ページID:71923更新日:2016年3月30日

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知事記者会見(平成28年3月29日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

発表事項以外の質疑応答

 

 

 各種計画、ビジョン、戦略等の策定について

知事

本日の庁議で11件の計画を策定しました。「山梨県地域医療構想」については、素案を決定し明日3月30日から4月28日までの30日間、パブリックコメントを実施します。

12月25日に「ダイナミックやまなし総合計画」、「山梨県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、本日、「富士の国やまなし国際総合戦略」ほか10件の計画を策定しました。

庁議終了後は、科学技術振興本部を開催し、「やまなし科学技術基本計画(改訂版)」の策定、山梨県食の安全・食育推進本部を開催し、「第3次やまなし食育推進計画」の策定をしました。

最近の大きな課題である、子どもの貧困対策につきましては、山梨県青少年総合対策本部を開催し、「やまなし子どもの貧困対策推進計画」を策定しました。これで、総合計画を含め24の計画が出そろいました。本日、午後に資料を配布しますので皆さま方からも県民の皆さんへの情報発信をお願いします。

24の計画が出そろいましたので、来年度はこの計画に基づいて、「ダイナミックやまなし総合計画」の内容に沿ってできるだけスピードアップしながら、果敢に挑戦したいと考えております。

総合計画、部門計画を作る際に、庁内での部局間の調整、連携を通じての県内産業界でのいろいろな連携強化、地域間での連携強化について心を砕いて参ったところであります。

特に、「中部横断道沿線地域活性化ビジョン」は、全ての沿線市町の首長とも何度も意見交換し、中部横断道の完成後のそれぞれの地域の姿、中部横断道の開通を踏まえた新しい地域づくりの視点での観光・産業政策、暮らしを後押しするビジョンです。

記者

「山梨県地域医療構想」ですが、国からの方向性もあり地元からすると病床削減、田舎の地域ほど削減幅が大きいことに関しては不安も大きいわけですが、そこに関しての知事の計画策定の考え方をお聞かせください。

知事

これにつきましては、医療法の規定に基づき、2025年の必要病床数を4つの医療機能ごとに取りまとめています。高齢化が進む中で、持続可能な地域医療提供体制を確保して行く方向性が出ています。

県全体の検討会でもご議論をいただいておりますし、2次医療圏ごとにもそれぞれの関係者のご意見をいただいています。その上で、今回素案としてまとめさせていただき、1カ月のパブリックコメントをすることになっています。

私の基本的な認識は、地域ごとに患者、県民から見ればできるだけ安心して医療が受けたいという希望が強いので、それを踏まえてどのような形が一番良いか、県民の皆さんから意見をいただき、それをベースにしながら素案を検証していきたいと思いますので、できるだけ多くの県民の皆さんからご意見をいただきたいと思っております。

記者

「やまなし子どもの貧困対策推進計画」ですが、この計画に込めた思いをお聞かせください。

知事

この計画ですが、親御さんからお子さんへの貧困の連鎖をどう断ち切るかということと、現実問題として頑張る子ども達を、どう社会全体で支えていくかです。社会教育課がメインで取りまとめをしましたが、産業労働部からも就労の視点で計画に入れたことが大きな特徴です。

福祉保健部が、直接所管している児童扶養手当をはじめとした経済的支援をまとめて部局間連携して、山梨らしさ、子どもの貧困対策、貧困の連鎖が繰り返すことがない視点での取りまとめをしました。国との施策の連携もあり、産業労働部、福祉保健部の施策を教育という部分、子どもという部分で取りまとめをして全体計画をつくりました。

 「女性活躍推進法」に基づく特定事業主行動計画の策定について

知事

来月1日から施行される「女性活躍推進法」に基づき、国や地方公共団体は、女性職員の活躍推進に関する取り組みの計画として、「特定事業主行動計画」を策定することとされています。

既に本県では、一昨年の12月に、「女性職員の活躍促進に向けた取組方針」を策定し、その後の時代の変化の中、管理職への登用については、今回の人事異動で初めて複数の部局幹事課長に女性を配置するなど積極的に進めた結果、来年度の本庁課長級以上の女性職員は、県全体で20名となります。

今後、更に女性登用や職域拡大などを積極的に進めていくため、本日、従来の「取組方針」の一部を見直して、「女性活躍推進法」に基づく「特定事業主行動計画」として位置づけることとしました。

具体的には、計画期間を28年度から32年度までとし、数値目標の一部を変更するとともに、将来管理職となる課長補佐などの職層についても新たに目標を設定しました。

「特定事業主行動計画」については、教育委員会や警察本部でも、それぞれ目標を掲げて策定されましたので、今後とも県を挙げて女性職員の活躍推進に努めて参りたいと考えています。

記者

本庁課長級以上の女性職員の割合ですが、10パーセントという高い目標を掲げていますが、現状では全国の都道府県の平均は7.7パーセント位だと思いますが、山梨が来年度増えても7.5パーセント位ですが、この現状についてはどのように認識していらっしゃいますか。

知事

現状、すぐ管理職にしたい職員は男性、女性問わず、その前の課長補佐の職責になります。公務員ですから、職責が徐々に上がっていくのが通常です。

管理職になる前の土台を広くつくっていかなければなりません。今回、管理職の前の課長補佐級でどのくらいかです。行政職の女性職員について、本庁に配置する新規採用職員を平成32年までに40パーセント、課長補佐は今14パーセント位ですが、それを21パーセントにもっていく。本庁課長級以上を平成32年度までに10パーセントを超えるようにする。男女、世代を問わず能力、実績主義で今回の人事も対応しています。その延長線上でないと持続可能な組織体制になっていかないと考えています。裾野を段階ごとにつくりながら対応していますので、ご理解をいただきたいと思います。

記者

自治体間競争の時代に、女性活躍の件でも各都道府県、市町村もいろいろな工夫をしてアピールしています。そういう点では、もう少し大きく出てもいいのかという感じもしますが、その辺はいかがですか。

知事

この特定事業主行動計画のほかに、今日決めた10の計画、推進本部の3つの計画を含め、それぞれの将来の数値目標を決めています。数値目標は、大きく高い目標を持たなければいけませんが、あまり高すぎても到達するに時間がかかります。

特に、人事は時間をかけてやっていくことが必要です。能力を県庁の中だけでなく、対外的な調整、合意形成の面からとらえることも必要です。それぞれの専門性、性格も外から見る目も考えて人事をしなければいけません。

副主査も32年度までに23ハ゜ーセントです。区切りのいい数字でなく、普通の目標よりも少し高めの目標に設定しています。

 外国人向けスマートフォン観光アプリの提供について

知事

インバウンドに対する情報発信を工夫し、快適に山梨で過ごしていただくために民間事業者とも連携しながら、県有施設での多言語対応、観光パンフレット等の多言語化のほか、民間事業者と協働で無料Wi-Fiスポット整備を推進するなど受入環境の整備に取り組んで参りました。

訪日外国人旅行者の多くが、目的地までの移動方法や公共交通機関に関する情報の不足を指摘していることやスマートフォンにより観光情報等を収集していることを踏まえ、これまで構築を進めてきた「外国人向けスマートフォン観光アプリ」の提供を本日から6言語7種で開始します。

このアプリの特徴は、観光スポットを写真等で視覚的にわかりやすく表示するとともに、現在地から目的の観光スポットまでの電車、バス、タクシーなどによる移動経路や時間などのナビゲーション機能を提供し、本県への誘客と県内の周遊観光を促進します。

今後は、外国メディアへの情報発信や外国人が立ち寄る観光案内所等へのチラシ配布などによりアプリの周知を図っていきたいと考えています。

 県庁敷地「オープンガーデンやまなし」の一般開放について

知事

4月8日の信玄公祭り前夜祭に合わせ、県庁敷地「オープンガーデンやまなし」のオープニングイベントを開催し、多くの県民や観光客の皆様に訪れていただけるような場となるよう一般開放を開始することにしました。

本館前の「噴水広場」では噴水を稼働し、夕刻から別館、議事堂とともに噴水のライトアップを行い、できるだけ中心市街地の活性化、賑わい創出にも貢献をしていきたいと思います。

防災井戸の設置によりライフラインを確保するなど、今回の整備により防災面でも強化を図ったところであります。井戸水は平時には、木や芝の散水に利用します。

県庁敷地は、大規模災害時に緊急車両や物資の拠点としても使用します。

今後、たくさんの県民の皆さんから愛される場所となるよう信玄公祭りの前夜祭に合わせてオープンイベントを開催することにしました。

記者

新しく開放感がある敷地となったわけですが、一方で駐車場の問題を感じるところがあります。県庁内で会議等があった場合オープンガーデン内に自動車が滞留してしまい、見た目がどうかと思うところがあります。

駐車場の確保の方向性は、中心市街地と共通の話題でもありますが、どのようにお考えでしょうか。

知事

今回、これにより公園機能の充実ができました。オープンガーデンの中に車を止める方がいらっしゃるということですが、工事が年度内、明日まで実施されていますので、工事車両、工事関係者の皆様が止めたということもあったようです。

これは甲府市とも相談しなければならないことですが、個人が所有されている車の駐車場を確保しないとなかなか人が集まってこないという現状をどのように整理するのか。

これから県庁全体の問題としても考えたいと思いますし、併せて甲府市の皆様方ともご相談しながら、今、甲府駅南口の整備事業が28年度の終了に向けて最終の1年を迎えようとしていますが、そのような整備状況とも連携し、さらには甲府城周辺の活性化整備計画も先々週に検討委員会で方向性が出て、来年度甲府城周辺の整備というのが具体化をしていくことになりますので、そういう諸々の計画とも連携させながら、整備というよりもまず整理をさせていただきたいと思っています。

記者

4月8日にオープンガーデンの供用が始まるわけですが、駐車場の話は一朝一夕では進まない話ですので、オープンガーデン内に駐車を認めるのかどうかといったところはいかがでしょうか。

管財課長

今の県民会館跡地周辺に4月の段階で20台ほど一般駐車場を増設します。また、県民会館跡地を駐車場に整備していて、それが6月ぐらいには仕上がりますので、その頃になりますと、今よりも50台くらい駐車場が増えてまいります。そこまでいきますと解消されると考えております。今は何分工事中ですのであのような形で置かせていただいているというのはありますけれども、改善はしたいと思います。

記者

細かいことですが、造成する前と後とでは県庁の駐車場の収容能力というのは変わっているのでしょうか。

管財課長

現在約170台の収容能力がありますが、あと2カ月ほどで整備が完了し、50台分が増えますと220台ということになります。

<発表事項以外の質疑応答>

 安保関連法案の施行について

記者

本日、安保関連法の施行ですが、改めて知事のご所見をお聞かせください。

知事

国会の中で今の法制度が決まったということを大前提として、これから実施というか運用に当たって、安保法制というものの、対外的な部分、国内の部分をぜひ引き続き国民の皆様方にその趣旨が十分に伝わっていない点がもしかしたらあるのかもしれませんので、そのようなご努力も引き続きお願いしたいというのが率直な感想です。

 大月市における桃源郷づくりの取り組みについて

記者

先週、大月の百蔵山に桃源郷を作ろうという市を挙げた地元の取り組みがありました。郡内に桃源郷ができると、山梨に入るとすぐに素敵な光景が見えるのを地元の人たちは楽しみに取り組みを始めたそうです。

郡内にできると峡東から南アルプスまで県内横断的に桃源郷ができるという大きなビジョンがあるようです。

知事は峡東の桃源郷を活用した山梨の観光に力を入れていらっしゃったので、そのような地元の取り組みについて、例えば県を挙げて応援していくとか、そういう前向きな展望はありますか。

知事

私も農業・景観力で、農業を使って県土を美しくするというのは、これは桃であれば実をとってそれを食べてということだけではなく、その花を愛でる、それは本当に癒やしだと思っています。私の家の裏の桃も少しずつつぼみが開花してきましたので、今週末から来週には桃の花が満開になってくると思います。

大月の皆様方が、10年計画だとお聞きしていますけれども、千本の桃を植えて、将来的に種を漢方に使うという話もお聞きしています。私は漢方も1つの地域資源の手段だと思って、実は林務、農務の方でも新しい漢方的な野菜や林産物の研究開発をさせていただいております。桃が成木になると1本の木から大体500の実が採れるという話を聞きまして、そういう意味では種だと千本の木から50万個の種が取れ、それがどのくらいの漢方の原料になるかは分かりませんが、やはり、それぞれの地域の創意工夫や思いの中で、地域資源を新しく作っていく、それを地域全体で観光や生計の糧にしていくというのは、この1年間でいろいろなお話しをさせてもらったことが、その地域の主体的な意思として始まったということで本当に嬉しく思います。

大月の部分では4月上旬になればピンクの絨毯が見えて、夏にはそれを収穫し、またその種をまた漢方にするなど、いろいろな新しい特産という部分で、地域それぞれが頑張っていただきたいと思います。

技術的な指導、支援が必要であれば、ご連絡いただければ専門家にもお話をさせていただきますし、農援隊も30人以上の体制でありますから活用できますので、そのような連携をしながら、新しい形で自分たちの地域を、景観力、農業も含めて良くしていっていただくことについては非常に嬉しい限りであります。

 記者会見用のバックパネルについて

記者

背景のパネルが変わりましたが、それは何をイメージされているのですか。

知事政策局長

これは、(ダイナミックやまなし総合計画の)冊子がそろそろできますので、その表紙のデザインに合わせました。

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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