ページID:103021更新日:2022年2月14日

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知事臨時記者会見(令和4年2月10日木曜日)

防災新館401,402会議室

13時30分から

 

発表事項

発表事項以外の質問事項

  • なし
知事会見220210

 新型コロナウイルス感染症に係る追加的対策について

知事

まず感染状況ですが、今月3日から昨日まで1週間の新規感染者数は1844人となっておりまして、これは前週と比較しまして478人の減となっております。県民の皆さまのご協力によりまして、感染拡大には全体として歯止めがかかりつつあると考えております。

隣接する東京都におきましても、昨日の新規感染者数が、12月17日以来約2ヶ月ぶりに、前週の同じ日と比較しまして減少を記録いたしました。

本県といたしましても、第6波収束後にそろそろ目を向けるべき時が来ていると考える次第であります。

一方で、再び感染拡大に転じた場合や、新たな変異株の出現にも備えまして、先手の対応として、手を緩めることなく追加の対策を講じることといたします。

特に最近におきましては、複数の高齢者施設においてクラスターが発生しており、これが病床利用率の上昇要因となっていることから、この点に対しまして対策を重点化する必要があります。

こうした考えの下、更なる追加対策につきまして、県民の皆さまにご報告を申し上げます。

まず1点目は、ワクチン接種に関してです。

今申し上げましたとおり、最近の感染状況に鑑みまして、高齢者施設や保育所でのクラスター発生を防ぐことの重要性が特に高まっております。そのためには、これらの施設従事者の皆さまを、ワクチン接種により感染から守ることが最優先事項であると考えております。

このため、来週19日から開設いたします、県立美術館での大規模接種会場におきます接種枠を800人から1000人に拡大いたしまして、高齢者施設や保育所の従事者の方々向けに優先枠を設けることといたしました。2回目の接種から6ヶ月を経過し、接種対象となられた方から順次、速やかに接種を受けていただきたく思います。

今後設置いたします県の大規模接種会場におきましても、優先枠を設けるなどして、可能な限りの受け皿を準備して参りますので、各市町村におかれましても、引き続き優先接種に更なるご協力を賜りますよう、この場をお借りいたしましてお願い申し上げます。

また、各施設の管理者におかれましては、各従事者への接種勧奨を改めてお願い申し上げます。

併せまして、高齢者施設、障害者施設、児童福祉施設の管理者の皆さまからご報告をいただいております、感染防止の集中自己点検結果に基づきまして、施設内の感染発生原因を分析して提供し、各施設におけるケーススタディーを促して参りたいと考えております。

2点目ですが、ホームケア基準の見直しを行います。

感染拡大に一定の歯止めがかかりつつあるこの機会を捉えまして、新規感染者数が再び増加に転じた場合も想定し、事前主義のもとに備えを行って参ります。

そこでこの度、重症者や高齢者など、重症化リスクの高い方々に必要な医療を提供できるように、病床確保に向けて、病床利用率に応じてホームケアの対象者を拡大する基準を新たに設定いたしました。

現在はまだその状況ではありませんが、今後におきまして「病床利用率50%以上の状態が一定程度継続する」と見込まれる場合には、基礎疾患をお持ちの場合であっても、重症化リスクの程度が比較的低いと考えられる方、例えば肥満ですとか、薬でコントロールできている糖尿病などが該当いたします。あるいは、60歳以上75歳未満でワクチンを2回以上接種済みの方、こうした方々をホームケアの対象に加えることといたします。

なお、直近3週間のデータで試算をいたしましたところ、この基準を適用いたしますと、全感染者の約75%の方がホームケアの対象となります。

この新たな基準の下で、弾力的にホームケアを運用することによりまして、感染者が急増に転じた場合であっても、「必要とする人に必要な医療を届ける」という体制を堅持して参ります。

3点目ですが、「山梨県新型コロナウイルス感染症事業者感染対策相談ダイヤル」の開設についてです。

先月28日の記者会見におきまして、保健所における積極的疫学調査の重点化の方針を明らかにしたところですが、当面の間、保健所による調査の対象とならない事業所で陽性者が発生した場合には、当該事業所において感染リスクの高い方を特定し、自宅での待機や健康観察などの必要な措置を講じていただくことといたしましたのはご案内のとおりであります。

事業者の皆さまの適切な対応を確保するため、本日、「事業者感染対策相談ダイヤル」を開設いたしましたので、積極的にご活用いただきますようお願いを申し上げます。

最後に、第6波の影響を受ける中小企業への支援策についてです。

中小企業に対しましては、これまでも無利子・無担保の「コロナ対策融資」などの実行によりまして、その資金繰りを支えてきたところであります。

しかし、コロナ対策融資につきましては、一部でその償還が始まっている事業者もある中で、今般のオミクロン株の感染拡大を受け、返済が苦しいとの声も寄せられているところであります。

コロナ禍におきましても、事業継続に意欲を持って真摯に取り組まれているこうした事業者の皆さまを後押しし、資金面での救済が図れるよう、制度融資を活用した新たな金融支援策の立案に着手をしたところであります。

なお、これにつきましては成案がまとまり次第、改めてこの場においてご説明を申し上げます。

併せまして、ご承知のことかとは存じますが、今月から、飲食店などで使えます20%割引相当のプレミアム付食事券が、グリーン・ゾーン認証施設で利用していただけることとなっております。

お店が定める感染防止のルールをしっかり守っていただいた上での少人数の飲食あるいはテイクアウトなどに、ぜひともこの食事券を利用していただき、県民の皆さまにも、今頑張っている飲食店の皆さんを応援していただきますようお願いを申し上げます。

最後ですが、重ねまして県民の皆さまに注意喚起を申し上げます。

感染収束へのトレンドを加速させるため、引き続き、ぜひともマスクの着用、手洗い、3密の回避、換気の徹底など、これら基本的な感染防止対策を実行していただきますようお願いを申し上げます。

山梨県は、県民の皆さま、事業者の皆さまのお力添えの下、この第6波のピークアウト後、いち早く経済回復と成長軌道への回帰を実現して参りたいと考えておりまして、私どもも全力で取り組んで参ります。

記者

ワクチン接種について、県立美術館の大規模接種の枠を1000に拡張ということで、優先枠を設けるということなのですが、大体どのぐらいの数が優先枠になるのでしょうか。

班長

現在、高齢者施設等、保育所については、市町村においても優先接種が進んでおりまして、優先枠がどの程度必要なのかは、担当部局とともに調整しているところですけれども、接種希望がある方はすべて2月19日、20日、それ以降の会場ですべて受け入れる予定でございます。

記者

ホームケアの基準の見直しの関係でお尋ねします。条件に50%以上の状態が一定程度継続するというのがあります。一定程度のイメージというのは期間なのか、もっと上がるような傾向があるようなところを指すのか、この一定程度のイメージはいかがでしょうか。

知事

両方だと思います。50%を超えて、それがさらに上り調子であるような場合は、当然新しいフェーズに移行しないといけないと思いますし、そこは状況を見ながら判断だと思います。瞬間風速的に超えるような場合は、すぐさまそういう対応にはならないと思います。

記者

基礎疾患のところで、肥満、薬でコントロールできる糖尿病などと例示していますが、その他で想定しているものがあればお聞かせください。

班長

従命困難というような、医師の言ったことが守れないという方、こういった方は特に病院にいなくても自宅でも十分療養可能ということで専門家の先生方からご意見をいただいておりますので、そういう方々も該当することになろうかと思います。

記者

中小企業の支援の関係で、返済が苦しいということで、今、知事がイメージしている支援策とはどのようなものですか。

知事

これまで無担保・無利子融資というものを行ってきたわけですが、当初の据置期間の設定によっては、今年の4月から返済が始まりますとか、もうすでに元本返済が始まっていますとか、そういう方々がいらっしゃるわけです。

ところが、その後に幾度かの感染の波があって、なかなか期待どおりの回復にならない、こういうような事業者の方も相当程度いらっしゃるということですので、実質的に据置期間を延長できるような、そういう工夫ができないだろうかと。ここは特に金融機関ともしっかりと相談しないといけない話ですので、もうすでに相談自体は始めるところでありますけれども、金融機関と相談しながら、実質的には据置期間を長くしていくような、このような取り組みを検討していきたいと思います。

記者

特に返済に使うお金を直接給付するとか、そういうイメージではなく、あくまで据置期間を延ばすということですか。

知事

借り換えをしながら、それに対する利子補給をどうするかとか、そこはいろいろやり方があろうと思います。

あと、早く出していかないといけないという場合もありますから、要は各中小企業の事業者さんのニーズに応じて、最大限取り込んでいけるように心がけていきたいと思います。

記者

プレミアム食事券について、2点お伺いします。

1点目は端的な質問で、現在の販売状況はどのぐらいでしょうか。

課長

ただいまの販売実績ですが、2月6日日曜日までですけれども、2万7356冊というところで販売をしております。

記者

それは予定の何パーセントですか。

課長

30万セットを3ヶ月で販売するものなので、いつまでにどれくらいという目標は立てていませんが、順調に進んでいると考えています。

記者

2点目は、コロナの状況で歯止めがかかりつつあり、第6波収束にもそろそろ目を向けるべきだと知事が冒頭おっしゃいました。

そのことと関係するのですけれども、一方で、先日特別要請の期限をちょっと延ばして、普通の協力要請の方には、会食は5人以上は避けて4人以内でやってくださいとなっています。

外で食事をするということに関して、プレミアム食事券で促すというか、一方、逆に協力要請の方では少し抑制を求めているメッセージとも受け取れると私は思うんですけれども、県としては、今、県民にどういうメッセージということになるんでしょうか。

知事

4人以下で、ぜひ外で食事をしていただければと思います。

4人から5人になると、これは国のエビデンスもあるんですけれども、感染の確率が急激に上がるそうなんです。ですので、4人以下であれば、今我が県においては、飲食店においてクラスターは発生していない状況でもありますので、ぜひお食事をしていただきたいと思います。

記者

プレミアム食事券はグリーン・ゾーン認証施設に限るんですね。

知事

もちろんです。

今回、山梨県の状況を見ますと、やはり高齢者施設と保育所、保育施設におけるクラスターというのがやっぱり目につく。特に高齢者施設の場合は、そこで感染が起こりますと、病床使用率の上昇に直結するものですから、ここに関して重点的に手を打っていこうと。ここはやはり山梨県が置かれている最大の課題だと考えています。

そういう意味で、いろいろその手段方策というものも議論をしているわけですけれども、これは全国的にそうなんですが、PCRの検査、試薬ですとか、そういうものが逼迫している中で、最も有効なやり方というのは、やはりワクチンを打っていただくことでしょうと。ですので、特に高齢者施設で働かれている方々、保育施設で働かれている方々、その方々にはお年寄りあるいは保育をしている子供たちを守るためにも、ぜひ早めに、6ヶ月経っている方は早めに、3回目の接種を受けていただきたいと思います。

県としては、それに対して最大限のエネルギーを注いでいく、重点を置いてくということだと思います。

記者

中小企業支援について、予算措置は必要があるのかないのかお願いします。

知事

予算措置が必要になって参ります。

記者

先日議会を招集されていましたけれども、今の予算の中には入っていないと思います。追加でということになるんですか。

知事

いろんな対応があり得ようかと思っています。予備費もありますし、新たな予算措置というのもあります。ここはとにかく臨機応変に行っていきたいと思います。

記者

ワクチンについてですが、大規模接種の話になると、問題になってくるのはファイザーかモデルナかということになると思います。モデルナの不人気がかなり問題になっていると思いますが、これについて知事から、「モデルナも大丈夫ですよ」というような形のメッセージであったり、モデルナを打つ県の関係者をアピールするとか、そういうことはどうなんでしょうか。

知事

とにかく3回目を打っていただくことが、何よりも、まずはご自身、そして周りの方を守ることになります。そういう意味では、モデルナであろうとファイザーだろうと、ぜひ3回目を打っていただきたいと思います。

私もできれば早く3回目でモデルナを打つところお見せしたいとは思いますけれども、まだ6ヶ月経ってないものですから、6ヶ月が経ち次第、私はモデルナがあればモデルナを打っていきたいと思います。

記者

この感染が下がり始めているという中で、ちょっと緩みも出てくるかと思いますし、逆に知事がおっしゃるように、少人数で外食にいって欲しいという部分もあると思います。その微妙なところについて、この3連休、コロナの視点でいうとどうでしょうか。

知事

コロナの視点でいうと、体調に少しでも異変を感じた場合には、ぜひ受診をしていただきたいと思います。お休み期間中であっても。ここはとても重要なところでありまして、感染をした場合には早いうちに対応に入るというのが重要なことだろうと思いますので、ぜひ少しでも体調が悪くなった場合には、3連休中であろうとも、しっかり受診をしていただきたいと思います。

記者

第6波が収束した後に目を向けるべきということで、収束はどういったもので判断をされるかということと、最初にどういったことをやりたいと考えていらっしゃるか教えてください。

知事

まず、これは専門家ともしっかり議論をしたいと思いますが、オミクロン株の場合はデルタとは違って、減り方が緩やかなんじゃないだろうかというような見方もあるわけです。そういう中で、我々としてもゼロになるまで待っているわけには到底いかないわけであります。

本県の医療提供システムの中で飲み込めていけるような、感染者数が安定的に水準以下であれば、我々としては、経済再生に対してアクセルを踏んでいくということになろうと思います。

そうした中で、これまでなかなか厳しい思いをされてきている飲食店、あるいは観光関係、まずはそういうところの対策というものを、もう1回再起動させていきたいと思いますし、また併せて、これから年度末に向けて諸々資金繰りの問題というのも出てくる場合も十分想定されますので、それに対しては、感染の収束云々とは別に、なるべく急いで、安心して事業に専念していただけるような環境を作っていきたいと思います。

 

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 大雪への対応について

知事

現在、県内のほぼ全域に大雪警報が発表されており、12時現在の積雪は甲府市で6センチ、山中湖村で28センチという状況となっております。

今夜遅くまで雪が降り、降雪のピークは昼過ぎから夕方となる見込みでありまして、これから明日昼までに、甲府盆地では10センチ、中西部の山地や東部・富士五湖地域では30センチの雪が降る見込みとなっております。

県内の主要な幹線道路に関しましては、短期間での集中的な大雪時に、集中除雪のため予防的に通行止めとなる場合もございます。また、積雪によりまして、長時間に渡る車両の立ち往生や渋滞が発生する可能性もあります。

現在、中央自動車道等の都留ICと須走ICの間で通行止めとなっておりますが、県民の皆さまには、直近の道路状況を確認していただいた上で、不要・不急の外出に関しましては、ぜひとも慎重にご判断をしていただきますようお願いをいたします。

次に、農業関係におきましては、果樹や野菜、花のビニールハウス、ブドウ棚などの農業用施設の倒壊が最も心配されるところであります。

ビニールハウスにつきましては、これからも定期的に状況を見回っていただき、ハウスに雪が積もらないよう融雪を行っていただきますようお願いをいたします。

また、ブドウ棚に着雪がある場合には、早めに棚の雪を除雪していただきますよう併せてお願いいたします。

なお、作業中の転落、転倒などの事故、あるいは自動車の運転には十分にご注意をしていただきたいと思います。

人的被害・ライフラインに関する被害ですが、現時点におきましては、いずれも特段の被害は生じておりません。今後も甲府地方気象台あるいは東京電力等と緊密に連携をいたしまして、災害発生への対応に万全を期して参りたいと思います。

記者

昨日、知事から注意喚起を促すコメントがあったと思うのですが、それと同時に報道機関に対しての説明が気象台等4者からありました。

その時に伺ったのが、県と気象台、甲府河川国道事務所、NEXCOさんの4者がこういった早めの対応として呼びかけるのは異例で、今までにあまりない対応だったということでした。

それはやはり、前回の2014年の豪雪災害の被害があったからという話だったのですけれど、改めてその豪雪災害、前回かなりいろいろな被害が出たと思うのですけれど、それを受けての先手対応への思いをちょっと伺ってもいいですか。

知事

前回の2014年はちょうど2月の14日だったでしょうか。大変な雪が降って、一夜にして特にビニールハウスをはじめとして多くのダメージがあり、また、道路も寸断されて陸の孤島になって、しかもそれが相当程度長期間続いたという大変苦い思い出、経験があります。

これを踏まえまして、特に道路に関しましては、陸の孤島化しないように、除雪に関してはそれ以降しっかりと計画も練りながら、対応を進化させてきておりますので、この点に関しましてはしっかりとできる限りのことをやって、道路が寸断されないようにして参りたいと思います。

また電力に関しましても、着雪あるいは倒木によって電線が切れるということで、停電するリスクももちろんあるわけですが、これに関しましても、これまで重要電線における事前伐採ですとか、様々な手を講じてきておりますので、そういう意味において、相当程度強靱度は増しているのではないかとは思いますが、さはさりながら、相手が自然の話ですので、前回みたいな雪が降った場合には、そうは言ってもなかなか対応が追いつかない可能性もまだ十分ありますので、そこはできる限りの早めの努力というものを行うことで、あのような苦しい経験の再来とならないように心がけていきたいと思います。

記者

明日から3連休になります。県民への注意といいますか、どのように行動して欲しいのかなど、知事の言葉でこの3連休このようにお過ごしくださいというのを教えていただければと思います。

知事

この3連休の期間中は、今日のみならず、13日も雪になるというような予報もあります。13日の雪はどれぐらいのものになるのか分かりませんけれども、外出の際にはぜひ気をつけていただきたいと思いますし、先ほど申し上げたように、特に農業施設といったものに関しては、2014年の大変苦い思い出を、まだ皆さん当然お持ちの方ばかりだと思いますので、私どもも注意をしながらやっていきたいと思いますが、お互い注意をしながら雪による被害というものをなくしていこうではありませんかと、こういうふうに申し上げたいと思います。

 

以上

 

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住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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