インタビュー

《スポーツインストラクター》 河野美香
Vol.14 【NPO】みんなの喜ぶ顔が見たいから「私がやるしかない」
今回のゲスト
《スポーツインストラクター》 河野美香さん
(山梨市)
(財)日本スポーツクラブ協会認定インストラクター
NPO法人「クレスト」社員

高校時代にやり残したという気持ちから再び体操の世界へ

Q栄養士をやめて、指導者になったきっかけは何ですか?
高校時代は新体操でそんなに努力しなくてもそれなりの成績をあげることができたのですが、その時は、それほど全力投球でやっていたわけではありませんでした。その後、短大に進み、卒業後は栄養士として仕事をしていたわけですが、自分の中で新体操に対して「やり残した」という気持ちが強くなり、栄養士をやめて小島舞踊研究所に勉強にいくことにしました。そこで、指導者として新体操に再び関わることになったのです。 

Q次に、NPO法人を立ち上げたきっかけは何ですか?
いろんな方にいろんな方向で運動の大切さを実感してもらいたいとの思いからNPO法人を立ち上げ、親子体操、新体操、エアロビクス、中高年向きの健康体操、高齢者向け転倒予防、リハビリなどの指導を行っています。NPOという形を取ったのは、安い料金でサービスを提供でき体育振興の底辺拡大がしやすいと思ったからです。

運動の大切さを実感してもらいたい

Q指導にあたり、壁につき当たったり悩んだりすることはありますか?
壁につき当たることもありますが、講習会に行ったりして勉強します。新体操では成績を出すことのプレッシャーや指導方法で悩み、くじけそうになることがありますが、そんな時は泣いてすっきりして「明日からやるぞ」「私がやるしかない」と思って頑張っています。

Q指導にあたって心がけていることは?
新体操では子どもに対して、努力すれば良い結果を出すことができるということと、あきらめずにコツコツとやることの大切さを伝えるようにしています。あとは、人間にとって笑うことが必要なので「笑い」も取り入れるようにしています。

Q今後の抱負は?
フォークダンスも習っていて楽しいので資格を取ってみたいですし、ヨガもやってみたいです。一番やりたいのはボディービルの選手としての復帰ですが、そのためにはスタッフ(後継者)を育てていかなければと思っています。そして、体力が続く限り頑張っていきたいです。

☆メッセージ☆

目標を立て、あきらめないで頑張ることが大事!笑顔も大切!


取材日:平成17年9月26日

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河野さんのこれまで

体を動かすことが好きで、中学時代は器械体操に、高校時代は新体操の選手となる。
新体操では高校総体で優勝するなど活躍。

高校卒業後、短大に進み、栄養士の資格を取得。短大を卒業後、2年間病院で栄養士として働く。

栄養士の仕事をやめ、新体操スクールに入りエアロビクスのインストラクターとしての資格を取得。その後、運動指導のかたわらボディービルを始める。ハードなトレーニングを重ね、全国大会へ出場し入賞する。

30歳の時に結婚し、一男一女をもうける。ボディービルダーの経験と栄養士の資格を生かし、体育振興を目的に平成15年に「NPO法人クレスト」を夫と立ち上げる。

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