■ワイン技術（ワインセンター）について

ワイン技術部の施設をご存じでしょうか？ワイン技術部は、甲州市勝沼町の緑豊かな環境の中にあります。こちらを拠点に、甲州・欧州系品種を原料とした優れたワイン醸造技術の確立や、海外輸出に向けたワインの高品質化など業界支援に取り組んでいます。
 

■リニューアルによる新しいエリア

近年高度化する業界からの要望に対応するため、平成30年度に「地方創生拠点整備交付金」を活用して、ワイン技術部の整備・機能拡充を行いました。この整備により、ワイン技術部の施設内を①醸造、②分析、③共同研究の３つのエリアに分け、各エリアの機能強化を図るとともに、新規設備を導入し、更に再整備に伴い④展示スペースの拡充を行いました。

①醸造エリア
除梗破砕機、調温設備等の導入により、醸造作業の効率化や発酵に最適な安定した環境を作り出し、幅広い醸造条件に対応可能となりました。

②分析エリア
県内ワインメーカーの品質管理や新製品の評価をより効率的かつ高精度に行うため、分析エリアを拡充するとともに、新規に試験分析装置を導入しました。これにより、作業の効率化、分析の高精度化等、県産ワインの輸出促進のための支援体制の強化を図りました。
導入した機器の「迅速アルコール分析システム」では、これまで手動で行っていた操作を自動で行い、多検体の連続分析が可能となります。また、「密度比重計」では、これまでよりも幅広い条件下で、高精度に比重やアルコール度を測定できます。
 

③共同研究エリア
県内ワインメーカーの人材育成のため、共同研究エリアを整備しました。ワインの品質向上や新製品開発につながる醸造技術や分析技術に関する講習会等を実施し、人材育成・人材交流・産学官連携を推進します。
 

④展示スペース
事務室前の廊下に展示スペースを整備しました。ワインに関する統計情報や研究ポスターを展示し、情報提供を行います。
 

ワイン技術部では今回の整備・拡充により県産ワインの品質向上や新製品開発を加速させ、県内ワインメーカーの支援をより一層充実させていきます。ワインに関する技術相談や依頼分析などがありましたら、ワイン技術部までお問い合わせください。

ワイン技術部