ページID:102620更新日:2022年1月17日

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知事臨時記者会見(令和4年1月14日金曜日)

防災新館401,402会議室

12時40分から

 

発表事項

発表事項以外の質問事項

  • なし
知事会見0114

 新型コロナウイルス感染拡大防止について~感染爆発回避に向けて、県民の皆様に大切なお願い~

知事

新型コロナウイルス感染症につきましては、感染力が強いオミクロン株への置き換わりが急速に進みまして、全国1日当たりの新規感染者数2万人に迫る勢いとなっております。

本県におきましても、この全国の趨勢に近づきつつありまして、感染急拡大の局面に入って参りました。

直近の感染状況ですが、今月7日から昨日までの1週間の新規感染者数255人となっておりまして、これは前週に比べまして213人の増加、約6倍増となっております。昨日公表いたしました感染者数は87名ですが、その公表後に、すでに108人の感染者が確認されておりまして、1日当たりの感染者数といたしましては、これまで最多の103人を上回る事態となりました。

さらに、今月1日から昨日までの変異株スクリーニング検査におきましては、オミクロン株の疑いのあるものが9割を超えておりまして、山梨県におきましても、このオミクロン株に基本的には置き換わったと言ってよろしいかと思われます。

こうした状況を踏まえまして、まず、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の「行動規範」の遵守についてお願い申し上げます。

県におきましては、「職員行動規範」を改めて徹底するよう先ほど指示をしたところであります。

事業者の皆さまにおかれましては、各事業所における感染拡大防止対策の行動規範を遵守、徹底していただくよう、各部局から関係団体を通じまして、本日、お願いの通知を発出することといたしました。

すでに多くの事業者の皆さまにおかれまして、感染防止対策にお取り組みをいただいていると承知をしておりますが、現下の状況に鑑みまして、改めて、行動規範の内容のご確認、そして従業員の皆さまへの周知徹底をお願いする次第であります。

また、県といたしまして、感染症を一つの災害としてとらえまして、中小・小規模事業者の皆さまに対しましては、事業継続計画(BCP)の策定を促してきたところであります。

今般の感染拡大におきまして、どのようなことが必要かを改めてご検討いただき、未策定の事業者の皆さまには、商工団体、あるいは市町村を通じましてBCPの策定をお願いすることとし、この点につきましても、本日中にお願いの通知を発出いたします。

なお、BCP策定の支援に関しましては、東京海上日動火災保険株式会社と協定を結んでおりますので、そのご協力をいただきながら、プランの策定を支援して参りたいと思います。

次に、グリーン・ゾーン認証施設におきますクラスター事案の発生について改めて申し上げます。

これは昨日、公表した事案でございますが、これはグリーン・ゾーン認証施設でありますが、富士・東部地域のカラオケボックスにおきまして、利用者の中から昨日時点で18名の感染者が確認されております。いずれも10代から20代の皆さんです。

この事案におきましては、マスクを着用せずにカラオケを利用したこと、利用時間の制限であります2時間を大きく超えて利用していたこと、そしてグループ間の接触があったことなどの事情が判明しており、これらが感染拡大の要因になったものと、私どもとしては認識している次第です。

この感染が急拡大しているという状況は、多くの皆さんもこの時点でご存知だったとは思いますが、こういう状況のもとで、マスクの着用をされることなく長時間にわたりカラオケを利用すれば、それは当然飛沫感染が起こりうるわけであります。

私といたしましては、常々、感染すること自体は悪ではないと繰り返し申し上げてきたところでありますし、またこの考え方については全く変わりがないところではありますが、本事案におきましては、この感染に至る過程において、ご自身、あるいはお仲間を守ろうとする意識、あるいは責任感と言っていいのかもしれませんが、これが極めて希薄であったと言わざるを得ず、この点については大変残念だと思います。

成人式を迎えられた方、成人になられた方、あるいはそれに近い方々のグループでありますので、改めて自覚を持って、こういう状況ですので、未来永劫このような対応をとってくれと言っているわけではなくて、今急拡大している状況ですので、それらの状況をしっかりと踏まえてやるのは、まず大人としての第一歩だろうと思います。

また、施設側におきましても、認証基準に定められました2時間を超える利用、あるいはマスクを着用しないカラオケ利用があったことを漫然と見過ごしていたという点において、極めて遺憾なことであります。けしからん事案だと思っています。

ぜひ、事業者の皆さまにおかれましては、感染症からお客さんを守り、地域を守ることが、その地でご商売をされる方々としての責務であろうと思いますし、「社会の公器として」感染拡大防止の一翼を担う意識を再度強く持っていただくことを切にお願いする次第であります。

次に、今般の感染拡大の波に対応するための県としての基本的な対処方針を申し上げます。

大原則は、「必要な人に必要な医療を届ける」ということであります。その上で可能な限り、「命」と、そして「生活・経済」を守るべく、その両立を図るべく取り組みを進めて参ります。この点に関しましては、従来どおりであります。

まず、医療提供体制についてですが、「重点医療機関における入院」「宿泊療養施設での療養」「退所後ケア」と、これら3つを柱として現状運営をしているところでありまして、感染状況に応じて機動的に稼動させる体制というものはすでに整っているところであります。

また、宿泊療養施設についてですが、今月28日には約70室を有する7号施設、また、2月1日には約100室を有する8号施設を開設すべく、現在、準備を進めております。

加えまして、一昨日発表いたしましたとおり、県総合対策本部の中に「ホームケア班」を設置いたしまして、自宅における療養の仕組みの構築を急ピッチで進めております。来週早々には具体的な運用を開始すべく、現在、関係者との協議を進めているところであります。

オミクロン株ですが、ご案内のとおり、感染力の強さに反しまして、重症化リスクというのは比較的低い傾向にございます。我々の手元の数字で、今年に入ってからの数字ですが、約296名のうち、中等症の患者が2名、残りは軽症もしくは無症状です。軽症者が259名いらっしゃるのですが、うち基礎疾患のある方、そして軽症の中でも熱が38度と辛い思いをされている以外の方、ちょっとした喉の痛みですとか、微熱、あるいは鼻づまりなど、こういう極めて無症状に近い軽症の方というのが178例ございます。無症状者が全部で35例いますので、合わせて213例が無症状もしくはそれに近い軽症ということになっています。全体296の約3分の2以上がそういう状況ということで、そういう意味では、感染力がとても強いわけですけれども、症状が重くなるという傾向は、現状においては見られないというのがこれまでのところであります。このようなこともありまして、現時点において、医療提供体制が直ちにひっ迫するという状況には至っておりません。

命を守る上で大変大きな鍵を握って参ります病床使用率を見ましても、相当程度余力を残しておりますので、この点では、医療資源が枯渇しかけました第5波の時とは、相当程度様相が異なっていると言っても過言ではなかろうと思います。

次に、検査体制についてですが、重症化を防ぐ意味でも早期発見というのは大変重要になって参ります。この早期発見をしていく上で、当然のことながら検査というものが大変重要でありますが、まず、高齢者、障害者施設等の職員に対する定期的なPCR検査は、すでに実施をしているところでございます。

加えまして県のPCR検査能力の増強につきましては、従来お話したとおり、現在、1日2000件の能力を有しておりますが、これを拡充すべく、鋭意取り組みを進めているところでございます。

なお、県民の皆さまにこの場をお借りいたしまして申し上げます。

少しでも体調が悪いと思われる方は、ぜひ速やかに医療機関を受診していただきたく思います。そこでしっかりと検査を受けていただきたいと思います。

また、体調が悪くないにしても、いろんな方との接触の状況その他で、感染しているかもしれないなという不安を感じられる方、このような方に関しましても、ぜひ薬局等で無料検査を受けることができますので、検査を受けていただきたいと思います。検査に必要なキットは、県におきまして十分確保しておりますので、ぜひ、少しでも感染に不安を感じられた方は、遠慮なく検査を受けていただければと思います。

次に、重症化リスクの防止策に関してです。

まず、重症化リスクの高い方々に向けた抑止策といたしまして、例えば高齢者施設に対する口腔ケア用品を配布するなど、専門的見地から有効と考えられる方策につきましては、速やかに実行に移して参りたいと考えます。

次に、ワクチンの接種についてですが、ご案内のとおり、ワクチン接種は重症化に大変効果がございます。ご自身のため、そして医療提供体制の維持のためにも、ぜひ、まだ打たれていない方は、積極的にワクチンの接種をしていただくようお願いいたします。今週の土日も、県立博物館におきまして、接種会場を設けておりますので、未接種の方は早く接種をしていただくようお願いいたします。これによって重症化の恐怖から解放されることになりますので、どうか、早めに接種を受けていただきたいと思います。

また、昨日ですが、3回目接種の前倒しにつきまして国から方針が示されました。医療従事者、高齢者及び高齢者施設の従事者に関しましては6ヶ月、それ以外の一般の方は7ヶ月の接種間隔で追加接種が受けられるということでございます。

本県におきましては、4月までの配分によりすべての追加接種対象者をカバーできる見込みとなっております。このため、各市町村におかれましては、国の指針に基づき、3回目の接種の前倒しを進めていただきますとともに、接種体制が構築できた市町村につきましては、一般の方に対しましても、6ヶ月の接種間隔で3回目の接種も可能ということでありますので、ぜひそのようにしていただきたいと思います。

一般の方に対しましても、医療従事者、高齢者、高齢者施設の従事者への接種が概ね終了次第、6ヶ月間隔に前倒しで行っていただきたいと思います。

4点目といたしまして、社会的な感染防止対策、すなわちグリーン・ゾーン認証施設に関してですが、このグリーン・ゾーン認証施設の緊急点検におきましては、先ほど申し上げましたカラオケの事案と同種の施設を対象に加えますとともに、再度、認証事業者に対しまして注意喚起を行い、感染防止対策の徹底を図り、施設利用の安全度を最大限に高めて参りたいと考えます。

以上申し上げました対策を土台といたしまして、その上で経済を回し続ける方向性を可能な限り維持し、県民の日常生活を守っていきたいと思います。

最後に、県民の皆さまに対しまして、改めてお願い申し上げます。

再三申し上げていることではございますが、このオミクロン株でありましても、基本的な感染防止対策はこれまでと同様でございます。マスクの着用、手洗い、3密の回避、換気の徹底をぜひお願いいたします。

また、重ねて申し上げますが、発熱やせきなど少しでも体調が悪い方、早めに医療機関の受診をお願いいたします。

「自分だけはかからない」という甘い考えは、この際一切捨てていただきまして、この新型コロナウイルスは誰にでもかかり得るわけでありますので、「私だけはかからない」という神がかり的な意識は今すぐ捨てていただいて、感染防止に対して気を配っていただきたいと思います。

ウイルスの感染力が強いということは、逆に言うと、おひとりおひとりが気をつけていただければ、おひとりが守れる方の数も多くなって参ります。感染の波から、ご自身を守ることのみならず、ぜひ、周囲の大切の方々を守っていただくよう、何卒感染防止対策に気を配っていただきまして、この第6波の波の高さをなるべく低くし、そしてなるべく早く収束させる大運動にぜひ県民の皆さまの総参加をお願いする次第でございます。

私ども山梨県といたしましても、皆さまの命を守り抜く「砦」といたしまして、全身全霊かけて取り組みを進めて参りますので、どうかご協力ご理解を何卒よろしくお願いいたします。

記者

昨日クラスターで18人の感染が出たということです。おそらく成人式との兼ね合いもあったと思うのですが、その点についてのご所見をお伺いします。

あと、宿泊療養施設の確保が今進んでおりますけれども、一方で、オミクロン株が感染拡大すると、医療人材の方が、例えば濃厚接触とか感染した場合に足りなくなってしまうのではないかという恐れもあると思います。そうした人材の確保という面で何か取り組みをされる予定があるか確認させください。

知事

まずこのクラスター事案に関してですが、おそらく成人式をきっかけに出られた方々が、終わった後に飲み会をやったのだろうと推察されます。そこに成人式に出られた方、出られない方、同級生の仲間が集まって久々の再会を喜んだのだろうと思います。

これ自体は、気持ちもよくわかることではあります。確かに楽しいと思うし、お気持ちはよくわかるのですが、繰り返しになりますが、こういう感染力が強いと言われているオミクロン株がまん延している、毎日感染者が出ているタイミングですので、やはりカラオケだとか飲み会で騒ぐことは、これが収まってからでも十分できたのではないか、やる機会というのはいくらでもあるはずですので、そこはタイミングというものにも、しっかりと気を配っていただきたかったと思います。

そういう意味では、感染しないと思っていたらあまりにも無知だし、感染してもいいなと思っていたとしたらあまりにも無責任だと思います。それは大人とは言えないのではなかろうかという指摘をされる方もいらっしゃるわけですが、私はそれも無理なかろうと思います。そういう指摘もあってしかるべきだろうと思います。

ぜひ、ここしばらくは、この感染の波というものに対して最大限の警戒をしていただかないといけないので、過去はもうどうにもしょうがないわけですけれども、これからしばらくの間はぜひ気をつけていただきたいと思います。

それから2点目。医療人材の確保に関しても、今、既に最大限の確保をして、それを投入しているところであります。これは本県だけではなく、おそらく日本全国の地方自治体の一番辛い部分なのだろうと思います。

沖縄においても大変な事態があって、自衛隊の緊急派遣、災害派遣を要請したようでありますが、私どもとしては、まず医療機関の皆さまには、慎重の上に慎重に、最大限の防止対策、もうご如才なきことながらではあるのですが、感染しないように気を配っていただくようお願いしますとしか言いようがないかなと思います。

記者

重症化リスクの予防に関する高齢者施設への口腔ケアの用品配布について、確かに近年、口腔ケアは誤えん性肺炎の予防など、重視されていると思いますが、そのエビデンスと、具体的にどういうものを配布するのか、そして、どのような対策につなげたいのか教えてください。

知事

まだ、正式に国内の法令によりこれがコロナに効くというところにはいってないわけですが、それにしても、例えば誤えん性肺炎を防ぎますとか、インフルエンザも含めたウイルス性の感染を防ぎますという意味では、口腔ケアというのは有効だということは幾つも論文が出ているようであります。

であるとすれば、害のない限りは有効なものは全部取り入れて、この波を高齢者の皆さんが乗り切るべく、私どもとしては最大限を尽くしたいと思っております。

従いまして、口腔内の殺菌作用のあるうがいをするものだとか、あるいはスプレーだとか、そういうものが一つの候補として考えられるのではないだろうかということで、コロナのほかにも、例えばインフルエンザや誤えん性肺炎などがあれば、やはり医療資源に負担がかかってくるわけですので、そういう意味においても、今、医療資源になるべく負担が掛からないように、様々な面で工夫することが求められている情勢だと思いますので、専門家のご指導いただきながら、今言った洗口液をはじめ、考えられる限りの対応をやりたいと思います。

記者

3回目の接種について伺います。前倒しを市町村に対してお願いするというお話でしたが、それができる目処というか、市町村の反応は伝わってきているのでしょうか。

3回目接種の6ヶ月間隔での前倒しができる目処がどれぐらい立っているのかでしょうか。

課長

先ほどの件は、昨日示された方針になりますので、これ自体についてはまた改めて調査をさせていただきます。昨年末に国から示された方針にも若干前倒しの内容がありましたけれども、そちらについては、特段の支障なく進む見込みでございます。

一方、一部の対象者のみに追加接種を実施するというのは、接種券を区別して引き抜く必要があるなど、事務負担が非常に増える側面もあり、むしろ全員を早めた方がよいのではないかという意見も多数の市町村から寄せられました。

今から市町村とともに接種体制を構築しなければなりませんし、感染状況によります上に、医療従事者の数にも限りがございます。基本的には、まずはできるところからやっていくというところで、我々も市町村に対して全面的に支援をした上で、可能な限り前倒しを図って参ります。

知事

オペレーションとして、その6ヶ月と7ヶ月の二つを分けるというのは、こういう火事場の中では、なかなか難しいだろうと思います。

やはりできる限りシンプルな方策の方が、混乱がなくかつ効率的にできるのではないかと考える所存です。

記者

改めて今日過去最多の感染者が確認されたという部分に関して、受けとめとメッセージをいただけますでしょうか。

知事

過去最多の数字を更新しているわけでありますが、先ほど申し上げましたとおり、県におきましては、医療提供体制の最大限の確保をはじめ、必要な対策はしっかりと講じておりますので、その限りにおいて、不安を感じていただく必要はなかろうと思っております。

他方で、やはりこの波の勢いを行政だけで抑えるということは不可能でありますので、ぜひ県民の皆さんにおかれましては、そう長くない期間にはなろうかと思いますが、感染防止対策を徹底していただいて、手洗い、マスク、うがい、そして外食される際には認証施設の中でそのルールの下でしていただくということに、十分お気を配っていただきたいと思っております。

記者

今回100人を超える状況というのは、昨年経験していないような、かなり多い状況です。

確か、去年6月に知事が外出自粛の要請をしたり、まん延防止の時には飲食店での酒類の提供を停止するというような、かなり厳しい規制を出しましたが、今回人数的なところでは、その規模にまでいっていると思います。

医療提供体制がまだ十分ということだと思うのですが、知事もおっしゃったように、倍々ゲームになっている状況の中で、今後、次の手を打つような想定は、もうされているのでしょうか。

知事

もちろん、あらゆる事態は想定しなければならないと思っております。

私ども繰り返し申し上げますように、要は「必要な人に必要な医療を届ける」、そのための医療提供体制の確保、この範囲内で最大限日常生活を守って参りたいと思っております。

ただ、この「必要な方に必要な医療」が届けられなくなるような事態に立ち至るとすれば、命が最優先になるのは言うまでもないことでありますので、そこは大変残念ながら、様々な外出の自粛要請も含めた諸要請を講じていく、あるいは、従来とったもの以上のものも場合によっては考えることは、当然それを排除しないわけでありまして、そういうものも考えていく可能性は十分あろうかと思います。

記者

ということは、県民の方に、こういった医療体制が崩壊しないように意識してください、自主的な対応だと思いますが、そういった行動をしてくださいというのが、知事の今日のメッセージということでいいですか。

知事

おっしゃるとおりです。

そのために、基本的な感染防止対策に加えまして、少しでも体調が悪いと思われたら、速やかに医療機関を受診していただきたいですし、ちょっとでも「ひょっとしたら感染しているかもしれないな」という不安がある場合は、薬局に行って抗原検査を受けていただきたいです。また当面の間は、カラオケその他でどんちゃん騒ぎをするのはちょっとお控えいただきたいと。飛沫感染の可能性も十分気をつけて、皆さんの感染リスクを最大限下げていただく努力の積み重ねで、この波は乗り越えていけるのだろうなと思います。

記者

今の知事のご説明のところで確認をさせていただきたいのですが、現時点で協力要請の改定を行わないのは、医療提供体制が現時点ではまだ余裕があるからということが理由だということでよろしいでしょうか。

知事

おっしゃるとおりです。

記者

いただいている数字を確認したいのですが、療養者数が286人いるうち、入院者数は現在93人であると。したがって、残りの人は宿泊療養か退所後ケアだと思いますが、退所後ケアになっている方が何人かわかりますか。

推進監

昨日時点で退所後ケアに移行している方は1名でございます。

記者

残りは宿泊療養ですか。

推進監

192名が宿泊療養でございます。

記者

退所後ケアが1人ですか。

推進監

そうです。

記者

これから退所後ケアも積極的に使っていくようなことになりますか。

知事

なりうると思います。

なりうるというのは、このオミクロン株は症状が軽いものですから、ホテルを二部屋使いできるような余裕があればいいのでしょうが、今後に備えて一部屋使いという運用方法にせざるを得ません。そうなった時に、やはり狭いビジネスホテルのシングルルームに何日間もいるよりは、むしろご本人の希望があれば、ご自宅に戻ってケアをし続けた方が精神的にもいいわけでありまして、そういうものもこのオミクロン株だからこそ、むしろ逆に積極的に活用した方がいいのではないか、こう考えるに至っております。

記者

ということは、必要な医療を必要な人に届けるという大きな原則はあるとしても、県の医療提供のやり方の方針としては、この時点で一定の転換があったと評価していいのでしょうか。

知事

全然転換ではなく、必要な医療を必要な方に届けるというのは全く変わってないわけです。我々が今まで言ってきた「必要な方に必要な医療を届けること」、それから「患者さんのQOLを最大限確保すること」、これを重要な二つの柱として、宿泊療養施設に対しても運用してきたわけです。

そういう意味からすると、このオミクロン株の特性に鑑みるに、今申し上げたやり方の方が、むしろこの二つの目標に合致しているだろうという判断です。

ですので、全然これは転換ではなく、ウイルスの特性に応じた一つの対応の進化と、こういうふうに位置付けています。

記者

県の行っている薬局での無料抗原検査について、今月31日までということになっていたと思うのですが、このオミクロン株が今後もまだ広がっていくという状況の中で、現段階ではまだ早いかもしれないのですが、この31日という期限を延ばすといった検討はされますのでしょうか。

知事

必要に応じて検討します。

 

以上

 

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