、負というのは、ひきこもりをしている方達への生活保護という形で税金が投入されます。その方達が社会にでていけば税金を納める側に回ります。それこそ健全な社会だと思います。山梨県では各市町村ともその問題が非常に大きい。じゃあどうやってやるか?ですが、やはりメディアを上手に使って・・・メディアっていうものは簡単にはiPhoneですね・・・iPhoneを使って世界と繋がることによってやはり自分が外に出ることができるんだと、そういう自信を与えることができる。しかしそれを使うすべがない。これ、上手に使えばもの凄いコンピュータなんです。最初にできた時のコンピュータのことを言えば、この部屋以上に大きなコンピュータが、そのiPhoneの中に入っている。そういうことを含めてメディアサイエンスという立場から貢献することができると思います。
グローバル・スタディーズとはちょっとカテゴリが違いますが、やはり目を外に向ける、しかし足は地域に付いている。外に向いて行ったものが必ず地域に還元される、そのような教育を行っていきたいと思います。具体的にはこれまでも「山梨学」という講座を開講しておりますが、この1~2年の間に非常に深く行うようになりました。そのことによって学生が甲府にはこういうものがあるんだと、山梨県はこういうところなんだと、いうことについて本当に目を見開かせるような授業になっております。そういうようなことを通して、ぜひ知事にも「山梨学」の講義を1コマ担当していただきたい。そのようなことを考えております。